移住者プロフィール
東郷 哲史さん
移住時期
2013年
出身地:大分県別府市、前住所:東京都、現住所:福岡県北九州市、職業:建築家
移住のきっかけを教えてください。
東郷哲史さん(以下、東郷):大分県別府市出身の私は、大学院卒業まで地元で過ごし就職を機に東京へ行きました。いつかは九州に戻って仕事をしたいと考えていたところ、上京して2年後に北九州市で活動する「北九州家守舎」の社長と出会いました。
大学時代に都市計画の研究をしていたこともあり、街づくりやリノベーションに対する社長の考えに共感して、転職を兼ねた移住を決意しました。
さらに、その2年後に北九州市で独立をして、飲食店のリノベーション等を手がけて、現在に至ります。
移住に際して不安はありませんでしたか?
東郷:縁もゆかりもなかった北九州市でしたが、不安は全くなかったですね。人の温かさが安心を与えてくれたと思います。
移住した当初、前職の社長の実家に居候をさせてもらったんです。そこで本当に家族のように接していただいて。
今では、社長のご両親を「お父さん、お母さん」と呼んでいます。友人も尊敬する人たちも増え、この街で働くことで自分自身、成長を感じます。
東京の生活と比べてどうですか?
東郷:東京にいたときは、月に一、二度しか休みがなく通勤や残業など息苦しく感じていました。今は、人間らしい暮らしを手にいれたというか。
商店街や市場まで自転車で出かけ、八百屋さんや魚屋さんで旬の食材を入手して料理をするのが楽しみになっています。今、住んでいる一軒家もDIY※1が可能な物件で、少しずつ自分のライフスタイルに合わせて変わっていくのも楽しみですね。
それから、温泉も好きなので九州の名湯へ日帰りで行けるのもいいですね。
これから移住を考えている人にメッセージをお願いします。
東郷:あまり気負わないで欲しいですね。その土地を訪れる度に、好きな人ができて、好きなお店ができて、気がつけばそこが自分の居場所になる。もちろん計画や準備は必要ですが、この街には助けてくれる人や制度もあります。
また、交通の便も良いのでここを拠点に広いフィールドで仕事をすることも可能だと思います。起業やフットワークの軽い動きを考えている人にはピッタリの街ですね。
※do it yourselfの略。専門でない人が自分で何かを作ったり修繕したりすること。