移住者プロフィール
青山 高志さん
移住時期
2017年
出身地:神奈川県横浜市、前住所:愛知県名古屋市、現住所:山口県下関市、職業:合同会社CRAFTSMAN 代表
目次
INDEX
Iターンされる前は、どちらにいらしたのですか?
青山高志さん(以下、青山):出身は神奈川県です。東海大学体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科に進学し、地元の湘南キャンパスでスポーツイベントの企画や経営について学びました。 卒業後は、東京の大手スポーツ用品メーカーに就職。
2年目からは名古屋に配属され、アウトドア専門店の営業を担当しました。そして2017年の秋に、5年近く勤めた会社を退職して、下関市に移住してきました。
下関市への移住を決めたのはなぜですか?
青山:友人が創業したカフェ「CRAFTSMAN COFFEE ROASTERS」の経営に正式に参加するためです。 その友人とは大学で出会ってすぐに意気投合し、当時から「いつか一緒に何かしよう!」とよく語り合っていました。卒業後、友人は東京の会社に就職しましたが、実家の事情で下関市にUターン。
それがきっかけで、私も下関市に足を運ぶようになりました。しばらくして友人が「CRAFTSMAN COFFEE ROASTERS」の創業を決め、私も会社員をしながらアドバイザーをすることに。お店のコンセプト作りをしたり、ブランディング戦略を練ったり、融資を受けるための資料作りを手伝ったりしました。
大きな転機になったのは、2016年に起きた熊本地震です。出身大学の熊本キャンパスが被災したことをニュースで知り、当たり前の日常が簡単に奪われるという現実に「やりたいことを先延ばしにするのはやめよう!」と強く思いました。それを機に会社を退職して、下関市に移住することを決めました。
移住にご不安はありませんでしたか?
青山:街の雰囲気も分かっていましたし、すでに知り合いもたくさんいましたから、不安は全くありませんでした。 それよりも、学生時代からの夢が叶うことにとてもワクワクしていました。改めて2017年当時を振り返ってみると、まだ若かったこともあり、情熱と勢いだけで突っ走っていたように思います。
現在の状況はいかがですか?
青山:2018年の秋に、下関市地方卸売市場内に焙煎工場「THE LAB.」、そして2020年の秋に下関市役所横の市民広場にカフェ&レストランバー「TAGLINE」をオープンしました。
さらには、山口県内外各地でブランド普及活動を実施するキッチンカー「THE CUP」のフランチャイズ展開や、土井ヶ浜を一望できる「ZERO CAFE」のプロデュース、年に5本程度の地域イベントの企画・運営など、「この街をより豊かな暮らしができる街にする」をコンセプトに掲げて事業を行っています。 2019年2月には、組織変更に伴い、社名を「合同会社CRAFTSMAN」に改称。
しばらくは友人と二人で経営していましたが、2021年春に友人が卒業し、現在は私一人が代表を務めています。友人は、飲食店のプロデュースをメインとする別会社を立ち上げ、全国各地を飛び回っています。
休日はどのように過ごされていますか?
青山:サービス業なのでなかなかゆっくりできる機会は少ないですが、休みが取れたときには、山口県内各地の温泉やカフェを巡っています。 移住してまだ4年しか経っていないので、山口県について知らないことがたくさんあります。もっといろいろなところに足を運んで、自分だけのお気に入りの場所を見つけていきたいですね。
下関市のどんなところに魅力を感じていますか?
青山:豊かな自然と都会的で便利な暮らしの両方がある、ちょうどいい街のサイズ感が下関市の魅力だと感じています。 大きすぎず、小さすぎず、何もないわけでもなく、色々ありすぎるわけでもない。人と人との距離も、都会ほど離れすぎていないし、かといって近すぎることもない。
移住した当時は、友人の地元というだけで下関市に対する思い入れはそんなに強くありませんでしたが、今では「下関がいい。下関じゃないといけない」と思うほど、愛着が湧いています。
今後の目標を教えてください
青山:地域のみなさんのため、そして従業員や家族のためにより一層邁進していきたいと考えています。 そのためにも、店舗数を増やすのではなく、サービスのさらなる充実や地域イベントの企画・運営、ご当地ブランドの開発などに力を注いでいこうと思っています。
そして、地域の方々にとって必要不可欠な存在になれるように、小さな信頼をコツコツと積み重ねていきたいですね。
山口県への移住を考えている方に向けてアドバイスをお願いします
青山:できるだけ現地に足を運んでみることをおすすめします。 簡単に情報が入手できる時代だからこそ、自分自身の五感をフルに使って、じっくりと時間をかけて吟味することが大切だと思います。ぜひ訪れた際には、地元のお店にふらっと入って、地域の人と会話を楽しんでみてください。
そうすることで、イメージと実際の生活とのギャップが少なくなり、よりスムーズに地域に溶け込めるようになると思います。