移住者プロフィール
梅澤 聡さん
移住時期
2013年
出身地:新潟県長岡市(旧栃尾市)高校卒業後、大学進学のため上京。卒業後、関東の不動産企業に約10年勤務。結婚をきっかけに2013年9月に帰郷。好きなお店は地元栃尾のおいしい焼肉屋さん「大楽天」。
ご自身の中で変わるきっかけがあったそうですね
梅澤 聡さん(以下、梅澤):もう、昔は天狗でした(笑)。嫌な言い方ですけど、小・中・高校と勉強も部活も成績がよかったですし。大学では周りに刺激を受けながらも、まだ「自分は違うんだ」って感じが残っていて(苦笑)。
就職してからも「自分はできるんだ!」という思いで働き始めました。ところが、実際は3年くらい全く仕事ができない、何をしたらいいのかも分からない…。
私にとって、ここが“きっかけ”でした。謙虚に自分自身を見つめ直すことで周りが見えてきました。自分が苦手にしていることを強みとして頑張ってくれる人がいて、その関係性で自分が活きてくると分かりました。すると、成績も自然と上がり、自分のできる幅が広がりました。
何か大切な気づきがあったのですか?
梅澤:私は今、マネージメントをする立場にいますが、社員のみんなにそういった話をよくします。失敗しても、できないことがあってもいい。自分自身のことをよく知って、貢献できることを考えて欲しいって。その方が、みんなに有意義だって思っています。
私の場合、“地元に戻ってきて良かった”ではなく、一度外に出て“自分自身のことを知ることができてよかった”と思います。それが今、ここで”活きています。そういうのを気づかせてもらったのは、1回首都圏に行ったからです。今も長岡にずっと住んでいたら、勘違いしたまま、ずっと気づかないままだったかもしれません。
移住をお考えの方にアドバイスをお願いします
梅澤:例えば、首都圏の学校に通い、卒業後もなんとなく東京の方がきっと楽しいだろう、働き口もあって良い生活が送れるだろうと思っている人がいると思います。でも、今より年収が半分になっても、こっちで過ごす方が自分にとって幸せという可能性もあります。
それが、本来自分が求めていることなのかもしれません。私は、東京で遊ぶことがそんなに楽しいと思わなかったので、いつこっちに帰ってきてもいいと思っていました。
もちろん上昇志向が強く「やっぱり首都圏で働きたい」、という人もきっと山ほどいると思います。だから、自分ができること・したいことを真剣に考えた方がいいと思います。人によって違う、自分らしい幸せがありますから。
Photo|ドアーズ株式会社、大楽天