移住者プロフィール
マリア さん
移住時期
2020年
出身地:千葉県、現住所:島根県奥出雲町
2020年の2月に、千葉県から島根県奥出雲町にIターン移住したマリアさん。出雲横田駅前の出雲横田観光案内所を拠点に地域おこし協力隊として、JR木次線のPR活動しています。奥出雲町に移住するまで千葉県から出たことがなかったマリアさんが、移住にまで至った経緯についてや、奥出雲町の生活についてお話を伺いました。
- 奥出雲町に引っ越したきっかけは?
マリアさん(以下、マリア):関東圏に陰りが見え始め、「経済も環境も、ひとくくりする時期になってきた」と感じたことが、移住のきっかけです。また、『超~』を、更に超える満員電車や、コンクリートジャングルの中で活動することが、心身共にしんどくなってきたのです。人口が多いため、人と人とが行き交う街でぶつかったり、行列ができて並んだり。満員電車では、知らない人の心臓の鼓動が背中から響いてきたり。密集してるのに、更に密集する電車に乗るのが嫌になってきていました。また、移動する時間帯を気にすることも、私にとっては良いことだとは思えませんでした。自由ではなく、時間に管理されて鉄の乗り物に時間を合わせる感覚が、どうも好きになれませんでした。私はもともと千葉の田舎育ちでした。学生時代は、朝のバスを逃したら、次は昼までバスが来ないような田舎に住んでました。当時は、電車に憧れていましたが、そんな田舎育ちの下地があったこともあり、東京エリアでの活動がしんどくなってきていました。息苦しくなり、深く呼吸もできないほど。目に入る世界は、高層な建物と、お店と人、人、人。「山の中に引っ込みたい!」と強く感じてきたのは2019年でした。島根県は出雲大社が好きで何回か来ていました。「住むなら島根がいいな」と思い、開いた地図に「奥出雲」という名前を見て「ここにしよう!」と決めました。
- 移住までの経緯について教えてください。
マリア:早速、奥出雲町の「まち・ひと・しごとセンター奥サポ」さんに電話しました。思えばこれが、奥出雲町へ移住する第一歩でした。電話越しの担当者の、丁寧で優しい対応に感動して、「なんて素敵なところなのだろう!」と思いました。土地が育む、あたたかくて純粋な自然なる世界を感じました。そこからトントン拍子で、お試し奥出雲企画で1度伺いまして、住居まですんなり整えていただき今に至ります。関わってくださった方々には、感謝しかございません。本当にありがとうございます!
- 奥出雲町で暮らしはいかがですか?
マリア:移住して半年が過ぎます。分からないことだらけではありましたが、JR木次線のPR活動が始まったこともあり、徐々に地域の方に触れ合う機会が増えてきました。特に食べ物は最高に美味しくて、仁多米や豆腐、お蕎麦、旬のお野菜を毎日食べられる幸せに浸っております。もちろん空気も絶品!鳥が低く飛び、ホタルが舞って、カエルの合唱、蝉の鳴き声に、心が綺麗になっていくのを感じます。清かな風が吹き、360度見渡しても高層ビルは見当たらず、雄大な山々が、まるで護ってくれているかのように感じ、毎日幸せでなりません。
マリア:1日がゆっくり過ぎていくような感覚は、関東圏ではなかなか味わえないと思います。言葉と言葉を介してのふれあいが、近隣の方と持てることにも感謝しています。まだまだ移住して半年ですが、御心温かい方々が声をかけくださり、若かりし頃の憧れであった電車(気動車)の駅の前で活動できること。感謝しかございません。毎日が、潤いと柔らかさに包まれて、奥出雲ならではの生き方に満足たっぷりです。
* ワープシティ編集部が、記事の内容を一部編集しております。