阿武町

山口県

中国地方

阿武町（あぶちょう）は、山口県北部に位置する町。北長門国定公園に面する。海岸線に沿って山陰本線、国道191号が通っている。無角和牛とキウイフルーツが町の名産。

YY!ターン支援交通費補助制度（暮らし体験や移住ツアーへの参加者の来県往復交通費の１／２補助：上限３万）
移住支援給付金制度（２人以上の家族１００万／単身者の場合６０万）

ひとり親家庭医療費助成制度
乳幼児医療費助成制度

多子世帯応援保育料等軽減制度（３人以上お子さんのいるすべての世帯について、第３子以降のお子さんの保育料を軽減）

山口県高度産業人材奨学金返還補助制度（理系大学院生・薬学部生を対象に卒業後に県内の製造業及び情報サービス業に就業された場合の奨学金の返還を支援）

<p>移住先を決める際の優先事項は人それぞれ。しかし、医療事情に関しては、必ず調べておきたいところ。</p>
<p>今は若くて特に医療機関に通っていない人でも、<mark>子どもが生まれたら小児科に行く機会が増えます</mark>し、出産も移住先でするなら産婦人科も探さなくてはなりません。また、新型コロナウイルス感染症の流行のように、突然感染症にかかる確率だってゼロではありません。</p>
<p>そして、移住先にこの先ずっと住んでいくつもりなら、<mark>年をとってから起こりうるあらゆる病気についても想定しておく必要があります。</mark></p>
<p>この記事では、移住先の医療事情についてチェックしておきたいことをまとめています。移住を考えている方は、ぜひチェックしてみてくださいね。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h2>病院数の多い都道府県は？人口当たりの病院数も</h2>
<p>移住先の医療機関について知っておきたいのが、近くに病院があるかどうかではないでしょうか。</p>
<h3>病院数の多い都道府県</h3>
<p>1. 東京都34,534件<br />
2. 大阪府24,263件<br />
3. 愛知県19,097件<br />
4. 福岡県17,867件<br />
5. 神奈川県17,491件</p>
<h3>人口1万人当たりの病院数</h3>
<p>1. 徳島県の50件<br />
2. 島根県の47.5件<br />
3. 佐賀県46.2件<br />
4. 山口県45件<br />
5. 高知県44.9件</p>
<p>病院の数の多さだけでは良し悪しははかれませんが、<mark>病院数が多ければその分選択肢も多くなります。また、車などの移動手段を使ってどのくらいの時間がかかるかもリサーチしておくようにしましょう。</mark></p>
<p>参照：<a href="https://www.nipponsoft.co.jp/blog/analysis/green-hospital2022/" target="_blank" rel="nofollow noopener">日本ソフト販売株式会社</a></p>
<p>&nbsp;</p>
<h2>無医地区が多い都道府県から見る医療格差</h2>
<p>病院数の多い県がある一方で、医療機関がない地域もあります。このような地域を<b>無医地区・無歯科医地区</b>と呼び、歯科医療機関も含む医療機関がないエリアで、当該地区の中心的な場所を起点に、おおむね半径4kmの区域内に50人以上が居住している地区であり、かつ容易に医療機関を利用することができない地区を指します。</p>
<p>平成26年（2014年）の時点で、日本全国の無医地区は637ヶ所確認されています。もっとも無医地区が多い都道府県は北海道で89ヶ所、次いで広島県の54ヶ所、高知県と大分県の38ヶ所、愛知県の23ヶ所と続きます。</p>
<p>北海道や広島県など無医地区の多い都道府県でも、都市部や人口が多いエリアは医師も病院もあるでしょう。しかし、人口も少なく医療機関が整っていないエリアも存在します。</p>
<p><mark>病院が近くにあれば、それだけ気軽に足を運べますが、体調が悪くても病院に行くまでに時間や手間がかかるとなると、足も遠のくもの。それが積み重なって、病気の発見が遅れるという事態も考えられます。</mark></p>
