移住者プロフィール
井関 貴文さん
前住所:岐阜県高山市、現住所:岐阜県飛騨市、職業:農家
移住のきっかけを教えてください。
井関貴文さん(以下、貴文):飛騨市への移住を決めたのは、有機農業に取り組む飛騨市在住の仲間と知り合い、仲良くなったのが理由のひとつです。
また、住居を探していたところ、たまたま見つかった物件が、今住んでいる河合町稲越の物件だったこともありました。 物件を決めたポイントは「水が良かったこと」です。
農業や暮らしにおいて、水の大切さを第一に考えています。 広葉樹の多い森からもたらされる水は水量も豊富で、上流に人家がないこの地は受ける影響も少ないこと、日当たりがよいことなどの条件にぴったりでした。 昨年4月に引っ越しました。
井関美穂さん(以下、美穂):子どもを外で自由に遊ばせたかったんですよね。以前住んでいた家の近くは、道路に車の往来が多く、なかなか自由に遊ばせられる環境ではありませんでした。
今は周囲が自然豊かで、安心して子どもを遊ばせられます。アカベロや虫など生き物をつかまえて遊んだり、かまくらを作ったり、子どもにも良い経験になっているのではないでしょうか。美しい紅葉や雪景色を間近に見られるのもお気に入りです。
地域の方との交流はありますか?
貴文:周囲の方々が良い人で、ありがたいんです。子どもが一緒に移住してきたことも喜んでくださいます。
今は 雪で閉ざされ、またコロナ禍で祭りや寄り合いがなく、近所の方と交流する機会が少ないのが残念ですが、それでも、市長や市職員との距離感が近いのも魅力の一つですね。
今後の目標を教えてください。
貴文:ここは集落の奥にあたるので、ここに人が来るようになれば、地域全体が活気づくようになるのではと考えています。
今後は水や太陽、自然エネルギー、木や土など森の地域資源を有効に活用、循環させる試みをしていきたいと考えています。 循環型の農業、暮らしを実践し、その取り組みを見学してもらったり、農業体験やワークショップを行う目標があります。
今年はピザ窯をつくり、自分で収穫した作物をトッピングしたピザを焼くワークショップを始めたいですね。これから良い意味で、この土地に良い根を張っていきたいです。