<h2>地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。</h2><p>住みたい町が募集している(求めている)内容と個人がチャレンジしたい目標が合致し、定住に向けてのサポートが手厚い制度であることが、地域おこし協力隊への応募動機です。</p><p>募集の内容と合致しているということは、やりたい仕事、好きな町での生活が手に入るということです。起業に関しても起業支援補助金があり、チャレンジを後押ししてくれる制度です。</p><p>また、住居などのきめ細かなサポートを受けられること、地域への溶け込みやすさも地域おこし協力隊として地方に移住するメリットだと思います。</p><h2>北海道陸別町を選んだ理由について教えて下さい。</h2><p>自分が暮らす環境に必要なもの、特になくても困らないものを考えた上で、これからの生活の形を様々に思い描くことが出来たことが陸別町を選んだ理由です。</p><p>まず、陸別は好きなものがたくさん詰まった町でした。美しい星空、キーンと冷えた冬、鉄道施設、豊かな自然、きれいな水、きれいな空気です。</p><p>自分の体質に合っていたこともあります。実家からの通勤では毎年熱中症で倒れることもありました。10年以上も重度の花粉症で薬を飲んでも症状がひどく、原因物質のない土地での生活はどんなに楽だろうかと夢見ていました。</p><p>また、以前勤務していた会社がりくべつ鉄道の車両修繕に携わっていた関係で、書類上ですがやりとりをした経験があり、ご縁がある町でした。人生の分岐点に立った時に、陸別町に移住した方からたまたま地域おこし協力隊の募集について伺い、更なるご縁を感じて応募しました。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/01/04/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/eeW6DnuqJXybsZ5OhjtRa.webp"></figure><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/01/04/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/q5iRvc5mA9TJmW_4pAg-v.webp"></figure><h2>地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。</h2><p>最初は、町づくり会社の総務業務や物販販売のお手伝いを中心に、町全体を知ることが出来る業務に就かせていただきました。創業期の会社業務に携わることは、自分が事業化するにあたり最良の経験であると実感しております。</p><p>町づくり会社には物産開発事業部、鉄道事業部、受託事業部があり、特産品の開発販売をしている現場、商工会が保存鉄道を運営している窓口、銀河の森天文台・コテージ等の業務の受託などの現場に携わることが出来ました。</p><p>また、産業振興課内の業務として町内イベントのお手伝いをする中でこれまで築き上げられてきたものや、町内外の様々な関わりについても知る機会を得ました。自分の特性を活かした業務としては、特産品開発があります。</p><p>自分の目線を大切に見守っていただく中、現在、試作を重ねて商品化していく工程を中心に具体化してきた起業化に係る準備も含め業務とさせて頂いています。</p><h2>地域おこし協力隊のやり甲斐はなんですか？</h2><p>町中や訪問先で応援の言葉をいただくと嬉しく感じますし、何かの折に必要とされているんだと感じる言葉を頂いたり、レシピをおこして試作した際、試食した方から「美味しいね。早く商品化されたらいいね。」等の声を頂いた時に、成果が出ているとは言い難い道半ばの活動中の身でありながら喜びを感じてきました。</p><p>卒隊後に事業で雇用を生み出せたり何らしかの成果を出せた時に、自分にとっての「地域おこし協力隊としてのやり甲斐」を実感出来るのだと思います。　</p><h2>地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。</h2><p>地域おこし協力隊になって想定外で困ったということは、自分の経験の中にはありませんでした。地域おこし協力隊は全て一律同じ条件ではないのは知っておりましたし、不安なことはその都度相談して解決できる内容でした。</p><p>それ以上に、親身になってご提案いただくこともあり、そちらの方が想定外の嬉しい出来事だったかもしれません。2020年2月1日着任しましたが、新型コロナウイルスの感染者が2020年1月に国内で初めて確認されてから始った日常の変化、これは、誰もが想定外だったと思います。</p><h2>卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。</h2><p>卒隊後のビジョンは、アフターコロナで変化した世の中の流れにのって地方に仕事の場を増やすことです。リモートワークの標準化や生活様式の変化は地方活性化には大きなチャンスだと捉えています。