移住者プロフィール
空戸 千穂さん
出身地:熊本県人吉市、前住所:兵庫県、現住所:熊本県球磨郡五木村、職業:道の駅店員
目次
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五木村に移住をしたきっかけを教えてください
空戸千穂さん(以下、空戸):熊本県の人吉で生まれ、実家はあさぎり町にあります。福岡の大学を卒業後、就職し、転勤で色々な都市に住んできました。移住前は兵庫県で働いていたのですが、今後のことを考えた時、経理や接客だけでなく、“もっと色々なスキルを習得したい”という思いが芽生え、転職を考えるようになりました。
そんな折、3年程前から五木村で仕事をしていた母から、『五木村の道の駅で求人が出ているよ』と、声をかけてもらったんです。それが移住のきっかけとなり、4月頃に声をかけてもらって、オンラインで面接を受け、7月中旬頃には移り住みました。
五木村は、人吉やあさぎりの人からしても、“田舎だな”と感じる場所ではあるのですが、車があれば問題なく生活できると思っていたので、あまり不安はなかったです。実家に近いことも、ひとつの要因になったと思います。
実際に移住してみて、大変だったことはありますか?
空戸:最初に“五木村”と聞いた時に、「寒い」という印象が強くありました。実際に住んでみると、思ったよりは寒くなかったものの、霜焼けに困っています。それから、買い物はやはり大変ですね。
休みの日に量販店に行き、まとめ買いをしています。五木村に来るまでは、コンビニや軽食で済ませることも多かったのですが、引っ越してからは、基本的に“自炊”をする生活になりました。
村の中には、24時間営業のお店などはもちろんありませんので、休日にまとめ買いしたものを効率よく使っていくしかありません。自炊をするようになって、健康的な食生活を送れるようになったかな、と思っています。
先ほど、寒さに少し困っているという話もしましたが、お風呂の時に湯舟に浸かるようにもなりましたし、健康的な生活を心がけるようになったという、ポジティブな面もあるかもしれません。
移住して良かったと感じることはありますか?
空戸:これは“五木村”というより、“転職”に伴うことかもしれませんが、仕事でのストレスがなくなり、日常生活でストレスを感じることがすごく減りました。
また、そうならざるを得ない状況があるからとも言えますが、健康的な生活をするようになったことは良かったことだと思います。地元ではないですが、地元の近くに戻ることができて、知り合いが近くにいる“安心感”もあります。
五木村のどんなところが好きですか?
空戸:村全体に“のんびりとした雰囲気”が流れているところがとても好きです。また、仕事柄ということもあるかもしれませんが、今まで触れることのなかったモノや経験・体験と出会えるワクワク感がありますね。
道の駅で働いているので、普通のスーパにはない“五木村らしい”特産物や生産者の方との出会いにも恵まれ、会話の中に“新しい発見”がたくさんあるんです。赤大根や日本蜜蜂の巣蜜などを見て、「こんなものがあったんだ!」と感動したり。
そして実家の近くに戻ってきたからこそ、母や祖母との関わりも大切にすることができています。一緒に餅つきをしたり、祖母から漬物の漬け方を教わったりと、家族と一緒に新しい経験を共有できる時間は、とても楽しいです。
集落の集まりなども好きですね。「どんどや」には今年初めて参加しました。火を囲みながら、普段あまりゆっくり話をする機会のない同じ地区に住む方たちとの会話を楽しんだり、近所の子どもと一緒に遊んだりもしました。
これから五木村をどんな風に楽しんでいきたいですか?
空戸:私の住む集落には、古くから伝わる「棒踊り」という伝統的な踊りがあって、毎年お祭りで披露しているそうなんです。今後は、住んでいる地区の行事やイベントに積極的に参加して、いろんなことを経験してみたいと思っています。
そこで新しい刺激もあるのではないかと、ワクワクしています。近々、五木村の特産品でもある“原木椎茸の菌打ち”をする予定もあり、とても楽しみにしているんですよ。
五木村の自然を使った“アクセサリーづくり”などにも興味があり、空いた時間に集めてきた花や葉っぱを加工して、アクセサリーのパーツを作ったりもしています。その他にも、チャレンジできる機会があれば、“何にでも挑戦したい”という気持ちはあるので、そのチャンスを逃さないようにしていきたいと思っています。
移住を考えている方へ、メッセージをお願いします
空戸:まずは足を運んでみて、五木村の雰囲気や地域の人とのコミュニケーションが肌に合うかどうかを、実感していただくのが良いのではないかと思います。お気軽にお越しください!