<h2>地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。</h2><p>コロナ前は、日本や海外に拠点を持たず、さまざまな場所を自由に飛び回る生活を送っていました。しかし、コロナ禍をきっかけに大分の田舎へ移住し、新たな暮らしを始めることを決意しました。</p><p>ところが、移住後は地元の方々と関わる機会がほとんどなく、「地方で暮らす本当の魅力」を十分に感じられないまま日々が過ぎていきました。この経験から、「地域の人々と深く関わりながら、その土地の魅力を見つけ、発信していきたい」という想いが生まれました。</p><p>そこで、単なる移住ではなく 地域の活性化に貢献しながら、地方の暮らしをより深く味わいたいと思い、地域おこし協力隊への応募を決意しました。</p><h2>阿南市を選んだ理由について教えて下さい。</h2><p>全国で自然と関わる地域おこし協力隊の仕事を探していた中で、阿南市の活動内容に強く惹かれました。特に、パックラフトやSUPのインストラクター業務など、アクティビティを中心とした仕事内容に魅力を感じたのが大きな理由です。</p><p>実際に5泊6日で阿南市を訪れた際、当初は1日だけ相談し、残りの時間は自分で地域を探索する予定でした。しかし、滞在中の5日間、移住コーディネーターや現役の協力隊員、市役所職員の方々が親身に対応してくださり、温かく迎え入れてくれました。</p><p>その経験を通じて、「ここには本当の地方の魅力がある」と実感し、阿南市で新たな挑戦をすることを決めました。</p><h2>地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。</h2><p>私の主な活動は、4月から10月にかけて川でのパックラフトやSUPのインストラクター業務 を担当することです。また、年4回開催されるマルシェの運営サポートや、イベントでの シャボン玉パフォーマンスなどにも取り組んでいます。</p><p>さらに、今年度は活動の幅を広げるために 罠猟と銃猟の免許を取得 し、猟友会の方々とともに狩猟にも参加しています。これらの経験を通じて地域に貢献しながら、さまざまなスキルを身につけています。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2025/03/27/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/r02rBcnHGWjVQePsyUEEo.webp"></figure><h2>地域おこし協力隊のやりがいはなんですか？</h2><ul><li><strong>地域との深い関わり</strong><br>地元の人々と日々交流することで、地方ならではの温かさを実感でき、移住の魅力を存分に味わえます。</li><li><strong>自然を活かした仕事</strong><br>川でのインストラクター業務を通じて、大自然の中で働く楽しさや満足感を得られます。パックラフトやSUPの指導は、自分自身が楽しむだけでなく、参加者にも喜びを提供できることが大きなやりがいです。</li><li><strong>イベントや地域活性化への貢献</strong><br>マルシェの運営サポートやシャボン玉パフォーマンスを通じて地域の行事を盛り上げ、自分の活動が地域にポジティブな影響を与えていることを実感できます。</li></ul><h2>地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。</h2><ul><li><strong>業務の幅広さ</strong><br>パックラフトやSUPのインストラクター業務に加え、マルシェの運営サポートやシャボン玉パフォーマンス、さらには狩猟まで、想像以上に多岐にわたる活動に携わることになりました。</li><li><strong>地域の方々との深い交流</strong><br>地域の人々や猟友会のメンバーとの関係がとても温かく、思った以上に深い絆を築くことができました。</li><li><strong>予想以上の学びの機会</strong><br>狩猟免許の取得をはじめ、キャンプインストラクターや防災士の資格取得など、新しい知識やスキルを学ぶ機会が豊富でした。</li><li><strong>体力と時間管理の重要性</strong><br>屋外での活動が多いため体力を要する業務が多く、また、さまざまな活動を両立させるために想定以上に時間管理のスキルが求められると実感しました。</li></ul><h2>卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。</h2><p>卒隊後は、自分の興味を活かして宿泊業や狩猟、アウトドア事業、林業など、自然や地域と密接に関わる仕事に携わりたいと考えています。単なる宿泊施設ではなく、地域の人々が集まり交流できる場として、さまざまな体験ができる魅力的な空間を作りたいという思いがあります。</p><p>人と自然が繋がる場所を提供することで、地域の魅力をより広く発信し、多くの人に愛されるような拠点を築いていきたいと考えています。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2025/03/27/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/-y4zaWUlaJPJMYM6lChmO.webp"></figure><h2>阿南市の住民と触れ合った際の印象と、エピソードも添えて教えて下さい。</h2><p>移住者として偏見を持たれることはなく、地元の人々は常に温かく接してくれています。特に、休日には猟友会のおじさんメンバーから最年少として可愛がっていただき、狩猟についてさまざまなことを教わる貴重な機会を楽しんでいます。</p><p>さらに、お肉を分けていただくこともあり、そのたびに地域のつながりの深さと温かさを実感しています。地元の人々との交流を通じて、日々地域の温かい支えを感じ、心からありがたく思っています。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2025/03/27/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/7mcwSh8y_7v5-5Tq7IOhb.webp"></figure><h2>阿南市の魅力について教えて下さい。（自然やグルメ、オススメスポットなど）</h2><p>阿南市で私がおすすめするスポットは、四国最東端に位置する蒲生田岬の野営場です。ここは非常に静かな環境で、自然の美しさを存分に楽しむことができます。</p><p>目の前に広がる海で流木を集めて焚き火をし、夜には満天の星空の下で心穏やかな時間を過ごせます。さらに、早朝には海から昇る素晴らしい朝日を眺めることができ、まるで非日常のような特別な体験を楽しめます。自然との調和を感じたい方にはぜひ訪れていただきたい場所です。</p><h2>移住を検討している方にメッセージをお願いします。</h2><p>阿南市の魅力は、便利な買い物環境と暮らしやすさがありながら、自然をたっぷり満喫できるところです！海、山、川で思いっきりアウトドアを楽しめるので、アクティブな方にはたまらない環境です。</p><p>さらに、晴れの日が多く、のんびりとリラックスした時間を過ごすには最適な場所です。都会の喧騒から離れて心を癒したい方には、阿南市の田舎町がピッタリ。住みやすさも抜群で、気軽に遊びに来て、ここならではの魅力を存分に体感できます。自然も人も温かいこの街で、素敵な思い出を作ってくださいね！</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2025/03/27/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/Rdn2tGIjz4ygd1Ovaodhj.webp"></figure><p>&nbsp;</p><p><strong>地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓</strong><br><a href="https://warp.city/features/2" target="_blank" rel="nofollow noopener noreferrer">https://warp.city/features/2</a></p>

ワープシティ公式

「地域おこし協力隊」とは、地方自治体が地域外の人材を「地域おこし協力隊」として任命し、地域の魅力PRや、農業・漁業への従事、イベントやお祭りの運営など、様々な地域協力活動を行ってもらい、その地域への定住・定着を図る、総務省の取り組みです。

自治体から地域おこし協力隊に委嘱される地域協力活動の内容はさまざま。
地域おこし協力隊の方々は、ふだん一体どのような仕事をしているのでしょうか。

ワープシティは、全国の地域おこし協力隊の隊員にご協力いただき、応募動機や仕事内容、仕事のやりがいなどについてヒアリングをいたしました。
地域おこし協力隊への入隊をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください！

