移住者プロフィール
永井 雅裕 永井 ひとみさん
前住所:熊本県人吉市、現住所:熊本県五木村
五木村に移住されてから14年。すっかり生活には慣れましたか?
永井雅裕さん(以下、雅裕):村の社会福祉協議会での仕事も今年で14年目になります。始めたばかりの頃は、職場も知らない人ばかりだったし、デイサービスのお迎えに行くのも、場所がわからなくて不安だらけでした。
でも、今では村のこともよくわかるようになり、仕事もそれなりに。自分の仕事は月に何度か泊りの日があるんですが、こんなこともありました。職場の先輩に「明日何食べる。」って聞かれて、こっちがそれに答えると、翌日その先輩が「はい」って。
自分が食べたがってたものを、お弁当にしてもってきてくれるんです。今は、退職されましたが、大変よくして頂きました。村の人は本当にいい人たちばかりなんです。都会の人たちは、隣にどんな人が住んでいるかよく知らないって話を聞きますが、ここではそんなことはないですね。
自分で壁を作ってしまうとだめだけど、こっちからも歩み寄っていくと、お互いに打ち解けることができると思いますよ。
お子さんたちはどのように過ごしていますか?
雅裕:ウチは娘たちが三人とも部活でサッカーをやっています。自分が屋外競技ばかりやってたから、子どもたちにも外で元気に走り回って欲しかったんですよね。部活も頑張っていて、今年2月に開催された人吉球磨のサッカー大会では、小学生女子の部で五木東小は見事優勝を収めました。
永井ひとみさん(以下、ひとみ):試合の時は先生を差し置いて、こっち(雅裕さん)が熱くなってましたもん。琉愛ちゃん:お父さんの声がよく聞こえてた。コーチ風の格好してて、となりのチームの人がどっちがコーチって…。
五木村の特徴は?
雅裕さん:五木村はサルや鹿などの野生動物も数多く、植林地では特に鹿による食害が問題になっています。本猟は冬場ですが、鹿に関しては年中、駆除のための猟が認められているのです。
村が管理する鹿の解体所もあり、駆除した鹿はそこで引き取り、手数料や重量に応じた料金も支払ってくれます。
休日はどのように過ごしていますか?
雅裕さん:移住して5年後に狩猟免許をとったので、休みの日は猟に出ることもあります。朝、日の出とともに出発するので、夏場は5時くらい。起きられたらの話しですけどね。休みや週末には家族で買い物に行くことも多いんですが、5人家族の一週間分の食料やら、なにやらで、相当な量になりますね。
ひとみさん:お店の人に運動会でもあるんですか?とか、領収証いりますか?って、聞かれたりします。(笑)
琉愛ちゃん:休みの日は、お父さんといっしょに、山に行ったり川に行ったりもします。
雅裕さん:以前は、平日でも仕事が終わったら即、川へ直行して釣り三昧だったけど、今は早く家に帰りたいんですよ。どうせ行くんだったら、子どもたちも一緒に連れて行きたいから。でも、なかなか行ってくれない。宿題があるからって。
出典: 移住体験談 永井 雅裕さん