</p><p>仕事も食文化も距離を超えた取引が当たり前の時代になりました。安定した収入を確保出来る仕組みを確立して、この町で働く仲間を増やすことが目標です。</p><p>今考えているのは素材の宝庫である北海道での菓子等製造拠点を作る事業とバックオフィス業務請負事業です。</p><h2>陸別町の住民と触れ合った際の印象と、エピソードも添えて教えて下さい。</h2><p>着任時期は真冬でした。使っていないFFストーブがあるからと身も知らずな私の入居にあわせてストーブを設置いただいたことに始まり、これまで感謝しきれない程にお世話になっており「おかげさま」の毎日です。</p><p>野生のきのこの見分け方や白樺樹液の採取の仕方を教わり、ご自宅の山で行者ニンニクの収穫体験をさせていただきました。山葡萄やラズベリーを活動に役立てて欲しいと持ってきてくださったり、自然の恵みを享受させて頂きました。</p><p>移住に関する不安は先輩移住者のみなさんが相談にのってくれます。このたび定住に向け引っ越しをしたのですが、地元のガス屋さんや職場の仲間が手伝ってくれました。</p><p>引っ越しをすると聞いて軽トラを貸してくださる方もいらっしゃいました。「何か出来ることがあったら助けるよ」という気持ちをいつも感じるのが陸別で出会った方々です。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/01/04/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/0r4ZQuU6q3HhZP1bR8_7o.webp"></figure><h2>陸別町の魅力について教えて下さい。（自然やグルメ、オススメスポットなど）</h2><p>一番寒い町で有名な陸別ですが、国内最長の運転体験ができる保存鉄道「りくべつ鉄道」や最大級の天体望遠鏡がある銀河の森天文台、道内最大級の史跡「ユクエピラチャシ」が町の中心付近にあります。</p><p>ユクエピラとはアイヌ語で「鹿・食べる・崖」の意です。いにしえより鹿の存在は大きいようで、その陸別の鹿肉を使った「りくべつ鹿ジンギスカン」は必食です。</p><p>またモータースポーツ好きにとって陸別は国内初のWRC・ラリージャパンの開催からの歴史がありグラベル走行は一見の価値があると思います。</p><p>実は、隠れたビューポイントも存在します。日本のSuperDARN（オーロラや電離圏の超観測網）のレーダーは南極・昭和基地に2基、アラスカに1基、そして陸別ポントマムになんと2基設置されています。</p><p>宇宙に一番近い放牧場かもしれません。このポントマムの放牧場から望む阿寒岳の風景はとても美しいです。そんなりくべつミルクを使ったおあずけプリンも是非お召し上がりいただきたい一品です。</p><p>短い夏を楽しむように高山植物の女王コマクサが町内のあちらこちらで可憐な姿を見せてくれます。自然環境が守られてる証だと感じます。そんな静かな町内でゆったり過ごす時間からはヒーリング効果を感じます。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/01/04/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/0MRnP24vKAyH2HwV5FQJC.webp"></figure><h2>移住を検討している方にメッセージをお願いします。</h2><p>移住を検討されているみなさんへ。<br>最初に、地域おこし協力隊に応募する際、募集している業務の内容と契約形態(雇用型・委託型）があっているか、また業務内容を続けた先、卒隊後にこの町での引き続きの生活イメージを描けるかというところは事前に考えておくと良いポイントだと思います。</p><p>陸別町への移住に関してですが、一番寒い町ということで冬の生活が気になるかと思います。陸別は比較的雪が少なく、雪は溶けるというより蒸発しますので水浸しになった経験がありません。</p><p>朝、ドアを開ければダイヤモンドダストが舞う日もあります。真っ青な空と純白の霧氷や樹氷で飾られた山々は美しく家の中はとてもあたたかで私は陸別の冬がとても好きです。</p><p>夏は盆地ならではの暑さはあります。これまで冷房なし生活でも平気だったことも申し添えておきます。買い物でのドライブも私には楽しみですし、女満別空港へは車で1時間と少しです。</p><p>羽田移動は想像以上に近いと感じていただけると思います。鹿や狐の飛び出しには気をつけて！百聞は一見にしかず、移住をご検討されておられる方は是非、陸別町にいらしてください。</p><p>「ちょっと暮らし体験」で陸別生活を体験することも出来ます。私の好きな町を好きになっていただけたらとても嬉しいです。</p><p><strong>地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓</strong><br><a href="https://warp.city/features/2" target="_blank" rel="nofollow noopener noreferrer">https://warp.city/features/2</a></p>

