移住者プロフィール
篠田 大輔さん
移住時期
2015年移住
出身地:広島県、前住所:長野県、東京都、愛知県、現住所:福島県福島市、職業:福島市役所・広聴広報課
目次
INDEX
移住のきっかけを教えてください
篠田 大輔さん(以下、大輔):きっかけは大学時代に知り合った妻との結婚です。妻とは学校だけでなくサークルやバイト先も一緒でした。結婚するにあたり、福島県相馬市出身である妻の「福島で教師をしたい」という強い思いを尊重しました。当時、私たちは遠距離恋愛中でした。
私は愛知県の電力会社で営業の仕事をしていましたので仕事を辞め、福島にやってきました。郡山市やいわき市も選択肢にはありましたが、候補地の中で妻の実家から一番近いことが決め手となりました。
移住して大変だったことはありましたか?
大輔:移住して無職中の住まい探しが大変でした。当時、妻が住んでいた福島県いわき市に居候しながら、福島市の物件探しを始めました。就職していないと貸してもらえなかったのです。就活するにも住まいが決まらないと出来ず、自分は今、世間的に信用のない人間なんだと当時は正直心が折れました。
たくさんの不動産を回り、何とか確保出来たのは、家賃2万5千円のボロアパートでした。当時は単身だったから何とかなりましたけど、これが子連れだったらそうはいかないですよね。例え今の仕事を辞める予定でも、まずは職があるうちに住まい探しをすることを強くおすすめします。
お住まいが決まった後は就職ですね
大輔:妻が県内での転勤が不可欠なため、転勤がない企業に絞り、転職サイトを中心に就職活動を始めました。そこで気に留めたのが福島市役所でした。異動があったとしても市内なら安心だと思いました。
それに、福島市に縁もゆかりもない状態でやってきたので、福島市を知るきっかけになりそうという期待もありました。現在は広聴広報課に所属し、福島市の公式ウェブサイトの管理業務を中心に行っています。広報誌の制作にも携わっているのですが、取材を通して市の情報に自然と詳しくなりました。
最初は土地勘もなく、何も分からない状態でした。しかし、今の業務を丸5年してこの季節にはこれ、この場所だったらこれ、と福島市のことを色々と言えるようになりました。入職して初めての部署として、本当に良い部署に配属していただいたと感謝しています。
福島市での子育てについてはいかがですか?
大輔:満足度が高いです。子供が生まれて、短期間ながらも育休を取得しました。周りの理解も得やすく、ある程度自分のペースで仕事が出来る職場のため、仕事とプライべートのバランスもとりやすいところもその理由です。休日は子育て中心の生活を送っています。
市内や近隣市町村にも室内遊び場が多いので重宝しています。新居は花見山まで歩いて行ける距離なので、最高の散歩コースです。
あとは学校の選択肢の多さ。私立だけでなく大学附属の小中学校もある。高校も市街地に密集しているのも良いですね。夫婦ともに夏休み等の長期休みが取りやすい環境のため、私の故郷である広島県や長野県に、年に2、3回旅行気分で帰省しています。
お子さんが生まれてお住まいに変化はありましたか?
大輔:新居は以前住んでいた賃貸住宅の近所で見つけました。車通りの多い道路から一本入った、静かで落ち着ける場所です。田舎暮らしで一番良かったことといえば、マイホームを持てたことですね。都会じゃとても無理ですから。
生活のしやすさ、暮らしやすさについてはいかがですか?
大輔:自分にとって、この地域は何をするにもバランスがとれていてとても気に入っています。職場まで自転車で10分圏内で保育園も近いです。子供が成長してからの小中学校も近くて安心だし、庭が広い所も満足しています。福島市はコンパクトにまとまっていて、生活しやすいです。
生活圏がコンパクトだと、時間に余裕ができ、気持ちにも余裕が持てます。自然に囲まれのびのびとした時間の流れの影響なのか、福島市の人は話すのがゆっくりという印象もあります。なまりもなかなか強いと感じましたが、それは生活していれば慣れます。
今後の目標をお伺いできますか?
大輔:移住者としての視点を生かして、オリジナリティを仕事に発揮していければと思っています。プライべートのことにはなりますが、新居をはじめ、環境が整ったので、賑やかな家庭を作っていきたいです。
篠田好美さん(以下、好美):畑も近所で借りられるので家庭菜園をしたり、庭を造ったり、犬を飼ったりしたいです。
移住を考えている方、公務員を目指している方へメッセージをお願いします
大輔:都市部から見ると、地方は良いところも残念なところも併せ持っています。何度か来られて生活するイメージが浮かんだら、良い選択が出来ると思います。盆地なので夏の暑さはありますが、雪はそれほど降りません。冬は少し車を走らせればウィンタースポーツが楽しめます。
まずは、過ごしやすい気候の春か秋頃に、ぜひ遊びにきてください。就職先も迷うとは思いますが、選択肢のひとつに、公務員もありだと思います。自分の住んでいる地域にこれ以上詳しくなれる職業は無いですし、子育て世代の職場としても最適だと思います。
最初はなかなか溶け込めなくて苦労することもあるかもしれませんが、重く考えすぎず、移住者であることを楽しむくらいの気持ちで良いと思います。
篠田 大輔さんおすすめ!
福島でのお気に入りは...「花見山」
出典: 近くに子どもの遊び場が充実