移住者プロフィール
磯田 菜保子さん
移住時期
2017年
利用した支援制度
地域おこし協力隊
前住所:島根県松江市、現住所:島根県奥出雲町
移住に至る経緯を教えて下さい
磯田菜保子さん(以下、磯田):移住の相談に行ったところ「週4くらいで働ける仕事はないですか?」との要望に「それなら地域おこし協力隊がありますよ!」という答えが返ってきました。
紹介された仕事は奥出雲町への移住を検討している人に対して、移住定住の相談に乗るという内容。「これなら、私でもできるかも」期待と不安を胸に、2017年4月に奥出雲町の地域おこし協力隊に着任しました。
奥出雲町まち・ひと・しごとセンター奥サポで仕事の相談をする磯田さん
奥出雲での暮らしはいかがですか?
磯田:祖母、母との3人暮らしは、久々の団欒でした。おばあちゃんの出してくれるポテトサラダ、近所の人のお裾分けの栗ご飯、今まで味気なかった食卓に、暖かな彩りが戻ってきました。こっちに来てから12kgも太りました!移住前はアトピーに悩まされていたのですが、それも奥出雲町にきて治りました。
フルタイムの仕事を辞めてからブランクがあり、奥出雲町での仕事も慣れるまで大変でしたが、仕事から帰ってきて疲れた顔をしていると、おばあちゃんが散歩に誘ってくれました。
「ほら、桜が綺麗だよ」、優しく寄り添ってくれるおばあちゃん。職場の上司も「なほちゃん、しんどかったら無理せず休んでね」と親身になって、仕事に慣れるのを待っていてくれました。奥出雲町の人は、本当にみんな優しいんです。
奥出雲町の魅力について教えて下さい
磯田:仁多米、奥出雲椎茸雲太、宇田川養鶏の平飼い卵…やはり「食」ですね。奥出雲の食材をふんだんに使った料理教室「奥出雲フードパーティー」というイベントを企画しました。
松江にいた時に知り合った、料理が得意なお姉さんを講師に、知り合いや移住者の方にも声をかけて、古民家をリノベーションした「古民家オフィスみらいと奥出雲」で開催しました。アットホームな雰囲気が好評でこれまで4度開催。移住者の定着支援にも繋がっています。
仕事以外にどのような活動をされていますか?
磯田:生活が落ち着き、仕事も充実し始めたころ、以前から好きだったアクセサリーづくりに挑戦しました。天然石や気に入った細工をあしらってイヤリングをつくり、知り合いのお店で委託販売しています。手作りなので数は限られますが、毎月少しずつ売り上げも伸び、友人から頼まれる機会も増えました。
好きなことをして喜んでもらえることがとても嬉しいです。この奥出雲町の地で一歩ずつ自分らしさを出していきます。先日、大好きな祖母が他界しました。でもおばあちゃんと過ごした大切な日々があるから、今後もこの温かい奥出雲で暮らしていきたい思っています。
ひとつひとつ丁寧に作られたアクセサリー。
出雲市の雑貨屋「坂の下の小さなお店siro」と雲南市にある「薪窯パン アルメ」で委託販売されています。〝Mullein〟というブランド名で販売しているので、よかったら手に取ってみてくださいね。
今後は、委託先を増やしていきたいと思っています。取り扱いサイトはこちらです。コロナウイルスに負けないマスクチャームも販売されています!オーダーにも対応しているので、気になる方は下記のメールアドレスまでご連絡ください。nahokoisota74@gmail.com
出典: 私が私らしくいられるまち 奥出雲町が私を癒してくれた
* ワープシティ編集部が、記事の内容を一部編集しております。