ワープシティ公式

「地域おこし協力隊」とは、地方自治体が地域外の人材を「地域おこし協力隊」として任命し、地域の魅力PRや、農業・漁業への従事、イベントやお祭りの運営など、様々な地域協力活動を行ってもらい、その定住・定着を図る、総務省の取り組みです。

自治体から地域おこし協力隊に委嘱される地域協力活動の内容はさまざま。
地域おこし協力隊の方々は、ふだん一体どのような仕事をしているのでしょうか。

ワープシティは、全国の地域おこし協力隊の隊員にご協力いただき、応募動機や仕事内容、仕事のやり甲斐などについてヒアリングをいたしました。
地域おこし協力隊への入隊をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください！

「地域おこし協力隊に聞きました！」第94回目にご協力いただいた地域おこし協力隊の方は、北海道陸別町の橋本晶子さんです。

陸別町

北海道

北海道陸別町の地域おこし協力隊、趣味・特技：料理・温泉巡り・旅行(プランニング含む)

橋本晶子

#94 北海道陸別町の環境・人・モノに魅了され、移住から定住へ！

<h2>地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。</h2><p>2023年9月まで自営業（2021年2月～2023年9月。職種はサービス業）をしていました。業種的に、お客様が何を求めているのかを十分に分からず悩んでいました。</p><p>そんな中で、自営を譲ることになり次に何をしようかと悩んでいる時、転職の検索をしていると朝倉市が地域おこし協力隊を募集していることを知りました。活動内容を調べていくと、朝倉市に移住し、自治体、地域住民と連携しながら各ミッションを行っていくものでした。</p><p>住民が何を思っているのか、要望、不満、希望や不安など生の声を直接聞くことができることが、今後ビジネスを行う上で役立つと思い応募しました。</p><h2>福岡県朝倉市を選んだ理由について教えて下さい。</h2><p>私の母親が筑前町の出身です。小さい頃は、お盆やお正月になると、沢山の親戚が集まり、ワイワイと食事をしたりゲームをしたり、川や山で遊んだりと楽しい思い出があります。</p><p>秋の時期になると、新米を食べるのが楽しみでした。叔父さんはサラリーマンと兼業で農家をしており、お正月にはお米をもらって帰るのが楽しみでしたし、普段食べる米とは雲泥の差だと子供ながらに感じていました。所縁にある場所へ移住できて、今後も楽しみです。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2023/11/08/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/8BuIvRKY-P_bEOlcadVHz.webp"></figure><h2>地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。</h2><p>ミッションについては、朝倉市のプロモーション活動、移住・定住の為の推進となります。</p><p>プロモーション活動については、県内外はもちろんのこと、海外に向けてSNSでの発信や動画配信、季刊誌などで、朝倉市の魅力ある場所や人をクローズアップしていきます。</p><p>それと同時に、朝倉市に移住や定住を考えている方への推進活動を行っています。支援金や起業支援金の紹介、空き家などを有効活用して朝倉市への関係人口を増やしていきます。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2023/11/08/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/L5NXi1Hf5gyq5Ytt4kb5j.webp"></figure><h2>地域おこし協力隊のやり甲斐はなんですか？</h2><p>ミッションに向けて、自治体の方と連携して行うことが決められている点です。今回は朝倉市を広く認知して頂くためのプロモーション活動及び、移住定住の推進になります。</p><p>移住してきた方への取材でリアルな声、良い点はもちろんのこと、悪い点や悩みなども聞いて、マガジン発行やSNS、動画等で発信できることもやり甲斐になります。実際に自分も移住をしていますので、朝倉市民として感じることをそのまま地域おこし協力隊としての活動に繋げることができる点も、やり甲斐になっています。</p><h2>地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。</h2><p>10月1日付からの勤務になり、正直まだまだ全体が分かっていませんので想定外と感じることはありませんが、与えられた業務を淡々とこなしていくことがベターではないと思っています。</p><p>「限られた時間（最大3年）の中で、自分がどれだけ積極的に住民の方、自治体の方へとアプローチをしていけるのか。」それが最も大事かと思います。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2023/11/08/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/J-K8hxzAB-fbjDhb6c6Ql.webp"></figure><h2>卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。</h2><p>卒業後は起業します。その為の最大3年の着任期間だとは思いますが、あっという間に過ぎると思います。</p><p>毎日の活動の中で常にアンテナを張りながら、狭義で言えば、住民の方々が求めるサービスや困りごとなどを、普段話の中から感じることが大切だと思っています。広義で言えば、県内外はもちろん世界中の方々が朝倉市に来たくなるようなサービスを提供できるような事業者になる為に、毎日活動していきます。</p><p>朝倉市に定住して起業、税金を納めることが今のビジョンです。</p><h2>朝倉市の住民と触れ合った際の印象と、裏付けるエピソードについて教えて下さい。</h2><p>まず印象にあるのは方言や声のトーンです。幼い頃に親戚が集まった際に、聞いていた言葉で懐かしく思いました。</p><p>住民の印象ですが、親切な方が多く、分からないことを聞けば丁寧に教えてくれます。よそ者のように振る舞われることはありませんでした。</p><p>移住してから約2ヵ月ではありますが、思い出に残っているエピソードがあります。空き家バンクのお問い合わせで来庁された70代の男性です。</p><p>次回の免許更新の実技試験で落ちそうなので、甘木周辺の空き家を探しにきました。私は、免許更新の為に練習をすればいいのでは？と思いましたが、今まで軽トラタイプの車しか乗っていないので、自信がないとの理由でした。</p><p>現在住んでいる場所からでは、買い物に行くのも遠く不便になるとのこと。さらに災害への不安、慣れた地域への愛着など、引っ越しの動機一つでも色んな背景や想いがあるんだなと思いました。</p><p>これは自分に落とし込んでも実生活で同じようなことがありますし、高齢になればさらに保守的になるのも分かります。会話の中で、本題とは別の部分で何を求めて感じているのかとても勉強になった触れ合いでした。</p><h2>朝倉市の魅力について教えて下さい。（自然やグルメ、オススメスポットなど）</h2><p>山に囲まれている環境、大通りを1本抜ければ田んぼやビニールハウスが沢山あり自然が多い所です。筑後川もあり農作物や果物が育つのに最適な肥沃な土地で、1年を通して果物が収穫できるのは魅力だと思います。</p><p>そんな自然に恵まれた土地で採れた野菜や果物を使ったスイーツ、綺麗な水を使ったうどんや蕎麦がグルメの魅力です。私は温泉が好きなのですが、朝倉市（秋月、甘木、原鶴など）には車で30分も走れば温泉に入れる所が多いです。</p><p>さらに、温泉で有名な大分県、二日市や筑紫野など近隣に温泉も多いのが魅力的です。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2023/11/08/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/OiuICO3v9mAxjjgp1rtkb.webp"></figure><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2023/11/08/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/wSdQBrpVC6vaZyVFV15D8.webp"></figure><h2>移住を検討している方にメッセージをお願いします。</h2><p>目的をはっきりさせることが大事かと思います。自分の場合は、前職の後にすぐ起業を考えていましたが、何をして良いのかが分からなかった時に地域おこし協力隊の情報を見つけました。</p><p>朝倉市が募集していたので検討し、3年以内に再度起業することを目標に移住を決意しました。なので、自然や田舎での生活に憧れていた、と言うのは2番目以降の移住理由になります。</p><p>移住しながら、起業の為の人脈、種を撒く為の移住が要素としては1番になります。</p><p>福岡県が好きなので、県外は考えていませんでした。移住を検討されている方が、その住んでいる県が好きなのであれば比較的に近い場所への移住を検討してもいいかもしれません。</p><p><strong>地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓</strong><br><a href="https://warp.city/features/2" target="_blank" rel="nofollow noopener noreferrer">https://warp.city/features/2</a></p>

