<h2>地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。</h2><p>地域おこし協力隊になる半年前に、女川町の出島（離島）を訪れたことがありました。海に囲まれた美しい自然に感動し、ここで暮らすことで自分の人生に何か特別な変化が起こるのではないかと感じたのです。</p><p>2024年12月には女川町と本土を結ぶ橋が完成する予定ですが、それまでは1日3便の定期船でしか本土へ行けません。都市部で便利な生活を送っていた私にとって、その不便さは逆に魅力的でした。</p><p>女川町は、過疎や人口減少といった深刻な社会課題を抱えていますが、少しでも力になれればという思いで応募しました。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/07/30/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/hhcSmEOgvSNxK2M6-Jilo.webp"></figure><h2>宮城県女川町を選んだ理由について教えて下さい。</h2><p>やや逆説的ですが、私が出島（いずしま）に興味を持ったことがきっかけで、女川町が地域おこし協力隊を募集していることを知りました。</p><p>最初はYouTubeなどのインターネットで出島を知り、そこで既に活躍している方に連絡を取って訪問し、宿泊しました。そして気づけば、移住することを決めていました。</p><h2>地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。</h2><p>私は現在、女川町の離島、出島（いずしま）に暮らしながら、地域活動や受け入れ先企業である一般社団法人 女川未来会議出島プロジェクトで観光資源の開拓や清掃活動などに取り組んでいます。</p><p>毎月開催される開拓イベントでは、島民や町民だけでなく、県内外から訪れる方々と一緒に、島内のストーンサークル（環状遺跡）周辺の整備を行っています。将来的に本土との架橋が実現した際には、観光で訪れる方々が快適に過ごせる環境を整えることを目指して活動しています。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/07/30/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/Kqx2HDP1kbfs9JNJcc032.webp"></figure><h2>地域おこし協力隊のやり甲斐はなんですか？</h2><p>地域おこし協力隊の名前の通り、地域振興に関わり、協力できることが大きなやりがいです。出島では、2011年の震災時には数百人いた島民が、現在では数十人にまで減少し、高齢化と過疎化が進んでいます。</p><p>こうした問題は全国でも見られるものです。私は、人口を増やす施策だけに頼るのではなく、何か別の解決策を見つけ出すことができれば、それが最高のやりがいになると考えています。</p><h2>地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。</h2><p>出島と本土を結ぶ橋の注目度が予想以上に高く、メディアでも頻繁に取り上げられました。個人的なエピソードですが、船酔いが大変でした（笑）。</p><p>漁船に乗る機会が何度かあり、私は思っていたよりも船酔いしやすい体質だと気づきました。後日、この話を島民の方々にすると、漁師の方でも最初は酔って仕事にならなかったというエピソードを聞いて、なぜかほっとしました。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/07/30/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/46PIX7rnwMl6_oIt369G3.webp"></figure><h2>卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。</h2><p>地球環境の変化が著しい中、温暖化の影響は女川町の漁業にも及んでいます。そこで、環境変化に対応できる陸上養殖や、農業と組み合わせたアクアポニクスのビジネスを起業したいと考えています。</p><p>これまで経験のない分野に挑戦することは無謀に見えるかもしれませんが、あえて得意な分野（コンフォートゾーン）を抜け出すことで、新たな可能性を見つけられると信じています。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/07/30/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/UlRVZWPExxYNiZhHpfSYD.webp"></figure><h2>女川町の住民と触れ合った際の印象と、裏付けるエピソードについて教えて下さい。</h2><p>地域おこし協力隊になる前準備として、家財一式を運び込むために船をチャーターしました。引っ越し当日、港に軽トラが数台集まり、島民の皆さんが手伝ってくれたことは、本当に嬉しい出来事でした。</p><p>都市部では、近所同士が助け合う機会が少なくなっていますが、ここ出島では助け合いの精神が息づいています。困りごとを相談すると、島民の豊富な経験に基づいた解決策が必ず出てくるのです。</p><h2>女川町の魅力について教えて下さい。（自然やグルメ、オススメスポットなど）</h2><p>女川町は、東北の中心地である仙台市から高速で約1時間の距離にあり、海産・魚介類をはじめ、自然豊かな町です。震災後の復興に伴い、街並みも整備され、町の中心部には特徴ある商品を取り扱う商店が数多く並んでいます。</p><p>また、2024年12月には出島架橋が開通予定で、これまで定期船でしか行けなかった離島に車でアクセスできるようになります。出島にあるストーンサークルは縄文時代の遺跡とされ、その歴史的な解明はまだ進んでおらず、多くの謎がさらなる興味を引き立てます。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/07/30/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/UG8TupoLyJoIyf-cFTVQ5.webp"></figure><h2>移住を検討している方にメッセージをお願いします。</h2><p>まずはお試しで移住してみることをおすすめします。私自身は体験しませんでしたが、町のホームページでも紹介されているように、短期間のお試し移住が可能です。</p><p>お試し移住で実際に女川町の雰囲気を感じ、自分に合っていると感じたら、ぜひ本格的な移住をご検討ください！</p><p><strong>地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓</strong><br><a href="https://warp.city/features/2" target="_blank" rel="nofollow noopener noreferrer">https://warp.city/features/2</a></p>

ワープシティ公式

「地域おこし協力隊」とは、地方自治体が地域外の人材を「地域おこし協力隊」として任命し、地域の魅力PRや、農業・漁業への従事、イベントやお祭りの運営など、様々な地域協力活動を行ってもらい、その地域への定住・定着を図る、総務省の取り組みです。

自治体から地域おこし協力隊に委嘱される地域協力活動の内容はさまざま。
地域おこし協力隊の方々は、ふだん一体どのような仕事をしているのでしょうか。

ワープシティは、全国の地域おこし協力隊の隊員にご協力いただき、応募動機や仕事内容、仕事のやり甲斐などについてヒアリングをいたしました。
地域おこし協力隊への入隊をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください！

