目次
INDEX
浜中町はどんな町ですか?どんな印象ですか?
堀内:たくさんの自然がある町ですね。私は霧がかかることが好きですね。霧がかかる感じがロンドンの街並みを連想させてくれます。私の思うアピールポイントだと思います。
金谷:落ち着く町です。私は何度か町内から出てお仕事をしていた事もありますけど、帰ってきた時にはすごくそれを感じますね。
石原:私は出身が千葉で帰省をすると人混みに疲れてしまいますけど、浜中町では人混みが少ないので疲れることもないですね。
國井:子育て世代(未就学児)はいいと思います。やっぱりこのフィールドで近くにラッコが見える海、鹿や狐、丹頂鶴がいる霧多布湿原、牛が放牧されている酪農地域の広大な自然を日常的に感じながら子育てできるからです。
佐々木:町民同士の距離感がすごく近いと思います。牛乳や海の幸をもらうことも多いですね。
白戸:霧多布湿原を中心にたくさんの自然という観光資源がたくさんある町ですね。どこに行っても素晴らしい景色が広がりますから。
原田:町内で子育ての情報が増えているのはいいですね。少しでも選択肢が増えることは子育てがしやすくなりますもんね。
近くに相談できる人はいますか?
白戸:私は友達もいるけど子どもを預かってもらうというところまでは頼れない。友達には友達の生活があるので…。三世代で住んでいれば身内だからまだ親に頼みやすい。
本当に切羽詰まった時に話を聞いてもらうくらいしかできないし、さすがにお隣のおうちの状況を分かっていると気が引けるかな。
國井:私はご近所さんが圧倒的に他の自治体より優しくてお向かいさんはみんな知っています。誰が引っかけたかわからないキュウリが玄関のドアノブにぶら下げてあったりしますね。
こういうことはこの町の強みの一つだと思います。同世代の繋がりだけではなくて違う世代と自由に交流できることで「最近元気していたかい?」とか「子どもは大事無いかい?」とかいろいろ話してくれるのは母親に教わりながら子育てをしたかった私にとってすごくいい環境。
緊急時に子どもを預かるという都会ではタブー視されていることも受けてくれるのでありがたいです。
浜中町の便利な制度や公共施設については?
小山:24時間、緊急の医療相談を受けてくれたり、救急病院とかも教えてくれる「浜中町医療相談ダイヤル24」っていうサービスがあるんですけど、皆さん使ったことありますか?
國井:何回か電話したことがありますよ。ちゃんと答えてくれますよね。
佐々木:混雑していたり、夜間にかけると、看護師さんが用件だけ聞いて「すいません、折り返し掛けます」って一度電話を切られるけどその後 5 分くらいで折り返しの電話がかかってきます。安心ですね。
國井:浜中町って公共施設をほとんどタダで使えるのがいい所ですよね。主人が学校の部活で演奏会をしようと思ってある町に聞いたら 1 日で 12 万円かかるって言われたそうです。浜中町はタダも同然の値段で貸してくれますよね。案として、指導者とか人材の交通費を負担していただければ、習い事をやりやすいんじゃないかと思います。
小山:交通費の補助ではないのですが、「いきいき暮らし塾」という制度がありますので、そちらを活用してもらえればと思います。
子育てサークルを作られたと聞いたのですが…
金谷:浜中町で子育てサークルはあまりなくて、あっても個人的に集まっているだけ。今は解散してしまったんですが、以前は「ループ」というサークルがあって、作ってくれる人は凄いなって思いました。
石原:以前は役場の福祉保健課主催の「げんきっず」という「保健師さんや栄養士さんが子どもたちの身体測定や栄養指導をしてくれる集まり」があって、待っている間に子どもたちが自由に遊べる場だったんです。子どもが小さいときは毎回行ってたんですが、突然なくなってしまって。
そこから子育てサークル「ループ」を立ち上げました。当時立ち上げたのは、移住者の集まりだったからガツガツいけたような気がします。
浜中子育て掲示板を詳しく教えてください
石原:今は解散に至ったんですけど、以前あったサークル「ループ」の公式でも何でもないライングループ「浜中子育て掲示板」が今も活用されています。近隣市町村の子どもが関わるイベントとかサークル情報を気になった人が載せるという感じ。何か情報としてあるだけでもママの気分転換にもなるし子どもの出会いが増えるかなって思う。
和田:家の中で家族だけで過ごすよりは、外に出ていろんな人と接したほうが楽しいし親も気分転換になるよね。
堀内:輪が広がって、今そのライングループは 100 人もいますからね。
石原:ただ、このライングループは調べても出てこないし、誰かが誘わないとわからない。公式のアプリとかがあるといいんですけどね。
堀内:この掲示板がなければ、どこで集まればいいかもわからないし、町を歩いていて誰かに会って話さないと今回みたいに集まって話を聞いてもらえるきっかけとかさえもない。
金谷:公園にすら行かないで、普段旦那にしか会わない人もいるしね。
堀内:こうやって人とかかわるのが苦手な人もいるよね。
お母さん方:「子育て掲示板」があることですごく助かりました。
●耳より情報●
「いきいき暮らし塾」とは…
新しくサークルや習い事を始める5人以上のグループを対象に、1年間講師謝金を助成してもらえる制度。この制度を活用した幼児体操教室が活動中です。堀内さんが代表をしています。
ご近所トラブルとかはありませんか?
