移住者プロフィール
西本 和史さん
移住時期
2020年1月
出身地:兵庫県丹波篠山市、現住所:兵庫県丹波篠山市、職業:古民家ゲストハウス「Taosタオス」運営
目次
INDEX
なぜ丹波篠山へもう一度移住することになったのですか?
西本和史さん(以下、西本):私は一度丹波篠山を離れ、10年後に戻ってきました。最初は、地域の会社や個人の事業をサポートしようとWEB制作の会社を起業しました。今は、城下町で古民家ゲストハウス「Taos(タオス)」を運営しています。
移住後の印象と魅力を教えてください
西本:戻って来た時、新しいお店が増えつつも、「古き良き様子を残して変わらないまち」だという印象を受けました。丹波篠山は、暮らす人々の日常生活を身近に感じることができる、数少ない観光地です。
丹波篠山を旅するお客様は、日本の奥ゆかしさを感じられる場所、自然の中でゆっくりできる場所を探している方なので、丹波篠山で暮らす人が何気なく享受している自然の美しさを心地よく感じ、その魅力に引き込まれていきます。
たとえばご宿泊いただくと、目覚めてすぐに川の水の流れる音が聞こえたり、季節によっては、霧が立ち込める幻想的な景色があります。そんなところから、この地域の魅力が伝わると思っていますし、お客様はそれを魅力と感じて丹波篠山を選び、お越しになっていると思います。
古民家ゲストハウスについて教えてください
西本:「Taos(タオス)」は、若い女性の友達同士でのご利用がほとんどです。ご予約の後、事前に飲食店やお買い物などの地域情報をお伝えし、ご来館いただいた時に、その情報をもとに旅の予定についてお話しします。その中で、お客様は自分の好みに合った“丹波篠山の楽しみ方”を見つけられ、「自分らしい旅」をご自身で計画されています。
ゲストハウスのお客様と接する中で、丹波篠山は今あるどこか懐かしく、自分らしく過ごせる場所を守り続けることが大切だと思っています。そしてその魅力をどのように伝えるかを常に考えています。
ゲストハウス運営で工夫されていることはありますか?
西本:この地域の良さは一日では伝わらないので、「何度も訪れてもらう仕組み」が必要です。そのため、お客様へ色々なお店や観光スポットを提案しています。旅のご提案の中で、今後力を入れたいのは“朝食”ですね。城下町では朝食をとっていただけるところが少ないのが現状です。
そのため、現在、朝食セットを2つご用意しています。近隣のお店や農家さんにご協力いただき、それぞれ“丹波らしい食材”を組み合わせた朝食をご提供しております。
これから私たちのサービスに多くのお客様が満足していただければ、それが丹波篠山の評価につながり、また多くのお客様が訪れてくださいます。
古民家の良さとは?
西本:古民家にひかれて「Taos」を訪れるお客様もたくさんいらっしゃいます。Taosでは、“丹波篠山の古民家に暮らす”ことをイメージしていただけるよう、館内の調度品はできるかぎり丹波篠山にゆかりのある作家さんのものを用意し、建物の改修の際にも地元の職人さんに依頼しました。
決して高級なしつらえではありませんが、趣があり、古民家でない住宅にも応用できます。Taosを訪れることで、丹波篠山での暮らしをイメージしてもらえると嬉しく思います。
今後していきたいことはありますか?
西本:今後は、丹波篠山に移住や起業したいと考えている方たちのお手伝いができればと考えています。私が戻って来た時に、たくさんの方々に支えていただいたように、この地域には受け入れてくれる土壌がしっかりとあると思います。“地域とゆるやかにつながりながら深く理解し合う環境が”あることを知ってほしいです。
Uターン起業した私だから提案できることもありますし、仕事と暮らしをトータルで考えることをお手伝いさせてもらうことで、移住や起業する方の理想を実現する近道になればいいなと思います。
出典: 好きな場所で新しい暮らし2