移住者プロフィール
舛田 清隆さん
移住時期
2019/1/1
利用した支援制度
地域おこし協力隊
前住所:埼玉県 現住所:高知県室戸市 職業:漁業権のいらないツベタカという巻貝を獲る、室戸で唯一の漁師
目次
INDEX
室戸市にUターン移住をしようと思ったきっかけについて教えて下さい
舛田清隆さん(以下、舛田):移住を考えたのは、経営後継者研修を東京で受けていたときでした。勉強をするなかで新しいことをしたいと考えていたとき、テレビで廃棄野菜を使ってウニを養殖しているのを見ました。
地元の室戸ではウニの漁業権がなく、畑もあるから自分で野菜を栽培すれば仕入れコストはほぼゼロ、海洋深層水があるので陸上養殖ができます。将来人口が増え食糧難になる未来を見据え、陸上養殖をしたくなりました。
移住について、周囲の人は応援してくれましたか?
舛田:新しい事業部を立ち上げたかったのですが、周りには反対をされました。お嫁さんのお母さんに相談したところ「男に生まれたなら夢に挑戦しなさい」「人生は一度きりだから」と背中を押してくれました。
その言葉で移住を決心し、室戸で地域おこし協力隊として勤務しながらウニの養殖を始めました。海上と海洋深層水を使った陸上養殖を試してみましたが、「身入りはよくなるが、個体差がある」「おいしくない」と思うようにいかず、5ヵ月ほどでやめてしまいました。
それから3~4ヵ月後、一次産業者が加工と販売を行う、六次産業をやっていこうと地域おこし協力隊をやめて、吉良川で販売所兼事務所の「清丸海産」を開店しました。漁業権のいらないツベタカという巻貝を獲る、室戸で唯一の漁師になったのです。
またその3ヵ月後に漁協組合員になり漁業権を取得し、ナガレコ(トコブシ)も獲るようになりました。現在は自分で獲った貝や加工品をネットで販売しています。
室戸を選んだ理由は?
舛田:地元に母親が一人でいることと、マグロ漁全盛期に比べると今の室戸は活気がないので、室戸を活気づけたいという想いがあります。
室戸に来て良かったことと、困ったことを教えて下さい
舛田:良かったところは、可能性がたくさんあり、挑戦のしがいがあることです。また、近所付き合いが親密で食べ物がおいしいところも魅力的です。テレビにも出られました(笑)
困っていることは、若い子たちのコミュニティーがないことや、商売したい方がすぐに使える居ぬき店舗がないこと、Wi-Fiが脆弱なことろです。
埼玉県にお嫁さんと子ども4人がいるそうですね。家族のために離れて一人で頑張っている舛田さんを応援します!
舛田:コロナ禍で家族になかなか会えないのはつらいけど、仕事を応援してくれている家族のために、失敗するわけにはいきません。がんばります!
出典: 室戸を活気づけたい!