移住者プロフィール
山村 比香莉さん
前住所:熊本県山江村、現住所:熊本県五木村
目次
INDEX
五木村に来たきっかけは?
山村比香莉さん(以下、山村):五木村は主人の実家で、結婚をきっかけに五木村に移住を考えました。最初に結婚の挨拶をしに来た時に、”五木村に住もう!”と私から提案しました。
当時は人吉で美容師の仕事をしていましたが、3人目の子どもができた時に、家からも近い役場の事務職に転職しました。今は小学校1年生(長女)幼稚園の年長(長男)3歳(次女)の三児の母でもあります。
五木村で子育てをしていて、良かったこと、困ったこと、不安に思うことはどんな事ですか?
山村:うれしいのは、大きな声を出しても、叫んで走り回っても、誰にも迷惑がかからないこと。むしろ「昨日は元気な声で遊びよったねー!」と、私自身が子どもを叱る姿を含め、周りに温かく見守って貰っている感覚です。
子どもの学校帰りに、急に雨が降ったら近所の人が傘を貸してくれたり、クワガタを貰ったり、近い距離感で地域全体で子育てしてもらっています。子どもたちは自然の変化にとても敏感で、空の色や雨の後の匂い、「今日はこんな花が咲いていた」など、環境の中で自然と感性が身についてきているように思います。
逆に、中学校まで限られた人の中で育つので、外に出た時に周りの輪に入れるかな?とか、人間関係の刺激に耐えられるかな?とか、そういう心配はありますね。対策として小学校に入ったら外で習い事をさせて、子ども同士の関わり、社会勉強をさせるようにしています。
今、長女は体操教室に通っています。最初は「他の子どもたちと仲良くできるかな?」「寂しくないのかな?」と、親の方が心配でしたが、本人に聞くと結構楽しんでいる様子なので安心しています。今後は海外に出たり、どんどん外から刺激を受けて成長していってほしいと思います。
子どもたちが大人になって外で何かあったときに、沢山の人に温かく育てて貰った記憶のある「帰る場所」があるということは、大きな強みになると思っています。
普段の買い物はどうしていますか?
山村:普段は人吉などに買い物に出た時に、1週間分の買い貯めをします。引っ越してきてからは、おむつや洗剤などの生活必需品は多めに買い置きしておくようになりました。ガソリンも、村内のガソリンスタンドが日曜日は休みになるので、逆算して入れておくようになりました。
急に、明日学校で○○がいる!と言われても間に合わないことがあるので、子どもたちには学校で必要な物は早めに言うように伝えています。
忘れたら自己責任!それから、普段のちょっとした足りないものや子どもたちのおやつなどは、散歩の途中に近所の商店や道の駅に一緒に買い物に行ったりもします。
子どもたちのお気に入りの場所や好きな遊び場は?
山村:下の子2人はヒストリアテラスの木のおもちゃがお気に入りです。夕方閉館後のヒストリアテラスの駐車場を使わせて頂いて、自転車遊びや裸足でキャッチボールをして遊んでいます。
閉館した後の施設の駐車場で遊ばせて頂けることも、五木村の地域の人のつながりがあるからこそ出来ることだと思います。
あとは、川遊びが大好きなので、夏には五木源パークの川の近くにデイキャンプに行って、浅瀬で川遊びを楽しんだりもしますね。
五木村の中で子どもたちにどんな風に成長していってほしいと思いますか?
山村:長女がまだ小さかった時に、周りの子たちに沢山お世話をしてもらいました。お祭りの時に、私が下の子で手がいっぱいの時に上の子をトイレに連れて行ってくれたり、学校の登下校に率先して引率してくれたり、自分より小さい子どもたちのお世話をしてあげたり、成長を一緒に喜んだりということを当たり前にできる五木村の子どもたちに、すごく感心しました。
自分の子どもたちも同じように、当たり前に人に手を貸してあげたり、周りの人の成長を自然に喜べる子に育ってほしいと思っています。
家族で移住を考えている人にメッセージをお願いします
山村:正直、急な子どもの発熱で病院まで連れて行くことが大変な時もあります。でも朝起きて、今日も鳥が鳴いてるな~とか、雨の後にカエルの声がいつもより大きく聞こえたり、庭に来た狸を家族で観察したり、素敵なことがいっぱいあります。
街に出ようと思えばいつでも出られるし、パソコンや携帯で情報はいくらでも得られる時代なので、”何を選ぶのか”なのかなと思います。無いものを考えれば限りなく出てくると思います。
でも無いからこそ得るものも多いと思うんです。「いいところ」を見つけていけば、五木村は住めば都になると思います。