<h2>長野県栄村に移住したきっかけは？</h2>
吉田理史さん（以下、吉田）：私が所属する野外教育団体「信州アウトドアプロジェクト（SOUP）」の事務所が、長野市から栄村に移転したことがきっかけです。村の人びととの交流を通じて、栄村の“自然の豊かさ”と村の人びとの“心温かさ”に惹かれ、移住を決断しました。
<h3>“心温かさ”を感じたエピソードをお聞かせください</h3>
吉田：私たちの息子はダウン症を持って生まれてきましたが、集落の人びとは、「俺たちに任せろ。集落で育てるぞ！」と、当たり前のように息子を受け入れてくれました。
また、「結婚パーティを集落内で開きたい」という思いも、集落の人びとは全面的に受け入れてくれました。集落内の神社で結婚パーティを開くことができ、郷土料理のビュッフェや獅子舞、ハーモニカ演奏などで、大いに盛り上げてくれました。
<img class="alignnone wp-image-16409 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/06/6630914a-2.jpg" alt="栄村での暮らしについて話す吉田さんご夫妻" width="1024" height="683" />
<h2>移住後はどのような活動を？</h2>
吉田：移住後は野外教育に取り組む傍ら、「SATOYAMAそだち」を立ち上げました。障がい者も含めた多くの人びとに、里山での暮らしぶりや農業の魅力を伝えるため、日々奮闘しています。
<img class="alignnone wp-image-16410 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/06/5225949f-3.jpg" alt="豊かな自然が魅力の長野県栄村小滝集落" width="1024" height="683" />
<h3>栄村での子育てはいかがですか？</h3>
吉田：栄村は都市部と比較して、ハード面での子育て環境が良いわけではありません。しかし、自然がとても豊かで、「自然」と「人」との距離が近く、季節の移ろいを肌で感じることができます。
同時に、自然の厳しさも感じることができ、たくましく心豊かな子どもを育てる環境として優れていると思います。栄村は豪雪地なので、かまくらづくり、雪遊び、スノースポーツなどを楽しむこともできますよ。
<img class="alignnone wp-image-16411 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/06/66f84409-4.jpg" alt="2人のお子さんと共に散歩を楽しむ吉田さんご夫妻" width="1024" height="683" />
<h2>移住を検討している方へ、メッセージをお願いします</h2>
吉田：栄村は、「チャレンジするほどに楽しい魅力が増える場所」で、飽きることがありません。「人」と「自然」を豊かに育ててくれるこの貴重な環境で、ぜひ暮らしてみませんか。里山と村の人びとが温かく迎えてくれますよ。
出典: <a href="https://sakae-life.com/interview/case01/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">https://sakae-life.com/interview/case01/</a>

ワープシティ公式

栃木県出身の吉田理史（よしふみ）さんは、長野県長野市から同県栄村に事務所を移転したことを機に、栄村の「人」と「自然」の魅力に触れ、2015年4月、奥様の咲さんと共に移住をされました。移住後に障がいを持って誕生した長男・晴大（はれた）君を想い、2018年、一般社団法人「SATOYAMAそだち」をご夫婦で設立。栄村を「チャレンジするほどに楽しい魅力が増える場所」と表現する吉田さんに、お話を伺いました。【取材年月：2020年8月】

栄村

長野県

出身地：栃木県（理史さん）、静岡県（咲さん）、前住所：長野県長野市、現住所：長野県栄村、職業：「SATOYAMAそだち」代表、「信州アウトドアプロジェクト（SOUP）」設立（現在は非常勤スタッフとして勤務）