堀内:子どもの騒音問題とかないですね。
國井:騒音問題とか全く言われないですね。
堀内:部屋の壁が薄いとか足音がうるさいとかはないですね。
小山:やっぱり、都会では騒音のクレームは多いですか?
堀内:向こうでは当たり前のことですけど、ここでは感じたことがないですね。マンションとかの集合住宅であればもっと日常的にありますね。
堀内:大きい声を出しても全力で鬼ごっこをしても苦情を言われることなく、のびのびと遊ぶことができるのは子どもの成長にとってすごくいいと思いますね。
國井:都会だと公共交通機関が発達しているから時間に追われたり、他人の目を気にして子どもを大きい声で怒ったりということがありますけど、浜中町ではしなくなりましたね。
移動手段が基本的に車なのであまり他人の目は気にしなくていいんですよ。それと近所の人も子どもにやさしくて、子どもを可愛がってくれる方が多いと思いますね。
佐々木:茶内に広い公園があるのはとてもうれしいですね。子どもが思い切り、走り回って楽しんでいますから。
田舎での子育て環境はどうですか?
石原:都会と地方でメリットとデメリットはあると思います。都会に行った友達に話を聞くと、浜中町の方が子育てはしやすいって言っていますね。都会には習い事が近くにたくさんあるけど、自由が利かないこともあるって言っていました。例えば都会では電車移動での不便を感じますけど、浜中町では車移動なので気にならないですね。
國井:町の制度で高校給食が出ること、18 歳までの医療費無料はとても充実していますね。総合文化センターや体育館、グラウンド、温水プールなど、町の施設を無料で使えるというのは他の自治体だとあまり聞いたことがないです。
もっと「こうしてほしい」ってことありますか?
堀内:コミュニティが狭いので最初は人と人との関係も作りやすくていいとは思いますけど、子どもが大きくなるにつれやっぱり地方は限界があるかなって思います。
石原:私の息子が今小学3年生でスポーツを頑張っているけど、人口が少ないからやりたい種目のチームが組めなくて隣町まで行ったりしてますね。
國井:私の主人は茶内中学校の教員なんですけど「部活が 3つしかない」そうなんですよ。野球部は今は町内で連合が組めなくて、隣町の学校と組むそうです。
練習は隣町までの送迎が必要になるので、それであきらめている人もいますね。それで近場でできる個人種目の卓球や、陸上、アイススケートが盛んになっていますね。
堀内:子供がやりたいことを好きにやらせてあげられる環境とか、地方にいても満足できる環境が欲しいですね。
移住を考えている方へメッセージをお願いします
國井:新しいことをやりたい人にはすごくいいところだと思います。都会では同業者がいるとなかなかやれないかもしれないけど、かぶっていなければやりやすいと思うので、そういう方はぜひ来てください。
石原:都会ではできない自由な働き方がしたい人や子育てをするお母さん、これから子どもが欲しいと考えられている方にはとてもいい町だと思います。お待ちしています。
堀内:一緒に町づくりをしたい人大歓迎なので、一度足を運んでください。
●耳より情報●
北海道、特に道東は自家用車が移動手段の中心です。車の免許証と自家用車があるといろいろと便利です。冬道もスタッドレスタイヤがあると安全ですよ。
出典: 移住定住推進員で地域おこし協力隊小山勇太郎が 子育て世代のお母さんたちに集まってもらい、 座談会形式でお話を伺いました。