移住者プロフィール
松本 悠雅さん
新潟県加茂市の地域おこし協力隊、趣味・特技:体操、動画鑑賞、音楽鑑賞
目次
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地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。
私は2歳で体操教室に入ってからずっと、体操競技に没頭してきました。大学4年生の時にケガをして競技生活を引退し、卒業後は東京の一般企業に就職しましたが、本当にやりたい仕事なのか?このままでいいのか?と考えていました。
そんな折に「全国高等学校総合体育大会」の体操競技が新潟県で開催され、私は審判員として久しぶりに体操に触れました。私が選手時代にお世話になった先生方と再会し、お話しする中で、やっぱり「体操に関わる仕事がしたい」という想いが大きくなりました。
それと同時期に通っていた大学がある加茂市で地域おこし協力隊の募集(運動教室の企画・運営、市内体育施設の管理)があることを知り、応募しました。
新潟県加茂市を選んだ理由について教えて下さい。
もともと大学時代に住んでいたので、加茂市の住みやすさは知っていました。空気もきれいで、川の水も透き通っていて、四季によって様々な景色が見られるところが気に入っています。
さらに学生時代にお世話になった方が加茂市にいるので、いつでも相談・協力してくれる人がいるという安心感は大きかったです。
また、大学4年生の競技引退後に体操クラブの選手指導もしていたので、その体操クラブで選手たちを見届けたい気持ちもあり、加茂市を選びました。
地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。
基本的には市営の体操トレーニングセンターの管理・運営のサポートと、利用者への体操指導を行っています。 さらに、健康・スポーツにまつわるイベントの企画・実施もしており、これまで短期体操教室やバク転教室などを企画しました。
今年は加茂市のお祭り期間中に「モンスターボックスチャレンジ」というイベントを行いました。テレビ番組でお馴染みのモンスターボックス(跳び箱)を河川敷に設置し、普段体験できない高さの跳び箱に挑戦できるイベントです。
イベント内では跳び箱教室も行い、小さいお子さんから大人の方まで参加していただける内容にしました。モンスターボックスに挑戦する参加者だけでなく、見学や応援のためにたくさんの方が足を止めて来てくださったため、すごく盛り上がるイベントになりました。
地域おこし協力隊のやり甲斐はなんですか?
加茂市の地域おこし協力隊の1人目だったため、初めはどうしていけばいいのか、どこまで自分が活動できるのかも分からず不安がありました。
しかし、日々の活動のほかに、地元のお祭りや、小学校の体育に出張授業するなど、積極的に地域の活動に顔を出すようにしました。すると少しずつ「町おこしの人」や「加茂の体操の人」などと覚えていただくことが増えてきたので嬉しく思います。
また、私が企画したイベントに参加していただいた方に、「楽しかった」や「次はいつやるの?」「来年もまたやってほしい」など嬉しいお言葉をいただいた時にやり甲斐を感じます。
地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。
私が協力隊になって想定外だったことはテレビ取材やラジオ出演があったことです。 協力隊になる前の「地域おこし協力隊」の印象は、その対象地域に人が集まるような活動を行うこと、その地域にとって新しいことを率先して行う活動で貢献していかないといけない人だと思っていました。
そこに取材を受けたり、テレビやラジオに出演するなど思ってもいませんでした。 そのためそのような依頼が来た時に嬉しい反面、ちゃんと話せるかなとか変に映ってしまわないか不安なこともありました。
自分がテレビに映っているのを見るのは恥ずかしいですが、楽しかったですし、また取材していただけるように活動していきたいと思っています。
卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。
私は小学生の頃からの夢があります。それは「体操競技をもっとメジャーにしたい。体操の魅力をもっと伝えたい。」ということです。
現役引退してからは、一般企業に就職もしましたが、地域おこし協力隊の制度を利用して体操にまた関わることができ、再びこの夢を追いかけられているのはとても幸せなことだと思います。
卒隊後にどのような形で体操と関わっていくのかは、まだ明確に決めておらず手探りの状態なのですが、体操の魅力をしっかりと伝えて、体操を楽しいと思ってもらえるような指導者になりたいと思っています。
加茂市の住民と触れ合った際の印象と、裏付けるエピソードについて教えて下さい。
加茂市の方は気さくでフレンドリーだと感じています。 市が主催する「健康ウォーク」というイベントで、私はルートの誘導係として参加したのですが、参加者が多く、市民の健康意識の高さに驚きました。
参加されている方は元気で、私の前を通るときには「お疲れ様」と声をかけてくれて嬉しかった思い出があります。 「モンスターボックスチャレンジ」の時も、立ち止まってくれた方が応援や拍手をしてくれたのでとても盛り上がりました。
新しいチャレンジに対して、見守って応援してくれる温かさを感じます。
加茂市の魅力について教えて下さい。(自然やグルメ、オススメスポットなど)
加茂市は駅から徒歩圏内に、商店街や加茂山公園、加茂川といった自然があり、暮らしと自然が共生しているところが魅力だと思います。 新潟市や長岡市までも電車で40分ほどとアクセスが良く、通勤やショッピングにも便利です。
また、市内にスポーツ施設が多いところは驚きました。 人口2万5千人ほどの市ですが、運動場や体育館、サッカー場、野球場、スキー場、ゴルフ場など、多くの運動できる施設があるうえに利用者も多いので、市民にスポーツが根付いているのだと感じます。
移住を検討している方にメッセージをお願いします。
協力隊の活動内容に対して、最初は何から始めればいいのか、どんな風に活動していけばいいのかなど、全く分からないまま移住してきました。住むのに不便に思うことや不安なこともありました。
しかし、住んでみると些細な問題で「住めば都」という言葉があるように、住んでみてから見つかるその自治体のいいところや魅力はたくさんあります。協力してくださる方も相談に乗ってくださる方もたくさんいます。
移住への不安やハードルはあるかと思いますが、少しポジティブな気持ちで一歩踏み出していただけたらと思います。
地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