<p><mark>今現在は特に医療機関に頻繁に通うこともないという人も、長く暮らすことを前提としているなら、このような観点からも移住先を検討した方がよいでしょう。</mark></p>
<p>参照：<a href="https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10802000-Iseikyoku-Shidouka/0000115611.pdf" target="_blank" rel="nofollow noopener">厚生労働省「平成 26 年度無医地区等調査及び無歯科医地区等調査の結果」</a></p>
<p>&nbsp;</p>
<h2>子育て世代は小児科医と産婦人科医の有無をリサーチすべし</h2>
<p>子育て世代としては、移住先に小児科と産婦人科があるかどうかも気になるところ。</p>
<p>小さな子どもはよく風邪をひきますし、予防接種などで小児科を訪れることも多いからです。また、出産を考えている人は、信頼できる産婦人科も見つけておきたいと思うことでしょう。</p>
<h3>都道府県別の小児科の数</h3>
<p>1. 東京都1,325件<br />
2. 愛知県1,058件<br />
3. 大阪府794件<br />
4. 神奈川県722件<br />
5. 兵庫県620件</p>
<p>以上の順ですが、人口当たりの小児科が多い都道府県ランキングにすると、<br />
<mark>1万人あたりの小児医が鳥取県2.4件、島根県と徳島県に2.3件、福井県2.1件、岡山県2.0件となります。人口当たりの多さで見てみると、鳥取県や島根県、徳島県などの西日本に多いのが特徴です。</mark></p>
<h3>都道府県別の産婦人科の数</h3>
<p>1. 東京都 507件<br />
2. 大阪府353件<br />
3. 愛知県275件<br />
4. 神奈川県269件<br />
5. 兵庫件243件</p>
<p>ランキングの並びは小児科医とさほど変わりませんが、件数はすべての県で半分以下と<mark>産婦人科医が全体的に不足</mark>していることが読み取れます。実際、<mark>地方では出産できる産婦人科が見つからない出産難民が増え、社会問題化しています。出産を控えていて移住を検討している人は、しっかりと地域の産婦人科についてリサーチをした上で、移住先を決定するようにしたいですね。</mark></p>
<p>参照：<a href="https://www.nipponsoft.co.jp/blog/analysis/green-hospital2022/" target="_blank" rel="nofollow noopener">日本ソフト販売株式会社</a></p>
<p>&nbsp;</p>
<h2>夜間・救急対応の有無も！救急医療体制が整っているか</h2>
<p><mark>24時間体制で営業している医療機関があるかどうかも調べておくと安心です。</mark><br />
夜間に体調が急変した際に、診てくれる病院がないと不安になります。また、救急患者の受け入れる余裕のある病院が近くにあるかどうかも確認しておきたいですね。</p>
<h3>救急車の到着時間について</h3>
<p>急患の場合、救急車を呼んでから病院に着くまでの時間は生死を分けることもあります。救急要請の通報を受けた後に救急自動車が現場に到着するまでの全国の平均所要時間は、平成元年（1989年）は平均5.7分ですが、平成29年（2017年）だと8.6分と、30年間で約3分延びています。</p>
<p>特に、病院数が少ない地域では、救急車に乗った後に病院が見つからない場合や、受け入れてもらえない場合もあり、症状が悪化してしまうこともあります。<mark>妊娠中の人や持病のある人など、少しでも不安のある人は、ある程度の数の医療機関が通える範囲にあり、自分が安心できる地域に移住することをおすすめします。</mark></p>
<p>参照：<a href="https://www8.cao.go.jp/koutu/taisaku/r01kou_haku/zenbun/genkyo/feature/feature_02_4.html" target="_blank" rel="nofollow noopener">内閣府公式サイト</a></p>
<p>&nbsp;</p>