「地域おこし協力隊に聞きました！」第121回目にご協力いただいた地域おこし協力隊の方は、宮城県女川町の小松武誠さんです。

女川町

宮城県

宮城県女川町の地域おこし協力隊、趣味・特技：マリンスポーツ



小松　武誠

#121 出島の未来をつくる！地域振興に取り組む協力隊の挑戦

<figure class="image"><img src="https://miyagi-ijuguide.pref.miyagi.jp/miyagi-admin/wp-content/uploads/2024/06/20240523-002-2-1024x683.jpg"><figcaption>この日は『女川町まちなか交流館』でお話を伺いました</figcaption></figure><h2>移住のきっかけは、石巻市でのボランティアに参加したこと</h2><p>大阪府堺市出身の合田さんは女川町に移住して今年で5年目を迎えます。<br>女川への移住のきっかけは、2014年に石巻市へボランティアで訪れた事だといいます。<br><br>合田さんは「<mark class="marker-yellow">大学受験の時期に起きた東日本大震災を見て、直接的に人を支える様なお仕事がしたいな</mark>と思うようになり、その頃は自衛隊員になりたいと思っていました」と自衛隊入りを目指していた過去を打ち明けてくれました。<br><br>「神戸に“社会防災学科”という防災に特化した学科を持つ大学があることを知り、自衛隊に入るのであれば、その大学で学びたいと思い進学しました」と合田さん。<br>その後は希望どおり“神戸学院大学社会防災学科”へと進学します。</p><figure class="image"><img src="https://miyagi-ijuguide.pref.miyagi.jp/miyagi-admin/wp-content/uploads/2024/06/20240523-035-2-1024x683.jpg"></figure><p><br>進学が決まった合田さんの眼にとまったのは、この大学の一貫した被災地支援方針と“災害支援ボランティアバス”でした。「まずは自分の眼で被災地の現状を確かめておきたくて、石巻市へのボランティアに参加してみました」と初めて参加したボランティア活動を振り返ります。<br><br>また「震災からすでに3年が経っていたのですが、日和山から見た石巻の町はまだ何も無くなってしまった状態のままで、自分が住んでいた大阪とは全く違い過ぎていて…、『ここで震災があったんだ』と改めて実感させられました」と、その時見た石巻市の印象を感慨深げに話してくれました。<br>合田さんはそれを機に名取市の仮設住宅に赴くなど、継続的にボランティア活動に参加するようになったそうです。<br><br>そんな中、ボランティアバスでの視察で初めて女川町を訪れる機会があった合田さんは「当時の女川は、今では想像できないほど真っ新な状態でした。まだ駅も商店街もなかった時だったと思います」と、初訪問を振り返ります。<br><br>それからは石巻市でのボランティア活動と併せて、女川町にも毎年訪れていたそうで、<br>「<mark class="marker-yellow">毎年訪れるたびに駅や商店街ができていて、町の人たちの復興に前向きな姿勢に刺激を受けました。その前向きさと、どんどん綺麗になっていく町の雰囲気に惹かれ、次第にこの町の復興やまちづくりに関わりたいと思うようになりました</mark>」と、その頃にはすでに女川町への想いが芽生えていたようです。<br><br>「あの時は大学1年生だったので18歳でしたかね」という合田さんは現在28歳、10年前の決意は今も揺るぐことはありません。</p><figure class="image"><img src="https://miyagi-ijuguide.pref.miyagi.jp/miyagi-admin/wp-content/uploads/2024/06/20240523-030-1-1024x683.jpg"></figure><h2>卒業後は就職し上京、それでも募る女川への想い</h2><p>大学を卒業した合田さんが選んだ進路は防災関連企業への就職。<br>非常食製造会社の東京支店に勤務することになります。<br><br>大学で防災を学びボランティア活動を重ねてきた合田さんは、仕事に従事するにつれ、災害への備えや、被災地の復興を考える機会が多くなり、在学中に訪れた女川町への募る想いが徐々に強くなっていったといいます。<br>そんな折、女川町の『<a href="https://onagawa-kikkake.jp/programs/migrate-trial/">お試し移住プログラム</a>』の存在を知ると、一念発起して応募。2019年の3月に会社を退職し、その3月から女川町に移住し新生活をスタートさせます。<br><br>合田さんは「<mark class="marker-yellow">大学生の時に訪れた、女川町の復興やまちづくりに住民として参加したいと思う様になったんです</mark>」と女川町への移住を決意した理由を教えてくれました。</p><figure class="image"><img src="https://miyagi-ijuguide.pref.miyagi.jp/miyagi-admin/wp-content/uploads/2024/06/20240523-0241-1024x846.jpg"><figcaption>この町の復興やまちづくりに“住民として”参加したいという合田さん</figcaption></figure><h2>揺るぎない決意、女川町に移住するや消防団へ</h2><p>合田さんは女川町に移住してほどなく、町の消防団に入団します。<br><br>「合田さんの誰にでも好かれる人柄もありますが、移住されてきた時点で防災に関する高い知識を持ち合わせていたこともあり、消防団に入団後はものすごい速さで住民の輪に溶け込んでいきました」と語るのは、消防団入団当初から合田さんを知る女川町企画課の小山主幹。<br><br>「地域の安全を守る消防団員として、日ごろの訓練や広報活動などに積極的に参加されています。移住して半年が過ぎたころには、女川消防署から一日限定『予防PRサポーター』に任命されたこともあるんですよ」と、小山主幹は町に溶け込む速さに驚きつつ、合田さんの防災意識の高さと行動力に一目置いている様子でした。</p><figure class="image"><img src="https://miyagi-ijuguide.pref.miyagi.jp/miyagi-admin/wp-content/uploads/2024/06/IMG_8210-1024x683.jpg"><figcaption>女川消防署の一日限定『予防PRサポーター』として女川町長を表敬訪問した合田さん</figcaption></figure><p>また合田さんは、宮城県立支援学校女川高等学園の防災委員会にも参加しており、学校の防災学習を見学したり、そのお手伝いをするなど、学校に寄り添った活動もされているそうです。<br><br>女川高等学園は兵庫県などが主催する『1.17防災未来賞「ぼうさい甲子園」』で、令和5年度に優秀賞、令和2年度には最高位のグランプリに輝くなど、防災意識が高い学校として全国的に知られています。<br>「日本防災士機構が認定する『防災士』という資格を持っていたのも大きかった」と合田さん。<br><br>ご自身の経歴や、学生時代から培ってきた防災知識の高さがあったからこそ結ばれた関係なのでしょう。</p><h2>理解出来なかった宮城県の『方言』、今では自然にでてしまう</h2><p>『シーパルピア女川』の中にある飲食店“まぐろ屋明神丸”に勤務している合田さん。<br>おすすめのメニューを伺うと、すかさず『まぐろ三色丼の上』と小気味よい返答が。<br>「めっちゃ美味しいですよ、うちのお店の一番人気です」とインタビューが進むにつれ緊張が解れてきたのか、地元（大阪）の言葉が顔をのぞかせ始めます。</p><figure class="image"><img src="https://miyagi-ijuguide.pref.miyagi.jp/miyagi-admin/wp-content/uploads/2024/06/20240523-015-1-1024x683.jpg"></figure><p><br>移住したての頃は解らなかった宮城県の方言がいくつかあったそうで、<br>「こちらでは『捨てる』ことを『なげる』って言うじゃないですか。あと相手に共感するときの『だよね』の意味合いの『だから』とか。『だから』のあとに続きがあると思うじゃないですか、普通は(笑)　。つい「だから・・何？」って訊き返しそうになっていました（笑）」とエピソードも交えて楽しそうに話してくれた合田さん、今ではその解らなかった単語も会話の中で普通に出てしまうそうです。<br><br>「先日も、お店に地元のご年配の方が3人で来られたんですけど、会話をなんとか聞き取れましたよ！」とご年配者の“ネイティブな方言”を理解できたことに嬉しさを隠せない様子でした。