移住者プロフィール
浦山孝典 さん 浦山千尋さん
出身地:山形県河北町、静岡県、現住所:山形県河北町、職業:鍼灸マッサージ師、「うらやまはりきゅう整骨院」開業
目次
INDEX
鍼灸の仕事をするまでの経緯を教えてください
浦山孝典さん(以下、浦山):高校時代に野球で怪我を治療してもらっていたことがきっかけで、仙台の専門学校に進学し、柔道整復師の資格を取得しました。
その後、東洋医学にも興味を持ち、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の免許を取得して、仙台の接骨院にて勤務をしていました。その後約10年間仙台での生活を経て、昨年の秋に河北町に戻ってきました。
鍼灸とは?
浦山:鍼灸というと痛い、熱いといったイメージがあるかと思います。しかし実際は大人から子供まで受けられる低刺激の優しい療法です。自己治癒力を高めることで身体を健やかにし、お薬のような副作用がないので妊婦さんや赤ちゃんでも受けられます。また鍼灸には『未病』という、病気になる前に治しましょうという考えがあります。
肩こりや腰痛などの痛みのときに使われるイメージが強いかと思いますが、「なんだか疲れたな、なんだか寝付けない」などといった悩みにも応えることができます。実は幅広く適応があり、体調管理にも使えて、意外と敷居が低いんです。
鍼はり
灸きゅう
移住のきっかけは?
浦山:仙台で勤務するうちに、「自分の院を持ちたい」という思いが強くなりました。都会ではさかんな鍼灸ですが、東北ではまだまだ認知されていません。 生まれ育った町で鍼灸を広めていきたいと考え始めた頃に、ちょうど家族から 「まちなか定住支援宅地分譲」の話を聞き、移住を決めました。
自宅兼仕事場
河北町の魅力を教えてください
浦山:決して便利とは言えませんが、生活に不自由はありません。個人商店がたくさんあり、お店の方は皆さんとても親切です。ネットでの買い物が多い中で、実際に商品について丁寧に説明してもらったり、作っている方の顔を見て買い物ができるのは安心ですね。
町の広さからすると飲食店は多く、ご当地グルメの”冷たい肉そば”は外せません。公園やプール、温泉などの施設も充実しています。また、ひな祭りだけでなく、祭事が多いのも魅力の一つだと思います。
移住する際に大変だったことは何ですか?
浦山:生活面においては大変なこともありました。冬の 雪かきはやったことがありませんでしたが、近所の方が実技付きで指導して下さり、今年1年でかなり上達しました。訛りが分からず言葉で苦労することもありました。
妻が静岡出身だと話すと、この言葉はこう使うんだよと教えて下さるので、楽しく勉強させていただいてます。また開業するにあたっては本当に何もない所からのスタートでした。
河北町商工会の方にサポートをしていただきイチから経理を教えていただきました。実際に開業してからは、地元でお店を経営されている方、既に移住してお店をされている方から 沢山アドバイスをいただき、勉強させていただきました。
これからやってみたいことはありますか?
浦山:これからは妻とお灸教室などを開催し、セルフケアや健康法をどんどん発信していきたいです。地域の皆さんの元気が、町の活気につながると思いますので、私たちにしかできないところで、町の皆さんの健康をバックアップしていきたいと思っています。
また、鍼灸をもっと身近に感じてもらえるように地域のお店とコラボして何かイベントができれば面白いなと考えています。
これから移住を希望する方へ
浦山:河北町は小さな町ですが、とても温かく人情味あふれる街です。 私たちが困っているといつも誰かが手を差し伸べてくれました。
たとえ他所から来た人でも河北町の方は温かく受け入れてくださいます。 まずは一度遊びに来て、ぜひ町の良さ、人の温かさに触れてもらいたいなと思います。