<h2>南⼤隅町に移住することになったきっかけを教えてください</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">安部川京⼦さん（以下、安部川）</span>：</b>神奈川県横浜市のマンションを売却して2019年3⽉末で転出しました。同年8⽉に南⼤隅町に転⼊するまで、宮崎県、⿅児島県本⼟、種⼦島でもお試し移住を経験しました。⼈が温かい、⾏政が親切、移住の受⼊れ窓⼝も丁寧だったので南⼤隅町を選びました。</p>
<p>初めは農業をしようとは考えていませんでしたが、役場で就業相談をしたところ、すぐに借りられる農地があって指導者もいますよ、とアドバイスをもらいました。夫婦で話し合い、「ここならいいね」と決まりました。</p>
<h2>移住後のお仕事について教えてください</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">安倍川</span>：</b>移住後すぐに夫は新規就農者、私は地域おこし協⼒隊として⽣活をスタートさせました。就農して丸2年がたち、佐多伊座敷に20アールのパッションフルーツ畑、根占川北に9アールのパイナップル畑を持っています。</p>
<p>パッションフルーツは5⽉〜8⽉が収穫時期で、1年目は試験的な栽培でしたが、2年目の今年は約3トン収穫できました。</p>
<p>パイナップルは2年に1回、6⽉〜8⽉に収穫するので、今年が初めての収穫となりました。パッションフルーツは、収穫して1個ずつきれいにふいて、重さを計って、これを期間中に4万個ぐらい、ずっと⼿作業でやります。農協には果実をバラで出荷します。昼間は協⼒隊の仕事もあるので、家での作業は深夜に及ぶこともあるんです。</p>
<p>出荷作業はとても⼤変ですが、それを喜びに変えてくれるのが、消費者や知り合いから届く「おいしかった」の声なんです。ネットショップのサイトに出品して、おいしかったというコメントが返ってきたり、知り合いからおいしかったよ、と⾔われたりすると、やっぱりうれしくて、励みになりますよね。</p>
<h2>お休みの日はどのように過ごしていますか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">安倍川</span>：</b>たまの息抜きは、知り合いが誘ってくれる夜の⾷事会です。でも、ほっとしたのも束の間、帰宅後にまた残りの作業が始まることもあります。</p>
<p>パッションフルーツの収穫後は、次に備えての⼟づくりが始まります。10⽉には苗を植えます。パイナップルも収穫が終わったら次を植えます。それらが終わったら、ようやく⼼⾝ともにゆっくりできます。そうなったら砂蒸し⾵呂でのんびりしたいですね。</p>

ワープシティ公式

安部川京⼦さん（46歳）は2019年に地域おこし協力隊として神奈川県横浜市から鹿児島県南大隅町へ移住しました。現在は、町の施設でアボカドの生産に携わるとともに、家では夫の康幸さん（47歳）と⼀緒にパッションフルーツやパイナップルを作っています。ご主人の3年間の就農⽀援制度のおかげで、失敗を恐れずにチャレンジできたのだと振り返ります。3年⽬に向けて明るく前を向く安倍川さんに、移住のきっかけや就農についてお話を伺いました。

