<p><img class="alignnone wp-image-10380 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/02/c1302a80-1611563452_6.jpg" alt="義父の「水府提灯職人」・飯島實さんと、現在2代目として修行中のジェフ・ラッジさん" width="425" height="300" /></p>
<h2>那珂市への移住の経緯は？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">ジェフ・ラッジさん（以下、ラッジ）</span>：</b>私は、イギリス人とドイツ人のハーフで、スイス生まれのフランス育ちです。2002年に、ワーキングホリデーでニュージーランドを訪れた時に奥さんと出会い、結婚しました。2005年に、奥さんの故郷である那珂市で暮らし始めました。</p>
<h2>「飯島工作所」は、30年以上に渡ってお義父様が提灯づくりをしている工房ですね。2017年から見習いとして歩み始めたそうですが、ラッジさんが提灯職人を目指すきっかけはなんだったのでしょう？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">ラッジ</span>：</b>『提灯をつくる人が少なくなっている』とお義父さんに聞いたことがきっかけで、この家業を引き継ごうと思いました。私はこれまで色々な国を巡ってきました。</p>
<p>知らなかった国の文化に触れて、わからなかったものがわかるようになるのが面白いんです。だからここに来て、提灯づくりをすることになったのも、私の中ではとても自然なことです。もともと、自分の手でモノを作ることも好きですしね。</p>
<h2>ラッジさんから「家業を引き継ぎたい」という意志を示された時は、どんなお気持ちでしたか？</h2>
<p><b><span style="color: #58cbb7;">飯島實（みのる）さん（以下、飯島）</span>：</b>嬉しいもんですよ。提灯づくりを継いでくれるっていうのは。二代目が外国人と言うと、皆さんびっくりします。まあ、私が一番びっくりしたんですがね。</p>
<p><img class="alignnone wp-image-10381 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/02/d5e7d952-1611563930_6.jpg" alt="「飯島工作所」の工房で提灯をつくるジェフ・ラッジさん" width="425" height="300" /></p>
<h2>「水府」とは水戸の異称で、江戸時代に発達し、岐阜提灯、八女提灯と並び、日本の提灯の名産として知られていますね。水府提灯はどのように作るのですか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">ラッジ</span>：</b>まず竹を割って、節を削り、皮を取ります。幅も厚さも均一になるよう削り整え、ヒゴにしてから、木型に輪の状態にしてはめ込みます。ヒゴ一本一本に糸をかけて丈夫にして、最後に紙を貼ります。</p>
<p>ヒゴをらせん状にせず、輪っかにして糸をかけるこの製法は、お義父さんがむかし、水戸の「水府提灯」をつくる知り合いのもとで教わったものだそうです。水府提灯をつくる人も減り、お義父さんはその流れを汲む数少ない職人の一人です。</p>
<h2>ラッジさんにとって、提灯づくりの面白さはどこにありますか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">ラッジ</span>：</b>面白いのは、竹がその時々でいつも違うことです。自然のものですから、曲がっていたり、硬かったり、柔らかかったり。それを毎回手で調整しながらつくるのがとても楽しいです。</p>
<p><img class="alignnone wp-image-10377 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/02/357af2fe-1611563947_6.jpg" alt="「飯島工作所」の工房で話すジェフ・ラッジさん" width="425" height="300" /></p>
<h2>現代の住宅や商業施設などにマッチする提灯の技を活かした照明づくりや、伝統の提灯にステンドグラスを取り入れるなど、お二方による新たな商品開発の動きが進んでいるそうですね</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">ラッジ</span>：</b>ステンドグラスづくりは、ドイツのお祖父さんから教わったので、その技が活かせると思っています。日本の和紙と竹を組み合わせることで、「新たな明かりを灯す」ことができるのではないかと、いまお義父さんと試行錯誤して挑戦しています。</p>
<h2>今、こうして、日本で提灯づくりをしていることについてどのように感じますか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">ラッジ</span>：</b>好きな人に出会い、好きなモノづくりに出会った。知らないところで、楽しいと感じることやモノに巡り会う。これ、人生の不思議ですね（笑）。</p>
<h2>お母様仕込みで、パンづくりも得意だそうですね</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">ラッジ</span>：</b>とにかく「つくる」ことが好きです。それは仕事だけでなく、暮らしでも。これから小麦を畑で育ててみたいです。小麦づくりから始めて、その焼いたパンを家族で食べる。そして、いずれは自給自足の生活をしてみたいです。自然に囲まれた那珂市でなら実現できるでしょう。</p>
<p><img class="alignnone wp-image-10378 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/02/5be1ae87-1611564254_6.jpg" alt="「飯島工作所」でジェフ・ラッジさんご一家" width="600" height="680" /></p>
<p>出典: <a href="https://www.city.naka.lg.jp/iinakakurashi/page/page000089.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">日本の提灯の文化に 新たな明かりを灯してみたい。</a></p>

