移住者プロフィール
鶴本 宏美さん
移住時期
2016年1月
利用した支援制度
移住フェア、空き家バンク
出身地:山口県周南市、前住所:東京都、現住所:山口県周南市、職業:主婦
目次
INDEX
ご出身は周南市だそうですね。Uターン移住される前はどちらにいらしたのですか?
鶴本宏美さん(以下、鶴本):主人、息子、娘の4人で、東京で暮らしていました。周南市(旧徳山市)の高校を卒業後、大学への進学をきっかけに上京しました。
大学卒業後、外資系の金融機関や証券会社に勤めていて、2015年12月に退職するまで、約20年働いていました。
いつぐらいからUターンを計画されていたのですか?
鶴本:私自身はずっと、田舎暮らしをしたいと思っていたんですが、横浜生まれの主人は、あまり前向きではありませんでした。だから田舎暮らしは、もう少し年をとってからになるんだろうなと思っていました。
このタイミングでUターンすることになったきっかけは?
鶴本:昨年の秋に、東京で開催されていた「移住フェア」に行ったことがきっかけです。インターネットで偶然「移住フェア」のことを知って、全国の美味しいものが食べられるぐらいの軽い気持ちで、子どもたちを連れて会場に足を運びました。
その時、周南市がブース出展をしていて、お話を聞いたところ、ものすごく歓迎していただいたんです。全く予定はなかったんですが、担当者の方にオススメのエリアを聞いてみたら、3箇所ほどご紹介いただいて。ちょうど祖母のお見舞いで帰省する予定があったので、ついでに見学をさせていただくことになりました。
その際、地域の方々の温かい歓迎を受けて、「ここで暮らしたい!」という気持ちが高まり、一気に話が進みました。そして、2015年の12月には仕事を辞めて、この(2016年)1月に引っ越ししてきました。
急展開ですね!
鶴本:そうですね(笑)。私も息子も持病のぜんそくがあるので、東京よりも空気の良い周南で生活した方がいいと、ちょっと強引に主人を説得しました(笑)。
小学4年生になる息子は、東京で生まれ育ったにも関わらず田舎が大好きで、小さい頃から山口県に里帰りするたびに、『周南市で暮らしたい』と言っていましたので、とても喜んでいます。息子の熱意が、主人を説得した一番の大きな要因ですね!
それにしても、ずいぶんと立派なお宅ですね
鶴本:この家は「空き家バンク」で紹介していただきました。多分、築100年以上は経っていると思います。10年以上誰も住んでいなかったそうで、庭には背丈ほどある草が生えていました。大量の家財道具も残っていて、本当に住めるようになるのかなというような状況でしたよ(笑)。
大改修が必要なところはプロの力をお借りしましたが、できる限り自分たちの手で、少しずつ直していこうと思っています。縁側の床は、材料を買ってきて自分達で張り替えました。壁にしっくいを塗ったり、梁や柱に柿渋を塗ったりと、馴れないことばかりですが、楽しみながらDIYをやっています。
Uターンして良かったことはなんですか?
鶴本:子どもたちがとてもイキイキしているところですね。以前は、部屋でDVDを見たり、ゲームをしたりすることが多かったのですが、今はほとんどやりません。虫を捕まえたり、落とし穴を掘ったりと、すっかりアナログになりました(笑)。
東京にいた時には、全く想像もつきませんでしたね。全校生徒が60人ぐらいしかいないので、年齢や性別を超えて、みんなで遊ぶことができるのも、田舎暮らしの良いところだと思います。
また、ご近所の人が子どもたちに気軽に声をかけてくれたり、野菜や果物を差し入れてくれたりと、昔ながらのコミュニティがしっかりと残っています。さまざまな年齢の方々と自然に触れ合える今の環境は、子どもの教育という面においても、とても良かったと思います。
教育面での不安はありませんでしたか?
鶴本:それは全くなかったですね。東京では、中学受験のために小学3年生から塾に通わせていたので、平日は塾の勉強、週末は学校の宿題をまとめてやるといったスケジュールでした。
逆に、中学受験から解放されて良かったと思っています。Uターンしてからは子どもたちと過ごす時間が増えて、一緒に宿題をする時間もできました。机に向かって勉強するだけではなく、県内各地に出かけて行って、子どもたちにさまざまな体験をさせたいですね!
山口県へ移住を考えている方にメッセージをお願いします
鶴本:私の場合は、イメージにピッタリ合う住まいがすぐに見つかりましたが、住まいは妥協せずにじっくりと探した方がいいと思います。“生活の拠点”となる住まいを妥協してしまうと、移住してからの“生活の満足度”が下がってしまうと思います。
それと、お子さんがいらっしゃる場合には、事前に学校を見学して、先生や生徒の雰囲気を知っておくことをオススメします。そして、何よりも大事なことは、家族でしっかりと話し合いをして、全員がきちんと納得しておくことだと思います。
最後に、これからチャレンジしてみたいことを教えてください
鶴本:落ち着いたら、外資系金融機関や証券会社で働いた経験を活かして、在宅で翻訳の仕事をしてみたいと思っています。それと、周りに使われていない畑がたくさんあるので、野菜作りにもチャレンジしてみようと思っています。地域を盛り上げる活動も積極的にやってみたいですね。
出典: https://www.ymg-uji.jp/interview/id_syunan_tsurumoto.html