<h2>シニア世代の移住も通える医療機関の有無は重要チェック事項</h2>
<p>仕事をリタイアしてから移住を考えるシニア世代も少なくありません。シニア世代が移住を考える場合にも、医療機関は重要なチェック事項です。</p>
<h3>ポイントは持病の専門医がいる地域</h3>
<p>歳を重ねると、持病を持つ人の割合も増えてきます。<mark>持病を持っている方は、持病の専門医がいる病院が自宅から通える範囲にあることも確認しておきたいところ。</mark>近年は、地方によっては深刻な医師不足に悩んでいる地域もあります。</p>
<p>いざという時に安心して診てもらえる持病の専門医が近くにいないのは、文字通り死活問題。<mark>病院があるかどうかだけではなく、持病を診てもらえる医師がいるかどうかまであらかじめ確認しておきましょう。</mark></p>
<h3>眼科や歯科医院も要チェック</h3>
<p>眼科や歯科医院など、特定の診療科も歳を重ねると行く機会が多くなります。視力はだんだんと衰え、白内障や緑内障に罹る人も多くなります。また、入れ歯や歯茎の衰えなど、歯科医に相談したいことも増えてくるでしょう。</p>
<h3>都道府県別の眼科の数</h3>
<p>1. 東京都1,063件<br />
2. 大阪府783件<br />
3. 愛知県548件<br />
4. 神奈川県516件<br />
5. 兵庫県504件</p>
<p>と予想通りですが、人口当たりの眼科が多いランキングにすると、<mark>佐賀県と島根県1.4件で同率1位、続いて富山県と石川県が1.2件、次に和歌山県が1.1件とやはり西日本に多い</mark>ようです。</p>
<h3>都道府県別の歯科医院の数</h3>
<p>1. 東京都8,914件<br />
2. 大阪府5,122件<br />
3. 神奈川県4,539件<br />
4. 愛知県3,811件<br />
5. 福岡県3,395件</p>
<p>以上の通り大都市が並びますが、件数が他の科よりも多いのが特徴的。<br />
人口当たりの件数を見てみると、<mark>徳島県7.2件、広島県6.8件、長野県6.7件、4位が福岡県 と長崎県の6.6件で同率4位です。自分に合った歯科医が見つかるかどうかは別にして、歯医者を見つけるのは、他の診療科に比べると難しくないのかもしれません。</mark></p>
<p>参照：<a href="https://www.nipponsoft.co.jp/blog/analysis/green-hospital2022/" target="_blank" rel="nofollow noopener">日本ソフト販売株式会社</a></p>
<h2>移住先の医療機関は、移住前に要チェック</h2>
<p>移住先の医療機関について、移住前にチェックしたい項目をまとめました。新型コロナウイルス感染症の流行を見ても、医療機関が近くにないというのはいざという時に不安になりますよね。今現在医師に診てもらう症状がなかったとしても、将来も同じ状況が続くとは限りません。</p>
<p>特に、子どもを抱えていたり、年をとってからも移住先で暮らそうと考えていたりする場合は、医療機関について考慮しないわけにはいきません。</p>
<p>今後移住を考えている人で、医療機関については考えていなかったという方は、移住先に通えそうな医療機関がさほど遠くない場所にあるかどうかを、ぜひチェック項目に入れてみてくださいね。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h2>医療にまつわる移住体験談</h2>
<p><a href="https://warp.city/posts/21826">https://warp.city/posts/21826</a></p>
<p><a href="https://warp.city/posts/387">https://warp.city/posts/387</a></p>
<p><a href="https://warp.city/posts/11385">https://warp.city/posts/11385</a></p>
<p><a href="https://warp.city/posts/504">https://warp.city/posts/504</a></p>