ワープシティ公式

スイス生まれフランス育ちのジェフ・ラッジさんは、2005年に来日し、奥様の故郷である茨城県那珂市に移住しました。昭和40年代から工房を始め、30年以上もの職人歴を誇る「水府提灯職人」・飯島實（みのる）さんを義父に持つ、ラッジさん。現在は、県内の中学校で英語講師をしながら、工房の「二代目」を引き継ぐべく、見習い修行中です。實（みのる）さんが一代で築き上げたという工房、「飯島工作所」にて、お二方にお話を伺いました。

那珂市

茨城県

出身地：スイス、前住所：フランス、職業：提灯職人、「飯島工作所」の二代目を承継すべく、見習い修行中


ジェフ ラッジ

「水府提灯」の文化に新たな明かりを灯してみたい

<h2>高砂市へお住まいになってどれくらいですか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">有村さん（以下、有村）</span>：</b>尼崎から移住して私は7年、奥さんは2年半程くらいになります。</p>
<h2>お仕事について教えてください。</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">有村</span>：</b>阿弥陀町阿弥陀にあるログハウスレストラン「ファーマーズキッチン イヌイット」で働かせていただいています。このお店は廃材や間伐材を利用し木のぬくもりに囲まれた店内で、窓からのここちよい風と共に季節の野菜を大切にしたシンプルな料理でおもてなしをし、“カラダもココロもほっこりハッピーに”をコンセプトとしています。</p>
<p>また、常連客の方と休耕田で田植えに取り組んだり、カヌーに乗って川の掃除をしたりと、自然と触れ合いながら“人との繋がり”を大切にしています。</p>
<h2>高砂に移住したきっかけは？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">有村</span>：</b>父がオーナーの知り合いだった縁で、6年前にサラリーマンを辞めて高砂市に移住し、イヌイットで勤め始めました。幼い頃からイヌイットが好きでよく食べに来ていて、小学生の時にお店の壁塗りを手伝わせてもらったりと思い出の場所でした。</p>
<p>そして次第にこのお店で働きたいと想い始め、一大決心して高砂に来ました。</p>
<h2>高砂市に移住して「よかった！」と思うところを教えてください。</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">有村</span>：</b>まずは、山と海が近くバランスがとれていて住みやすいことです。そして、人の温かみを感じながら生活できていることです。近所の方とこまめにコミュニケーションを取るので、みんながみんなの顔を知っています。このことが安心した暮らしに繋がっていると思います。</p>
<p>また、近くには素敵な農家さんがたくさんいて美味しい野菜を育ててくれています。そのおかげで新鮮なうちに料理として提供することができてとても感謝しています。</p>
<h2>お気に入りの場所、お勧めの食べ物などはありますか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">有村</span>：</b>この町のお気に入りのところは、やはり海と山が近いこと。天気の良い日には市の池公園でのんびりしたり、海釣りをしたりしています。最近は夫婦揃って、海釣りにハマっています！</p>
<p>おすすめの場所は、高御位山です。山頂から見下ろせる田園風景は本当に素晴らしいですよ。この風景はこれから先も残していかなければならないものだと思います。</p>
<p>また、標高がそれほど高くないので登りやすいのも魅力です。</p>
<h2>移住を考えている人へメッセージをお願いします。</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">有村</span>：</b>高砂市は決して都会とは言えませんが、スーパーなども多くあるので、車さえあれば生活する上で困ることはありません。反対に都会すぎないことで、地域の方とのコミュニケーションの時間が増え、“心地よい暮らし”ができていると感じます。</p>
<p>都会に住んでいては気付けない、“人の温かみ”を高砂では感じられると思いますよ。</p>
<p>また、高砂市には空き家・空き農地がたくさんあります。そのため、ものづくりなどに挑戦できる環境・可能性があります。挑戦する人には町全体として支えてくれるので、そのような分野に一歩踏み出すのにはぴったりな町だと思います！</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>出典: <a href="https://www.city.takasago.lg.jp/soshikikarasagasu/citypromotionshitsu/iju_teiju/ennowa_2021_iju_teijuhen/6219.html">縁の輪2021－移住・定住編－「たかさごで輝く魅力人」No.11.12有村さんご夫婦</a></p>

