コロナ禍で都会から四万十市へ。仕事はすべてオンライン化!

体験談

今回ご紹介するのは、2021年に大阪から高知県四万十市(しまんとし)に移住した甫喜本さんご夫妻。 もともと古民家暮らしをしてみたかったお二人ですが、コロナ禍がきっかけで本格的に移住先を探し始めました。 四万十市とは特に縁はなかったものの、オープンな県民性や人の良さを感じて移住したそうです。 今では地域の方とバラ園の手入れをしたり、近所の方から田んぼを借りたり、すっかりこの場所になじんだ様子🌹 「都会の人にこの場所へ来てもらう企画を、地域の人たちとも連携してやっていけたら」と四万十市の未来へも思いを馳せています✨

コロナ禍で価値観が変わった

千鶴さん(以下:千)
コロナ禍に入る少し前くらいから古民家暮らしをしてみたくて、関西圏で家を探していたんです。それがコロナ禍になって仕事をオンライン化したら、高い家賃を払って都会に住み続けることにますます抵抗を感じるようになりました。

司さん(以下:司)
都会でお金や便利さを追い求める暮らしから、自然環境や健康、人とのコミュニケーションといった方向へ価値観がガラッと変わりましたね。
関西ではしっくりくる古民家が見つからなかったので四国にも視野を広げてみて、見つけたのが四万十市の空き家だったんです。私の父方の実家が四万十町なので高知を訪れたことはありましたが、四万十市西土佐に何か縁があったわけではありません。
ただ、空き家の見学に伺ったときに管理人さんがわざわざ来ていろんなことを教えてくれて、オープンな県民性や人の良さを感じました。

千:縄文時代の遺跡も近くにあって、そんなに昔から人が住み続けている土地ならきっと良い場所だろうな、と感じたことも決め手でしたね。

基本だけど地元の人とのコミュニケーションを大切に

司:環境が本当に素晴らしい。都会では車の音や人の雑踏のノイズがありましたが、ここではカエルや鹿の声や川のせせらぎがとても心地がいいです。
また、ここに住む上で、地元の人とコミュニケーションをとることはとても大事にしています。
家のとなりにあるバラ園(※)は地域の方たちが有志で手入れをしています。私たちも月に一度みなさんと一緒に草抜きをしており、終わった後の宴会にも楽しく参加しています。
飲み会の中で、「無農薬で田んぼをやってみたい」と口にしたら「うちの田んぼを貸しちゃる」と近所の方が言ってくださって、本当にいいんですか?とビックリしました。
無農薬の米作りの方法は別のところで教わっていましたが、周りのおんちゃん(おじさん)たちがとても親切に教えてくれるので、自分たちのやり方にこだわるのではなく、地域の方のやり方でまずはやってみようと一緒に籾もみまきをさせてもらいました。

千:人とよく喋っていますね。バラ園の作業も絶対出ないといけない強制的なものではないですが、家の目の前ですし、こういう作業をさせてもらえる機会はなかなか都会ではないので、自分ちの庭のように思ってありがたく参加させてもらっています。

司:健康指導を仕事にしているので、地域のみなさんの健康づくりのために一緒に体操をすることもあります。やっぱり地域の高齢者が元気でいること、心身が健康で過ごせることが一番ですね。今動いている方たちが動けなくなったら、私たちの世代だけでは人数的にも今の集落を維持していくことはできないので。

※バラ園…四万十市西土佐大宮にある「藤の瀬バラ園」。5月下旬~6月ごろ、約500本のバラが楽しめる。HP:https://huzinose.jimdofree.com/

外の人とつながる体験の場に

千:バラ園が新聞やテレビにも取り上げられて人も来てくれているので、この場所に住んでいる人と外の人がもっとつながるような体験ができる場になったらいいですね。
都会の人にこの場所へ来てもらうリトリート企画を個人的には開催していますが、地域の人たちとも連携してやっていけたら地域にもお金が循環していきますし、その窓口みたいなものに私たちがなれたらいいな、と考えています。
この素晴らしい場所を継続していくには人手が必要ですし、若い人が移住してくるには経済が回る仕組みは必要なので、先のことを考えて、すぐには無理でも少しずつ地域の人とコミュニケーションをとりながらやっていけたら、と思っています。

司:自分たちが食べるものをできるだけ自分たちの手で作りたいので、小さな畑があったらいいですね。すべてを自給自足することは無理なので、自分たちのものと他の人が作っているものを物々交換できるようなコミュニティを作っていきたいです。

都会にはない自然や人と人とのつながり

千:田舎暮らしはコミュニケーションを楽しめる人が向いていると思います。地域の方はやっぱり田舎に住むなら草刈りや地域行事などに関わってほしいと思っているので、それを一緒にできる人。
都会ではマンションの隣の人の顔も知らないのが当たり前ですが、こっちではみんな知り合いです。そんな都会ではないつながりを感じられることを良いなぁと思えるなら大丈夫です。

司:野菜も四万十牛も安くておいしくて、良い食べ物を食べているので健康的な暮らしができます。星もきれい、川もきれい、蛍も見られる本当にいい環境。車さえ運転できれば意外と困らないですよ。

☞甫喜本さんのInstagramはこちら

※この記事は、2023年5月30日時点の情報を掲載しております。

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