ワープシティ公式

伊万里市

佐賀県

室蘭市

北海道

上富良野町

移住前に医療機関を確認しましょう！

病院数の多い都道府県は？！移住先の医療事情は要チェック！

<p><mark><b>「移住」と一口に言っても、いくつかパターンがあります。進学や大学で大都市圏に出て、その後故郷に戻るUターン移住や、故郷に近い地方都市に移住するJターン、そして生まれ育った場所や住んでいた場所とは異なる地域へと移住するIターンの3種類が主な移住パターン。</b></mark></p>
<h2>Iターンのメリット5選</h2>
<p>転職活動や就職活動において耳にする言葉の一つに、Iターンというワードがあります。Iターンとは、生まれ育った土地とは別の土地へ移住することを指します。主に、<mark>都会で生まれ育った人が地方へと移住するパターンに使われます。</mark></p>
<p>たとえば、都会とは異なるライフスタイルに憧れて移住を決意したり、就職した会社によって地方に住むことになったりした場合などが挙げられます。</p>
<p><span style="text-decoration: underline;">近年注目されているIターン。都会から地方へと移り住むIターンには、どのようなメリットがあるのかチェックしてみましょう。</span></p>
<h3>満員電車から解放される</h3>
<p>東京や東京に隣接するエリアでは、朝や夕方の満員電車は避けられません。ここ数年でリモートワークが一気に進みましたが、通勤時間のラッシュとなると電車は混雑しているものです。</p>
<p>地方にIターン移住した場合、車通勤も珍しくなく、公共交通機関を利用したとしても都内の満員電車のような状況は避けられるでしょう。満員電車から解放されるだけで、日々のストレスが一つ減ると感じる人も少なくないのではないでしょうか。</p>
<h3>生活コストが下がる</h3>
<p>地方に移住することで受けられる大きな恩恵の一つが、生活コストを抑えられる点です。特に家賃に関しては、地方では都心のワンルームの部屋と同じ価格で倍以上の広さの部屋を借りられることもあり、その差は明らかです。</p>
<p>賃貸の場合、家賃は生活コストを大きく占める項目の一つ。家を購入するにしても、都心で購入するよりも安く買えることが多いので、地方へIターンした方がコスト面では節約できるでしょう。</p>
<h3>子育てがしやすくなる</h3>
<p>都会は便利ですが、子育てをするとなると懸念点もあります。例えば、<strong>2021年の都道府県別の待機児童数は東京都が7,939人とトップ。一方で、長野県や山梨県、福井県などは0人と、大きな差が見られます。</strong>共働き希望の家庭では、少し厳しい現実と言えそうです。</p>
<p>また、<span style="text-decoration: underline;">小さな子どもを連れて電車に乗って出かける際に、鳴き声やベビーカーに配慮するなど、気を遣うシーンも。地方では車移動が多いので、そこまで気にかける必要がないのも子育てのしやすさにつながります。</span></p>
<p><a href="https://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/09/h0907-2d.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">出典：https://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/09/h0907-2d.html</a></p>
<h3>環境を変えて気分新たに生活できる</h3>
<p>今まで住んでいた土地を離れて、異なる県へ引越して暮らすというだけで、さまざまな環境の変化があります。家が変わり、付き合う人も毎日見る景色も変わり、食べるものもひょっとしたら変わるかもしれません。</p>
<p>環境を変えると自分の暮らしが変わるので、気分新たに生活できます。これまでの生活とは異なる場所で新しいスタートを切りたいという人にとって、Iターンは魅力的な選択肢ではないでしょうか。</p>
<h3>支援制度が整っている地域も</h3>
<p>近年では、Iターン移住者に向けた支援制度を整えている地方自治体も珍しくありません。家賃を補助してくれる住居支援制度や、移住者への助成金制度に子育て支援金など、探してみるとさまざまな支援制度が見つかるはず。</p>
<p>支援が充実している地方へと移住することで、現在の生活よりもバランスのとれた生活を送れることでしょう。</p>
<h2>Iターン移住のデメリット5選</h2>
<p>Iターン移住の際には、移住に伴うデメリットもきちんと把握しておくことが大切。ここではIターンのデメリットを確認しましょう。</p>
<h3>仕事の選択肢が大都市圏より狭まる</h3>
<p><strong>都心に比べると地方は仕事の選択肢が狭まります。</strong>自分のこれまでのキャリアとは全く異なる業界、職種の仕事に就く可能性も考えておいたほうが良いかもしれません。</p>
<p>ただ、昨今リモートワークで働く人も増えており、現在の仕事をしながら移住するということも珍しくない時代です。移住先で思うように仕事が見つからない場合は、リモートワークOKの仕事を探してみるのも良いかもしれません。</p>
<p>また、一般的に大都市圏の会社の年収の方が、地方の仕事よりも高い傾向にあります。仕事選びは、移住先の生活コストなども想定しながら、慎重に行いましょう。</p>