「地域おこし協力隊に聞きました！」第189回目にご協力いただいた地域おこし協力隊の方は、徳島県阿南市の小田 将生さんです。

阿南市

徳島県

出身地：兵庫県豊岡市、居住地：徳島県阿南市、趣味・特技：キャンプ、ヒッチハイク、けん玉

小田 将生

#189 自然と人々が繋がる場所を作る！アウトドア業務と地域貢献を両立

<h2>都会での生活</h2><p>東京の大学を卒業し、洋服が好きだった私はアパレル販売員として働いていました。<br>休日は電車に乗って気になるお店に行き、好きなものを買ったり食べたり、<br>自分の好きなものがたくさんある都会での生活が好きで、毎日楽しんでいました。<br>そんな中結婚。</p><p>そして2020年、コロナとともにこの世にやってきた長男。<br>里帰り出産をし、緊急事態宣言期間中は地元阿南市で子育てをすることになりました。</p><p>頃合いを見て関東へ戻る事になり、都会での子育てがスタート。<br>朝早く子どもを保育園に預け、駅へ向かう。満員電車に揺られ、1時間。<br>仕事が終わって再び満員電車へ。<br>坂道をダッシュしてお迎えへ向かい、家に着いてからは家事に追われました。</p><p>買い物は子どもを連れて徒歩で向かい、重い荷物を持って帰る。<br>突発的な子どもの病院にもベビーカーを押し、電車かバスに乗る。<br>何度も電車とホームの間に車輪が挟まったこともありました。<br>慣れない子育てを、雑然とした環境でする中で心に余裕がなくなり、<br>「もう逃げたい」と思う事もありましたが、逃げるところもありませんでした。</p><p>好きだった都会での生活に違和感を感じていました。<br>そんな時いつも、出産後に阿南市で子育てをした心地よさが蘇っていました。</p><p>生活に限界を感じ始めた頃2人目を妊娠。<br>このままで良いのか、具体的に考え始め、私がたどり着いた答えは･･･</p><p>「自分が心に余裕を持って楽しく子育てをしたい！それが子どもにとって一番だ！」</p><h2>田舎での生活</h2><p>阿南市へUターン移住を決め、約10年ぶりにいなか暮らしがスタートしました。</p><p>感覚的な話になるかもしれませんが、<br>目をつぶれば生き物や風などの自然の音がして、空は広く、<br>空気が綺麗で深呼吸したくなるような毎日。それだけで心が穏やかになりました。<br>子どもができるまでは感じたことのない瞬間、空間でした。<br>阿南市ってこんなにいいところだったっけ・・・と思いました。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/10/17/Gn3b-ePEkKTdwgMGqScSm/1Z3BAlHc9n-MBSG4QgkF8.webp"></figure><p>家の近くにここ！という遊ぶ所はありませんが、<br>子どもたちにとっては一歩外に出るだけで自然が遊び場！生き物もたくさんいます。<br>カエルを追いかけたり、ダンゴムシをたくさん捕まえたり、<br>実家の庭の木に止まっている大量の蝉に驚いたり。<br>家の畑に植えた野菜や果物を起きてすぐその場で採って食べる事もあります。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/10/17/Gn3b-ePEkKTdwgMGqScSm/9pMeHBHfAs7ORUFuWuuRa.webp"></figure><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/10/17/Gn3b-ePEkKTdwgMGqScSm/XL3cwEVdeKWytkZLq0EMH.webp"></figure><p>&nbsp;</p><p>子どもの通う幼稚園では、海が近くに多くあるので<br>漁師の方がたくさんの魚介を持ってきてくれて水族館を開いてくれたり、<br>夏には毎年海で地引き網をしたりします。<br>自分たちで捕ったお魚やたこはその場で調理をしてくれてお土産で持って帰ります。<br>自然に恵まれた阿南市ならではの経験ですよね！</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/10/16/Gn3b-ePEkKTdwgMGqScSm/js2FueZMePJh7yQaRxyFV.webp"></figure><p>そんな毎日が子どもにとって良い刺激になっています。<br>都会では経験できないことを子供たちと経験できている事がとても贅沢に感じています。</p><h2>阿南市ってどんなところ？</h2><p>阿南市は自然はもちろん豊富ですが、ある程度の利便性があるちょうどいいところです。</p><p>移動は基本車です。<br>子ども連れだと特に車は必須かと思います。<br>私にはそれがとてもよかったところで。</p><p>買い物へ行ってたくさん買っても乗せられるし、<br>遊びに行くにも着替えや必要なものをとにかく乗せておく事ができます。<br>いっぱい遊んでヘトヘトになっても子どもたちは爆睡できるし、<br>私はもちろん運転はしないとですが、リラックス空間なので問題ないです。<br>今まで電車でやっていた事が車になるだけでこんなにも疲労感が違うのかと、<br>びっくりしています。</p><p>阿南市はこれといって何もない所かもしれませんが、住むには最高の場所です。<br>休日は市外や県外に出かけたりそれが特別感があり楽しいんですよね。<br>毎日生活するのにごみごみした環境は必要ないんです。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/10/17/Gn3b-ePEkKTdwgMGqScSm/cf3rtQvr_YTRLwe7h7N0o.webp"></figure><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/10/16/Gn3b-ePEkKTdwgMGqScSm/HrVqFUfxC4HJF1tSnYym1.webp"><figcaption>阿南市のLEDによるイルミネーション（牛歧城趾公園）</figcaption></figure><h2>移住促進コーディネーターという職業との出会い</h2><p>下の子が1歳になり、就活を始めて数ヶ月が経ち、<br>色々と調べる中で『移住促進コーディネーター』という仕事に出会いました。<br>”阿南市への移住を支援する”という内容に、<br>「移住してきた自分の経験が生かせる！」と思いました。</p><p>また、この仕事にとても親近感を覚えたのは、<br>３年前の2020年、コロナ禍により阿南市で子育てをしている際に<br>私自身が阿南市の移住促進コーディネーターの方にオンライン相談をしていたからです。</p><p>「今度は自分が移住を考えている人の背中を押す番だ」<br>と使命を感じ、受けることにしました。<br>都会での生活も阿南市での生活も経験した私だからこそわかることや<br>考えて悩んで移住を決断した私だからこそ感じられることがあると思います。</p><p>そして今、一緒に移住促進コーディネーターとして働いている方は、<br>先ほど述べた、移住を考えていた頃オンラインで相談に乗ってくれた方です。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/10/16/Gn3b-ePEkKTdwgMGqScSm/cbQV4_xr-l2XP5GshLW5Q.webp"></figure><p>&nbsp;</p><p>これからも阿南市の良さをありのまま語っていけたらと思っています。</p>

都会はお店や遊ぶところはたくさんあるし、
仕事に生活に日々好きな事ができる都会が好きだった私が、
結婚、出産を機に感じるものや考え方が180度変わり地元にＵターン移住することに・・・
阿南に来て2年。
昔阿南で生活した高校までの自分とは状況が全く違い、感じるものも全く違いました。
移住して感じたことや出逢いについてお話します。

阿南市出身。大学進学を機に上京。東京でアパレル販売員として勤務し、関東で約10年滞在。2児の母になり阿南市へUターン。現在は阿南市で移住促進コーディネーターをしています。

