移住者プロフィール
堅田 恒季さん
出身地:大阪府、現住所:岐阜県飛騨市、職業:木製家具職人、カフェ経営
目次
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飛騨とのご縁は元々ありましたか?
堅田恒季さん(以下、堅田):いえ、大阪の出身なのでありませんでした。大学で経済学を学んでいたのですが、子どもの頃からインテリアや模様替えに興味があり、「家具作りを職にしたい!」という思いは強く持ち続けていました。
大学卒業後、気が付いたら『日本一の家具作りの地・飛騨』へと車を走らせていました。そして、大手の家具製造会社に勤務して「木工職人の道」を進むことになったんです。
独立を決意されたきっかけはありますか?
堅田:前の会社時代、プライベートの時間を使って、フェスやイベントに赴き、仲間とキャンピングカーでカフェの移動販売などをしていました。しかし、ある時から副業禁止になり、つまらなくなって。
だったら、自分で独立して楽しいことをやろうと思いました。それで自宅で「工房とカフェ」をやるという夢に向かい始めました。家探しには本当に苦労しましたね。
そんな時、事情を知っていた友人が、飲みに行った先で今の大家さんにたまたま出会い、話をしてくれたんです。飛騨の人の、“外の者も受け入れてくれる風土”に感謝しています。
飛騨古川のしっとりした町並みになじんで、木工細工が素敵なカフェですが、工房やカフェはどれくらいで軌道に乗りましたか?
堅田:最初は苦労ばかりでしたよ。食べていく必要がありますから、何でもやりました。アパレルでも靴でもラジカセでも何でもオークションで売りました。
あとトレーラーの平台を買って、隣町でカフェ&牛玉焼きをやりましたね。工房が軌道に乗ってきたのは、ここ3年です。2014年の1月には念願のカフェも開けました。妻には苦労をかけっぱなしですけどね。
これから飛騨市に移住しようと考えている人にアドバイスをお願いします
堅田:通り一辺倒の旅ではなくて、ゲストハウスに泊まってみるとか、(株)美ら地球(ちゅらぼし)という市内の会社が実施している「里山サイクリング」に参加して“エリアを実感”してみるといいと思います。
地元の主婦がよく行くスーパー「ママショップうえの」に行ってみるのもいいでしょう。飛騨という町に、一歩踏み込んでみると、町の人の優しさに触れることができると思います。意外な出会いやご縁が待ってるかも知れません。私たちも先人として、もっともっと住みやすい飛騨市にしていきたいですね!