移住者プロフィール
宮之原尚子さん
利用した支援制度
地域おこし協力隊
福島県田村市の地域おこし協力隊、趣味・特技:スペイン語・美味しいものを食べること・旅行
目次
INDEX
地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。
昨年夏に家族で田舎暮らし体験のモニターとして、自然に囲まれた古民家に数日滞在しました。自然の中で暮らすこと、家族が活き活きと、やりたいことを実現できる暮らしがしたいと思いました。
移住先探しをはじめたところ、ご縁あって福島県田村市に出会いました。ツアーに来て自然や人の温かさに魅力を感じたこと、3年間は最低限の生活は維持できる補助があり、試行錯誤しながら起業に挑戦できるという起業型地域おこし協力隊の制度は、やりたいことの実現と地域課題の解決に挑戦できるありがたい制度だと感じたため応募しました。
福島県田村市を選んだ理由について教えて下さい。
自然の豊かさや人の温かさが魅力的であったことです。
また、観光地やその周辺をはじめ、「もっとこうだったらいいのに」と思うことが多々ありました。いい意味で、そういった余白がたくさんあるからこそ、これまでの自分が見てきた世界や経験が活かせそうだと思ったからです。
あとは、タイミング的なものも大きいです。移住を考えいろいろ探していたタイミングで、たまたま田村市を知り、また起業型地域おこし協力隊を募集しているということもあり、生活してみたいと思う場所、やりたいことを実現するのに丁度いいタイミングと場所だったからです。
地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。
街や人を知り、どんな課題やニーズがあるのかを知ることです。そういった課題やニーズに対して、自分には何ができるか、何をしたら喜ばれるか、それをして自分は幸せかを考え、試し、確かめることを繰り返しながら、自分のビジネスの構想を膨らませています。
また、ビジネスの構想を膨らませるため、より選択肢や可能性を広げるため、視野や知見を広げることが大切だと思います。様々な人と会ったり、イベントやお祭りには積極的に参加したり、行ったことのないところへも積極的に足を運んでいます。
地域おこし協力隊のやり甲斐はなんですか?
「地域おこし協力隊」というと「地域のために頑張ってくれている人」という印象があるようで、応援してくださる方、協力してくださる方がたくさんいることです。
自分の夢、やってみたいことなどを口にしていると、それを実現に近づけるため、様々な人がアイデアをくれたり、挑戦する機会をくれたり、人を紹介してくれます。地域おこし協力隊という立場だからこそできているのかなと思います。
また、地域の様々な活動へのお声がけを多くいただきます。実際に参加し、いろんな方とお話しすることで、より地域のことを知って、魅力を感じて、いろんなアイデアが湧いてきます。それを形にしていける立場にあるというのがやりがいです。
地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。
毎月1人ずつ、地域おこし協力隊が市政だよりに載るのですが、着任当初、自己紹介欄に掲載されました。ご近所さんなど知っている方だけでなく、知らない人からも「市政だより読んだよ!応援しているよ!」とお声がけいただくことがあります。
また、日々の活動の中で新たに出会う方とお話していると「○○で見かけました!」「〇〇さんから聞いています」と言われることも多々あります。人口3万人ちょっとの小さい町だからこそかもしれません。
卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。
知られていないだけで、もっと認知されたら田村が元気に、活き活きと心豊かに生きる人が増えるのではないかと思います。そういった地域の魅力ある人、モノ、コトを必要な人に知ってもらい届けたいと思っています。
日本だけでなく世界の人にも知ってもらうことで、「田村に行きたい!田村に住みたい!田村の○○がほしい!」という人を増やし地域の活性化に貢献したいです。地域の課題は本当にたくさんあると感じていますが、自分の力だけで解決することは難しいです。
思いを持っている人にはたくさん出会いました。そのような、「なんとかしたい」と思う人達で繋がり、様々な取り組みをしていくことで少しずつ街が変わるといいなと思っています。
また、そういった取り組みや活動を持続していけるよう、ビジネスの力を使うこと、より多くの課題を改善できるよう仲間やチームを作っていきたいです。
田村市の住民と触れ合った際の印象と、裏付けるエピソードについて教えて下さい。
移住当初、ご近所に挨拶周りに行ったところ「来てくれてありがとう」と言ってくれたり、子育て世代の私たちが来て、子どもの声が聴けることをすごく喜んでくれたことがありました。また、作ったお野菜が食べきれないから食べてもらえると嬉しいと作物を持ってきてくださるご近所さんが多いことも嬉しくありがたいです。
以前住んでいたニカラグアの女子野球選手が来日した際、学校でのふれあいイベントを実施しようとしたところ、直前にもかかわらず多くの方にご協力いただきました。その際に、私のビジョンややりたいことを話したところ、お店やイベントで出店する機会をいただけました。
農業経験がない私たち家族にいろんな体験をさせてあげたいと、野菜の収穫や稲刈りにお誘いくださる農家さんが多くいらっしゃることもありがたいです。
田村市の魅力について教えて下さい。(自然やグルメ、オススメスポットなど)
- 日本では珍しい作物を作る農家さん(パッションフルーツやビーツなど)がいる。
- あぶくま洞や入水鍾乳洞など、自然の神秘を感じることができる場がある。
- 家からでも肉眼で天の川が見える満点の星空が日常的に観れる環境がある。
- 近隣だけでなく、遠方からも多くの方が訪れ、出会い・繋がりが広がる素敵な場所古民家食堂「よりあい処華」さんはじめ、サービス精神旺盛なお店の方々が多い。
- 美味しい作物を分けてくださったり、収穫体験させてくださる温かい方々がいる。
移住を検討している方にメッセージをお願いします。
環境を変えると、付き合う人、生活リズムやスタイルが変わります。変化が起こることで、これまでとの「違い」を感じ、自分は何を求めているのか、何がしたいのか、どんなことが好きなのか、嫌いなのかなどに気付いたり、自分自身を見つめ直す機会にもなったりします。
「移住」に興味を持ったということは、今の生活に何か疑問を抱えていたり、何かを変えたいと思っているのかもしれません。「変化する、変化を起こす」ということは勇気がいることかもしれませんが、勇気は一瞬!後悔は一生!です。
合わなかったらまた別の地を探すという選択肢だってあります。あまり難しく考えず、自分自身と向き合って、自分らしい生き方をするための選択肢として「移住」はアリだと思います。
地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓
https://warp.city/features/2