<h3>移住先の風習などが移住前と異なる</h3>
<p>移住先が地方だと、昔からの古い風習がいまだに残っている地域もあります。積極的にご近所付き合いや地域のコミュニティに貢献することを求められることもあるでしょう。</p>
<p><mark>移住先での風習や人付き合いに馴染める人は問題ありませんが、肌に合わないということもあります。移住を決める前にどのような風習が残っているか、どのような人が住んでいるのかについても、できるだけ調べておいたほうが良いでしょう。</mark></p>
<h3>交友関係が広がらない可能性もある</h3>
<p>都市部は人口が多いため、さまざまな人が生活しており、その分出会いもあります。地方は都市部と比べると人口が少ないので、交友関係も固定化されてしまうこともあるようです。</p>
<p><span style="text-decoration: underline;">その土地に住む人たちとの交流だけで十分という人は問題ありませんが、もっと色々な人と関わって生きていきたい、という人には少し窮屈に感じられることもあるかもしれません。</span></p>
<h3>地方の方が高いものも意外とある</h3>
<p>地方では、主な移動手段が車という地域もたくさんあります。一家に一台ではなく、複数台所有している家庭も珍しくありません。その分かさむのがガソリン代。ほぼ毎日乗るとなると、都市部に住んでいた頃よりもコスト面で負担が大きくなります。</p>
<p>また、プロパンガスが主流の地域では、都市ガスよりもガス代が高くなる傾向にあります。住居費を抑えられても、他のコストを考えると意外とお金がかかるということも頭に入れておきましょう。</p>
<h3>娯楽が少ない</h3>
<p>都市部では流行りの施設や美味しいと評判のお店、イベントや趣味の集まりなど、娯楽が盛りだくさん。一方地方では大型ショッピングモールかアウトドアしか娯楽が見つからないということも。</p>
<p>まだまだ刺激に触れていたいという人は、移住先の休日の過ごし方をしっかり想定しておいた方が良さそうです。</p>
<h2>Iターン移住の進め方</h2>
<div id="attachment-21001" class="wp-caption alignnone">
<p><img class="alignnone size-full wp-image-21001" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/08/6aa267df-iturn_familyplan.jpg" alt="iターン移住を検討する家族" width="1800" height="1200" /></p>
<p class="wp-caption-text">iターン移住を検討する家族</p>
</div>
<p>Uターン移住はかつて住んだことのある場所に移住するため、ある程度の土地勘はあるものです。しかしIターンは、今まで住んだことのない土地へ引越すことになるため、不安に思う方もいることでしょう。</p>
<p>この章では、Iターン移住を進めていく上で、実際にどのようなことをしていけば良いかチェックしていきましょう。</p>
<h3>移住することで実現したいライフスタイルを考えてみる</h3>
<p>直感で好きな場所へ移り住むのも行動力があって素敵ですが、移住後も長く住むことを考えている人や、後悔をしたくない人は、まずは移住先でどんな暮らしがしたいかを具体的に考えてみましょう。</p>
<p><strong>家族がいる人は、移住後に家族の不満が噴出しないよう、しっかりと意見をすり合わせましょう。</strong></p>
<h3>地方自治体の移住者支援を調べる</h3>
<p>さまざまな地方自治体で、<b>IターンやUターンなどの移住者向けの支援を行なっています。</b>移住にはお金もかかりますし、知らない土地に移り住むのは不安なこともあるでしょう。移住者支援が手厚い地域では、移住に伴うさまざまな補助金があったり、子育てに関する支援制度も整っています。</p>
<p>制度が整っていると移住に対する不安もある程度解消され、移住がグッと身近に感じられるようになるでしょう。</p>
<h3>自治体に相談・体験プログラムなどに参加してみる</h3>
<p>近年、移住セミナーを開催している自治体も多く、移住候補地の情報に触れられます。セミナーのタイミングが合わない場合は、実際に候補地の自治体に移住について問い合わせてみて、気になっている点を質問してみましょう。</p>
<p>移住に力を入れている地域では、体験プログラムを実施している自治体もあるので、実際に足を運んでみると、より移住に関するイメージが湧きますよ。</p>
<h2>Iターンに関する移住施策がある自治体</h2>
<p>この章では、これからIターンを考えている方向けに、Iターンに関する移住支援制度がある自治体をご紹介します。</p>
<h3>山口県阿武町</h3>
<ul>
	<li><b>Iターン奨励金：</b>阿武町に定住の意思のある人が転入した場合、単身世帯は10万円、家族世帯は20万円の奨励金あり。※家族世帯は、中学生以下1人につき10万円を加算（上限額は30万円）。</li>
	<li><b>家賃補助金：</b>IターンやUターン世帯が新たに町内の賃貸住宅に入居した場合、家賃の2分の1の額を2年間補助（上限は月2万円）。</li>