新川直美

都会が好きだった私が田舎で感じる最高の子育て

<h2>地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。</h2><p>大阪で市役所職員として働いていた頃から、地域のプレイヤーと関わりながらまちづくりに携わりたいと考え、少しずつ行動していました。</p><p>妻の転職を機に移住が決まったのですが、その際、自分の転職を考えていた時に、移住のお世話をしていただいた現在の受け入れ団体「加茂谷元気なまちづくり会」が、過疎地の課題に向き合いながらさまざまなまちづくりに取り組んでいることを知りました。そこで、自分の希望であった農業をしながら、この地域でまちづくりにも携わりたいと思い、地域おこし協力隊になることを決めました。</p><h2>徳島県阿南市を選んだ理由について教えて下さい。</h2><p>一言で言うとフィーリングでした。先に妻の転職が徳島県で決まっていたため、家族で移住することになり、県内で移住先を探していました。私が農業ができる環境を求めて、各地域に見学に行ったり、情報収集したりする中で、阿南市加茂谷地域に惹かれました。</p><p>加茂谷元気なまちづくり会の紹介記事やホームページを見た時、満面の笑みで楽しそうに農業やまちづくりに携わる”田舎のおっちゃん”の顔を見て、「ここだ！」と思いました。今思えば、人間関係が希薄になりがちな現代社会の中で、地域コミュニティの温かさに触れながら暮らしや子育てをしたいという気持ちがあったからこそ、この地域を選んだのだと思います。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/08/05/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/xh4xcvUcoRyuirged5ydU.webp"></figure><h2>地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。</h2><p>主に受け入れ団体である「加茂谷元気なまちづくり会」の活動を支援しています。地域イベントの手伝いや、移住支援に関する就農フェアの出展、移住者や学生の体験活動のサポートなどを行っています。</p><p>また農村RMO事業を通じて、地域の将来像についてみんなで考え、まちづくりに関するさまざまな取り組みを始めています。併せて、自身の生業づくりとして、すだち農家の手伝いや四国遍路の遍路宿の開業準備も進めています。</p><p>さらに、多世代交流イベントやコーヒーの露店出店を通じて、子育て支援の取り組みを開始するなど、さまざまな地域課題にも取り組んでいます。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/08/05/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/Re9Vxl5SAP7Uitwt7MNLF.webp"></figure><h2>地域おこし協力隊のやり甲斐はなんですか？</h2><p>地域が職場であるというのは、自分にとってとても大きな意味を持っています。まちの将来を考えるという、非常に重要なことに直接関わることができるため、「自分の子どもが育つ地域や環境を自分たちで作れるんだ」と考えながら活動しています。</p><p>さらに、仕事の仲間がすべて地域の住民さんなので、住民の皆さんととても近い関係を築けることが嬉しいです。このような関係性が、自分の暮らしにも良い影響を与えていて、道端でお互いに声をかけ合ったり、話し込んだりと、居心地の良い環境を作ることができていると感じています。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/08/05/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/vuq5tZUMoss5Eh_5W63t2.webp"></figure><h2>地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。</h2><p>着任時に先入観を持たなかったため、ネガティブな意味での想定外はあまりなく、むしろポジティブな想定外が多くありました。</p><p>例えば、地域での協力隊の認知度やチャレンジへの寛容さが非常に高いこと（これは協力隊の先輩が地域にうまく認知されていたおかげだと思います）、協力隊の肩書が地域内外で人脈を広げるのに役立つこと、そして協力隊の仕事の一部として生業づくりができ、退任後のキャリア形成の準備ができることなどです。</p><p>特に私にとっての一番の想定外は、地域でメンターと呼べるような人と出会い、まちづくりに関わる起業という選択肢が生まれたことです。これが私にとって非常に大きな出来事となりました。</p><h2>卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。</h2><p>私は、ハウスすだち農家としての事業と、副業としての起業を組み合わせた「半農半X」のライフスタイルを目指しています。現在、先輩農家さんのもとで修行中で、任期後にはその事業を引き継ぐ予定です。</p><p>副業では、遍路宿の経営を起点として、地域住民とのつながりを大切にしながら、移住者支援や農泊事業、子育て支援事業などに取り組んでいきたいと考えています。これらの活動を通じて、地域課題の解決や、地域の子どもたちが将来、地域への愛着や誇りを持ち、帰ってきてくれるようなまちづくりに取り組むため、起業を目指しています。</p><h2>阿南市の住民と触れ合った際の印象と、裏付けるエピソードについて教えて下さい。</h2><p>この地域の住民の皆さんは本当に面倒見が良く、よそ者の受け入れにも非常に寛容で、私たち家族を温かく歓迎してくれました。</p><p>引っ越し後には、ご近所のまちづくり会のメンバーの方から「ごみの出し方わかる？」と電話をいただいたこともありました。この地域では、家ごとにごみの置き場所を決めるのですが、その方は「じゃあここにしよう」「かご持ってこよか」と言って、農業用の不要なコンテナやネットをわざわざ家から持ってきてくれました。</p><p>また、他にもさまざまな場面で親切にしていただき、妻と一緒に「集団で騙されてるんじゃないか」と冗談を言い合うくらい、皆さんが温かく接してくれました。</p><h2>阿南市の魅力について教えて下さい。（自然やグルメ、オススメスポットなど）</h2><p>阿南市は徳島県第2の都市ですが、中山間地域と都市部がコンパクトに共存し、海や川のアクティビティも充実した町です。私が住む加茂谷地区も、阿南市街地まで車で20分弱、徳島市内まで30分で着くという、田舎の良さと便利さがうまく融合した地域です。</p><p>加茂谷地区には四国遍路の21番札所、太龍寺があり、お遍路さんの通り道として、お接待文化や地域コミュニティ、共助の精神が残る貴重な田舎です。さらに、加茂谷の住民は地域愛が強く、非常に熱心に地域に関わっています。</p><p>現代社会で人間関係が希薄化する中、加茂谷は優しさと強さにあふれた貴重な地域だと感じています。これからも心が帰りたくなるような地域づくりに努めていきたいと思っています。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/08/05/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/wG54WfMxKuy8sw7CsP7_B.webp"></figure><h2>移住を検討している方にメッセージをお願いします。</h2><p>加茂谷地区には過疎地の課題が多くありますが、住民が主役となってさまざまな取り組みを進めている地域です。地域が盛り上がることに対しては、何でも受け入れ応援してくれる大らかな環境があります。</p><p>自分の好きなことを伸ばすもよし、ガチでまちづくりの主役になるもよし、そしてまちづくりに関わらず、思い切り田舎暮らしを楽しむことも可能です！</p><p>人との関わりが多い地域なので、地域の出役や消防団などが煩わしく感じる方もいるかもしれませんが、ポジティブに楽しめる方には最高の地域だと思います。のどかな環境で温かい人々に囲まれて、みんなで一緒に思い切り楽しみながら地域を盛り上げてみませんか？</p><p><strong>地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓</strong><br><a href="https://warp.city/features/2" target="_blank" rel="nofollow noopener noreferrer">https://warp.city/features/2</a></p>

「地域おこし協力隊」とは、地方自治体が地域外の人材を「地域おこし協力隊」として任命し、地域の魅力PRや、農業・漁業への従事、イベントやお祭りの運営など、様々な地域協力活動を行ってもらい、その地域への定住・定着を図る、総務省の取り組みです。

自治体から地域おこし協力隊に委嘱される地域協力活動の内容はさまざま。
地域おこし協力隊の方々は、ふだん一体どのような仕事をしているのでしょうか。

ワープシティは、全国の地域おこし協力隊の隊員にご協力いただき、応募動機や仕事内容、仕事のやり甲斐などについてヒアリングをいたしました。
地域おこし協力隊への入隊をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください！