吉田 理史（よしふみ）さん ・咲

「子どもは集落の子ども」移住の決め手は栄村地元民の心温かさ

<h2>移住のきっかけを教えてください</h2>
佐藤慎平さん（以下、佐藤）：もともと、田舎暮らしや起業をしたいと考えていました。そうした中で、地域おこし協力隊という制度があることを知り、移住を決意しました。
そして、どうせなら中途半端な田舎では面白くないと思い、ガチな田舎である栄村を選び、移住しました。移住後は、地域おこし協力隊員として、地域のイベントや農業に取り組んでいます。
<img class="alignnone wp-image-16423 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/06/80f20696-2.jpg" alt="畑の手入れをする佐藤慎平さん" width="1024" height="683" />
<h3>地域の方たちとの交流についてはいかがですか？</h3>
佐藤：栄村は、どこへ行っても里山と田畑が広がる、中途半端ではない振り切った「ザ・田舎」なので、皆さんがイメージするとおりの田舎暮らしがそのままできます。
田舎は閉鎖的というイメージがありますが、栄村は全くそんなことはありません。若い人が気軽に飲みに誘ってくれたり、地域の人が畑を貸してくれたり、野菜をいっぱいくれたり。何か困ったことがあれば助けてくれます。
以前にイベントを企画したときには、周囲の人が気軽に相談に乗ってくれたり、手伝ってくれたりしました。
<img class="alignnone wp-image-16424 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/06/d80a9623-3.jpg" alt="移住について笑顔で話す佐藤慎平さん" width="1024" height="683" />
<h2>実際に移住してみて、栄村の暮らしについてはいかがですか？</h2>
佐藤：実は娯楽が充実していると思っています。栄村には、都市部のようなお金で買える娯楽は少ないですが、自分でつくる娯楽が充実しています。例えば、キャンプや野営をしてみたり、田んぼや畑をやってみたり、テントサウナをやってみたり。
東京から友達が来たときに、ちょっと山に入って山菜を取って、天ぷらにして振る舞ったところ、とても喜ばれました。また、スノースポーツは都市部に住んでいると多額の交通費や宿泊費などがかかる贅沢な娯楽です。
でも、ここでは村内や近隣にスキー場が多数あり、気軽に安価で楽しむことができます。
<img class="alignnone wp-image-16425 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/06/a17a62fa-4.jpg" alt="冬にテントサウナを楽しむ佐藤慎平さんと友人たちの様子" width="1024" height="683" />
<h2>移住を検討している方へメッセージをお願いします</h2>
佐藤：田舎への移住は、理想と違うこともあるかもしれません。でも、移住＝永住ではないので、まず、気軽に来てみて、自分に合えば、そのまま定住という形でもいいと思います。
あと、自分も仲間が欲しいので、気になることがあれば、気軽にTwitterで連絡をください。
出典: <a href="https://sakae-life.com/interview/case03/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">https://sakae-life.com/interview/case03/</a>

岩手県出身の佐藤慎平さんは、田舎暮らしや起業をするために2019年に地域おこし協力隊として長野県栄村に移住しました。どうせ移住するなら、中途半端な田舎ではなく「本当の田舎」に暮らしたかったのだそう。移住後は地域おこし協力隊としての活動に加え、イベントを企画したり、自然環境を利用して自分で作る娯楽を楽しむ日々を送っています。そんな佐藤さんに、移住や栄村での暮らしについてお話を伺いました。【取材年月：2020年7月】

出身地：岩手県、現住所：長野県栄村、職業：地域おこし協力隊員

佐藤 慎平

ガチな田舎「栄村」で地域おこし協力隊に！起業の夢に向かって

<h2>移住のきっかけを教えてください</h2>
砂川亮さん（以下、砂川）：誤解を恐れずに言えば、興味本位で移住しました。もともと、私は本が大好きで、マタギについての本を読んでいたのですが、どうしても、自分で実際に行ってみないと分からないことがあり、気になったら、もう行くしかないと思い、移住を決意しました。
候補地としては、マタギ文化の残る栄村の秋山郷の他に秋田県阿仁町、岩手県西和賀町などがあったのですが、仕事と住居を確保することができた秋山郷に決めました。移住後は、秋山郷で山菜の加工販売に従事する傍らで、狩猟や釣りを満喫しています。
<img class="alignnone wp-image-16435 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/06/dc1f5651-2.jpg" alt="栄村の釣りを楽しむ川でポーズを取る砂川亮さん" width="1024" height="683" />
<h2>実際に移住してみていかがですか？</h2>
砂川：秋山郷の文化と自然がとても魅力的ですね。秋山郷にはマタギなどの珍しい文化が残っていて、非常に好奇心を刺激されます。釣りについても、秋山郷に特有の毛針（針に毛を付けて虫などの餌にみせかけたもの）が伝承されています。
自然が豊かなところは日本中にありますが、珍しい文化と自然が揃っているのはすごく魅力的です。また、これだけ雪が多いところで人 が定住しているのは珍しいとの話もあります。雪が多いからこそ、珍しい文化が残っているのかもしれません。
<img class="alignnone wp-image-16436 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/06/098db16c-3.jpg" alt="栄村の青い空と雪山の風景" width="1024" height="683" />
<h3>地域の方たちとの関わりについてはいかがですか？</h3>
砂川：意外にもほどよい距離感があると感じています。インターネットで移住について調べると、「田舎は閉鎖的」などと悪いところがよく出てくると思います。しかし、秋山郷にはそういうところがなく、個人主義的でさっぱりしています。
自分一人で好きなことをやる分には、特に支障はなく、一般論としての田舎の悪いところはあまり感じないです。かといって、冷たいわけでもなく、ほどよい距離感があります。
そもそも、秋山郷は大規模な農業に適した土地ではなく、狩猟採集的な文化が残っている地域なので、同じ田舎でも一般的な農村とは違うと思います。
<img class="alignnone wp-image-16437 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/06/eae228d9-4.jpg" alt="帽子をかぶり手を組む砂川亮さん" width="1024" height="684" />
<h2>移住を検討している方へメッセージをお願いします</h2>
砂川：来るなら来てみろ、秋山郷。冗談はさておき、秋山郷は秘境と呼ばれる地域なので、都会から移住してくると、環境が大きく変わって大変だと思います。
しかし、先輩移住者による移住のノウハウもあるので、問題に一つひとつ対処していけば、大丈夫ですよ。
出典: <a href="https://sakae-life.com/interview/case05/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">https://sakae-life.com/interview/case05/</a>