「地域おこし協力隊」とは、地方自治体が地域外の人材を「地域おこし協力隊」として任命し、地域の魅力PRや、農業・漁業への従事、イベントやお祭りの運営など、様々な地域協力活動を行ってもらい、その定住・定着を図る、総務省の取り組みです。

自治体から地域おこし協力隊に委嘱される地域協力活動の内容はさまざま。
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ワープシティは、全国の地域おこし協力隊の隊員にご協力いただき、応募動機や仕事内容、仕事のやり甲斐などについてヒアリングをいたしました。
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「地域おこし協力隊に聞きました！」第85回目にご協力いただいた地域おこし協力隊の方は、福岡県朝倉市の安藤友和さんです。

朝倉市

福岡県

福岡県朝倉市の地域おこし協力隊、趣味・特技：バスケットボール・温泉巡り・ドライブ



安藤友和

#85 福岡県朝倉市の地域おこし協力隊を経て、3年以内に起業・定住に向けて

<h2>地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。</h2><p>地元である北海道の大学で経営理論やまちづくりについて学び、高齢化や過疎化が進む地域の課題を知りました。同時にその地域を盛り上げようと奮闘する大人が生き生きとしている姿を間近で見て、自分もいつになっても目がキラキラした大人でありたいと思いました。</p><p>就職で十勝に来てみると、個人事業主や起業支援が多く、やりたいことを始めやすい環境であることを知りました。十勝の自然と食の豊かさに魅了されたことに加え、十勝でより生産者さんに近いところで自分らしい働き方ができる場所を探していたところ、広尾町でスローライフサポーターの募集を見つけ、応募に至りました。</p><h2>北海道広尾町を選んだ理由について教えて下さい。</h2><p>広尾町との出会いは、昨年PIRUYという広尾町の雑誌のイベントでカメラマンを頼まれたことでした。当時の町の印象としては、”十勝に漁師まちがあるんだ〜”、”昆布漁師さんなんているんだ〜”という程度でした。</p><p>その後何度か町を訪れる機会があり、町の人に会うと、よそ者の私に優しくしてくれました。また、十勝で生産者さんに近いところで仕事がしたいと思っていたところ、たまたま協力隊の募集を知り、なんとなくこの町に呼ばれているような気がしました。</p><p>「漁師も農家もいる」「豊かな食」「挑戦できる環境」だと思い、広尾町を選びました。</p><h2>地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。</h2><p>スローライフ・サポーターとして、「移住・定住の推進、関係人口の増加」を担当しています。</p><ul><li>現在、東京の小学5年生を対象とした、「漁村農村ホームステイ受入事業」や「ふるさとワーキングホリデー」の受入の担当業務をメインで行っています。</li><li>今後は関係人口増加のための認知度アップイベントの開催や、移住を考える人の相談窓口、空き家活用なども行っていきたいと思っています。</li></ul><p><a href="https://www.town.hiroo.lg.jp/kankou/homestay/homestaykyougikai/" target="_blank" rel="nofollow noopener noreferrer">「広尾町漁村農村ホームステイ受入事業」</a></p><p><a href="https://www.town.hiroo.lg.jp/kurashi/ijuu/hiroo_hurusato-workingholiday/" target="_blank" rel="nofollow noopener noreferrer">「広尾町ふるさとワーキングホリデー」</a></p><h2>地域おこし協力隊のやりがいはなんですか？</h2><p>今はまだ始まったばかりで、できるだけたくさんの人と繋がりたいと思っています。町の人に積極的に会いに行っているのですが、夜ご飯を出してくれたり体を心配してくれたりと、優しい方々との出会いがたくさんあり嬉しいです。</p><p>町の人が自分の町の魅力を認識し、地元に誇りを持てるようになることが、地域おこし協力隊の最大の任務だと思っています。町の人に喜んでもらえることが、最終的に自分自身のやりがいになると思って活動しています。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2023/07/05/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/2MxE12qV9p_1V3cR1Dzkz.webp"></figure><h2>地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。</h2><p>町の人から食材をいただくことがあったり、用があり町民のご自宅にお伺いしたときに「ご飯を食べていくかい？」とご馳走になることが多く、家で料理をする機会が減りました（笑）。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2023/07/05/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/tEm0rIBCo-ZmQujHH2c1L.webp"></figure><h2>卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。</h2><p>カメラマンとしての活動を広げつつ、シェアハウス（ゲストハウス）の運営をしたいです。</p><p>現在、広尾町はそもそも泊まれる場所が少なく、移住体験住宅が安宿代わりに使われて、移住の可能性のある層に有効活用されていないという問題があります。シェアハウスで避暑地を過ごしたり、気軽に宿泊できる場所が増えれば、町内滞在時間が伸び、地域活性に繋がると考えています。</p><h2>広尾町の住民と触れ合った際の印象と、裏付けるエピソードについて教えて下さい。</h2><p>町に入ったばかりの私を部外者扱いせず、近い距離で接してくれる方が多いです。</p><p>お世話になる漁家の奥様に初めてご挨拶をしに行った時に「娘から空芯菜が届いたんだけど、今晩ご飯食べに来ない？」と、お誘いをいただきました。中華風春巻きと山菜の天ぷら、カレイの煮付け、空芯菜の炒め物、鮭のあら汁、ポテトサラダ…。</p><p>豊かに彩られる食卓と奥様との止まらないおしゃべりで、私の胃袋も心も満たしてくれました。</p><h2>自治体の魅力について教えて下さい。（自然やグルメ、オススメスポットなど）</h2><ul><li>実はししゃもの漁獲量が日本一です！</li><li>国内唯一、ノルウェーに認定されたサンタランドがあります！</li><li>生産者（農家、漁師）と繋がれます！</li><li>酪農を始めたい人向けのサポートが手厚く、新規就農がしやすい町です！</li><li>おすすめグルメは「鮨政」の”ハモ重”、ししゃも寿司、ベイラウンジcoffeeのランチ、「菊地ファーム」のソフトクリーム、牛乳です！</li><li>おすすめスポットは「大丸山展望台」です！</li></ul><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2023/07/05/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/4FUhgPk7f6NmlMRw0Jgiy.webp"></figure><h2>移住を検討している方にメッセージをお願いします。</h2><p>まずは興味を持ったら現地に来て、現地の人に会ってみるといいと思います。移住体験に参加してみるのもいいし、町独自で行っているツアーもあります。</p><p>事前に情報を仕入れ、その土地に住むイメージができるかが、移住前後でのミスマッチを防ぐことに繋がります。</p><p>私は比較的すぐにここだ！と決めてしまったのですが、移住してみると意外となんとかなるもので、思い切って飛び込んで予想外のことも楽しむぞ！というくらいがちょうどいいのかもしれません（笑）。</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2023/07/05/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/nZNajJqt_NHQhcleFh2td.webp"></figure><p>&nbsp;</p><p><strong>地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓</strong></p><p><a href="https://warp.city/features/2" target="_blank" rel="nofollow noopener noreferrer">https://warp.city/features/2</a></p><p>&nbsp;</p>