「地域おこし協力隊に聞きました！」第130回目にご協力いただいた地域おこし協力隊の方は、 徳島県阿南市の関正秀さんです。

 徳島県阿南市の地域おこし協力隊、趣味・特技：子育て・ソフトテニス

関　正秀

 #130 満面の笑顔に導かれて家族で徳島移住！子どもが帰りたくなるまちづくりを目指して

<h2>子どもたちに自然をガイドとして伝える</h2><p>神奈川県生まれの相原健児さん。大学進学で岡山県へ。卒業したあとは神戸市役所で造園職として勤務していました。</p><p>「神戸市役所では造園職という公園の管理や作るような職に就いていました。その中で、子どもたちが公園を使って自由に遊ぶ活動を地域の人とやっていたのがキッカケで子どもたちと自然とが関わるような活動に興味が出てきました。」</p><p>「イベントで自然体験活動を行っている会社さんを呼んだことがあり、その方たちの活動がとてもおもしろくて、その会社に転職し、自然体験ガイドの仕事に就きました。」</p><h2>地に足を付けたいと思い、地域おこし協力隊に</h2><p>自然体験ガイドとなり、各地で自然を子供たちに伝える活動を行っていた健児さん。しかし転勤が多い生活を送っていました。</p><p>「静岡、岡山、沖縄と転勤しながら、その地域の自然を子供たちに伝えるという仕事を日本各地でしていました。」</p><p>「仕事も面白く、充実した毎日だったのですが転勤が多かったので、地に足を付けて暮らしたいと思うようになりました。地域にしっかりと入れるような仕事を探していく中で、地域おこし協力隊を知りました。福井県の池田町で木育といって、子どもたちに森や木のことを伝える施設を作り、さらに運営に関われるという募集で、今までの経験が地域のために役立てるのではないかと思って、応募して池田町に行きました。」</p><h2>福井県から阿南市へ</h2><p>子どものことを考えた時に伸び伸び過ごさせたいと考えていたところ、思いついたのは自然体験ガイド時代に知った阿南市にあるオルタナティブスクール「NPO法人自然スクールTOEC（トエック）」でした。</p><p>「福井県池田町では8年間暮らしました。そこで今の奥さんと出会い、結婚して、子どもも生まれました。息子が幼稚園に入るタイミングになり、自由に伸び伸びと過ごし、個性が伸ばせる場所に通わせたいと奥さんと話していて、移住を含めて子どもの教育環境を考えるようになりました。」</p><p>「そこで思い出したのが自然活動ガイド時代に知った、阿南市にあるオルタナティブスクール「NPO法人自然スクールTOEC（トエック）」でした。」</p><p>「TOECのある阿南市について調べていく中で、地域を上げて移住や就農をサポートしてくれている加茂谷地区のことを知りました。仕事として、農業を独立してチャレンジしたいという自分自身の思いと息子の教育環境、海や山など豊かな自然の中に行きやすいなど、移住先として自分たちにとってベストな場所だと思いました。」</p><h2>「加茂谷元気なまちづくり会」の献身的なサポート</h2><p>移住支援団体「加茂谷元気なまちづくり会」が地域を上げて移住者をバックアップしてくれる環境がすごく助かり、農業をスムーズに始められるおススメなところだと話してくれました。</p><p>「この住んでいる加茂谷地区は移住者についての地域のバックアップが凄いです。」</p><p>「農業を始めるにあたっては移住支援団体である「加茂谷元気なまちづくり会」さんが農地や家のあっせんと農業の技術指導でサポートしてくれるのがいいなと感じました。」</p><p>「葉物野菜を育てるためのハウスを借りるのも低価格で借りれるようにしてくださり、初期投資が抑えられて、本当に好条件でスムーズに農業を始められたのは「加茂谷元気なまちづくり会」さんのおかげっていうのはすごくありますね。」</p><p>9月に葉物野菜の栽培をスタートさせて、ちょうど半年ほどが経過しました。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/03/26/Gn3b-ePEkKTdwgMGqScSm/DHK2R6uRwXzIsY2ed1-qs.webp"></figure><p>&nbsp;</p><p>「福井県で2年間、地域おこし協力隊の後に農業をやりたくて、池田町にある農業法人で働いていました。」</p><p>そこでは、露地でハーブを育てていましたが、葉物野菜とは育て方が全然違いました。そこで学べたベースは活きているけど、やっぱり違う感じで、0からではないけど0.5から始まったっていう感じでしたね。そこで「加茂谷元気なまちづくり会」会長の山下さんのハウスで研修させてもらったのが、すごく役に立っていますね。」</p><h2>「農業」と「yomogiyasan」</h2><p>健児さんは葉物野菜を中心に栽培しており、その中で微生物を活用しています。</p><p>「福井県の農業法人で働いていた時に得た知識や技術を葉物野菜にも活用できると思い、こっちでも微生物を使って葉物野菜を作っています。」</p><p>「よく聞く乳酸菌とかは自分自身で酸を作り出せれて、病気の対策にはとても良い菌ですし、他にも納豆菌を土に混ぜたり、酵母菌などを使ったりしています。」</p><p>「そうするのは、農薬を減らしたいというのが一番大きいですね。どうしても使わないといけない場面はあるのだけども、一番は子どもたちに野菜を食べて欲しくて、農薬をあまり取りたくないっていう人に、買ってもらえるような野菜をつくっていきたいと思っています。」</p><figure class="table"><table><tbody><tr><td><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/03/26/Gn3b-ePEkKTdwgMGqScSm/n-FtSXgy5otevhMSmw-cK.webp"></figure></td><td><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/03/26/Gn3b-ePEkKTdwgMGqScSm/KmQIAwa7x0Fowir-jLDst.webp"></figure></td></tr></tbody></table></figure><p>奥様の真紀さんは「yomogiyasan」を立ち上げ、日本初のよもぎ専門店、よもぎのセレクトショップとして運営しています。</p><p>「奥さんは「yomogiyasan」という名前で天日干しよもぎ茶を手作りしていて、今後は加茂谷のイベントだけじゃなく、県内のマルシェなどにも出展して加茂谷やよもぎのPRをしていければいいなと思っています」</p><p>お子さんが幼稚園に入るタイミングもあり、真紀さんも本腰入れて動けるように。