	<li><b>住宅取得補助金：</b>新婚世帯、子育て世帯及びIターン者が新築住宅を取得した場合、補助対象経費の10分の1の額（上限額150万円）を、中古住宅の場合は、補助対象経費の10分の1の額（上限額30万円）を基本補助金としてもらえる。また、町内建築業者の施工によって新築住宅を取得した場合は、基本補助金に50万円を加算、町が販売する分譲宅地を購入して住宅を新築した場合は、基本補助金に30万円を加算する加算補助金もあり。定住用公営住宅（一般住宅33戸、月額8,000円～30,000円）あり。</li>
	<li>その他、空き家情報提供や空き家リフォーム補助金、新規就農支援（林業・水産業含む）なども。</li>
</ul>
<p><a href="https://warp.city/cities/35502">https://warp.city/cities/35502</a></p>
<h3>山口県萩市</h3>
<ul>
	<li><b>萩暮らし応援事業：</b>空き家情報バンクに登録されている物件を購入、または賃貸したUJIターン世帯に対し、空き家の改修費または家賃の一部を補助。対象者は、世帯主の年齢が55歳以下または18歳以下の子どもを有するUJIターン世帯で、改修費用の1/2～2/3以内で、限度額50～100万円を改修費補助金としてもらえる（18歳以下の子ども1人につき、50万円の加算あり）。家賃の2分の1以内で、限度額月額1〜2万円の家賃補助金も（18歳以下の子ども１人につき、5千円の加算あり）。</li>
	<li><b>農林漁業スタートアップ応援事業・セカンドキャリア就農支援事業：</b>萩市の農林水産業の担い手の確保、育成、定着を図るため、就業準備金の支給や経営または研修開始時期に必要な経費の一部を補助する。</li>
	<li><b>萩市移住創業支援補助金：</b>萩市外から萩市へ移住し、住民が求めるサービスなどを創業・継業する意欲のある人に対し、地域ニーズとのマッチングや事業実施に必要な施設の内装改修費などの支援をする。</li>
	<li><b>移住支援員及び地域移住サポーター：</b>移住者の相談にきめ細かく対応するため、移住支援員と地域移住サポーターを設置。移住支援員と地域移住サポーターは、萩市への移住を希望される人からの相談を受け、移住希望地区の住民との連携を図り、移住者が円滑に移住、定着できるよう支援する。</li>
</ul>
<p>&nbsp;</p>
<p><a href="https://warp.city/cities/35204">https://warp.city/cities/35204</a></p>
<h3>新潟県十日町市</h3>
<ul>
	<li><b>東京23区からの移住支援金：</b>東京23区に住んでいた人もしくは東京圏（埼⽟県、神奈川県、千葉県）に住んで東京23区に勤務していた人が、新潟県⼗⽇町市にIターンもしくはUターンをして、補助⾦対象企業などに就職した場合や起業した場合に受け取れる補助⾦制度。世帯でUIターン した場合は100万円、単身でUIターンした場合は60万円が受け取れます。更に、世帯に18歳未満の子どもがいる場合は、1名につき30万円を加算（2022年4月1日以降に転入した方のみ）。</li>
	<li><b>ふるさと回帰支援事業補助金：</b>　UIターン向けの補助金で、2020年4月1日から2023年2月28日の間に十日町市に転入し、一定条件を満たす方へ補助金を交付する支援制度。</li>
	<li><b>住宅等取得・改修支援制度：</b>⼗⽇町市UIターン補助⾦制度（⼗⽇町市ふるさと回帰支援事業補助⾦・東京23区からの移住⽀援⾦）を利⽤した人が、住宅を取得する場合に費⽤の⼀部を⽀援する制度。</li>
	<li><b>テレワーク助成制度：</b>十日町市UIターン補助金制度（十日町市ふるさと回帰支援事業補助金・東京23区からの移住支援金）を利用した人のうち、市外企業に在籍していてテレワークをする場合や、フリーランスとしてテレワークをする場合に、テレワーク設備準備のための費用の一部を支援する制度。</li>
</ul>
<p><a href="https://warp.city/cities/15210">https://warp.city/cities/15210</a></p>
<h3>島根県奥出雲町</h3>
<ul>
	<li><b>IUターン介護人材・保育人材奨励金：</b>IUターンで移住する人で、町内の介護事業所や保育施設に就職する人に対して奨励金を交付（Iターン者は50万円、Uターン者は25万円）。</li>
	<li><b>UIターン者向け一戸建て住宅：</b>UIターン者向けに、空き家を活用して整備した住宅あり。その他にも空き家バンク制度なども。</li>
	<li><b>オーダーメイドの体験プログラム：</b>IターンやUターンを検討中の方向けに、一人ひとりに合ったオーダーメイドプログラムを用意。</li>
</ul>
<p><a href="https://warp.city/cities/32343">https://warp.city/cities/32343</a></p>
<p><mark>出身地以外の場所へと移り住むIターン移住。移住した場合のメリット・デメリットの両方を考慮して、出来るだけ情報をたくさん集めながら移住計画を進めるのが良さそうですね。Iターンの移住施策を打ち出している自治体も調べてみると色々あるので、気になる地域がある人は一度チェックしてみてはいかがでしょうか。</mark></p>