</p><figure class="image"><img src="https://miyagi-ijuguide.pref.miyagi.jp/miyagi-admin/wp-content/uploads/2024/06/20240523-031-1-1024x683.jpg"></figure><h2>専用の『アイドルコール』も</h2><p>合田さんはバンド活動もされているそうです。<br>詳しく伺うと「女川町長が率いるバンドで、ヴォーカルを担当させていただいています（笑）」と合田さん。<br><br>2012年から女川町と交流を深めている音楽事務所”WACK”（アイドルグループのExWHYZやBiSなどが所属）の主催で、2020年2月に女川町内で2日間にわたり開催された『ONAGAWACK FUCKiN PARTY 2020』というアイドルフェスがあり、それを盛り上げようと女川町長が中心となりWACK所属アーティストのカヴァーバンドを結成したことがきっかけだそうで、町長ご自身もギターを担当されているとのこと。<br><br>その後も、町内で開催されるイベントへの出演や、自主企画ライブイベントの開催などを重ね、<br>2024年3月に女川町で開催された『おながわ春のまつり2024』では、カヴァーバンドでもあるにもかかわらず本家BiSとの共演も果たしたそうです。</p><figure class="image"><img src="https://miyagi-ijuguide.pref.miyagi.jp/miyagi-admin/wp-content/uploads/2024/06/20240523_165913-1024x683.jpg"><figcaption>“NEMPiER”（ネンパイア）でヴォーカルを担当する合田さん（右）</figcaption></figure><p>合田さんによれば、バンドグループ名は“NEMPiRE”（ネンパイア）といい、かつてWACKに所属していたアイドルグループの“EMPiRE”（エンパイア）の名前を模しているそうで、所属しているメンバーが年配者が多い事から頭にNを付けてNEMPiREと名付けたのだとか。<br><br>「もはや女川町のアイドルのような存在ですね。NEMPiREはカヴァーバンドですが、ライブには本家のWACK所属アイドルのファンの皆さんもたくさんいらっしゃって盛り上げてくださいます。合田さん用のアイドルコールなどもしてくださるんですよ」と、説明する小山主幹の横で照れくさそうに相槌を打つ合田さんがとても微笑ましかったです。</p><h2>町の人たちに「甘やかされてるな」と思う毎日</h2><p>インタビューの後に写真撮影のため、商店街（シーパルピア女川）に出ると、<br>行く先々で町の人たちに声を掛けられ、その様子からもコミュニティへの溶け込み具合がうかがい知れます。そんな合田さんに、女川の町で生活してみての率直な感想を聞いてみました。</p><figure class="image"><img src="https://miyagi-ijuguide.pref.miyagi.jp/miyagi-admin/wp-content/uploads/2024/06/20240523-051-1-1024x683.jpg"></figure><p><br>「町の復興公営住宅に住んでいるのですが、そこでは近所のおばちゃんたちが『おかえりー』って言ってくれるんです。そういうのがめっちゃいいなと感じます」とマンション住まいだった大阪府では感じたことのなかった、住民どうしの距離の近さを強調。<br><br>また「今朝も海藻をいただきましたが、漁師さんが魚を持ってきてくれたり、お裾分け文化がすごいなと思います」という合田さんは、町の人たちの真心に“見返りを求めない親切”を強く感じるのだといいます。<br>「そんなとき『おおきに！』とか言ってみたりするんですよ。そうすると相手のかたが『わっ？』っとびっくりするときがあります（笑）」と、その笑顔からはここでの生活の充実感が伝わってきました。</p><figure class="image"><img src="https://miyagi-ijuguide.pref.miyagi.jp/miyagi-admin/wp-content/uploads/2024/06/20240523-055-1-1024x683.jpg"></figure><p><br>「移住者の私がこんなに馴染むくらいに、本当に皆さんが気遣って声をかけてくださって、毎日甘やかされてるなって思います」としみじみ。<br><br>「果物屋さん（相喜フルーツさん）の店主さんは私の『ファン1号だよ！』って言ってくれるんです。スマホの写真フォルダを開くと、必ず私の写真が一番上になってて（笑）、めっちゃ嬉しいですよ！」と本当に嬉しそうで、その様子からは移住して以来温かく見守ってくれてきた人たちへの“深い感謝の気持ち”が現れていました。<br>そういう女川の町の人たちも、帰省で大阪府に帰った合田さんが町に戻ってくると、安堵したようにとても喜んでくれるのだそうです。</p><h2>移住友達と星空を観に展望台へ</h2><p>お休みの日は主に移住友達と過ごしているという合田さん。友達と一緒に仙台市まで足をのばし映画鑑賞をしたり、地元女川町のサッカークラブ“コバルトーレ女川”の応援に夢中になっているそうです。<br><br>合田さんはそのほかにも、女川ならではの楽しみがあると教えてくれました。<br>「女川は『星空』が綺麗なんです。満月の夜なんかは信じられないほど明るく感じて、大阪では観られない星空なんですよ」と女川町域周辺で見ることが出来る星空の美しさをアピール。「以前に友達と4人で展望台（牡鹿半島コバルトライン）に行って“流星群”を観たのですが、それがめっちゃ綺麗だったんです」と移住したばかりの頃に観に行った星空の美しさが思い出深いようです。<br>合田さんはそれ以来、仲良しの友達と、星空を観るためだけに展望台まで車を走らせているそうです。</p><figure class="image"><img src="https://miyagi-ijuguide.pref.miyagi.jp/miyagi-admin/wp-content/uploads/2024/06/20240523-065-1-1024x683.jpg"></figure><h2>女川町のおもしろさを多くの人たちに知ってほしい</h2><p>これからの展望を伺うと、<br>「今、のんびりと楽しく暮らせている状態が私にとって理想なんです」と迷いのない言葉を返してくれた合田さん。<br><br>一方で「私と同世代の人たちでも、女川の町を盛り上げていける様になってきていると思う」と、短いながらも的確な一言も。それは自らの活動で培った知見があるからこその自信に満ちたものに聞こえました。</p><figure class="image"><img src="https://miyagi-ijuguide.pref.miyagi.jp/miyagi-admin/wp-content/uploads/2024/06/20240523-004-1-1024x683.jpg"></figure><p><br>さらに「これからは、今まで以上にバンドなどの活動で盛り上げて行きたいと思います。そのために新しい事にもみんなでチャレンジしていきたいです。女川っておもしろい町なんだよって、沢山の人たちに知ってほしいです」と力強くこたえてくれた合田さんでした。</p><p>&nbsp;</p><p>「私は海が好きなんです。名前も“七海”ですから。女川は海が近いので、私の家からも海が観えるんです。日々海の匂いを感じながら暮らせていて、とてもいいなって思っています」そうインタビューの最後に語ってくれた合田さん。その一言がどこか詩的な話し方で胸に迫るものがありました。<br>今回のインタビューで私たちに一番伝えたかったのは、この一言だったのかもしれません。</p><figure class="image"><img src="https://miyagi-ijuguide.pref.miyagi.jp/miyagi-admin/wp-content/uploads/2024/06/20240523-050-1-1024x683.jpg"></figure><p><br>終始、素敵な笑顔でインタビューに応えてくれた合田さん。<br>これからも、地域に寄り添った活動で女川町に活気の風を吹き込んでくれる事でしょう。</p><p>&nbsp;</p><p><br>合田七海さんの活動拠点についてはこちらのサイトをご覧ください。</p><p>・まぐろ屋明神丸（オフィシャルサイト）<br><a href="https://maguro.top/">https://maguro.top/</a></p><p>・シーパルピア女川（オフィシャルサイト）<br><a href="http://onagawa-mirai.jp/">http://onagawa-mirai.jp/</a></p><p>出典元：<a href="https://miyagi-ijuguide.pref.miyagi.jp/interview/35217">みやぎ移住・交流ガイド　先輩移住者インタビュー</a></p>