</p><p>「女性の悩みで多い、冷え・便秘にすごくよもぎの薬効は作用するといわれているのですが、若い世代はよもぎを食べる機会、よもぎを選択するのは少ないのがもったいないと思っています。そんな若い方にこそ、よもぎを積極的に摂ってもらいたいとうちの奥さんは言っていて、よもぎをオシャレに、手に取ってもらいやすいように、作り方やメニューを提案しています。よもぎをより身近に、あたりまえにしていきたいという話をしています。」</p><p>「yomogiyasan」では、オシャレなよもぎドリンクや、よもぎのおしるこ等も販売しており、おしるこはあんこの甘さとよもぎが良いバランスでした。他にもドリンクメニューやラインナップを増やしたいと検討しているとのことです。</p><figure class="table"><table><tbody><tr><td><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/03/26/Gn3b-ePEkKTdwgMGqScSm/1cnk4CnIwtzrBGUBl2hiM.webp"></figure></td><td><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/03/26/Gn3b-ePEkKTdwgMGqScSm/_5GxX9ihqddCI3FD3SSfn.webp"></figure></td></tr></tbody></table></figure><h2>加茂谷での暮らしと繋がり</h2><p>加茂谷に移住してきて、地域の方、他の移住者さんと良い距離感で接していけてるのがとても居心地が良いと話してくれました。</p><p>「良い環境です。ここ加茂谷は移住者の先輩も多く、支援団体さんのサポートだけでなくて、移住者繋がりが密だなと思うので、そこもやっぱり良いところだなと感じますね。」</p><p>「移住者の先輩の中で、10年近く住んでいる方もいるので、それだけ長くここにいるということは良い所なんだなと思うんですよね。加茂谷のイベントで、地域の方と移住者とが関わりながらできるようなこともいっぱいあるし、入りやすい地域だと思います。」</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/03/26/Gn3b-ePEkKTdwgMGqScSm/niOFDW26xXcYufysxVwK5.webp"></figure><p>&nbsp;</p><h2>農業体験、マルシェ出展で繋がりを広げる</h2><p>子どもたちに体験などを通して、野菜を食べてもらいたい。好きになってもらいたい。と計画中の健児さん。</p><p>「露地の畑を借りれたので、農業を通じて子どもたちに色々な体験をしてもらう場をつくりたいと考えています。まだ認知度が低いので、単発になるかもしれないのですが、収穫体験やその野菜を使ってその場でアウトドア料理を作ったりとか、そんなものを今年から何回かやっていきたいと思っています。いずれは親子で年間通して汗をかきながら一緒に野菜を育てる農業体験をしたいと思っています。」</p><p>「うちの子も普段はあまり野菜を食べてくれないのですが、自分で種をまいたり、収穫したり、自分で調理に関わったものは食べてくれるんですよね(笑)」</p><p>「きっと今は野菜嫌いな子も、まったく関係ない野菜は美味しいよと言ってもなかなか食べてくれないけど、自分で関わった野菜は子どもたちも食べてくれるんじゃないかと思って。親御さんも一緒に畑の中で、汗かいて、楽しんで、みんなで青空の下でおいしい野菜を食べる。そんなことをやってみたいですね」</p><p>真紀さんと一緒に自分たちの活動をもっと知ってもらうよう、盛り上げていきたいと思っているようです。</p><figure class="table"><table><tbody><tr><td><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/03/26/Gn3b-ePEkKTdwgMGqScSm/AuCdrT-wN3uf0Oc6-tcds.webp"></figure></td><td><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/03/26/Gn3b-ePEkKTdwgMGqScSm/0FYTy9X_pdfNJfnEjHkFv.webp"></figure></td></tr></tbody></table></figure><p>「奥さんの「yomogiyasan」もそうだし、うちの野菜もマルシェ等で一緒に販売して、まずは知ってもらうっていうところを強めていきたいと思っています。それに伴って、お店の出展者さんとの繋がりだったり、お客さんだったりとの横の繋がりも生まれてくると思うので、どんどんマルシェ出展の方に力を入れていきたいと思っています。」</p><p>よもぎが地域で反響があり、嬉しい出来事もあったのだとか</p><p>「地域の方でよもぎのファンになったと言ってくれた方もいます。身近にある植物だけど、薬効がすごく高くて、味もよもぎ独特の香りで、お菓子とかに入れると好きな方が結構いらっしゃって、よもぎクッキーを地域のイベントで出してたんですよ。近所のお子さんに一番美味しかったものを聞いたら、「よもぎクッキー」と答えてくれたり、他のお客さんで、よもぎのおしるこが美味しかったから、よもぎを自分なりにアレンジして料理しましたと言ってくれたりして、よもぎがちょっと広がっていってるのかなと、嬉しい気持ちになりましたね。」</p><h2>それぞれの暮らしを楽しみながら暮らす</h2><p>加茂谷に来たいという方に健児さんは深く考えすぎずに来てみてほしいと話してくれました。</p><p>「いくつかの地域、田舎で暮らして感じたのは、地域の受け入れ体制がしっかりしているところと、先輩移住者が多いところっていうのはそんなに間違いはないと思います。」</p><p>「その意味では、加茂谷は両方ともすごく揃っているのと思うので、来てみて合う・合わないがあるかもしれないけど、そこまでハードルが高くなく移住できる場所だと思います。」</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/03/26/Gn3b-ePEkKTdwgMGqScSm/781qOAspViwvt8NgDlnr1.webp"></figure><p>&nbsp;</p><p>「それと色んなコミュニティがあって、例えば農業移住のコミュニティや、まちづくりに関心があるコミュニティとかあるんですけど、みなさん仲良しな感じで、無理なくやってる感じがします。<br>まちをなんとかしていこうぜーって感じではなくて、それぞれ暮らしを楽しみながら、仲良く、盛り上げていけるところは盛り上げていこうっていう感じがすごく良いなって思いましたね」</p><p>取材させていただきありがとうございました。</p>

