移住者プロフィール
岡田 香織さん
鹿児島県日置市の地域おこし協力隊、趣味・特技:インドネシア語
目次
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地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。
以前より、開発途上国の人々の自立の一助になりたいという思いがありました。
Precious plasticの手法によって「プラスチックごみの再生を行う取り組み」は、その国の人々が自立するための手段として有効だと考え、まずは自分が日本でprecious plasticを実践することで、関連する知識・技術・経験を身につけられると思ったことがきっかけです。
Precious plasticは地域の中で多くの人と関わりながら進めていくものなので、地域と関わりを持つためには地域おこし協力隊という肩書はとても役に立つと考えました。
また、プラスチック問題の啓発を活動として行うことで、日本のプラスチックごみを輸入している国々で、プラスチックごみによって健康や生業に支障をきたしている人たちが少しでも減るのではないかとも考えました。
日置市には吹上浜という長い砂浜が広がっており、砂浜には国内外からプラスチックごみが多く漂着します。このプラスチックごみを地域の資源ととらえ、製品に形を変えて多くの人に見せる取り組みは、地域の魅力を発信する手段として面白いのではないかと思い日置市で活動をしたいと考えました。
- Precious plasticとは、オランダ発祥のプロジェクトでプラスチックゴミをリサイクルし、価値のあるものに変えようという取り組みのことです。
岡田さん紹介ページ「プラスチックの人がきましたよ! | ひおきと (hiokito.jp)」
岡田さんの作品紹介ページ「メタバース上の日置市を応援すると、オカピの製品が手元に届く!オカピの製品の裏側を紹介しちゃいます! | ひおきと (hiokito.jp)」
鹿児島県日置市を選んだ理由について教えて下さい。
- 自分の決めたテーマ(プラスチックごみの再生・プラスチック問題の啓発)を主軸に活動することができる。
- 温暖な気候。(寒いのが苦手)
- 月8日の活動日以外は、日置市にとどまらず活動できる。
※日置市独自の副業前提の地域おこし協力隊の制度「サキガケ日置市(移)民」という制度。なので、従事する日数は週に2日程度で、ミッションの自由度も非常に高い。
地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。
- プラスチックごみの回収・プラスチックごみ製品の製作・販売
家庭から出たり、吹上浜に打ち上げられるプラスチックごみを集め、洗浄・仕分けをしたのち自作の機械を使って新しく製品に作りかえ、物産館や地元のイベント、オンラインショップ等で販売。
オカピの製品をいつでも手に入れられるようになりました! - プラスチック問題の啓発
プラスチックを再生するワークショップやプラスチックに関するお話会などのイベント、日置市のウェブメディア「ひおきと」へのプラスチックに関する記事の投稿、プラスチック問題に意識を向ける市民を増やす活動。 - 日置市の魅力の発信
「ひおきと」に日置市内の企業の見学記事などを投稿している。地域おこし協力隊の活動に関する各種メディアからの取材を受けている。
※「ひおきと」という日置市公式のウェブメディア。ブログ投稿を行っており、岡田さんは「オカピ」というライター名で活動中。
地域おこし協力隊のやり甲斐はなんですか?
プラスチック再生・プラスチック問題の啓発に関する技術・知識・経験を日々身につけられていること、 ワークショップでプラスチックについて考える人を目の当たりにすることができることです。
地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。
- 色々なメディアに取り上げていただいたり、新聞に記事を掲載していただいたこと。
- たくさんの地域内外の方と出会い、地域の方との繋がりを製品づくりやお話会などの活動に活かすことができたこと。
- 思っていたよりも周りの方が親身になって相談に乗ったりアドバイスをしてくださったこと。
- たくさんのイベントに出店したこと。
- 予想よりも、イベントの準備や製品の開発に時間がかかったこと。
- 地域の方を対象にした企画が、想定していたよりもできなかったこと。
卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。
日置市で続ける確信はまだありませんが、プラスチックごみの再生に関わる仕事をしていきたいと思っています。 新しい製品を考え、工夫を重ねることが好きだと分かってきたので、自分で製作した製品を販売することより、新しくプラスチックごみを使ったもの作りを始めたい人のコンサルティングをするような活動をしていくのが合っているかな、と思い始めています。
実際にプラスチックごみによって生活に影響が出ている人の役に立ちたいので、海外と関わって仕事がしたいとも思っています。 プラスチックごみと関わりのない仕事でも、貧しい人々のエンパワメントに携わっていきたいです。
日置市の住民と触れ合った際の印象と、裏付けるエピソードについて教えて下さい。
日置市の方は、地元愛が強いと思います。
「あそこの温泉がいい」「あそこのパンがおいしい」「せっぺとべ(伝統行事)はみるべき」など、皆さん口々に尋ねてもいないのに様々なアドバイスをくださいます。
また、吹上浜の清掃のイベントには、かなり多くの人が参加します。
日置市の魅力について教えて下さい。(自然やグルメ、オススメスポットなど)
あまり日置市を探検できていないので、ありきたりな回答になってしまいますが…
- 温泉が多くて、料金が安いこと。
- 野菜の無人販売所で、地元の採れたての野菜が手に入ること。
- 鹿児島県全体に言えることですが日が長いこと。
- それほど寒くないこと。
- 図書館が快適であること。
- ニシムタがあること。(ニシムタは鹿児島市に本社のある、スーパーマーケットとホームセンターが合体したお店です。便利すぎます)
- 緑が多く環境が良いこと。
- アクセスがよく都会(鹿児島市)にすぐ出られこと。
移住を検討している方にメッセージをお願いします。
自分・移住先のどちらも変えようとせず、そのままで気持ちよく過ごせる暮らし方を見つけることが、新しい場所で長く暮らすことにつながるのかなと思います。私にぴったりちょうど良いと思えたのが私に日置市だったのです。
今後、私とおなじサキガケ日置市民の募集があると思います。日置市に注目です!
地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