「地域おこし協力隊」とは、地方自治体が地域外の人材を「地域おこし協力隊」として任命し、地域の魅力PRや、農業・漁業への従事、イベントやお祭りの運営など、様々な地域協力活動を行ってもらい、その定住・定着を図る、総務省の取り組みです。

自治体から地域おこし協力隊に委嘱される地域協力活動の内容はさまざま。
地域おこし協力隊の方々は、ふだん一体どのような仕事をしているのでしょうか。

ワープシティは、全国の地域おこし協力隊の隊員にご協力いただき、応募動機や仕事内容、仕事のやりがいなどについてヒアリングをいたしました。
地域おこし協力隊への入隊をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください！

「地域おこし協力隊に聞きました！」第59回目にご協力いただいた地域おこし協力隊の方は、北海道広尾町の神部葵さんです。

広尾町

北海道広尾町の地域おこし協力隊、趣味・特技：写真・クラフトビール・キャンプ

神部　 葵

#59 北海道広尾町を選んだ理由は、漁師や農家がいる、豊かな食、挑戦できる環境！

<p>&nbsp;</p><p><img src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2023/06/e691902c-.jpg" alt="『七富チーズ工房』を経営する高木宏昭さん"></p><h2>北海道から移住されたということで、経緯などを教えて下さい。</h2><p><span style="color:#fe5782;"><strong>髙木宏昭さん（以下、髙木）</strong></span><strong>：</strong>もともとは愛媛県の生まれで、国語の教師を目指して北海道の大学で教育を学んでいました。</p><p>そこで酪農教育というものに出会い、乳製品に囲まれた生活の中で、自分が美味しいと思うものを他の人にも知ってもらいたいと考えたり、様々な乳製品に触れてヨーグルトやチーズにも興味を持っていくうちに自分のやりたいことが見えてきたと思います。</p><p>在学中にアイス製造販売を経て、大学4年の時には既に起業を考えていました。卒業後は北海道のチーズ工房で加工や販売を学び、さらに富士宮で酪農専門の牧場にも1年間就職して、生乳生産のことも勉強させてもらいました。</p><p>&nbsp;</p><p><img src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2023/06/4d72e603-.jpg" alt="『七富チーズ工房』を経営する高木宏昭さん"></p><h2>起業・移住の決め手について教えてください。</h2><p><span style="color:#fe5782;"><strong>髙木</strong></span><strong>：</strong>富士宮市を知ったのは、各地を巡って視察をしていた時にたまたま立ち寄った静岡県のレストランのシェフの方に聞いたことがきっかけでした。</p><p>富士山のある風景にはもともと魅力を感じていました。静岡県にも何度か視察に来させていただいた中で、富士宮市の酪農や観光のことを知りました。</p><p>関東に数千件ある牧場の中の上位の酪農家が富士宮に集まって、質の高い牛乳を生産されていて、その乳質の良さはとても魅力的でした。<br>また、富士宮市は県内でも有数の生乳生産の盛んなところで、チーズ作りに欠かせない綺麗な水もあります。</p><p>それにもかかわらず、お店には地元のチーズをあまり見かけないことや、種類が少ないことに気が付きました。<br>そこで、雄大な富士山とその麓に年間を通してゆったりと牛が放牧されている風景を伝えたいという思いや、地元の素材を使って、地元の方にも喜ばれるチーズを作りたいと思ったことが決め手となったと感じています。</p><p>&nbsp;</p><p><img src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2023/06/d70814b3-.jpg" alt="高木宏昭さんが作るチーズ"></p><p>&nbsp;</p><h2>移住時に利用した優遇制度について教えて下さい。</h2><p><span style="color:#fe5782;"><strong>髙木</strong></span><strong>：</strong>静岡で起業することを決めた後は、静岡商工会議所にある「県よろず支援拠点」に3年程前から相談をしていまして、富士市のお菓子屋さんや地元の銀行など色々ご紹介していただきました。</p><p>また、起業にあたり、色々相談に乗っていただいた酪農家さんの牧場のある富士宮市の「下条」を拠点としたいと考えていたので、チーズ工房の場所の選定も、富士宮市の市役所と相談して進めていました。