移住者プロフィール
大内徹也 さん 大内美千代さん
前住所:三重県 、現住所:福島県福島市、職業:農業、大内果樹園
目次
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なぜ二本松市を選んだのですか?
大内徹也さん(以下、徹也):両親が福島県二本松市出身でしたので、福島県には馴染みがありました。三重県に住んでいる頃は、関東中心に、自治体が主催する就農地を巡るツアーにも積極的に参加していました。
いくつかの候補の中から福島市を選んだ決め手は、栽培出来る果物の多さと、新規就農者でも安心して始められる環境が整っていたことです。生活の便がいいんですよ。
温泉が近く、気軽に入りに行けるところもお気に入りです。冬は雪がまあまあ多くて夏が暑いけど、慣れれば大丈夫です。
物件探しに苦労したとのことですが?
徹也:住宅の確保は、本当に大変でした。大学卒業後に一度は大手スーパーに就職しましたが「大好物の桃を育てたい」という夢の実現のため、2011年に妻と福島市にやってきました。福島市にやってきた当初は、福島県農業センター果樹研究所での講習生ということもあり、一般的な住まいを決定するのに苦労はありませんでした。
しかし、いざ農業を始めるには、一軒家は必須条件で、ある程度の庭(作業スペース)や駐車場が必要です。不動産業者や知人の紹介の物件などで何十軒も見て回るも、なかなかイメージの物件とは出会えませんでした。業種関係なく色々な人とつながり情報交換をする大切さを知りました。
苦労して、やっと出会えた現在の自宅は、フルーツラインを走っていた時にふと見つけた不動産業者の紹介からです。昭和23年に建てられた、あたたかでほっと心休まるような、落ちついた雰囲気です。部屋の雰囲気に合った家具も、前の住居者が残してくれたものなんです。
福島市の生活にはすぐに慣れましたか?
徹夜:自宅が決まると、近所の方の紹介などもあり、畑などの環境も徐々に決まっていきました。
大内美千代さん(以下、美千代):福島市の人はやさしくて恥ずかしがりや。気にかけてはくれるけどなかなか話しかけてはこないんです。近所の人と畑が隣同士のこともあるので、話を始めると打ち解けてきて、だんだんと仲良くなっていきました!地域のイベントに参加して、つながりが持てたのも大きかったと思います。
可愛らしい家族が増えたそうですね?
徹也:一軒家に住んだら大きな犬を飼いたかったという夢も実現しました。家族の一員になった、ラブラドールレトリバーの福も、散歩中に親しくなった方もいるほど愛嬌たっぷです。ご近所の方とのコミュニケーションをはかるために一役買ってくれています。
新しい土地での農業はいかがですか?
徹也:知り合いが増えたことで新たな畑の話もあり、管理する畑の大きさも増えてきました。今では就農を始めた当初の3倍の大きさの畑となりました。桃だけで約20種類、りんごとさくらんぼも栽培しています。1年目は友人や親戚に配りました。そこから枝分かれして、知らない方からも注文が来るのが面白いですね。
おいしいと言ってもらうことが1年間一生懸命自分たちがやったことの評価だと思っています。次年度に向けての栽培意欲がわいてきます!出来が良いと、消費者の反応も明らかに違いますから。
毎日の日課はありますか?
美千代:朝は犬の散歩のため、3時半頃には起きますが、そのあとコーヒーを飲みながら畑の状態を2時間くらい確認しています。これは雨の日も同じ。カッパを着て畑に出ます。
この時間が日課であり、楽しみですね。飯坂温泉の伊勢屋さんで温泉に入った後、照井の餃子とビールを味わうのも楽しみの一つです。喜多方ラーメンを食べに行ったりすることもあります。
今後の目標を教えてください
徹也:農業は天候に左右される、本当に難しい仕事だと思っています。引き続き良い果物を作れるように、畑の葉などの状態をマメに確認して、木の健康状態の維持に努めていこうと思っています。
就農を考えている方へメッセージをお願いします
徹也:昔、自分が紹介してもらった農業フェアのブースで、現在は自分が先輩としてアドバイスする立場となっています。農業は体力勝負ですが、慣れれば何とかなります。一番は好きかどうかです。好きな気持ちがあれば、勉強しますし、待つだけじゃなく自ら動くことが出来るはずです。
よっぽどの覚悟がないと、成し遂げる意思がない人は厳しいかもしれません。機械購入などの金銭的な部分については次世代給付金制度もありますので、市役所の農業企画課に相談してみてほしいと思います。
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出典: 福島市で果物を作って夢実現