福井県池田町から阿南市へ移住してきた相原さん家族。
健児さんは「農業」、奥様の真紀さんは「yomogiyasan」でよもぎを知ってもらい、阿南市の加茂谷地区から盛り上げていきたいと様々なチャレンジをしています。そんな加茂谷で暮らす相原さんに今回お話を伺いました。

・出身地 神奈川県 ・現住所 阿南市 ・移住時期 2023年5月 ・職業 農業 ・前職 福井県池田町で地域おこし協力隊→農業法人で勤務 ・年齢 45歳

相原 健児

「農業」×「yomogiyasan」新しいことをここ阿南市から

<h3>--移住を考えるきっかけになったのは。お子さんを「フリースク―ルに通わせたいから」だったとか。</h3><p>智美さん　そうですね。最初の最初は、です。移住のことをいろいろ考え、調べていくうちに“フリースクールありきの移住”というのは、なくなっていきました。</p><p>慶さん　長男の恒輝が小学校に上がるタイミングだったので、子どもの教育環境を考えようと。恒輝は『森のようちえん』（自然環境を利用した幼児教育や子育て支援活動を行うNPOによって運営）に通っていたので、小学校も自然とふれあえる環境がいいなとか、娘の香江も同じようにフリースクールに通わせたいとか、僕は僕でサーフィンが好きなんで、サーフスポットがあるところに住みたい、智美は農業に興味があって･･･とそれぞれがやりたいこと、住みたい場所を考えるうちに、家族全員が本当に住みたいところ、みんながやりたいことができるところへ移住しよう！と決めました。</p><h3>--移住先選びは難しかったのでは？</h3><p>智美さん　全国を対象に移住先を考え、「旅行で行った北海道はいいところだった」とか、「沖縄の海もいいよね」って候補地を出して、それぞれの希望と照らし併せて、ちょっとずつ絞っていきました。それで最後に徳島か高知の2つに絞りました。</p><h3>--高知と徳島ですか。</h3><p>慶さん　サーフィンがコンスタントにできるところって、僕が知っているのは、宮崎、千葉、高知、徳島のあたりなんですよ。高知、徳島は、お互いの実家（兵庫・三重）に近く、気候、生活環境も似ているイメージがあったので過ごしやすいかなと。フリースクールもそれぞれの県にあったので、1週間くらい夏休みをとって現地を見てみようと、家族で行くことにしたんです。<img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/03/04/Gn3b-ePEkKTdwgMGqScSm/62W7v1APnsQPErCiYZdDm.webp"></p><h3>--移住の下見に来られたと。</h3><p>慶さん　小学校やサーフィン、住む家の環境が知りたかったので、学校やサーフショップに行って話を聞いたり、市役所の人にも話を聞いて、家も見せてもらったりしました。</p><h3>--徳島に決めた理由は何だったんですか?</h3><p>慶さん　最初、高知県から周ったんですが、徳島に入った時にレンタカーが脱輪するというアクシデントに遭いまして。そしたら近所の方たちが「大丈夫か？」って5人ぐらい集まって牽引し、助けてくださったんです。この時、人のあたたかさに触れ、これも何かのご縁かなと。もちろん教育環境、サーフィン環境、住環境も素晴らしかったということもありますが、人のつながりも感じられて、「徳島いいな」って。</p><p>智美さん　そうそう。東京へ帰りつく頃には心が決まっていましたね。ここ（現在の家）を見学させてもらった時も、近所の農家さんがふらっと挨拶に立ち寄ってくれて。「どっから来たん？」とか、何気ない会話だったんですが、そういう人と人との関わりがとても自然で心地いいなと感じました。</p><h3>--周囲は田んぼですし、お子さんの遊び場としても最高ですね。空き家バンクに登録されたばかりのいい物件だったと聞きました。</h3><p>智美さん　そうなんですよ。まるで私たちが徳島に来ることが分かっていたように、何もかもがポンポンと決まっていって、導かれているとしか思えないような偶然が重なり、移住への道が拓けていきました。</p><h3>--お子さんの小学校については移住コーディネーターの笠谷さんから公立の小学校についても提案があったとか。</h3><p>慶さん　近所の人達に見守られながら友達と田んぼの中を歩いて通学した思い出とか、雪が降った日に授業が1時間雪遊びになった話を聞かせてもらいました。笠谷さんと話しをしながら、自分の小学校時代のことを思い出し、公立小学校の良さについてもう1度家族で話し合うきっかけをいただきました。そして私達が思い描く暮らしや生き方には、公立小学校がぴったりだねという話になり、長男は今、近くの公立小学校に通っています。<img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/03/04/Gn3b-ePEkKTdwgMGqScSm/vPYGuBDrjSP5dVyC0-zKQ.webp"></p><h3>--他に移住前に予定していたことと変わったことはありますか？想定していた移住のイメージと違ったこととか。</h3><p>智美さん　地元の方々とお付き合いさせてもらえるまで、時間がかかるかなあと覚悟していたんですが、そんなことは一切なくて。長男の入学式で「よろしくね、いっぱい遊ぼうね」と声をかけてもらったり、散歩している方が「南さんやろ？」「よう来てくれたな」と話しかけてくれたり、予想以上のあたたかさに驚いています。地域の方が集会で私達のことを紹介してくださったり、地域の行事に誘ってもらったりして、いつも色々な方と出会うきっかけをいただいています。感謝の気持ちしかありません！！</p><p>慶さん　このあたりの田畑や山、川の風景は本当にキレイです。まわりに生き物もいっぱいいて、春はうぐいす、夏はカエル、イモリ、魚やザリガニもいます。5〜6月は、玄関を開けたらたホタルが飛んでいるのが見られます。想定していたより、すごくいい環境です。</p><h3>--移住後、環境の変化に体調を崩される人もいますが、どうでしたか？気候も変わって大変なこともあったのでは？</h3><p>智美さん　冬は意外と寒かったですね。周りが田んぼで、遮るものが何もないというのはいいところでもあるんですが、窓を締めていても隙間風がピューピュー入ってきました。でも、エアコンを使わずに1年過ごせました。私はもともとエコな生活に興味があって、移住を機に今までの電気に頼りっぱなしの生活から古き良き日本の暮らしの知恵をとり入れた生活がしたいと思っていたので。<img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/03/04/Gn3b-ePEkKTdwgMGqScSm/dQB9iOd46DROYZTSstMu7.webp"></p><h3>--え！?　いけましたか？</h3><p>智美さん　冬は灯油ストーブと豆炭コタツだけで過ごしたんですけど、1部屋にみんな集まって過ごして、結構楽しかったです。</p><p>慶さん　豆炭コタツは温かくて気持ちよかったです。冬は柚子風呂も香りを楽しめてよかったですよ。</p><p>智美さん　畑に柚木の木があって、とり放題（笑）。毎日10個ぐらい入れて贅沢に入ってました。電気やガスの恩恵を受けながら、ゆくゆくは自家発電や火のある暮らしをしていきたいと思っているので、ちょっとずつ楽しみながらやっていこうと思っています。<img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/03/04/Gn3b-ePEkKTdwgMGqScSm/Ha1s0R0QIef3Fh7U_Q6HX.webp"></p><h3>--この環境にいたら、その夢も叶いそうですね。</h3><p>智美さん　お野菜もそうですが、ご近所の方からジビエやお魚をいただく度に、季節ごとの自然の恵みをお裾分けしていただきながら生きているというのを実感しますね。自然と共に歩んできたこの地域の人たちの暮らしを、味わわせてもらっていると感じます。</p><h2>先輩移住者として、これから移住を検討される方に何かアドバイスをお願いします。</h2><p>智美さん　移住先でどんな暮らしがしたいか、具体的なイメージがあるといいと思います。「こういうところでこういう風に生きていきたい」というような。私たちもたくさん話をしました。妥協せず話し合いをする中で、お互い、すごく自分を見つめ直しました。「どう生きていきたいか？」とか、「自分はどうしたいか？」っていうところを大事にしましたね。それはスゴくいい時間で、大事なことが整理されたことで、暮らしがとてもシンプルになりました。自分自身の再発見もできたし、実はあんまり必要のなかったことに気付いて、手放すこともできたし、移住を考えたことはいい経験になりました。</p><p>慶さん　子どものために･･･と考え始めた移住でしたが、やっぱり親自身が楽しい生活をしなかったら、子どもが楽しい生活はできない。子どもは親を見て育つから、まずは自分が楽しいと思える選択をしたいな、と思います。</p><p>智美さん　「子どもたちのために素晴らしい教育環境や生活環境を！」と何かを“してあげる”ことばかりに目がいってましたが、結局私たち親が“どう生きるか”が大事だったんだなって。</p><p>慶さん　東京にいたとき、週末はサーフィンに行ったり、キャンプに行ったりして楽しんでいたんですけど、平日も楽しみたいなと。仕事は今、農業法人で働いているんですが、自分たちが育てた新鮮な野菜を持ち帰って食べられるし、他の人にお裾分けするのも充実感があっていいなと思うし、周りにも喜んでもらえるし。もちろん家族も喜んでくれて、そういう楽しいことが良い循環を生み出してるなっていう感じがします。</p><p>智美さん　お金を払っても買えない幸せとか楽しさが、いっぱいありますね。</p><h3>--お子さんが小学校に上がることが家族全員の転機になりましたね。</h3><p><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/03/04/Gn3b-ePEkKTdwgMGqScSm/nSpdXlLKoH66RxByR4EVi.webp">慶さん　そうですね。仕事もガラッと変わりましたし、どんどんおもしろいことが増えていっている感じがします。今は昼休みの1時間休憩のときに近くの海へ行って、お弁当を食べて、海水浴もしています。この前は僕1人しか入ってなかったので、貸し切り（笑）。さっぱりして気持ちいいんですよ。</p><p>智美さん　自分が何が好きで何がしたいか分かったら、好きなことだけして暮らしたいですよね。無理やり我慢してやっていたことを発見できて、1個ずつ減らしていこうって思うようになりました。</p><p>慶さん　僕は農業とか食に興味があって、サーフィンやアウトドアが好き。そういう自分の幸せを大切にして、自分らしく働き、暮らしていきたいです。</p><h4>--いろいろお聞かせいただき、ありがとうございました！</h4>

