移住者プロフィール
大杉 鉄平さん
北海道様似町の地域おこし協力隊、趣味・特技:バイク・キャンプ・音楽・編み物
目次
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地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。
私は本州で約5年間小売業の会社員として働いていました。仕事にもある程度区切りが見えた頃、別業界で仕事をしたいと思ったのが地域おこし協力隊への応募のきっかけです。
大学時代に留学生を対象としたツアーの企画や、文化祭での実行委員を務めた経験から、人との交流を主軸に仕事を探していました。様々な職業を調べた中で、町民と交流しながら活動でき、まちづくりや観光地域振興の一員となれる地域おこし協力隊に興味を持ちました。
その後、ご縁があって様似町地域おこし協力隊として働くことになりました。
北海道様似町を選んだ理由について教えて下さい。
元々、母親が隣町の浦河町へ5年前に移住しており、前職の長期休暇でよく訪れていました。それで北海道の自然に囲まれた生活に憧れを持っていました。
日高地方の中で、海や川、アポイ岳などの山といった豊かな自然と、大好きないちごの生産地でもあることに魅かれ、様似町を選びました。気候の面でも様似町には多くの魅力があり、涼夏少雪と本州出身の私でも住みやすい環境で、趣味であるバイクツーリングやキャンプに適した地域であることが決め手となりました。
地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。
- 様似町の観光振興分野での活動。
- イベントの企画や手伝いなどを役場や観光協会、他の協力隊と連携して行う。
- 2022年12月から研修や勉強会に参加、観光振興の町民意見会ワークショップの実施やキャンプツアーなどの手伝い。
- 地域住民交流のまちづくり、小・中学生の教育へ携わるなどのマルチな活動。
- まちづくりでは、今年4月から体験移住者が野菜を育てながら町民の方と交流する【体験移住農園】を設置、土づくりから苗の植え込みを行う活動。
- 教育分野では、町内の子供の勉学意識向上を目指し、3月に新中学生を対象とした【春休み先取りチャレンジ学習】を行い、数学と英語を楽しみながら教える教育活動。
地域おこし協力隊のやり甲斐はなんですか?
地域おこし協力隊は一人で活動するのではなく、多くの人を巻き込んで町づくりを行えることが、やりがいに繋がっています。役場や観光協会の方々と共に活動するのが主ですが、時には町民の方々と一緒にイベントを企画したりすることは非常に面白みがあります。
町には様々な組織や団体があり、みんな違った地域振興の取り組みをしている事を日々の業務を通じて感じます。そういったほとんどの団体へ気軽に参加できるのは、地域おこし協力隊の特権だと思います。
町のみなさんが同じ方向に向いて、町を盛り上げようとする一部であることを実感します。協力隊の最大の魅力と感じます。
地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。
協力隊という仕事が行政や議員の方々と密接な関係であることが想定外でした。
民間企業に勤めていた時は、行政とは仕事上でのつながりはほとんどなかったため、共に活動する役場の組織や政策を学ぶのは一苦労でした。
町民の代表である議員の方々も、挨拶や意見交換などの仕事でお会いする機会が多く、初めは戸惑いもありましたが、今では仕事以外でも交流する仲になったりしています。
協力隊の仕事について下調べしたときには、一番多く目立つトラブルが「役場との意見のすれ違い」という事を知りました。私自身はお世話になっている役場の方々とはトラブルはなく、些細なことでも気軽に相談できる関係であり、嬉しい想定外もあります。
卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。
まだ明確なビジョンはありませんが、今後の活動を通して引き続き、まちづくりや観光に関する仕事、私のような本州からの移住者の生活をサポートし、定住に繋げるような役割を担える職に就きたいです。
様似町や周辺の町の協力隊OBの方々と食事会などをして、将来の自分の立場について話し合ったりします。
また、今年度は旧様似駅の活用を目標としており、イベントの企画や町民だけでなく観光資源として多くの人に愛される取り組みを行っています。長い目線で携わることを考えて卒隊後も旧様似駅に関われる仕事、もしくは団体に所属したいと思います。
様似町の住民と触れ合った際の印象と、裏付けるエピソードについて教えて下さい。
北海道特有なのかもしれませんが、町民の方とはお酒を一緒に飲む機会がとても多く、「飲みニケーション」を大事にしている印象が強いです。仕事終わりや打ち上げなど、居酒屋で心をオープンにして話せる雰囲気作りがうまいイメージがあります。
町民の方々とお話しする機会もありますが、「この町でもっとこんなことしてほしい!」といった前向きな意見、人口が減って町がなくなるなどのネガティブな意見と様々です。そういった意見をまとめて共有できる場として、ワークショップなどを企画することで、町民の考えや地域性を知り、交流を深めるきっかけになったと思います。
様似町の魅力について教えて下さい。(自然やグルメ、オススメスポットなど)
一番の人気スポットは親子岩です。岩の間に沈む夕日は町にとっては身近な存在なのに息をのむほどの絶景です。何度見ても飽きさせない美しさは感動を与えてくれます。
それ以外にもエンルム岬やアポイ岳の生い茂る緑と高山植物も魅力です。岩と緑のジオパークの様似町には春夏に是非来てもらいたい町です。
数あるスポットの中で私のお気に入りはアポイ山麓ファミリーパークで、整備されたキャンプ場で女性や子供におすすめです。気軽に行くことができ、私自身もよくキャンプをしに行きます。
最近では、駒谷牧場の自然放牧で育ったアポイ豚が生産され、味わい深くておすすめです。
スイーツに使われ、程よい酸味のいちご【すずあかね】は全国流通され、町民にも愛される私お気に入りの一品となっています。
移住を検討している方にメッセージをお願いします。
北海道の大自然に囲まれながら暮らしたい方、是非お勧めしたいです!
あまり知らない町に移住するのは大変だと思いますが、様似町では「ちょっと暮らし(移住体験)住宅」もありますので、まずは旅行感覚で一度来てみてはいかがですか?
あとはじっくりと下調べをし、勇気を出して一歩踏み出すのが重要です!
都会での仕事漬けの毎日を過ごしているなら、今までと全く違う暮らしができる様似町、いろんなことに自由に挑戦できるのが地域おこし協力隊の魅力です!
地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