南大隅町

鹿児島県

前住所：神奈川県横浜市、現住所：鹿児島県南大隅町、職業：農業

安部川 京子・康幸

南大隅町で就農し、夫婦で作るパッションフルーツ

<h2>南大隅町に移住し、就農した経緯を教えてください</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">馬場園仁孝さん（以下、馬場園）</span>：</b>2017年4月に、南大隅町で肉用牛の飼育を始めました。薩摩半島にある実家でも、親が黒牛を約20頭飼育しています。僕はもっと広い土地で肉用牛の飼育を始めたかったのですが、周辺の「宅地化」が進んで規模拡大ができなくて。</p>
<p>そこで、県内で使われなくなった牛舎と土地を探し、南大隅町の紹介で見つかったのが、現在の施設でした。母親の実家が南大隅町にあるので、生活の拠点にできると思ったのも理由の一つです。</p>
<h2>前職で知識を得ての就農だったそうですね</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">馬場園</span>：</b>県立市来農芸高校や県立農業大学校で農業や畜産を学び、南九州市にある黒牛の畜産会社に勤めた後、独立しました。</p>
<h2>就農にあたって、利用した制度はありましたか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">馬場園</span>：</b>土地や牛の購入代などの開業資金として、日本政策金融公庫から最長5年間・年間150万円交付される、「青年等就農資金（新たに農業経営を開始する青年を応援する無利子の資金）」を借り入れ、事業をスタートさせました。</p>
<p>子牛や妊娠牛の購入は、役場の指導員と同業の先輩に、肝属市場で好まれる血統の牛を相談しながら、1年かけて30頭を導入しました。</p>
<h2>営農について、相談できる環境は整っていますか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">馬場園</span>：</b>鹿屋（かのや）市にある大きな畜産会社で弟が働いていますし、学校の先輩たちも大隅半島の各地にいます。実際に指導してもらうことが多いのは、南大隅町で畜産をやっている先輩や役場の人、JAの人たちですね。</p>
<p>「購買者がどのような血統の子牛を求めているか」、「病気の予防はどうするか」などを聞けて、とても助かっています。早期出荷で90万円を超える子牛の販売も経験できました。</p>
<h2>今後の目標を教えてください</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">馬場園</span>：</b>今は30頭で、エサ代などのコストを考えると、安定して利益を出すには中途半端な状態なんです。「倍」の60頭を飼育できるように、早くなりたいですね。牛舎拡大の追加融資も受けたいと思っています。</p>
<h2>南大隅町役場経済課 畜産係長 湊原裕二さんからの就農アドバイス</h2>
<p><b><span style="color: #58cbb7;">湊原裕二さん</span>：</b>馬場園さんの就農は、電話相談からスタートしました。南大隅町にある母親の実家を生活の拠点に、通いで畜産を始めたいというものでした。そこで、町内の遊休施設を紹介して初期投資を抑え、国からの融資を子牛や妊娠牛の導入に当てられるよう指導しました。</p>
<p>飼育目標頭数に達し、今後は、分娩等の簡易牛舎が必要です。2019年からは償還が始まるので、早期出荷の指導を行います。前職で技術を得ての就農なので、増頭の助成事業にも助けられながら、事故等もなく順調に営農できています。</p>
<p>出典: <a href="http://furusato-kagoshima.com/minamioosumi/syuunou/01.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">http://furusato-kagoshima.com/minamioosumi/syuunou/01.html</a></p>

鹿児島県出身の馬場園仁孝さんは、前職で学んだ農業や畜産の知識を活かし、お母様のご実家のある鹿児島県南大隅町にて就農を実現しました。事業を始めるにあたり、最長5年間・年間150万円交付される、「青年等就農資金（現：農業次世代人材投資資金）」を利用。持ち前の明るさを武器に、「牛舎拡大」の目標に向けて、前向きに取り組む日々を送られています。そんな馬場園さんに、お話を伺いました。

