移住者プロフィール
山内 琢真さん
出身地:愛媛県松山市、前住所:東京都文京区、現住所:福島県南相馬市、職業:アジアクエスト株式会社 システム開発
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南相馬で暮らすことになった経緯を教えてください
山内琢真さん(以下、山内):南相馬で「ITを使って起業して地域を盛り上げよう」と活動している地域おこし協力隊の塚本真也さんという人がいるんです。塚本さんが僕の会社の社長と知り合いで、「何か一緒にやれるといいよね」という話になったそうです。
それで社員を1人南相馬に送りこもうと僕に話が来たんです。南相馬に来たこともなくて、福島県にあると知っていたかも怪しいくらい(笑)。
接点はゼロでしたね。実は、会社をちょうど辞める予定だったんです。5年くらい勤めて一通り経験を積めたので、ちょっと違うことやりたいと考えていた時期でした。想定外ではありましたが、「場所を変える」のもいいかもと思えたんです。
今も東京にいる時も基本的な仕事の内容は変わっていなくて、システム開発の仕事をしています。お客さんが作りたいITのシステム作りを請け負うんですが、東京のチームと僕と、大体5人くらいのチームで仕事をしている感じです。
移住前と後でどのような変化がありましたか
山内:南相馬に来る以前から、コロナ禍で完全リモートワークになっていたので、勤務形態としては変わっていません。東京で一人暮らしだったので、朝起きたらそのままそばの机で8時間働いて、飯食って寝るみたいな感じだったので、家から一切出ない日もざらにありました。
こちらではシェアハウスに暮らしていて、歩く機会も増えたのでちょっと健康になりました。単純なことかもしれませんが、空が広くて気持ちいい。全体的に視野が広くなりましたね。前知識として都会よりは不便だと聞いていましたが、自分の力でカバーできる範囲だと思います。車があればどこにでも行けるし、特に困ることはありません。
移住後の暮らしで気に入っていることはどんなことですか?
山内:南相馬市に来てから、250ccの中型バイクに乗る趣味ができました。都会にいたら駐車場代だけで結構高くつくのでバイクが持てなかったんです。東京にいる頃は、基本的には会社が中心だったんですが、南相馬だと近所に友達がいっぱいいる。距離的に近い人間関係は、大学時代を思い出します。
南相馬で叶えたい目標や夢はありますか?
山内:今は南相馬で一人で働いているので、仲間を増やしたいですね。リモートでできる仕事とはいえ、同じ場所で働く意味もあると感じているので。南相馬には産業技術高校というITを学べる学校があるけれど、地域にITの仕事は少なくて、若者が外に出てしまう状況もあると思います。
ですから地元の高校生のIT教育にチャレンジしたい。業務経験のない子がITエンジニアとして働いていけるように、ちゃんと教育してみたいです。ITの仕事であれば、場所にこだわらず仕事ができて、地元の仕事はもちろん、地元にいながら単価の高い東京や他の地域の仕事を受けることもできます。
ですから、南相馬にIT人材を増やすことで地域活性につながると思います。「教育」という面で南相馬に貢献していけたら嬉しいですね。
これから南相馬への移住を考えている人にメッセージをお願いします
山内:どの街だからいいってことはきっとなくて、人と良好な関係をつくれる場所ならどこでもいいんじゃないかな。幸い、南相馬の人たちが僕を受け入れてくれて、何不自由なく暮らせてるので、僕にとってはすごくいい場所。もちろん、合わない人もいると思いますよ。
僕は、こっちに来て「お誘いは基本的に断らない」と決めていました。新しい環境に入った時の基本的なプラクティスだと思うんですけど、逆に積極的に人脈を広げよう! みたいなことはなかったですね。
そうそう、僕は小高体育館をよく利用するんですが、ジムや体育館は3時間で100円で混んでいないし、東京でジムに通うことを考えたら破格です。休日の楽しみとして近隣のダムを巡ったり、銭湯につかりに行ったり、そんな楽しみもありますよ。
【スケジュール】
8:00 起床
9:00 - 19:00 オフィスで仕事
19:00 フリータイム(夕食、おしゃべり、Youtube観賞など)
01:00 就寝
出典: https://www.city.minamisoma.lg.jp/attraction/interview/16760.html