女川町の新しいシンボルである『シーパルピア女川』内の飲食店に勤務されている合田七海（ごうだなつみ）さんは、培ってきた防災の知識と持ち前の行動力を活かし女川の町に新たな活気の風を巻き起こしています。お仕事をしながら地域に寄り添った活動に励む合田さんにお話を伺いました。

合田 七海

友達と観た星空がとても綺麗で/合田七海さん

<h2>現在のお仕事は？</h2><p>NPO法人アスヘノキボウのスタッフとして働いています。<br>また、シーパルピア女川にあるOCHACCO、酒飯処かぐらのスタッフとしても働いています。</p><h2>女川町に移住したきっかけは？</h2><p>6年前に石巻でボランティア活動をしていた際、宿泊先の近所に住んでいた女川町の方に案内をしていただいたのが、初めて女川町に来たきっかけでした。それから毎年機会があって訪れており、そのたびに変わっていくまちの景色が魅力的で「私もここのまちづくりの一員になりたい」と思ったのが、移住したきっかけです。</p><h2>移住で、心配だったことは？</h2><p>単身者が入れる家が、公営住宅も含めて少なかったので、住むところを確保できるかが心配でした。</p><h2>移住してよかった点、以前と暮らしが変わった点</h2><p>移住してよかったのは、自然が豊かで、住んでいてリラックスできることです。</p><p>都会で働いていた時に比べ、せかせかせず心に余裕をもって過ごせるようになりました。また、食生活もよくなりました。</p><h2>女川町の魅力とは</h2><p>町の人たちがあたたかく移住者を受け入れてくれる雰囲気があります。</p><h2>休日の過ごし方は？</h2><p>休日は、自宅でのんびり過ごしています。<br>また、石巻や仙台に買い物や映画鑑賞に行ったり、同じ移住者の友人と食事を楽しんだりもしています。</p><h2>移住を考えている人へ一言</h2><p>「お試し移住」の制度がある女川町には、特に移住者を迎え入れてくれるあたたかな空気があると思います。<br>夜のお店でも、町外の方と町民の方が交流している場面をよく見かけます。<br><br>私も、知り合いがおらず不安なまま飛び込んできましたが、今では仕事を掛け持ちして繋がりの幅がとても広がりました。まずは一度女川町に来てみてそんなあたたかな雰囲気を感じてください！</p><figure class="image"><img src="https://www.town.onagawa.miyagi.jp/iju/media/3/8/38_800x533.jpg?t=1707452475" alt="gou02_re"></figure><p>出典元：<a href="https://www.town.onagawa.miyagi.jp/iju/voice/view/18">女川で暮らす「女川ライフの楽しみ方教えます」</a></p>