長男の恒輝くんが小学校に上がるタイミングで移住を考え始めた南さん一家。家族で話し合いを重ねるうちに、自分たちが「理想とする暮らしとは何か？」、「家族全員の幸せとは・・・」といった漠然と思い描いていたイメージが明確に。それを実現しようと動き始めたところ、導かれるように移住の道が拓けていったといいます。自分らしく働き、暮らしていくことを大切に、豆炭コタツや柚子風呂など昔ながらの生活の知恵も上手に取り入れ、ゆくゆくはオフグリットな生活を目指しています。

出身地：兵庫県（慶さん）、三重県（智美さん）　移住年：2021年　現住所：阿南市　職業：慶さん 株式会社情熱カンパニー　年代：30代　取材年月：2022年７月

南 慶さん、智美

家族全員が住みたいところ、 みんながやりたいことができるところへ移住しようと決めました

<h2>住友さんはUターンで起業されたんですね。</h2><p>そうです。大学卒業後、製薬会社に就職し、東京で暮らしていたんですが、東日本大震災の2年後、福島県に転勤になり、そこで震災復興に取り組む人たちと出会い、地域づくりに興味を持つようになったことが、起業を考えるようになったきっかけです。</p><h2>その後、広島県呉市の地域おこし協力隊として活動されるようになったのは、なぜでしょうか？</h2><p>サラリーマン時代に経営大学院でMBAを取得し、地域の課題解決や魅力発信に関わるソーシャルビジネスを起業したいという思いが強くなり、14年務めた会社を退職しました。民間でしか働いたことがないので、地域と関わるためには行政の視点も必要と思い、地域おこし協力隊になりました。呉を選んだ理由は、縁もゆかりもない場所で新しく挑戦したいと思ったからです。</p><h2>どうしてクラフトビールを使った地域PRをしようと思ったんですか？</h2><p>地域おこし協力隊の就任時の自己紹介で「クラフトビールが好きです」って言ったら、「じゃあ、それをやってみたら！」と言われて。いわれてみればクラフトビールにはその地域の特色がよく表れていて、地域の魅力発信に使えると思いました。熱狂的なビール好き（ビールギーク）には、新しい地域の特産品を使ったクラフトビールが刺さるかなと思い、大崎下島で『とびしまビール』を作ることになりました。<img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/03/01/Gn3b-ePEkKTdwgMGqScSm/gvM2G7us1Zkf0wzuEs9l6.webp"></p><h2>それがなぜ那賀川でブルワリーをオープンすることにしたんですか？</h2><p>元々、大崎下島で醸造施設を造ろうと検討していたんですが、下水道の問題で造れないことがわかり、島でのブルワリー開業が頓挫してしまったんです。そこで、帰郷したタイミングに地元で使える場所がないか探していると、かつての材木加工場を紹介していただきました。そこは子供の頃に木の香りに集まるカブトムシを捕まえに来ていた思い出の場所で、「これも何かの縁」だと思い、那賀川でブルワリーを開業することに決めました。<br>ただ、島の方々にはとても良くしてもらっていたので、徳島に戻ることには葛藤がありました。最終的に島の皆さんが応援してくれ、決断することができました。そのことをとても感謝しています。今後も『とびしまビールLAB』の事業は継続し、大崎下島と繋がりは続けていきたいと思っています。</p><h2>『JouZo BEER BASE』はどういった場所にしていきたいですか？</h2><p>“会いに行けるブルワリー”をコンセプトに、地域に開かれた場所にしたいと思っています。醸造設備の前にはガラス張りで中が見えるパブスペースを用意し、出来立てのビールを楽しめるようになっています。また、醸造設備の見学の受け入れや、近隣の雑貨やパンなどを販売する場所として使ってもらえるよう、パブスペースを解放したいと思っています。<br>現在、阿南市はSUPやグランピングなど、新しい取り組みで盛り上がってきているので、自分もクラフトビールを通じて阿南市の魅力をPRし、『JouZo BEER BASE』もビール好き（ビールギーク）や観光客が目的地として訪れる場所にしたいです。<img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/03/01/Gn3b-ePEkKTdwgMGqScSm/aw-kO3Pyqxcku5dw_IEgh.webp"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/03/01/Gn3b-ePEkKTdwgMGqScSm/4Y2krPRbIrbRpUeTWXl8n.webp"></p><h2>阿南市の特産品を用いたビールを開発されたとか。</h2><p>阿南市産のすだちを使用した2種類のクラフトビール『すだちHazy IPA』『すだちWest Coast IPA』を販売しています。徳島でブルワリーを開くのであれば、最初はすだちのビールを作ろうと決めていたので、阿南市のすだち農家さんを紹介してもらい、使わせてもらうことになりました。今後も地元の特産品や飲食店とコラボした商品開発に取り組む予定です。<img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/03/01/Gn3b-ePEkKTdwgMGqScSm/2__iBnfY9M-FLR2jpKoo6.webp"></p><p>クラフトビールの楽しみ方の1つに、種類の多さがあると思います。日本に流通するほとんどのビールは「ピルスナー」という1つのスタイルなんですが、実はビールには100種類以上のスタイルがあり、ほとんどの方が知らないと思います。なので、様々なビールのスタイルと副材料を組み合わせることで、より多くのビールを楽しんでもらえるようにしたいと思っています。</p><h2>最後に現在徳島で起業を考えられている方向けに、地方で起業するメリットを教えて下さい。</h2><p>地方で起業するメリットは大きく2つあると思います。1つ目は、「小さくスタートできること」。今回の自分のように今は使っていない物件や空き家等を活用することで、固定費を下げてリスクを抑えることができます。<br>2つ目は、「周りが協力してくれること」。自分はＩターン、Ｕターン両方経験したんですが、どちらでも新しいことを始めようとする人を応援、協力してくれる人が多くいました。田舎で地域との距離が近ければ近い程、一生懸命がんばる姿を見てくれている人は多くいると思うので、最初の1歩を踏み出す勇気を持つことが大切だと思います。</p><h4>ありがとうございました！</h4><p>&nbsp;</p><h4>■店舗情報<br>『JouZo BEER BASE』<br>住所：徳島県阿南市那賀川町手島榎瀬42<br>TEL：<a href="tel:050-7115-2045">050-7115-2045</a><br>MAIL :<a href=" info@jouzo.co.jp"> info@jouzo.co.jp</a><br>HP：<a href="https://jouzo.co.jp/">https://jouzo.co.jp/</a>&nbsp;<br>オンラインストア：<a href="https://jouzobeerbase.stores.jp/">https://jouzobeerbase.stores.jp/</a></h4><h4>『とびしまビールLAB』　HP　<a href="https://www.tobishimabeerlab.com/">https://www.tobishimabeerlab.com/</a>&nbsp;</h4>

2021年9月、阿南市那賀川にマイクロブルワリー（小規模醸造所）『JouZo BEER BASE』がオープンしました。阿南市の特産品を用いたクラフトビールを開発するため、クラウドファンディングで支援を募ったところ、目標額を越える多くの資金が集まり、徳島県南部エリアの新名所としても注目が集まっています。

出身地：阿南市那賀川町　移住年：2021年　現住所：阿南市　職業：『とびしまビールLAB』代表、株式会社JouZo代表取締役　年代：40代　取材年月：2021年8月