出身地：鹿児島県、前住所：南九州市、現住所：鹿児島県南大隅町、職業：畜産業（黒牛）

馬場園 仁孝

前職で学んだ知識を活かし、母の実家のある南大隅町で就農を実現！

<h2>南大隅町へ移住した理由を教えてください</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">濵田祐一朗さん（以下、濵田）</span>：</b>東京から父親が暮らす鹿屋市に戻ってきたのが2009年でした。しかし、鹿屋は桜島の降灰の影響を受けやすいので、他の場所に定住しようと考えていました。最初はねじめ農園で職員募集があり、採用されたことが定住の足掛かりとなりました。</p>
<h2>移住後は農園で勤務していたのですね</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">濵田<span style="color: #061d60;">：</span></span></b>一人でやろうという気持ちはあったけどスキルがなくて、法人に入ったんです。そこでの栽培は、ネギやサツマイモが主でした。南大隅町に移住して丸7年が過ぎ、ようやく2年前に独立しました。</p>
<p>露地植えのアボカド5アールから生産をスタートしてその後、耕作放棄地だった畑をビニールハウスごと借り受け、栽培面積を20アールにまで広げました。</p>
<p>最初はビニールハウスの天井まで生い茂った草木を払って、ハウスの基礎をコンクリートで養生するところから始めました。ハウス栽培にアボカドやパイナップル、パッションフルーツを選んだのは、他の人と生産品目が競合しないようにしたかったからです。</p>
<p>朝は8時ぐらいから、夕方は5時ぐらいまで作業し、天気次第では休みもない根気のいる仕事ですが、組織に属さないのでストレスフリーです。</p>
<h2>移住にあたりご家族の反応はいかがでしたか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">濵田<span style="color: #061d60;">：</span></span></b>今ではゴールドビーチで知られる大浜に自宅を新築しました。魚釣りが趣味なのですが、この悠々自適な暮らしぶりを見て、弟家族4人も神戸から移住してきました。うれしいことに、一緒に農業に従事しています。鹿屋に住む両親も様子を見にきては草取りや収穫などの農作業を手伝ってくれます。</p>
<h2>サラリーマンからの転身にご不安はありませんでしたか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">濵田<span style="color: #061d60;">：</span></span></b><span style="color: #fe5782;"><span style="color: #061d60;">前職はサラリーマンをしていました。国際協力機構（JICA）などの委託を受け、東南アジア各地を回り、河川防災などの建設コンサルタント業務に携わっていました。海外を転々としていたので、帰国後はできれば1カ所に定住して、じっくり仕事をしたいと考えていました。</span></span></p>
<p><span style="color: #fe5782;"><span style="color: #061d60;">移住後の就農については、</span></span>南大隅町には果樹の営農指導員がいて、助言や指導をしてくれる環境が整っています。町の入植制度などが活用できるので助かっています。アボカドはようやく収入につながるまでになりました。</p>
<p>パイナップルは2017年の10月に植えて2018年に出荷できましたが、まだまだこれからです。つなぎになるのが、パッションフルーツ。1年1年お金になるので助かります。アボカドやパイナップルは、農協に出荷し、一部を地元の直売所である「なんたん市場」に出荷しています。</p>
<p>営業より作る方に集中しています。収入はサラリーマン時代より大幅に減ったけど、家も建てられたし、ここでの暮らしに満足しています。</p>
<h2>南大隅町役場経済課(果樹営農指導員)岩下 恭一さんからの就農アドバイス</h2>
<p><b><span style="color: #58cbb7;"><span class="font4">岩下 恭一</span>さん</span>：</b>濵田さんの就農については、技術指導のほか、南大隅町の農業者入植促進事業という制度でサポートさせていただきました。これは、南大隅町で新たに自立する方を対象に、就農奨励金を交付するという内容で支援を行うものです。</p>
<p>そのほか、農協や直売所などの販路の紹介等を行いました。濵田さんの場合は、コンサルタントだったというキャリアの方で、農業への理解も早く、上手に農業をスタートできたケースだと思います。</p>
<p>出典: <a href="http://furusato-kagoshima.com/minamioosumi/syuunou/01.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">http://furusato-kagoshima.com/minamioosumi/syuunou/01.html</a></p>

濵田祐一朗さん（54歳）は、2009年に東京都から鹿児島県南大隅町へ移住されました。前職はサラリーマンで国際協力機構（JICA）などの委託を受け、東南アジア各地を回る生活を送っていたといいます。海外を転々としていたので、帰国後はできれば1カ所に定住して、じっくり仕事をしたいとの思いから移住を果たします。移住後は温暖な気候を生かしたトロピカルフルーツの栽培を行っている濵田さんにお話を伺いました。

前住所：東京都、現住所：鹿児島県南大隅町、職業：農業

鹿児島県

鹿児島県の移住体験談一覧：23件

南大隅町で就農し、夫婦で作るパッションフルーツ

前職で学んだ知識を活かし、母の実家のある南大隅町で就農を実現！

海外を飛び回る生活から大胆な転身・南大隅町でフルーツ栽培をしています！