ボランティア活動を機に初めて訪れた女川町。その後、毎年女川町を訪れる機会があり、そのたびに変わっていくまちの景色に魅了されたといいます。「私もここのまちづくりの一員になりたい」と思ったことが移住のきっかけだったと話す合田さんに、お話をお伺いしました。

ボランティア活動を機に訪れた女川町「私もここのまちづくりの一員になりたい」

<h2>現在のお仕事は？</h2><p><a href="https://asuenokibou.jp/">NPO法人アスヘノキボウ</a>で、広報を担当しています。</p><h2>女川町に移住したきっかけは？</h2><p>学生時代に、アスヘノキボウへのインターンシップで半年間女川町に滞在した後、そのまま就職することになったことがきっかけです。</p><h2>移住で、心配だったことは？</h2><p>特にありませんでした。</p><h2>移住してよかった点、以前と暮らしが変わった点</h2><p>環境などの変化はたくさんありますが、学生時代も一人暮らしをしていたということもあり、今も身近に気軽に集まれる友人がいるので、そんなに変わったという認識はありません。</p><h2>女川町の魅力とは</h2><p>仕事やイベント、シーパルピア女川のいろいろなお店で食べたり飲んだりする中で年代を超えた沢山の人と仲良くなることができました。皆さんとの交流は、日々勉強になります。</p><h2>休日の過ごし方は？</h2><p>女川町で出会った同世代の友人と出かけたり、シーパルピア女川のお店で飲んだりしています。最近は筋トレもしています。</p><h2>移住を考えている人へ一言</h2><p>女川町の人や移住者同士の繋がりがあるので、安心して過ごすことができます。<br>「活動人口コンシェルジュ」として、移住の相談を女川フューチャーセンターCamassで受けつけていますので、女川町に移住をお考えの方は、なんでも相談してください！</p><figure class="image"><img src="https://www.town.onagawa.miyagi.jp/iju/media/4/3/43_800x533.jpg?t=1707464567" alt="inagaki02"></figure><p>出典元：<a href="https://www.town.onagawa.miyagi.jp/iju/voice/view/19">女川で暮らす「女川ライフの楽しみ方教えます」</a></p>

現在「活動人口コンシェルジュ」として移住相談を担当する岩部さんに、移住の経緯についてお話を伺いました。

岩部 莉奈

インターンシップで半年間女川町に滞在後、就職を機に移住！

<h2>現在のお仕事は？</h2><p><a href="http://www.onagawa-yupoppo.com/index.html">女川温泉ゆぽっぽ</a>の2階の「<a href="http://www.onagawa-yupoppo.com/rapport.html">ラ・ポール</a>」というマッサージコーナーで働いています。</p><figure class="image"><img src="https://www.town.onagawa.miyagi.jp/iju/media/4/0/40_800x532.jpg?t=1707452484" alt="ssk02_re"></figure><h2>女川町に移住したきっかけは？</h2><p>今の女川駅が完成したころに、知人を訪ねて初めて女川町に来ました。来るたびにゆぽっぽで入浴し、町民の方と触れ合う中でこの女川に魅力を感じ始めたのが、女川へ移住したきっかけですね。</p><h2>移住で、心配だったことは？</h2><p>町内で住むところがあるかが心配でした。</p><h2>移住してよかった点、以前と暮らしが変わった点</h2><p>都会に比べて不便なことはありますが、不便な中でも過ごしやすく、思っていた以上に来てよかったと思っています。</p><h2>女川町の魅力とは</h2><p>地域の周りの人や、マッサージに来てくれる町民の方などみんなが温かいです。</p><figure class="image"><img src="https://www.town.onagawa.miyagi.jp/iju/media/4/1/41_800x533.jpg?t=1707452484" alt="ssk03_re"></figure><h2>現在の住まいは？</h2><p>女川町の中心部に近い災害公営住宅に住んでいます。</p><h2>休日の過ごし方は？</h2><p>マッサージを受けて自分のお客さんへもっと良いサービスができるように勉強しています。</p><h2>移住を考えている人へ一言</h2><p>何度か女川町へ足を運んで、女川の良さを知ってほしいです。<br>いらした際にはゆぽっぽへどうぞ！その時はぜひお話ししましょう。<br>お試し移住プログラムもあるので、女川に住んでみるのも女川を知ることができるのでオススメです！</p><p>出典元：<a href="https://www.town.onagawa.miyagi.jp/iju/voice/view/17">女川で暮らす「女川ライフの楽しみ方教えます」</a></p>

2019年夏に、ゆぽっぽ支配人にマッサージコーナー開設を直談判。最初はお試し移住中に、カマスでマッサージを開始。口コミで評判をつかみ、ゆぽっぽ職員としてマッサージコーナーを開設させ、2019年11月から女川ライフを楽しんでいます。