</p><p>その時に、市から起業を支援する「起業支援金」のお話を伺って、申請を進めてもらい、県の産業振興財団に書類を送ってプレゼンを行いました。</p><p>新型コロナウイルスの影響で、緊急事態宣言発令中に支援金の審査が通るか不安はありましたが、無事通過。支援を受けて2021年の1月にプレオープンという形でチーズ工房をスタートさせました。</p><p>&nbsp;</p><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2023/07/09/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/1ibeh6W-V4__y3KkyQwJm.webp"></figure><p>&nbsp;</p><h2>移住してみて感じたことはありますか？</h2><p><span style="color:#fe5782;"><strong>髙木</strong></span><strong>：</strong>ずっと計画してきていたとはいえ、移住に際しては当然不安もありました。まだお店も営業しながら準備している段階なので、一人で製造・販売・事務作業まで行っています。</p><p>そのため夜遅くまで仕事をしたりお店に寝泊まりすることもあるのですが、そんな時にご近所の方々から差し入れをいただいたり、言葉をかけていただけると本当にここに移住してきてよかったと感じます。さりげないサポートに地域性の良さを感じて、本当にありがたいなぁと思います。</p><p>また、先輩移住者である「あおぞらピッツァ」さんと商品をコラボレーションさせてもらったり、新聞やテレビなどメディアの方にも取り上げていただいて、経歴や起業の想いに共感してくれた方がお店に来てくれたりもしました。</p><p>富士宮市は食の魅力、素地もそうですけど、地域性もとても魅力的だと思います。</p><h2>富士宮市に移住を考えている方へメッセージをお願いします。</h2><p><span style="color:#fe5782;"><strong>髙木</strong></span><strong>：</strong>富士宮市は、農業、観光、自然や人間が暮らすための街の機能がコンパクトにまとまっている街だと思います。そのおかげでとても住みやすく感じます。</p><p>また、水も綺麗で富士山の恵みも豊かなので、有機農家さんも多く、起業して何か始めるにしても独自色が出しやすい環境でもあります。不安はどうしてもあるかと思いますが、市役所の方や近隣の皆様をはじめ、力になってくれる方がたくさんいらっしゃいますので、チャレンジできる条件や環境がそろっていると思います。</p><p>実際私以外にも、移住と起業を両方成立させている方が多いこともそれを裏付けていますしね。</p><p>&nbsp;</p><p><img src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2023/06/cd087a1f-.jpg" alt="『七富チーズ工房』のエントランスに立つ高木宏昭さん"></p><p>&nbsp;</p><h2>最後に、七富チーズ工房について教えてください。</h2><p><span style="color:#fe5782;"><strong>髙木</strong></span><strong>：</strong>富士宮市の良質な牛からとれる質の高い牛乳から作ったモッツァレラチーズをメインに、ボッコンチーニなど食べやすいチーズを取り扱っている週末限定の「七富チーズ工房」。</p><p>普段は地元飲食店向けに佐野牧場の生乳を使ったチーズを取り扱っており、移動ピザ販売の「あおぞらピッツァ」とのコラボピザ「宮(ミャ)ルゲリータ」など、商品や素材に合うチーズの開発も行っています。地元のわさび醤油や大葉を組み合わせると、日本酒にも合うことも特徴の一つです。</p><p>ちなみに、店名の由来は、私自身が一家の「七」代目であることと、富士山の「富」の2文字を使用して名付けています。</p><p>※2021年1月15日にオープンし、営業しています。現在、2023年10〜11月に静岡2号店をオープンする準備をしております。</p><p>&nbsp;</p><p>出典:<a href="https://www.fujinomiya-life.com/nanatomicheese/" target="_blank" rel="nofollow noopener">優遇制度で開業・移住 こだわりチーズの「七富チーズ工房」</a></p><p>&nbsp;</p>

愛媛県出身の髙木宏昭さんは、大学時代に北海道で酪農を学び、富士宮市の酪農や乳製品の可能性に魅せられて、富士宮市へ移住しました。現在は『七富チーズ工房』を経営しています。そんな髙木さんに富士宮市への移住を決めた理由や経緯、また起業する方の支援制度である「起業支援金」を受給して起業するまでのお話を伺いました。