有村さんご夫妻は2021年に兵庫県尼崎市から兵庫県高砂市へ移住されました。幼い頃から通っていたログハウスレストランで働きたいと一念発起したことがきっかけだったと話します。高砂では都会にはない「人の温かみ」を感じながら充実した日々を送っています。そんな有村さんに、移住と高砂の生活を中心にお話を伺いました。

高砂市

兵庫県

前住所：兵庫県尼崎市、現住所：兵庫県高砂市、職業：ログハウスレストラン「ファーマーズキッチン イヌイット」勤務

有村 

高砂市で、海と山、人の温かさがある“心地よい暮らし”叶えました！

<h2>移住後のお仕事について教えてください</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">杉谷さん（以下、杉谷）</span>：</b>「ものづくりの楽しさから、暮らしを豊かに。」というコンセプトのもと、プロダクトデザインの会社『株式会社la・kura（ラ・クラ）』を2020年12月に創業いたしました。</p>
<h2>越前市への移住を考える際に、障害となった点とその障害を乗り越える後押しとなった点を教えてください</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">杉谷</span>：</b>ものづくりから福井に恩返しをするべく里帰り創業を目指しましたが、当初は右も左もわからず孤独で真っ暗でした。しかし、福井県・越前市共に詳しくアドバイス、手厚くサポートをしてくださったおかげで少しずつ前進して創業する事ができました。</p>
<h2>越前市に住んでみた感想はいかがでしょうか</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">杉谷</span>：</b>故郷ですので、ありきたりですが「懐かしい」というのが正直なところです。戻ってきて1ヶ月も経たない内に福井の言葉が戻ってきた自分にはちょっと驚きましたけど（笑）</p>
<h2>越前市の良いところ、また越前市の今後のために不足している点を教えてください</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">杉谷</span>：</b>福井を離れて気づいた事は、北陸は「ものづくりの国」だという事です。越前市もそうですね。和紙や打刃物、漆器に箪笥、越前焼と伝統工芸が盛んなだけでなく、工業製品もとても多彩です。</p>
<p>私もクルマのデザイン、商品開発といったものづくりの世界で20年以上闘ってまいりました。</p>
<p>この「ものづくりの街」で多くの企業様の価値を上げるべく、お手伝いできることがたくさんあると感じています。</p>
<h2>越前市への移住を考えている方々に一言お願いします</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">杉谷</span>：</b>福井・越前は「地味」な場所かもしれません。私見ですが恥ずかしがり屋さんも多い気がします。でも素朴ながらとても奥深い場所ですし、素直な良い人も多いと思います。私はその「純粋なところ」が大好きです。そんな福井の良さを見つけて欲しいな、と思います。</p>

越前市（旧：今立町）出身の杉谷さんは、神奈川県から越前市にUターン移住しました。移住前は某自動車メーカーの社員で、カーデザイン職に従事されていた杉谷さんに、移住後のお仕事や生活についてお話を伺いました。

越前市

福井県

出身地：福井県越前市（旧：今立町）、前住所：神奈川県、現住所：福井県越前市、プロダクトデザイン会社『株式会社la・kura（ラ・クラ）』代表

#ものづくり

#ものづくりの移住体験談一覧：23件

「水府提灯」の文化に新たな明かりを灯してみたい

高砂市で、海と山、人の温かさがある“心地よい暮らし”叶えました！

故郷に恩返しをするべく、「里帰り創業」