萩市

奥出雲町

島根県

十日町市

新潟県

今回は、近年注目されているIターン移住のメリットやデメリット、移住の進め方や施策についてチェックしていきましょう。

Iターン移住が注目されている理由。Iターンのメリット・デメリット

<h2>阿武（あぶ）町へIターンしたのはいつですか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">藤原裕史さん（以下、裕史）</span>：</b>2013年の12月です。それまでは、広島県福山市の会社で、自動車工場や鉄鋼所の生産ラインなどの電気工事をしていました。</p>
<h2>Iターンするきっかけについて教えてください</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">裕史</span>：</b>長女のアレルギーがきっかけですね。生後9ヶ月のときに煮魚を食べさせたら、全身にじんましんが出てしまって。それまでも湿疹はよくできていたのですが、お医者さんからは、『乳児湿疹なので、大きくなったら治りますよ』と言われていました。</p>
<p>ところが、詳しく調べてみたところ、卵、乳製品、青魚、牛肉、鶏肉などの食物のアレルギーだということがわかったんです。<br />
<br />
<b><span style="color: #58cbb7;">藤原美智代さん（以下、美智代）</span>：</b>当時、母乳で育てていたんです。離乳食も始まり、「食べるって楽しいね！いろんなものを食べようね！」と、食の幅を広げていきたい時期でのじんましんでした。アレルゲンが判ってからは、母乳とそれらを除く食生活になりましたが、それでも湿疹はなかなか治まってくれませんでした。</p>
<p>結局のところ、私が食べた卵や乳製品が、母乳を介して彼女の体に入ることで、湿疹をつくり続けていたんです。           「食べるもので体がつくられている」こと、「食べものの大切さ」を改めて実感しましたね。</p>
<p>それからは、自分で無農薬野菜を作ったり、着るものを化繊のものから綿100％に変えたりなど、生活スタイルを全て見直しました。“空気と水がキレイなところで生活をしたい”という想いはあったのですが、主人の仕事のこともあって、本格的に移住を考えるようになったのは、移住する半年あたり前からです。</p>
<p><img class="alignnone wp-image-11388 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/02/fba76901-2.jpeg" alt="自宅リビングで話す藤原裕史さん" width="720" height="440" /></p>
<h2>移住先を阿武町に決めた理由は？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">裕史</span>：</b>インターネットの「空き家バンク」の情報を元に、福山市から近くの“広島県内”、“岡山県内”で探していたんですが、なかなかピンとくるところがありませんでした。それで、“山口県”までエリアを広げて探していたところ、今住んでいる物件を紹介していただくことができたんです。</p>
<p>物件を探すときに一番大切にした事は、「子ども達が学校まで歩いて通うことができる」ということでした。色々な物件を紹介してもらったんですが、車で送り迎えをしないといけないところが多かったですね。</p>
<p>あとは、小学校は近いけど、中学校は遠いとか。ここは、保育所・小学校・中学校が近くにまとまっていますし、自然環境もとても良かったので、私たちの希望にぴったりでした。</p>
<h2>移住に際して、不安はありませんでしたか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">裕史</span>：</b>役場の担当の方の対応がとても良かったので、不安はありませんでしたね。メールを送るとすぐにお返事をいただけたので、不安や疑問に思っていたこともすぐに解消することができました。また阿武町は、「移住者の受け入れ」に力をいれているので、サポート体制も割としっかりしている町だと思います。</p>
<p>まずは、私が先に阿武町に入ることに決め、2013年12月21日に越してきました。それから約2ヶ月ほどかけて、家の改修工事を行いました。床の一部分だけに手直しが必要かと考えていたのですが、築100年も経つ母屋は傷みが激しく、想像以上の労力と改修費用がかかりました。<br />
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<b><span style="color: #58cbb7;">美智代</span>：</b>主人が改修工事をしている間、私と子どもたちも週末には手伝いに来ていました。           出来上がりの様子を想像しながら、みんなで壁を塗ったり、フローリングを貼ったりを繰り返す中で、少しずつこの家に愛着を持つようになったと感じます。</p>
<p><img class="alignnone wp-image-11390 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/02/6c9bf814-3.jpeg" alt="自宅リビングで話す奥様の藤原美智代さん" width="720" height="440" /></p>