富士宮市

静岡県

出身地：愛媛県、前住所：北海道、現住所：静岡県富士宮市、職業：「株式会社 七富乳業」 代表

髙木 宏昭

優遇制度を使い富士宮市に移住！「七富チーズ工房」をオープン

<h2>移住のきっかけは？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">竹村琢（たく）さん（以下、竹村）</span>：</b>広島の本屋で働いていたとき、洲本市で「地域おこし協力隊」をしている共通の知り合いから誘いを受けたことがきっかけで、協力隊として移住してきました。</p>
<p>洲本市出身の奥さんと出会い、最初は五色の古民家に住んでいましたが、奥さんの勤務先が市街地だったこともあり、下加茂に移ってきました。</p>
<h2>どんな方法で物件を探しましたか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">竹村</span>：</b>猫を飼っていたので、ペット可の物件を探しました。不動産屋でいくつか紹介してもらい、現在のマンションへ越してきました。</p>
<h2>移住前の生活とのギャップはありましたか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">竹村</span>：</b>広島に住んでいたころは、駅が近く、スーパーやコンビニも徒歩1〜2分のとても便利な場所に住んでいましたが、下加茂での暮らしも、電車から車生活に変わった程度で、それほどギャップは感じていません。</p>
<h2>2020年1月に、古本屋カフェ「Book&amp;Coffee coyomi」をオープンさせたそうですね。どのようにして起業したのですか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">竹村</span>：</b>洲本市の「女性・若者起業支援事業補助制度」を利用し、起業に関わる経費の2分の1(最大50万円)の補助をいただきました。商工会に入っていたので、補助金の申請時には、書類の書き方や添削まで丁寧に対応していただいて、ありがたかったです。</p>
<h2>加茂地区のお気に入りの場所は？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">竹村</span>：</b>いつも歩いている近所のウォーキングコースです。夜のウォーキングが好きでよく歩いているのですが、聞こえてくるカエルの鳴き声や美しい畑の風景がお気に入りです。</p>
<p><img class="alignnone wp-image-11808 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/02/332b254e-_竹村さんおすすめスポット.jpg" alt="兵庫県洲本市ののどかな田園風景" width="1150" height="767" /></p>
<h2>加茂地区について、いくつか質問させてください。生活の利便性は？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">竹村</span>：</b>コンビニやスーパーが多く、どこも歩いて行ける距離にあります。アップダウンもないので、運動がてらよく歩いて買い物に行っています。</p>
<h2>病院や学校へのアクセスは？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">竹村</span>：</b>保育所・小学校・中学校・高校、どれも近くにあります。クリニックも充実していますし、大型総合病院も近いです。</p>
<p><img class="alignnone wp-image-11809 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/02/03cf4b35-1.png" alt="加茂地区の地図" width="768" height="888" /></p>
<h2>都会へのアクセスは？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">竹村</span>：</b>2018年に「淡路島中央スマートIC」ができたので、とても便利になりました。ちょうど淡路島の中間地点のICなので、アクセスは最高です。</p>
<h2>田舎すぎず都会すぎずという印象でしょうか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">竹村</span>：</b>山や畑もあり、夜にはカエルの鳴き声も聞こえてきますが、住宅街やスーパー、病院などの施設も多いので、比較的都会の要素が多い地域だと思います。</p>
<h2>これから移住を考えている方へメッセージをお願いします</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">竹村</span>：</b>とにかく“焦らない”ことが大切だと思います。まずは地元の人との繋がりを大切にして、1年くらいかけてじっくり地域を吟味してみてください。</p>
<p>「こんな家を探している」「こんなことをしたい」と、地元の人と積極的に対話していくことが大事です。淡路島の人は移住者の方に優しいので、困ったことがあれば助けてくれますよ。</p>
<p>出典: <a href="https://sumo-navi.com/voice/83/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">加茂地区 竹村夫妻</a></p>

和歌山県出身の竹村琢（たく）さんは、2014年、地域おこし協力隊として、当時の勤務地であった広島県から兵庫県洲本市に移住をしました。祖父が大阪で本屋を経営しており、自身も無類の本好きだという竹村さん。2020年1月には、洲本市出身の奥様と共に、古本屋カフェ「Ｂｏｏｋ ＆ Ｃｏｆｆｅｅ ｃｏｙｏｍｉ（ブックアンドコーヒー コヨミ）」をオープン。島内唯一の古本屋カフェとして注目を集めており、遠方からも良書を求めて訪れるのだとか。「コーヒーが飲める本屋をやりたいという僕と、本が読めるカフェをやりたいという妻、ふたりの夢が実現したお店です」と語る竹村さんに、お話を伺いました。