40代女性、秋田県横手市出身、秋田県から移住

佐々木 千恵

「リラクゼーションを通して女川の力になりたい」 最初はお試し移住を利用して女川へ

<h2>現在のお仕事は？</h2><p>陽介さん：ギター製造、販売<br>佑子さん：事務</p><h2>女川町に移住したきっかけは？</h2><p>現在、シーパルピア女川に出店しているギター工房「<a href="https://glide-guitar.jp/">GLIDE GARAGE</a>」の稼働に合わせて、2016年2月に移住しました。</p><figure class="image"><img src="https://www.town.onagawa.miyagi.jp/iju/media/3/2/32_800x533.jpg?t=1707369621" alt="inagaki02"></figure><h2>移住で、心配だったことは？</h2><p>特にありません。</p><h2>移住してよかった点、以前と暮らしが変わった点</h2><p>同世代の友人がたくさんできました。</p><h2>女川町の魅力とは</h2><p>町のみなさんが温かく、優しいのが印象的です。自然もいっぱいありますね。</p><h2>現在の住まいは？</h2><p>町営住宅（災害公営住宅）に住んでいます。海が見えて、気持ちがいいですよ。</p><h2>休日の過ごし方は？</h2><p>シーパルピアのお店に飲みにいきます。</p><figure class="image"><img src="https://www.town.onagawa.miyagi.jp/iju/media/3/3/33_800x533.jpg?t=1707369622" alt="kaji03"></figure><p>出典元：<a href="https://www.town.onagawa.miyagi.jp/iju/voice/view/16">女川で暮らす「女川ライフの楽しみ方教えます」</a></p>

楽器の製造・販売、音楽イベントの企画運営等を行う㈱セッショナブルの代表取締役である梶屋さんは、2016年2月に、東北の木材を使った質の高いギターを提供するため、シーパルピア女川にギター工房「GLIDE GARAGE」を開設しました。「女川から日本のよさを世界へ広げたい」と仕事にまい進する傍ら、イベントでもギターやドラムを演奏するなどし、地域の方々と交流を深めています。

30代男性・鹿児島県種子島出身、30代女性・栃木県佐野市出身

梶屋 陽介・裕子

東北の資源を生かしたギター工房を開設し、移住を決断。 「女川から世界へ、国産ギターのよさを広めたい」

<h2>現在のお仕事は？</h2><p>町役場の任期付職員として企画課企画調整係に所属。以前は、あがいんステーションのスタッフもしていました。</p><p>女川町に移住したきっかけは？<br>女川へは震災後ボランティアで来たのが初めてですが、何度も通っているうちに知り合いも増え、町内の仕事を紹介してもらったことがきっかけで移住しました。</p><figure class="image"><img src="https://www.town.onagawa.miyagi.jp/iju/media/2/9/29_800x533.jpg?t=1707369464" alt="yama02"></figure><h2>移住で、心配だったことは？</h2><p>住まい。女川町内にはアパートが少なく、当初は隣の石巻市内で探す予定でしたが、地方の中では家賃が高めと聞いていたのでちょうどいい物件があるかどうか不安でした。しかし、同時期に町内仮設住宅の目的外利用が可能となり、仮設住宅に入ることができました。</p><h2>移住してよかった点、以前と暮らしが変わった点</h2><p>町の規模が小さいので、町の人たちとの距離が近いですね。オープンな人が多く、新しい人たちもすぐに受け入れてくれます。</p><p>こちらに来てから車を運転する機会が増えました。ペーパードライバー歴が長く運転が不安でしたが、女川は買い物に行くのも車がないと不便なので、移住して間もなく中古車を購入しました。今ではほとんど歩かなくなり、短い距離でも車で移動してしまうくらいです。<br>&nbsp;</p><h2>女川町の魅力とは</h2><p>旬の新鮮な魚介も美味しく、町内のお店はほとんど知り合いなので、一人でもふらっとご飯を食べに行けるのが嬉しいです。</p><h2>現在の住まいは？</h2><p>災害公営住宅（町営住宅）。平成30年２月から、被災していない場合でも災害公営住宅に申し込めるようになり、仮設住宅から引っ越しました。女川駅まで歩いて行けるし、とても綺麗で快適です。</p><h2>休日の過ごし方は？</h2><p>友人と会ったり、町の中をぶらぶらしています。女川はイベントが多いので、めいっぱい楽しんでいます。</p><h2>移住を考えている人へ一言</h2><p>まずは女川へ遊びに来て、町の人たちと関わってみてください。<br>新しいことに挑戦したい人、自分で何か始めてみたい人に向いていると思いますよ！</p><figure class="image"><img src="https://www.town.onagawa.miyagi.jp/iju/media/3/0/30_800x533.jpg?t=1707369464" alt="yama03"></figure><p>出典元：<a href="https://www.town.onagawa.miyagi.jp/iju/voice/view/15">女川で暮らす「女川ライフの楽しみ方教えます」</a></p>

いつも笑顔で、町の人と楽しそうに話す山内さん。明るい女川の人たちの人柄に魅了され、移住を決断。タイミングよく災害公営住宅へ入居することができました。現在は、町役場の任期付職員として町の復興も担います。

山内 恵

オープンな町の人に魅了され、女川暮らしをエンジョイ 新しい町営住宅は駅まで徒歩圏内で快適

<h2>現在のお仕事は？</h2><p>日本司法書士会連合会災害復興支援事務所（司法書士相談センター）で、常駐相談員をしています。<br>個人事務所も兼ねており、夫婦共に司法書士の仕事をしています。</p><h2>女川町に移住したきっかけは？</h2><p>震災後、復興支援のお手伝いをしようと、復興庁の復興支援専門員に応募。女川町役場に派遣され、復興推進課に配属されました。女川で働くなかでご縁があり、結婚。子どもを授かることができました。</p><figure class="image"><img src="https://www.town.onagawa.miyagi.jp/iju/media/2/1/21_800x533.jpg?t=1702339168" alt="inagaki03"></figure><h2>移住で、心配だったことは？</h2><p>あまり深く考えない性格なので、特に不安にも思わず、行ってしまえば何とかなるかな～と思っていました。<br>実際何とかなりました！</p><h2>移住してよかった点、以前と暮らしが変わった点</h2><p>とにかく人が温かいと思いました。みなさん、情に厚いというか、魅力的な方が多いと感じます。<br><br>また、女川に住むようになってから、人にあいさつすることが増えました。道ですれ違ったり、車から声をかけられたり。こちらに慣れてしまって、実家に帰った時に道端でつい知らない人にあいさつしてしまい、変な顔をされたことがあります(笑)。</p><h2>女川町の魅力とは</h2><p>町の魅力ですか～、一つ一つ挙げていくとキリがないのですが、あえて選ぶとすればやっぱり食べ物かな。海の幸とおいしい日本酒と。最高ですね！<br><br>女川のいいところって、外からの方が見えるものと、住んでみて初めて気がつくものと、いろいろあるかと思いますが、外から移住するとその両方が見える気がします。移住組はその点がお得ですね！</p><h2>現在の住まいは？</h2><p>浦宿にある一軒家の貸家に住んでいます。<br>町内で民間の貸家は少ないですが、探していると口コミで伝わってきますよ。</p><h2>休日の過ごし方は？</h2><p>シーパルピアやハマテラスのイベントに遊びに行ったり、子どもと散歩したりしています。自然が気持ちいいですね！<br><br><img src="https://www.town.onagawa.miyagi.jp/iju/media/2/0/20_800x533.jpg?t=1702339168" alt="inagaki02"></p><h2>移住を考えている人へ一言</h2><p>来てしまえば何とかなる！</p><p>出典元：<a href="https://www.town.onagawa.miyagi.jp/iju/voice/view/5">女川で暮らす「女川ライフの楽しみ方教えます」</a></p>

