移住者プロフィール
伊澤昌高さん
和歌山県有田郡出身、現在44歳の伊澤昌高さんは、Blue Knot株式会社や株式会社VIZM代表取締役を務めるなど様々な分野で活躍中です。その一方で、東新町商店街にあるシェアキッチン・レンタルスペース「ミンナノバ ミツシカ」の運営を手掛けるなど、徳島市の街づくりにも積極的に取り組んでいます。伊澤さんの視点からの”徳島のモノづくり・街づくり”について伺いました。
和歌山県有田郡出身、現在44歳の伊澤昌高さんは、Blue Knot株式会社や株式会社VIZM代表取締役を務めるなど様々な分野で活躍中です。その一方で、東新町商店街にあるシェアキッチン・レンタルスペース「ミンナノバ ミツシカ」の運営を手掛けるなど、徳島市の街づくりにも積極的に取り組んでいます。伊澤さんの視点からの”徳島のモノづくり・街づくり”について伺いました。
伊澤さんと徳島市とを結びつけたのは、「藍」
ー徳島市に移住するまでの経緯は?
2014年に立ち上げた美容オリジナルブランドの製品に配合する「蓼藍」を探して、徳島県西部にある吉野川市山川町を訪れたのが最初のきっかけでした。その後県南の海陽町にも足を運ぶようになりました。当時の徳島市は、山川町や海陽町に行くための通り道でしたが、頻繁に通うことで、仕事面・生活面において現実的な徳島市に住むことを考えだしました。
移住に至った大きなきっかけは、2021年1月に「ミンナノバ ミツシカ」の2階をオフィスを兼ねた拠点として貸してもらったことです。
これにより、徳島市に来る機会が多くなりました。
2月20日には「ミンナノバ ミツシカ」でワインバーを開催したのですが、それが大好評。
それ以降も開催し、歓迎してくれたことで居心地がさらに良くなりました。
4月からは「ミンナノバ ミツシカ」を丸ごと運営することになり、そこから東京、京都、徳島の3拠点生活が始まりました。
東新町商店街の入り口に建つミンナノバミツシカ。日々、様々な利用者が灯りをともしている。
徳島には何もないっていうけど、みんな徳島のこと好きだし、誇りを持っている
ー実際に住んでみて感じた、徳島市の魅力はどんなところでしょうか?
徳島市は人の幸福度が高いと感じます。食文化が豊かで教育にも熱心。ゆとりがあって暮らしを大切にしている印象でした。
よくご近所さんとオフィスとかお店とか街角でばったり会って世間話するんですが、いい時間だなって。
徳島には何もないっていうけど、みんな徳島のこと好きだし、誇りを持っている。 そこに阿波踊りと藍という、2つの文化があるというのがめちゃくちゃすごいことだと思います。
「徳島にイケてる場所を作りたい」の想いを掲げて
ー今回お話を伺っている場所は両国本町の浜田ふとん店さん。こちらと伊澤さんはどんな関係があるのでしょうか。
2022年11月に「第1回リノベーションスクール」が東新町・東船場で3日間開催されました。
これは実際の空き店舗をどうやって活用すれば街が元気になるかを考え、最終日に大家さんにプレゼンテーションするという、超実践型スクールです。
このスクールのローカルユニットマスターとして参加、チームでここ浜田ふとん店のリノベプランについて考えることになりました。
今は上をゲストハウスにしようとか、一階をレンタルスペースにしようとか、いろんなプランを皆で出し合い、作戦会議をしています。
月に1回、まちぐるみでその月の誕生日の人をお祝いしようという企画も進行中です。
「徳島にイケてる場所を作りたい」という想いを持って挑んでいきたいです。
伊澤さんら挑戦する新たなリノベまちづくり。浜田ふとん店には今後も注目だ。
本物のモノづくりに触れると価値観が変わる
ー徳島市に移住して変化したことは?
東京からきて自分がすごく変わったのは、いかに自分自身に居心地よく居られるかっていうことを大事にするようになったことですね。
今までは、努力して、頑張って1分1秒を惜しんで仕事をする生き方をしていました。でも、本物のモノづくりに触れて、何が大事かっていう価値観が変わりました。
限界集落の林業の家に生まれたので潜在的にそういう価値観があったのもありますが、お金じゃ買えない尊さがあったり、魂がこもってたり。お金は無くなったら稼げるけど、承継問題に直面する工芸はたくさんあり、そういうものづくりは一度無くなってしまうともう二度と作れなくなる。
藍農家がいなくなると、染師がいても多くの藍染製品がなくなってしまう。そういったとっても大切な文化的なことに参加せず、経済活動をすることに違和感を感じています。
そういうことに気づいたら自分に素直に行動するには余裕のある状態じゃないとできないので、この環境はとても居心地が良いです。
サイエンスすることで、伝統や歴史を発展させていきたい
ー今後はどんなことをしていきたいですか?
藍の事を始めてから7年間経って感じることは、化粧品の事業だけで藍農家を増やすに時間がかかるということ。その上で自社でも畑からやることでより深く一次産業のことを知る必要があると考える様になりました。
自分たちはサイエンスすることで裏付けをとり、さらに伝統文化が育んできた実用性や時代性を超えて必要とされた理由を把握することで、その双方からアプローチ出来ることが強みです。結果的に伝統や歴史を発展させていく事が使命だと感じています。
ーこれから徳島市に移住してくる方へのメッセージ
とにかく、一回来てみるといいのではないでしょうか。
可能であれば、お試しで住んでみて居心地が良ければ移住を考えたらいいし、違うなと 思ったらほかの地域に行くとか、タイミングをずらすとか。
個人的にには居心地がいいのが1番です。楽しいし、ご飯も美味しいし、いいところだから、ぜひ一回来 て、体験して、徳島にハマってください。
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編集後記
伊澤さんは様々な活動をされており、知識や経験がとても豊富でした。
徳島への愛が伝わってきて嬉しかったです。
伊澤さんに会って相談したい方はインスタのDMで前もって連絡しておくと東新町商店街にある「ミンナノバ ミツシカ」で話を聴いてくださるそう。
ご飯を食べたり、コーヒーを飲んだりしながら話ができるようです。
もちろん、徳島市移住交流支援センターでもご相談いただけますので、ぜひお立ち寄りください!
(徳島市移住交流支援センター・佐藤)
徳島市への移住相談は【徳島市移住交流支援センター】へ
直接訪問、電話、メール、LINEにて相談いただけます。
Zoomでのオンライン相談も実施可能ですので、お問い合わせください。
(直接ご訪問いただける場合は、事前にご予約をいただければスムーズです。)
公式LINEはこちらから
【営業時間】
午前10時から午後7時まで
(年中無休。土曜・日曜・祝日も営業)※1月1日はお休みとさせていただきます。
【問い合わせ先・住所】
〒770-0834 徳島市元町1丁目24 アミコ東館1階外側
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メール:tokushima@iju-tokushimacity.jp