移住者プロフィール
土田 健太さん
出身地:新潟県長岡市、前住所:山形県、現住所:新潟県長岡市
農業をしようと思ったきっかけを教えてください
土田 健太さん(以下、土田):小さい頃は「農家は親の仕事」という感じでした。農業を“職業”として意識し始めたのは高校2年生の頃です。何となく家業を継ぐことを意識し始めたのも、そのくらいだったと思います。大学は農学部でしたが、他にやりたいことが見つかればそちらに進もうと思っていました。
しかし、学部卒業のタイミングで進路を考えた時、父に「一緒に農業やらないか」と誘われました。それで決心がつき、大学院でも農業を勉強しようと思いました。
移住してお父様への思いに変化はありましたか?
土田:帰ってきたのは、5年前です。大学の研究で田んぼに入っていましたが、実践は全然違いました。大学で勉強してきたからこそ、家でやっていることの凄さを実感しています。父は、どんなに作業に集中していても、稲を見て、稲と向き合っていました。
父いわく、稲を見ればどういう状態かすぐにわかると言います。“声が聞こえる”と。父が間違っていることをしていると思わないので、農業のことで言い合いになることもありません。私にとって師匠的な感じです。
移住してよかったことを教えてください
土田:帰ってきてよかったと思うのは、安心感があることです。父親同士も仲が良く、私もお世話になっている農家の先輩もいます。その先輩に誘われて、若手農家が集まるサークルにも所属しています。同年代の農家と交流できるのも刺激になりますし、面白いです。
今はまだ、自分は家業を継いでいると思いません。引き継ぐときに備えて勉強もしっかり続けます。自分らしくこの土地で楽しく仕事をしていくためにどうするのか、これからも考えてきたいです。
提供 ながおか・若者・しごと機構推進課
Photo|近所の田んぼ