復興支援の応援職員として町役場で働いていた矢先、素敵な人に出会った稲垣さん。

結婚し、お子さんも生まれ、子育てパパとして奮闘中。

ご夫婦で司法書士の仕事に就き、個人事務所を運営しながら、女川の暮らしを楽しんでいます。

40代男性・30代女性、神奈川県鎌倉市から移住
※インタビューは宣孝さん

稲垣 宣孝・智子

司法書士として復興支援に携わる中、素敵な出会いが… 人の温かさに触れながら、子育てパパとして奮闘の毎日。

<h2>現在のお仕事は？</h2><p>地元市場ハマテラスに「<a href="https://kuriya.i-local.jp/">三陸石鹸工房KURIYA</a>」を出店しています。</p><figure class="image"><img src="https://www.town.onagawa.miyagi.jp/iju/media/2/7/27_800x533.jpg?t=1707366844" alt="kuriya03"></figure><h2>女川町に移住したきっかけは？</h2><p>震災後、ボランティアとして被災地に通い、その後創業支援に携わっていましたが、最終的には自分で石鹸工房を立ち上げました。この事業を「女川でやらないか」と商工会の方にお誘いいただいたのが、女川へ移住したきっかけですね。</p><h2>移住で、心配だったことは？</h2><p>特にありませんでした。</p><h2>移住してよかった点、以前と暮らしが変わった点</h2><p>﻿魚が美味しく、家のすぐ近くに山があるので散歩するのが気持ちいいんですよ。お金はあまりかからないうえに、普段の生活の質がよくなりました。</p><h2>女川町の魅力とは</h2><p>町の魅力ですか～、一つ一つ挙げていくとキリがないのですが、あえて選ぶとすればやっぱり食べ物かな。<br>海の幸とおいしい日本酒と。最高ですね！</p><p>女川のいいところって、外からの方が見えるものと、住んでみて初めて気がつくものと、いろいろあるかと思いますが、外から移住するとその両方が見える気がします。<br>移住組はその点がお得ですね！</p><h2>現在の住まいは？</h2><p>女川駅前まで徒歩圏内の、町営住宅（災害公営住宅）に住んでいます。</p><h2>休日の過ごし方は？</h2><p>女川か仙台をぶらぶらしています。仙台へも高速を使えば1時間半ほどで着きますよ。</p><h2>移住を考えている人へ一言</h2><p>お試し移住プログラムがあるので、いったん２週間～1ヶ月くらい住んでみるのがオススメです。その間に、仕事も見つかりそうな気がしますね。</p><figure class="image"><img src="https://www.town.onagawa.miyagi.jp/iju/media/2/6/26_800x534.jpg?t=1707366844" alt="kuriya02"></figure><p>出典元：<a href="https://www.town.onagawa.miyagi.jp/iju/voice/view/14">女川で暮らす「女川ライフの楽しみ方教えます」</a></p>

震災をきっかけに、地域に貢献できる会社を目指して、地産の天然素材を使った手作り石鹸の工房を立ち上げた厨さん。
イベントや活動にも積極的に参加し、女川ライフを楽しんでいます。

