移住者プロフィール
小松 武誠さん
利用した支援制度
地域おこし協力隊
宮城県女川町の地域おこし協力隊、趣味・特技:マリンスポーツ
目次
INDEX
地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。
地域おこし協力隊になる半年前に、女川町の出島(離島)を訪れたことがありました。海に囲まれた美しい自然に感動し、ここで暮らすことで自分の人生に何か特別な変化が起こるのではないかと感じたのです。
2024年12月には女川町と本土を結ぶ橋が完成する予定ですが、それまでは1日3便の定期船でしか本土へ行けません。都市部で便利な生活を送っていた私にとって、その不便さは逆に魅力的でした。
女川町は、過疎や人口減少といった深刻な社会課題を抱えていますが、少しでも力になれればという思いで応募しました。
宮城県女川町を選んだ理由について教えて下さい。
やや逆説的ですが、私が出島(いずしま)に興味を持ったことがきっかけで、女川町が地域おこし協力隊を募集していることを知りました。
最初はYouTubeなどのインターネットで出島を知り、そこで既に活躍している方に連絡を取って訪問し、宿泊しました。そして気づけば、移住することを決めていました。
地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。
私は現在、女川町の離島、出島(いずしま)に暮らしながら、地域活動や受け入れ先企業である一般社団法人 女川未来会議出島プロジェクトで観光資源の開拓や清掃活動などに取り組んでいます。
毎月開催される開拓イベントでは、島民や町民だけでなく、県内外から訪れる方々と一緒に、島内のストーンサークル(環状遺跡)周辺の整備を行っています。将来的に本土との架橋が実現した際には、観光で訪れる方々が快適に過ごせる環境を整えることを目指して活動しています。
地域おこし協力隊のやり甲斐はなんですか?
地域おこし協力隊の名前の通り、地域振興に関わり、協力できることが大きなやりがいです。出島では、2011年の震災時には数百人いた島民が、現在では数十人にまで減少し、高齢化と過疎化が進んでいます。
こうした問題は全国でも見られるものです。私は、人口を増やす施策だけに頼るのではなく、何か別の解決策を見つけ出すことができれば、それが最高のやりがいになると考えています。
地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。
出島と本土を結ぶ橋の注目度が予想以上に高く、メディアでも頻繁に取り上げられました。個人的なエピソードですが、船酔いが大変でした(笑)。
漁船に乗る機会が何度かあり、私は思っていたよりも船酔いしやすい体質だと気づきました。後日、この話を島民の方々にすると、漁師の方でも最初は酔って仕事にならなかったというエピソードを聞いて、なぜかほっとしました。
卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。
地球環境の変化が著しい中、温暖化の影響は女川町の漁業にも及んでいます。そこで、環境変化に対応できる陸上養殖や、農業と組み合わせたアクアポニクスのビジネスを起業したいと考えています。
これまで経験のない分野に挑戦することは無謀に見えるかもしれませんが、あえて得意な分野(コンフォートゾーン)を抜け出すことで、新たな可能性を見つけられると信じています。
女川町の住民と触れ合った際の印象と、裏付けるエピソードについて教えて下さい。
地域おこし協力隊になる前準備として、家財一式を運び込むために船をチャーターしました。引っ越し当日、港に軽トラが数台集まり、島民の皆さんが手伝ってくれたことは、本当に嬉しい出来事でした。
都市部では、近所同士が助け合う機会が少なくなっていますが、ここ出島では助け合いの精神が息づいています。困りごとを相談すると、島民の豊富な経験に基づいた解決策が必ず出てくるのです。
女川町の魅力について教えて下さい。(自然やグルメ、オススメスポットなど)
女川町は、東北の中心地である仙台市から高速で約1時間の距離にあり、海産・魚介類をはじめ、自然豊かな町です。震災後の復興に伴い、街並みも整備され、町の中心部には特徴ある商品を取り扱う商店が数多く並んでいます。
また、2024年12月には出島架橋が開通予定で、これまで定期船でしか行けなかった離島に車でアクセスできるようになります。出島にあるストーンサークルは縄文時代の遺跡とされ、その歴史的な解明はまだ進んでおらず、多くの謎がさらなる興味を引き立てます。
移住を検討している方にメッセージをお願いします。
まずはお試しで移住してみることをおすすめします。私自身は体験しませんでしたが、町のホームページでも紹介されているように、短期間のお試し移住が可能です。
お試し移住で実際に女川町の雰囲気を感じ、自分に合っていると感じたら、ぜひ本格的な移住をご検討ください!
地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓
https://warp.city/features/2