<h2>阿武町での暮らしはいかがですか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">裕史</span>：</b>移住にあたっては、“定住アドバイザー”の方が色々と声をかけてくださり、相談に乗ってもらうことも多く、とても心強かったですね。</p>
<p>また、子どもの姿が少なくなっている地域柄、「子どもの声が聞こえるのはうれしい」と声をかけてもらって、ご近所の方々にも大変良くしていただいてます。学校帰りの子ども達が、いただきもののお野菜を、両手にたくさん抱えて帰ってくるなんてこともありますよ（笑）。<br />
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<b><span style="color: #58cbb7;">美智代</span>：</b>田舎暮らしは、不自由なことや不便なことも多いですが、子どもたちの成長には、とてもプラスになったと思います。           長女の通う中学校は全校生徒6人、次女の通う小学校は全校生徒13人と、どちらも小規模校です。少人数ゆえ、一人ひとりが多くの役割や係の仕事を受け持たなければならない環境でもあります。</p>
<p>当初は、そのことに負担を感じている様子もありましたが、次第に自分が必要とされていることへの“自覚”が芽生え、役割に対しての“責任感”や“やりがい”をもてるようになってきたようです。</p>
<p><img class="alignnone wp-image-11391 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/02/4c1b428a-5.jpeg" alt="キッチンで食事の準備をする奥様と遊ぶお子さん（左上）、縄跳びをするお子さん（右上）、経営する「よつばでんき」の看板（左下）、リビングでの藤原裕史さんとお子さん（右下）" width="720" height="440" /></p>
<h2>阿武町での暮らしで驚かれたことはありますか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">裕史</span>：</b>冬の積雪量には本当に驚きました。移住を決める時に冬場の様子を聞いたところ、『雪は降りますよ』と言われてはいました。でも、山口県の積雪量なんてたかが知れてるだろうと勝手に思っていたんですよ。</p>
<p>それがまさか、こんなにも降るとは思ってもいませんでしたね（苦笑）。移住してきて、人生で初めて“かまくら”を作りました（笑）。</p>
<p><img class="alignnone wp-image-11392 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/02/f1099d84-6.jpeg" alt="暖炉のある自宅リビングでベンチに座る藤原裕史さんご一家" width="720" height="440" /></p>
<h2>移住をお考えの方へ、メッセージをお願いします</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">裕史</span>：</b>田舎暮らしへの漠然とした憧れがあるだけでは、生活を維持していくことは難しいと思います。           生活を始めてから気づく、不便や不安も多くありますからね。“どのような生活をしたいのか”を具体的に想像して、明確な“目標”や“目的”を持つようにしないと、逆境になったときに踏ん張りが効かないような気がします。           </p>
<p>また、移住に迷う時こそ、地元の人の話を聞いたり、現地に宿泊したりすることは、良い指針になると思います。色々な角度から、その町の「日常」を感じることで、より深く自分たちの生活をイメージできるでしょうから。           「いいところ」も「案外違った！」なんてところも、自分たちなりに受け入れつつ、前向きに暮らしをつくっていけたらいいですよね。</p>
<p>出典: <a href="https://www.ymg-uji.jp/interview/id_abu_fujiwara.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">https://www.ymg-uji.jp/interview/id_abu_fujiwara.html</a></p>

藤原裕史さん・美智代さんご夫妻は、2013年12月に、広島県福山市から山口県阿武（あぶ）町にIターン移住をしました。娘さんの食物アレルギーがきっかけとなり、“空気と水がキレイなところで生活したい”という想いを抱いたことから、本格的に移住を検討。“子どもたちが徒歩で学校に通える”ことを条件に、空き家バンクを通じて辿り着いたのが、現在の阿武町の物件だったといいます。阿武町の移住担当者の丁寧な対応により、「不安なく移住することができた」と話す藤原さんご夫妻に、お話を伺いました。

前住所：広島県福山市、現住所：山口県阿武町、職業：「よつばでんき」代表


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