30代男性、福岡県久留米市出身、東京から移住

厨 勝義

地域素材を活かした手作り石鹸の工房を立ち上げ 「女川は魚が美味しく、散歩が気持ちいいですね」

<h2>地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。</h2><p>私は現在、二枚貝の稚貝を養殖事業者向けに生産する技術、いわゆる種苗生産技術の確立に取り組んでおり、この技術を基に起業を目指しています。まだ商材として事業展開できる段階ではなく、まずは技術開発が必要です。そのため、目先の生活資金や運転資金の確保が喫緊の課題となっています。</p><p>さらに、このような事業を行うためには、海水と電気を使用する研究拠点を設立する必要があり、そのためには漁港の一角などの海辺の場所に根差すことが求められます。特定の海辺の地域に根を下ろすことは、私の事業成功にとって不可欠です。</p><p>地域おこし協力隊は、技術が確立するまでの間の生活資金を確保しながら、特定の地域に根差すための貴重な機会です。この制度は、私の技術開発と地域への貢献を同時に実現するための非常に有り難い支援となります。このような理由から、私は地域おこし協力隊に応募しました。</p><h2>宮城県女川町を選んだ理由について教えて下さい。</h2><p>女川町は、私が最も関心を持つ二枚貝種の研究と生産に最適な場所です。養殖事業者向けに稚貝を生産するためには、顧客である養殖事業者の近くに拠点を置く必要があります。</p><p>私が関心を持つ二枚貝は28℃以上の水温に弱いため、昨今の海水温上昇を考慮すると、日本の将来的な養殖拠点は東北以北に移ると予想されます。したがって、私自身も北日本に拠点を構える必要がありました。</p><p>女川町は東北地方における貝類養殖の中心地である三陸地域の玄関口であり、三陸地方の各市町村へのアクセスが非常に良好です。また、投資家との面談やビジネスのために東京や仙台へ出向く際にも非常に便利な場所です。</p><p>さらに、女川町には個人的な知り合いもおり、親近感があるため、女川町を選びました。</p><h2>地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。</h2><p>現在は着任したばかりなので、まずは研究拠点の立ち上げに勤しんでいます。使われなくなった海辺の倉庫を再利用するため、倉庫内の清掃と、顕微鏡など器具の設置を進めています。</p><p>研究拠点が完成した後は、拠点内で二枚貝の産卵実験を繰り返し行い、二枚貝の稚貝生産技術の向上を目指します。毎日、拠点に通って必要なデータを取得し、そのデータを分析しながら次の実験計画を立てています。</p><p>研究拠点の設立や運営と並行して、将来を見据えた近隣地域の漁業者や漁協との関係構築にも取り組んでいます。地域の水産関係者が参加するコミュニティに加わり、自分の活動を広め、連携を深めていこうと考えています。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/07/29/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/sQaRW9A7ARNzk3UfEXMdW.webp"></figure><h2>地域おこし協力隊のやり甲斐はなんですか？</h2><p>地域おこし協力隊への参加をきっかけに、これまでの人生で接点がなかった地域に深く根を張ることで、新たな発見や自己成長を遂げられる点が、地域おこし協力隊の大きな魅力だと感じています。</p><p>例えば、食べ物に関しても新たな発見がありました。女川町に来て初めて、本当に美味しいホヤを味わうことができました。</p><p>ホヤは鮮度が落ちるのが早く、私の出身地である千葉県では美味しいホヤを食べることが難しいです。しかし、女川で食べたホヤは衝撃的に美味しく、「ホヤはこんなにも美味しいものなんだ」と感動しました。</p><h2>地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。</h2><p>近隣の漁業者の皆さまと交流する中で、想像以上に異なる文化や考え方があることに気づきました。例えば、漁業者の方々が話している言葉は、時には理解できないことも多く、まるで外国にいるような錯覚を覚えることもあります。</p><p>このような予想外の体験も、新しい発見や自己成長をもたらしてくれる毎日の楽しさの一部です。新しい文化に触れながら、日々刺激を受け、成長を感じることができています。</p><h2>卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。</h2><p>私が地域おこし協力隊として女川にやってきた理由は、二枚貝の稚貝を養殖事業者向けに生産する技術、いわゆる種苗生産技術の確立に挑戦するためです。技術開発が成功した暁には、その技術を活用して起業することを目指しています。</p><p>技術開発の進捗次第ではありますが、理想を言えばこの種苗生産事業を卒隊前に立ち上げたいと考えています。将来的には女川に自分の法人を設立し、近隣の漁業者の皆さまに毎年稚貝を提供している姿が、私が目指している将来のビジョンです。</p><h2>女川町の住民と触れ合った際の印象と、裏付けるエピソードについて教えて下さい。</h2><p>女川町は、移住者を含む若い人たちがさまざまな分野で活躍し、イキイキと活動している印象があります。これは単なる印象ではなく、地域の人々の考え方がその活気を支えているのです。</p><p>地元の水産企業の専務の方が話していたのですが、女川では震災復興に際し、「還暦以上は口を出すな！」という方針を徹底したそうです。若い世代が今後を担うという考えのもと、彼らが意思決定の主役となっています。この考え方により、若い人たちは地域のしがらみや人間関係に縛られることなく、自由に活動することができていると感じています。</p><h2>女川町の魅力について教えて下さい。（自然やグルメ、オススメスポットなど）</h2><p>まずは、ぜひホヤを食べてみてください。東京などでホヤを食べて「まずっ！笑」と思った方も、ぜひ女川で本場のホヤを試してみてください。今までのホヤに対するイメージがきっと覆されるはずです。</p><p>女川町は水産業が主要産業の一つであり、ホヤだけでなく、カキやホタテなど、さまざまな水産物が豊富に揃っています。ホヤに限らず、水産物は鮮度が命です。大都市の高級寿司屋で食べるよりも、産地で新鮮な水産物を安く楽しむ方が本当に美味しいと感じています。ぜひ、女川で本物の味を堪能してください。</p><h2>移住を検討している方にメッセージをお願いします。</h2><p>メディアでは「地方」と一括りにされがちですが、日本は縦長で中央部に急峻な山脈を持つため、気候や風土、文化、さらにはご当地グルメも全く異なる多様な自治体が存在しています。</p><p>移住を検討している皆さまには、多種多様なニーズがあると思います。ぜひ、さまざまな自治体の話を聞きながら、自分の目指しているライフスタイルに合った自治体を選んでください。そして、若い人たちによる意思決定が尊重される環境や、ホヤをはじめとした新鮮な水産物、夏でも涼しい気候を魅力的に感じたら、ぜひ女川町へお越しください！</p><p><strong>地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓</strong><br><a href="https://warp.city/features/2" target="_blank" rel="nofollow noopener noreferrer">https://warp.city/features/2</a></p>

「地域おこし協力隊」とは、地方自治体が地域外の人材を「地域おこし協力隊」として任命し、地域の魅力PRや、農業・漁業への従事、イベントやお祭りの運営など、様々な地域協力活動を行ってもらい、その地域への定住・定着を図る、総務省の取り組みです。

自治体から地域おこし協力隊に委嘱される地域協力活動の内容はさまざま。
地域おこし協力隊の方々は、ふだん一体どのような仕事をしているのでしょうか。

ワープシティは、全国の地域おこし協力隊の隊員にご協力いただき、応募動機や仕事内容、仕事のやり甲斐などについてヒアリングをいたしました。
地域おこし協力隊への入隊をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください！

「地域おこし協力隊に聞きました！」第120回目にご協力いただいた地域おこし協力隊の方は、宮城県女川町の長谷川翔亮さんです。

宮城県女川町の地域おこし協力隊、趣味・特技：磯遊び・潮干狩り・データ分析



女川町

女川町の移住体験談一覧：10件

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#120 地域に根差す挑戦者！女川で二枚貝養殖事業の未来を描く

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