移住者プロフィール
松永 宗憲さん
前住所:静岡県、現住所:岐阜県飛騨市、トマト農家。
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農業をやりたいと以前からお考えだったんですか?
松永宗憲さん(以下、松永):私の場合、『30歳で方向転換したい』という思いがまず強くありました。何をするのか考えた時に、“農業”という選択肢は昔から頭のどこかにあったように思います。
なぜ飛騨市で始められたんですか?
松永:気候の良い静岡でという気持ちもありましたが、なかなか農地が空かないんです。その時に、“祖父母が暮らしていたこの土地”が頭に浮かびました。飛騨というブランド力がありますし、飛騨市の「農業支援制度」は充実していました。
農業について特別な勉強はされたんですか?
松永:岐阜県の農業大学校で基礎を4ヵ月間学びました。その後、飛騨市に斡旋してもらい、一年間トマト農家で研修をさせてもらいました。栽培するものへのアドバイスなど、「飛騨市や岐阜県の支援制度」には本当に助かっています。
奥様に伺います。いきなりメーカーを辞めて、四方を山に囲まれた土地での農業に反対ではありませんでしたか?
奥様:主人は野菜嫌いだし、ちょっと驚きましたが反対はしませんでした。実際に来るまであまりよく分かっていなかったというのが正直なところです(笑)。移住後の驚きはたくさんありました。雪の多さや、集落の人との距離感の近さも。でも、その周囲の目が防犯に繋がっていたりするんです。
ご主人、野菜嫌いなんですか(笑)
奥様:はい。あ、でもトマトは好きです(笑)
これから飛騨市に移住しようと考えている人にアドバイスをお願いします
松永:この自然の美しさは住んでみないと分かりません。四季をはっきりと感じることができます。紅葉は「山から下りてくる」、新緑は「麓から上がっていく」と表現するなど、地元の人は自然と共に生きています。集落の人とのお付き合いもすぐ慣れると思います。
野菜をくださったり、皆さん親切です。農業は確かに大変ですが、12月~3月半ばまではオフ。夫婦で節約海外旅行に行ったりしています。昨年はトルコでした。そんな生活パターンもいいものですよ。