移住者プロフィール
庭野 雄太さん
出身地:新潟県十日町市、前住所:埼玉県、現住所:新潟県十日町市、職業:社会福祉協議会勤務
移住前について教えてください。
庭野雄太さん(以下、庭野):十日町市の市街地生まれです。立正大学で社会福祉士の資格を取得し、卒業後は埼玉県内の病院に勤務していました。
正直、十日町に帰ってくるまでは愛着はなかったんです。
でも、実際に帰ってきてから、地元で頑張るいろんな人と巡り会って、自分もいろんなチャレンジをしています。
移住のきっかけは?
庭野:最初に勤めた企業は、人間関係の問題に直面し、精神的に追い詰められました。それが原因で、鬱になる前に退職して帰郷しました。
仕切り直すなら、地元からって思いましたし、せっかく働くなら会社のためじゃなくて地元のために働きたいって思うようになったんです。
移住後の仕事については?
庭野:その後、市役所を経て十日町市社会福祉協議会に入社しました。介護現場の最前線で訪問入浴サービスの業務に従事し、地域福祉を推進する活動をしています。
若者が集まる交流会に参加して『こんなにエネルギーのある人達がいるんだ。自分も頑張りたい』って気持ちが湧いてきて、アグレッシブに動くようになりました。
すると、同じように地域で動いている人達と繋がる機会が増えていきました。その中で社会福祉に関わる一員として、福祉サービスの営業も積極的に行いました。
十日町市の暮らしはいかがですか?
庭野:訪問入浴のサービスを広げている中で、この町の特性に気がつきました。
新型コロナウイルスで休校措置が取られた時、『にいがた未来の学校』というオンライン授業の取り組みに参加して、訪問入浴サービスの現場を生配信しました。そうしたら地域の人に声をかけてもらうことが増え、人と人とのつながりが深まると同時に、自分達の取り組みが広がっていくのを感じました。
他分野の地域貢献にもしっかり取り組むことにより、福祉や仕事のことを知ってもらうことが必要だと気づきました。
そこで、市内で初めて中学校へ訪問入浴サービスの出張授業に赴くという『地域福祉』の取り組みに挑戦したんです。部署の垣根を越えて仕事をすることができた貴重な体験でした。こういった挑戦をさせてくれた職場には感謝しています。
今後は福祉の仕事を志す人が溢れる社会創造へ向けて、福祉事務所を立ち上げていきたいと考えています。
出典: 同じ仕事なら、地元のために