住友 正伯

クラフトビールを手段として、阿南市の魅力発信をしていきたい

<h2>ストリートパフォーマーとして、長い間海外で生活されていたんですね。</h2><p>そうですね。6年間、海外で生活していました。海外へ行こうと思ったのは、プロ資格を取得後、価値観や活躍の場を広げたいと思ったことがきっかけです。初めは語学習得も兼ねて、自分の憧れのライダーがいるカナダへワーキングホリデーで行き、そこで妻と出会い、それからは2人でバックパッカーとしてオーストラリア、ネパール、インド、ニュージーランドを旅しました。旅を通して学んだ生活スタイルやいろいろな人との出会いが、今につながっていると思います。帰国後、小笠原諸島の父島に住むことになったのも、ニュージーランドで仲良くなった夫婦に招かれたのがきっかけです。<img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/03/01/Gn3b-ePEkKTdwgMGqScSm/sgC3CObxt704oR70Zq-Yt.webp"></p><h2>小笠原諸島の父島での暮らしはどうでしたか？</h2><p>小笠原諸島は東京都心から1000ｋｍ、父島へは週に1便、船で24時間という不便なところですが、私にとっては楽園のような場所でした。海のキレイさは日本一だと思います。そこで友人の紹介で自然保護員として、世界自然遺産の無人島で固有種保護活動を行っていました。通勤の渡島中にクジラやイルカの群れに出会うこともある素敵な環境でしたが、その一方で自然を相手にする過酷な仕事でもありました。島民は移住者が多く、平均年齢も40代と若かったので、移住者の受け入れに慣れていて、すぐに馴染むことが出来ました。ただ離島の中でも人気の移住地で、家賃や物価が高いのは難点でしたね。</p><h2>なぜ徳島へ移住しようと思われたんですか？</h2><p>父島で約6年間生活していて、その間に子供を二人授かったんですが、上の子の就学が近づいたタイミングで子供の選択肢を増やしたくて。<br>徳島を選んだのは、ほとんど直感。強いて言えば、旅人仲間から「四国最高だよ」と言われていたことと、山が好きなので、剣山があるというのが理由です。</p><h2>徳島でも阿南市加茂谷に決めた理由は？</h2><p>友人の紹介で、加茂谷の移住者第一号の庄司拓也さんと出会ったことがきっかけです。庄司さんは現在海陽町で『Hi-COLOR handworks』を立ち上げ、藍染をやっている方ですが、下見で来県していた時に、ちょうど加茂谷のイベント『かもかもフェスタ』が開催されていて、庄司さんに『しげぱん』さんなど加茂谷に移住して来られた方や地域の方々、移住支援団体『加茂谷元気なまちづくり会』を紹介してもらい、「ここやな！」と思いました。</p><h2>いろいろな人との出会いが繋がって、加茂谷にたどり着いたという感じですね。加茂谷での暮らしはいかがですか？</h2><p>心豊かに幸せな日々を送っています。『加茂谷元気なまちづくり会』の方達に住居を紹介してもらい、子供たちは幼稚園と保育園に通い、妻は阿南市内の英語保育園で6年ぶりに仕事復帰することできました。子供たちの騒ぎ声でご近所に迷惑をかけるのでは･･･と思ったんですが、「子供の声を聞くことがなかったから、聞けてうれしい」と、とてもあたたかく受け入れてもらっています。</p><h2>片岡さんご自身は起業されて、BＭＸのスクールを開校されたんですね。</h2><p>もっとたくさんの人にBMXの楽しさを知ってもらいたい、自分が経験したようにBMXを通して新しい場所や人と繋がり、いろんな世界で豊かな経験をしてもらいたい、という思いで開校しました。<br>地元の方々の応援や、阿南信用金庫さんのサポートを受け、なんとか念願のＢＭＸスクールを開校出来たので、自分がこれまでやり続けてきたBMXを通して、少しでも恩返しが出来ればと思っています。</p><h2>どんな人が利用されているんでしょうか？</h2><p>加茂谷の子供たちが来てくれています。子供たちは新しいことに挑戦して、成功するたびに目を輝かせています。徳島の若い人の中には、「田舎で何もない」「やることが無い」という人がいますが、それは夢中になれることに出会えていないだけだと思います。BMXは一人でも、仲間とでも夢中になることができるスポーツなので、ぜひ一度体験してみて欲しいですね。<img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/03/01/Gn3b-ePEkKTdwgMGqScSm/UiXu43VevI8NzAPjwQO-z.webp"></p><h2>BMXに乗ったことのない子供でも大丈夫ですか？</h2><p>大丈夫です。3歳の子供から大人まで参加できるよう、サイズ違いのレンタルＢＭＸを揃えています。子供用に補助輪付きのBMXもあります。友達や親子での参加もおすすめです。オシャレでカッコいい習いごととしてBMXを選択肢に入れて欲しいですね。</p><h4>子供達が新しい世界触れるきっかけにして欲しいですね。ありがとうございました！！<img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/03/01/Gn3b-ePEkKTdwgMGqScSm/gasscbbWAzBwDFGXTBKfg.webp"></h4><p>&nbsp;</p><h4>■店舗情報<br>Voyage BMXスクール徳島<br>住所：​徳島県阿南市楠根町生蓮36-2<br>TEL：<a href="tel:090-9883-6055">090-9883-6055</a><br>Mail：<a href="mailto:bmx.voyage@gmail.com">bmx.voyage@gmail.com</a><br>HP：<a href="https://www.voyagebmxschool.com/">https://www.voyagebmxschool.com/</a></h4><p>※BMXフラットランドとは…<br>舗装された平らな地面でBMXに乗り、バランスをとりながら回転したり、様々な技（トリック）を披露し、その難易度や独創性を競う競技。NBAのハーフタイムショーで披露されるなど、パフォーマンスとしても人気がある。</p>

自転車競技の一種、BMX。バイシクルモトクロスの略で、東京2020オリンピック競技大会で新しく競技種目に追加されたことでも注目集めています。このBMX に14歳で出会い、公園で練習する大人たちと共に練習し、20歳でBMXフラットランドの国内プロ資格取得した片岡さん。その後、ストリートパフォーマーとして活動しながら世界を旅し、フラットランドの全豪選手権で、2011年と2014年の2度優勝。帰国後は小笠原諸島の父島で暮らしていましたが、2020年、直感的に阿南市加茂谷への移住を決意。2021年6月に『Voyage BMXスクール徳島』を開校し、地域の子供たちにBMXの楽しさを伝えています。

出身地：大阪府大阪市　移住年：2020年　現住所：阿南市加茂谷　職業：Voyage BMXスクール徳島　代表　年代：30代　取材年月：2021年7月

阿南市

阿南市の移住体験談一覧：7件

#189 自然と人々が繋がる場所を作る！アウトドア業務と地域貢献を両立

都会が好きだった私が田舎で感じる最高の子育て

#130 満面の笑顔に導かれて家族で徳島移住！子どもが帰りたくなるまちづくりを目指して

「農業」×「yomogiyasan」新しいことをここ阿南市から

家族全員が住みたいところ、みんながやりたいことができるところへ移住しようと決めました

クラフトビールを手段として、阿南市の魅力発信をしていきたい

BMXを通して新しい場所や人と繋がり、豊かな経験をしてもらいたい。

#189 自然と人々が繋がる場所を作る！アウトドア業務と地域貢献を両立

都会が好きだった私が田舎で感じる最高の子育て

#130 満面の笑顔に導かれて家族で徳島移住！子どもが帰りたくなるまちづくりを目指して

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家族全員が住みたいところ、 みんながやりたいことができるところへ移住しようと決めました

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BMXを通して新しい場所や人と繋がり、豊かな経験をしてもらいたい。

家族全員が住みたいところ、みんながやりたいことができるところへ移住しようと決めました