移住者プロフィール
砂川 亮さん
移住時期
2019年
出身地:山梨県、現住所:長野県栄村、職業:山菜加工販売会社 社員
移住のきっかけを教えてください
砂川亮さん(以下、砂川):誤解を恐れずに言えば、興味本位で移住しました。もともと、私は本が大好きで、マタギについての本を読んでいたのですが、どうしても、自分で実際に行ってみないと分からないことがあり、気になったら、もう行くしかないと思い、移住を決意しました。
候補地としては、マタギ文化の残る栄村の秋山郷の他に秋田県阿仁町、岩手県西和賀町などがあったのですが、仕事と住居を確保することができた秋山郷に決めました。移住後は、秋山郷で山菜の加工販売に従事する傍らで、狩猟や釣りを満喫しています。
実際に移住してみていかがですか?
砂川:秋山郷の文化と自然がとても魅力的ですね。秋山郷にはマタギなどの珍しい文化が残っていて、非常に好奇心を刺激されます。釣りについても、秋山郷に特有の毛針(針に毛を付けて虫などの餌にみせかけたもの)が伝承されています。
自然が豊かなところは日本中にありますが、珍しい文化と自然が揃っているのはすごく魅力的です。また、これだけ雪が多いところで人 が定住しているのは珍しいとの話もあります。雪が多いからこそ、珍しい文化が残っているのかもしれません。
地域の方たちとの関わりについてはいかがですか?
砂川:意外にもほどよい距離感があると感じています。インターネットで移住について調べると、「田舎は閉鎖的」などと悪いところがよく出てくると思います。しかし、秋山郷にはそういうところがなく、個人主義的でさっぱりしています。
自分一人で好きなことをやる分には、特に支障はなく、一般論としての田舎の悪いところはあまり感じないです。かといって、冷たいわけでもなく、ほどよい距離感があります。
そもそも、秋山郷は大規模な農業に適した土地ではなく、狩猟採集的な文化が残っている地域なので、同じ田舎でも一般的な農村とは違うと思います。
移住を検討している方へメッセージをお願いします
砂川:来るなら来てみろ、秋山郷。冗談はさておき、秋山郷は秘境と呼ばれる地域なので、都会から移住してくると、環境が大きく変わって大変だと思います。
しかし、先輩移住者による移住のノウハウもあるので、問題に一つひとつ対処していけば、大丈夫ですよ。