移住者プロフィール
平山 光信さん
前住所:熊本県菊池市、現住所:熊本県五木村
目次
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五木村で地域おこし協力隊になったきっかけは?
平山光信さん(以下、平山):15年前に勤め先を辞めて1年かけてバイクで全国を回ったときに、五木村で流れる時間と自分の中に流れる時間が同じような気がして、とても居心地よく感じたのです。
それから何度も何度も訪れて、その度に道の駅で休んでいると、村の方が話しかけてくれるのです。そういう「人の良さ」が移住の決め手となりましたね。
以前は長崎県でドローンスクールをやっていて、五木村にもドローンスクールを開校したいという強い思いがあり、五木村の地域おこし協力隊に応募しました。
五木村で仲間の様な存在はできましたか?
平山:引っ越して1週間くらいで、「こんな人になりたい」と思える人たちに出会えました。みんな私よりも年上で、以前から五木村に住んでいる人で、「ここにしっかりと根を張っている」と思えるような先輩方です。木工の技術や知識がすごいんですよ。
最近「竹とんぼ同好会」を立ち上げました。時々集まっては、よく飛ぶ竹とんぼの構造をあれやこれやと子ども時代を懐かしみながら話し合ったりしています。昔を懐かしみながら、手を動かすみんなの生き生きした顔を見ることが、とても嬉しいのです。
「五木村ならでは」だと思うことはありますか?
平山:みんな必ず手作りの食べ物をくれるところです。自家菜園の採れたての野菜や、手作りのおまんじゅう。それがとにかく美味しいんですよ!絶対都会ではあり得ないし、こんなあたたかみは他のどこでも味わえないと思っています。
確かに街中に比べると比べものにならないくらい不便だし、ご近所さんや友達の家の「ここを修理してあげたい」と思った時に、ホームセンターがもう少し近くにあれば、部品を買ってすぐに修理出来るのに、と思うことはあります。でも基本的には、「いろいろ無いのは当たり前」と思っているところがありますね。
五木村の中でお気に入りの場所はありますか?
平山:いっぱいありますよ!先ずは自分のデスクから見える外の景色。西向きで、窓から大きな山を見上げるような景色で、山の向こう側がどうなっているのか考えるだけでワクワクしてきます。
デスクワークをしながらずっと癒されています。2つ目は、職場と家の間で通る道にかかっている「椿橋」という橋。そこから見える川の流れと山の景色がすごく好きです。
3つ目は、「神屋敷」という、地域の方から竹ノ川集落の横を流れる川。どんなに大雨が降っても水が引くのが早くて、あっという間に元の穏やかな川の流れに戻るのです。自然の雄大さを感じられる場所です。
最後は自宅近くにあるM‐SHOPですね!週に何度も買い物に行く商店で、普段の買い物は大体M-SHOPで済ませています。お店の方と何気ない世間話をする「ふれあい」も楽しくて、移住して来た当初からずっと常連です。
五木村に移住してきて今までで嬉しかったことはどんなことですか?
平山:これも沢山あります!私はそもそも地域おこし協力隊の任務として、ドローンスクールを五木村で開校することが目標のひとつにありました。
それが計画よりも早い段階で叶ったことが、最近でいちばん嬉しかったことですね。これは、自分の力だけではなくて、地域の方々からヒントを貰ったり、役場の方の前向きで迅速な協力体制など、いろいろなところで助けて頂いたおかげだと思っています。大きな自治体だったらそうはいかなかったと思います。
いま移住を考えている方にアドバイスがあればお願いします
平山:まず、「野望」を持って移住を考えて欲しいです。目的意識をしっかり持つこと。ただ「自然が好き」と言って移住して来ても、うまくいかないと思います。
自然と向き合う為には虫も出てくるし、不便だってあるし。おそらく、理想と現実の間に沢山の障害が出て来ると思うのです。そこを埋める為には、強い野望を持っておくことがカギだと思っています。五木村でやりたいことやライフスタイル、自分の将来像をはっきり持っておくことが大事だと思います。