移住者プロフィール
船木 菜瑠美さん
出身地:新潟県新潟市、前住所:東京都、現住所:新潟県十日町市、職業「松之山温泉合同会社まんま」職員
移住前について教えてください。
船木菜瑠美さん(以下、船木):新潟市の出身です。学生時代から「学生NPO団体IVUSA」の活動を通じてボランティア活動を行っていました。トオコンでは「大地の音楽祭」を提案し、清津ピクニックコンサートとして実現させました。大学卒業後は中国のIT企業に勤めていました。
十日町に移住した理由を教えてください。
船木:十日町が好きな理由は人なんです。ボランティア活動を通じて出会った方と結婚し、2017年に移住しました。夫を通じて同世代の人間関係も広がり、休日はキャンプ場で焚き火をしたり、畑仕事やサイクリングをしたりして暮らしています。
現在は松之山温泉街のビジターセンターで働いています。学生時代から冬には「十日町雪まつり」や「雪原カーニバルなかさと」のボランティア活動、夏は「サンライズプロジェクト」という有志の団体を通じて、農作業体験などに参加していました。
東京の生活は苦手で、十日町市での生活が肌に合っていたんです。十日町の嫌なところが本当になくて。
地域の方との交流についてはいかがでしたか?
船木:松之山温泉の人たちからも、受け入れてもらっているのを感じてます。アパートのお年を召した大家さんが面白くて、優しくて。夏には野菜をたくさんくれて、冬は甘酒を温めて帰りを待ってくれるんですよ。
移住の時によく言われる不便なことや人間関係の悩みとかはないです。働いている松之山温泉も、ほかの温泉街と比べて旅館同士の仲が抜群に良いんです。
ジャズストリートっていう温泉街のいたるところがライブ会場になるイベントがあるんですけど、地域住民の方々も一緒に巻き込んで、温泉街の中だけじゃなくて地域全体を盛り上げようという共通の想いがあるんです。
普段の仕事では中国での経験も役に立っています。松之山温泉組合が共同出資で立ち上げた「松之山温泉合同会社まんま」の社員として、外から来た人を迎え入れる側に立って働いています。
不安なこともあるかもしれませんが、ずっと自然体でいられるくらい、移住者を包み込んでくれるのがこの地域です。これからも一緒に、外からきた人を優しく迎えてくれたら嬉しいですね。