移住者プロフィール
篠崎 修さん
出身地:長崎県壱岐市、現住所:長崎県壱岐市、職業:「壱岐の蔵酒造株式会社」初代代表
目次
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壱岐で今までどのようなことをしてきましたか?
篠崎修さん(以下、篠崎):壱岐焼酎を質においても量においても、日本一の麦焼酎にすることを目標に掲げ努めてきました。壱岐焼酎は「麦焼酎発祥の地」という他の地域にはない強みがありますが、昔は全国へのプロモーションは今ほど活発に行われていなかったので、島外での認知度はあまり高くはありませんでした。
なんとかこの美味しい壱岐焼酎を日本一の焼酎にしたいという想いがあったんですが、そのためには資本力を強化し、優れた人材を確保しなければなりませんでした。
自分一人でやろうとすればなかなか難しいけれど、小さい組織でも、いくつか集まれば、大きな力になると信じ、当時壱岐にあった12のメーカーのうち、6社で全面協業して夢の実現に向けて壱岐焼酎協業組合を1984年に創立しました。
2010年からは現在の壱岐の蔵酒造株式会社に組織変更し、設立から27年間一生懸命走り続けました。志には遠く及びませんでしたが、2011年70歳になったのをきっかけに、日本一の夢は後輩に託して、引退しました。
壱岐へUターンをして帰ってきた時にどう感じましたか?
篠崎:元々壱岐に住んでいたので特に驚いたことはないですが、僕には麗しいふるさとがあるとしみじみ思いました。それでも帰った当時は寂しくて、毎晩のように郷ノ浦に飲みに行ったり、昔は雀荘もあったのでそこに遊びに行って、夜更かしなんかもよくしましたね。
壱岐にこれがあったら良いなと思うものは何ですか?
篠崎:あまり箱モノは作って欲しくないですが、壱岐には優れた歴史遺産があるので、そこをもう少し整備して観光にも役立てるようにしたらどうでしょうか。
例えば壱岐には優れた古墳が点在していますので、そこを整備して、古墳めぐりコースを作るとかいかがでしょうか。長岡秀星記念館などもぜひ欲しいですね。
壱岐のこれが凄い!と思うところはどこですか?
篠崎:焼酎を除くと、魚と自然ですね。壱岐の食べ物は全部おいしいですが、毎日刺身と焼酎で晩酌しているので、一番のおすすめは魚になります。
魚が美味しいのはきれいな海があるからこそだと思いますが、清石浜、筒城浜、辰ノ島のような自然あふれる環境も壱岐の大きな魅力だと思います。
あなたにとっての壱岐を一言で表すならなんですか
篠崎:人柄の良さだと思います。私だけでなく島外から壱岐に移住した人からも「壱岐の方は人情こまやかですねぇ」とよく耳にします。
島を取り囲む豊かな環境がこうした人柄を築き上げてくれるのか、何が他の地域と違うんでしょうね(笑)。
壱岐出身の私が言うと自画自賛のようですが、壱岐に住む人にはそれだけ魅力があふれていることを多くの方に知ってもらいたいです。