移住者プロフィール
長濵 毅さん
大分県豊後高田市の地域おこし協力隊、趣味・特技:食べ歩き
目次
INDEX
地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。
昨年1月に海外から夫婦で帰国し、地元の名古屋に1年間住みましたが、生活のリズムの速さ、人とのつながりの薄さにショックを受けました。日本の中でどういった環境ならばゆったりとした生活、人とのつながりを持てる生活をできるのかを考え、地域おこし協力隊というオプションがあることを知りました。
この制度を使えば、住んだことのない地域でもそのコミュニティに入りやすいのではと考え、応募しました。青年海外協力隊の経験もあったので、国は違えど活動のアプローチの仕方をイメージできたのも、応募に踏み切れた理由でもあります。
大分県豊後高田市を選んだ理由について教えて下さい。
正直なところ、豊後高田市に最初から決めていたわけではなく、ぼんやりと妻の両親の親戚のいる九州に移住をしたいと考えていました。昨年10月に福岡県、佐賀県を中心に1か月かけて車で見てまわり、海と山のある唐津市が気に入っていました。
しかし、思うように仕事が見つからず、リサーチを続けていたところ、妻が偶然にも現在お世話になっている蔵人農家レストランのYoutubeを見て、ここで働くスタッフに感銘を受けました。その後にそのレストランでの仕事を地域おこし協力隊として募集していることを知り、縁を感じてすぐに応募し、豊後高田市にやってきました。
地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。
田染交流館蔵人内にある農家レストランは営業日が金曜日、土曜日なので、営業のある日はレストランのオペレーションのお手伝いをしています。平日は現在のところ、交流館のメンテナンス、地域の活性化につながるイベント等の企画、お手伝い、地域の催しものへの参加、地域についてSNSで発信などを行っています。
いずれはレストラン営業日以外に交流館を活用できる用途、例えば食事を提供できるようなカフェ、ケーキ等の販売などもできればと考えています。
地域おこし協力隊のやり甲斐はなんですか?
年齢を問わず地域の人たちと交流を持つことができます。地域再生、活性化の為に共に働けるということはとても魅力がある仕事です。
地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。
特にありませんが、市役所職員を含め、周りの人たちが思っていた以上に協力をしてくれることです。
卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。
豊後高田市に残り、リラックスできる小さなレストランを開ければと考えています。
任期中にいろいろな人と繋がり、信頼して原材料を提供してもらえる地元の人たちとの関係を築き上げ、安全でおいしい食を提供できるような、そんなお店を目指して少しずつ地域と交わっていきたいと思います。
豊後高田市の住民と触れ合った際の印象と、裏付けるエピソードについて教えて下さい。
都会の人たちに比べると、心に余裕があってとても親切で、普通に日常会話ができるのが嬉しいことです。いいなぁと思えることはすでに数多く出会いましたが、その中の一つは、豊後高田のプレミアム商品券の第2回目販売の時、先着順と言う事だったので朝10時ころから販売場所に並んでいました。
1時間以上も列にいたので、前後に一緒に並んでいた方達と仲良くなり、そのうちの一人のご婦人にランチを一緒にいかがとお宅に招待され、食事を御馳走になりました。その後も1時間ほどのドライブまで連れて行ってくださいました。
それからもちょくちょく家にお邪魔して一緒にお茶を飲んだりと大変よくしてもらっています。都会ではまずありえない、人と人との出会いを実感できています。
豊後高田市の魅力について教えて下さい。(自然やグルメ、オススメスポットなど)
豊後高田市は海も山もあり自然に囲まれた本当に豊かな土地です。山側には国宝、国の重要文化財もある神社仏閣が数多くあったり、中世から景観が変わっていない荘園田染荘があったりと、のんびりと一日を過ごすのに最適です。
食事スポットも、地元の野菜をたっぷりと使った御膳形式でランチを提供するレストランがいくつかあります。海側は夕陽の綺麗な真玉海岸、眺めのいい粟嶋社、季節によって変わる花畑の長崎鼻など華やかな観光スポットも数多くあります。
また温泉も6か所あり、温泉好きにはたまりません。ちょっと気分転換がしたいときに市の中心部から10分くらいのドライブでいろいろな場所に行けるのはとても魅力的です。
移住を検討している方にメッセージをお願いします。
豊後高田市は住みたい田舎ランキングで、11年連続ベスト3に選ばれている土地であり、市役所の移住者への対応も手厚いです。都市部からの移住となると、いろいろ不安もあるのかもしれませんが、市役所、すでに移住している方達、学校と連絡を密に取り合うことによって、いろいろな情報を得ることが出来ると思います。
特に子育て世代のご家族には、これから自分の子どもたちがどういった環境でどのような人たちに囲まれて育ってほしいかを考えたときに、田舎暮らしというのは選択肢の一つになると思います。田舎では地域の人と結びつけば、自分一人で抱え込まなくても、昭和の時代のように周りと助け合いながらゆったりと子育てをすることも可能だと思います。
人と人とのつながりがどんどん希薄化していく中、心豊かな次世代を育てる、恵まれた環境を得ることのできる、そんな豊後高田市は素晴らしい町だと思います。
地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