山梨県出身の砂川亮さんは、2019年にマタギ文化のある長野県栄村の秋山郷に移住しました。以前からマタギに興味があったため、実際に行ってみるしかない！と移住を決意。移住後は仕事の傍ら狩猟や釣りを楽しむ生活を送っています。そんな砂川さんに、秘境といわれる場所への移住について、お話を伺いました。【取材年月：2020年8月】

出身地：山梨県、現住所：長野県栄村、職業：山菜加工販売会社 社員

砂川 亮

栄村の「マタギ文化」が残る秋山郷で憧れの狩猟採集生活

<h2>移住のきっかけを教えてください</h2>
杉浦恵子さん（以下、杉浦）：夫が高校卒業の頃から農業を知りたくて栄村と交流しており、私自身も30年近く栄村と交流していました。その後、定年退職を機に、栄村へ移住しました。
移住後は、栄村ファンを増やしたいとの思いから、築150年の古民家を改装した農家民宿「今泉ふるさとの家」を運営しています。
<img class="alignnone wp-image-16429 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/06/02abf1f9-2.jpg" alt="農家民宿「今泉ふるさとの家」でヤギの世話をする杉浦恵子さん" width="1024" height="683" />
<h3>長年、栄村と交流があったそうですが栄村のいいところとは？</h3>
杉浦：分業化が進み、貨幣経済が完全に浸透した都市部の基準では、栄村はお金で買える利便性が乏しく、不自由です。
しかし、栄村の人びとは米や野菜づくりをはじめとして、味噌や醤油づくり、家周りの補修や小屋づくりなど、自分でできることは自分でやるので、実は不自由していません。
また、旬の時期に採れた野菜などを塩漬けや乾燥して保存しながら食べていく、季節の変化に合わせた食文化も残っています。
そのため、季節の変化に合わせながら、手作りや自給自足ができる暮らしをしたいと思ったときに、栄村にはお手本が沢山あります。その意味で栄村には人間の暮らしの原点があると言えます。
<img class="alignnone wp-image-16430 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/06/2967e43d-3.jpg" alt="築150年の古民家を改装した農家民宿「今泉ふるさとの家」" width="1024" height="683" />
<h2>地域の方たちとの交流についてはいかがですか？</h2>
杉浦：村外から来た人にも寛容だと思います。栄村は昔から都市部から人を呼んで、村の暮らしの良さを知ってもらう活動を行っており、村外から来た人にも寛容です。
村内を知らない人が歩いていると、「どこから来たんか？家でお茶でも飲んでいくか？」といった声が自然とかかります。こういった慣習は、共同作業の多い農業で培われたものではないでしょうか。
<img class="alignnone wp-image-16431 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/06/14749920-4.jpg" alt="農家民宿「今泉ふるさとの家」の囲炉裏" width="1024" height="683" />
<h2>移住を検討している方へメッセージをお願いします</h2>
杉浦：栄村の魅力は、人間らしい暮らしぶりです。都会の暮らしをそのまましようと思っても不便なだけです。また、楽しませてもらおうと思って移住しても楽しめません。自分で楽しもうと思わないと駄目です。
出来上がったものを求めるのではなくて、身近な自然や人との「新しい暮らし」を始めるつもりで移住すると良いと思います。
【農家民宿「今泉ふるさとの家」】 
　電話　0269-87-3220 
　住所　〒389-2702　長野県下水内郡栄村大字北信2765
出典: <a href="https://sakae-life.com/interview/case04/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">https://sakae-life.com/interview/case04/</a>

千葉県出身の杉浦恵子さんは、ご主人の定年退職をきっかけに、2010年に長野県栄村にご夫婦で移住しました。移住前から30年近く栄村と交流を続けており、村の良さを十分に理解したうえでの移住。現在は栄村ファンを増やすため、築150年の古民家で農家民宿「今泉ふるさとの家」を運営しています。そんな杉浦さんに栄村への移住、暮らしについてお話を伺いました。【取材年月：2020年7月】

出身地：千葉県、現住所：長野県栄村、職業：農家民宿「今泉ふるさとの家」オーナー

栄村

栄村の移住体験談一覧：4件

「子どもは集落の子ども」移住の決め手は栄村地元民の心温かさ

ガチな田舎「栄村」で地域おこし協力隊に！起業の夢に向かって

栄村の「マタギ文化」が残る秋山郷で憧れの狩猟採集生活

定年退職後に栄村移住！築150年の古民家を改装し農家民宿を運営