洲本市

兵庫県

出身地：和歌山県（琢さん）、前住所: 広島県、現住所：兵庫県洲本市加茂地区、職業: 飲食店経営「Book&Coffee coyomi」


竹村 琢さん・ 美亜

ふたりの夢がカタチに！島内唯一の古本屋カフェをオープン

<h2>移住のきっかけを教えてください</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">服部大介さん（以下、大介）</span>：</b>学校を卒業して、最初は販売業の仕事をしていたのですが、業績が傾き転職。製造業の仕事に就きましたが、職場環境は決して良くありませんでした。その状況を変えたい、変えたい、と思っていました。</p>
<p>いろいろと学ぶ中、”1つの企業に人生を丸ごと委ねてしまえば、自分で選べる選択肢が極めて少なくなり、運よく環境の良い企業に入った人しか幸せになれない”と教わりました。</p>
<p>それで、特定の企業に依存せず、少しずつでも自分で稼げるようにな幸せになれるのではないかと思い、農山村地域への移住を考えました。地元が静岡の妻にとっては、住み慣れた静岡を離れることは大きな決断でした。二人で移住の情報を調べ、日本各地へ下見に行くうちに、移住への思いは強くなっていきました。</p>
<p>最終的に富山県朝日町への移住を決めたのは、県内のNPO法人が主催する農業体験イベントに参加した時の町の人の優しさ、そして、農業未経験でも農業のノウハウをゼロから学んで就農できる朝日町独自の手厚いサポート制度に魅力を感じたからです。</p>
<p><img class="alignnone wp-image-2944 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/07/68eeb284-interview_08_samune1.jpg" alt="" width="720" height="540" /></p>
<p class="wp-caption-text">残雪の北アルプスを背景に、舟川沿いの桜並木、チューリップ、菜の花が一斉に咲き誇る風景は、『あさひ舟川「春の四重奏」』と名付けられ地元住民の癒しとなっている</p>
<h3>職種が変わることへの不安はありましたか？</h3>
<p><b><span style="color: #fe5782;">大介</span>：</b>私の場合、最初から農業にすごく興味があったかというと、そうではありませんでした。ただ、一般の企業に勤めるのなら、今までの生活と変わりません。農業は自分で物を作り稼いでいけるので挑戦したいと思いました。</p>
<p>朝日町では、2020年4月から農業研修奨励金として月額報酬に毎月3万円を上乗せして支給するほか、新たに建設した就農者向けの研修宿泊施設を住居として提供したり、活動に使用する車両を町が無償で貸与しています。</p>
<p>移住後は町で紹介された一軒家に住みました。そこから徒歩で通えるほどの距離にある近隣の「農事組合法人ハイテック大家庄」に勤務し、あらゆる農作業を習得していきました。高齢化が進むこの地域では、若手の人材は貴重な存在です。</p>
<p><img class="alignnone wp-image-2945 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/07/cffa08b8-interview_08_samune1.jpg" alt="" width="720" height="540" /></p>
<p class="wp-caption-text">ハイテック大家庄では、社員2名とパート勤務3名で約32haの田畑にコシヒカリと大豆、麦、ネギ、小松菜などを栽培。稲刈りなどの繁忙期には地域の農家も一緒に作業を行う</p>
<h3>服部さんの仕事ぶりはどうでしたか？</h3>
<p><b><span style="color: #58cbb7;">事務局長を務める弓野久和さん、（以下、弓野）</span>：</b>服部さんを受け入れた当初は、やっぱり心配もありました。農業は体でコツを覚えるようなことも多くありますが、服部さんはあっという間にできるようになりました。何でも一生懸命に頑張って、ご飯も食べに行かず暗くなるまで熱心に草刈りをしている日もありましたね。</p>
<p><img class="alignnone wp-image-2946 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/07/c9577cd8-interview_08_samune1.jpg" alt="" width="720" height="540" /></p>
<p class="wp-caption-text">「作業が一段落すると、みんなで一杯飲むのが楽しみ」と話す弓野さん（写真右）。服部さんもお酒が好きで、移住後は晩酌が1日の終わりの楽しみ</p>
<h3>実際に農業に携わり気持ちに変化はありましたか？</h3>
<p><b><span style="color: #fe5782;">大介</span>：</b>任期終了が近づくにつれて新たな目標が見え始めました。そのまま米作りに携わるという選択肢も確かにありました。しかし、少しずつでも自分の手で売れる物を作って生活していきたいと思っていたので、小さく始められてある程度稼げる仕事は何だろうとずっと考えていました。</p>
<h3><b>新たな分野への挑戦を応援していただけたのですね。</b></h3>
<p><b><span style="color: #fe5782;">大介</span>：</b>1年ほど考えた結果、出した答えは養蜂でした。養蜂は効率化が難しく、大手の新規参入の心配が少ないこと、国産のハチミツは値段が高くても需要が高いこと、特別な貯蔵施設を必要とせずに常温で3年ほど保管できることから、個人でも始めやすいと思いました。</p>
<p><b><span style="color: #58cbb7;">弓野</span>：</b>ハイテックでこのまま働いてくれたら退職金も出るのに…とも思いましたが、服部さんの夢も応援してあげないと。常勤からパート勤務への切り替えをすることになりました。</p>
<h3>起業について町のサポートはいかがでしたか？</h3>
<p><b><span style="color: #fe5782;">大介</span>：</b>養蜂を始めるにあたって、用意したのは巣箱、ネット付きの帽子や作業着、燻煙器などの専用の道具、そして繁殖力旺盛な種蜂でした。</p>
<p>朝日町では、任期終了後に起業する場合、起業支援事業補助として上限100万円を補助する支援制度があります。養蜂に使う土地も町の人たちの理解と協力を得て無事に見つけることができました。</p>
<p><img class="alignnone wp-image-2947 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/07/84260d2b-interview_08_samune1.jpg" alt="" width="720" height="540" /></p>
<p class="wp-caption-text">1枠で約2000匹のハチが密集。ハチに余計なストレスを与えないようにやさしく、丁寧に育てていく</p>
<h2>養蜂に挑戦してみていかがでしたか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">大介</span>：</b>手探りで始めた養蜂でしたが、今では収穫量も増え、今年はすでに50kgのハチミツを収穫しました。瓶詰めにしてラベルを貼り、町のお菓子屋さんやカフェなどに置かせてもらうと、おかげ様で口コミで評判となりました。今では入荷してすぐに完売してしまうほどの町の人気商品となっています。</p>
<p>こだわりは、非加熱で無添加の純粋ハチミツ。非加熱だとハチミツ本来のミネラルや香りが損なわれません。購入していただいたお客様の口コミやプレゼントなどで知られるようになり、有り難いです。</p>
<h3>人気商品となり、規模を大きくすることは考えていませんか？</h3>
<p><b><span style="color: #fe5782;">大介</span>：</b>一人で無理なく安定的に続けていきたいと思っています。今は、町のお店や施設に置かせてもらうとすぐに売れてしまいますが、これから採れる量が増えていけば個人でネット通販などにも挑戦していきたいです。夏場はどうしても収穫量が少なくなるので、蜜源となる植物や木を周りに植えたりできたら、とは思っています。</p>
<p><img class="alignnone wp-image-2948 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/07/ab38ac9c-interview_08_samune1.jpg" alt="" width="720" height="540" /></p>
<p class="wp-caption-text">丹精込めて作られたハチミツは、町内のカフェやお菓子屋さん、町の複合施設などで購入できる</p>
<h2>移住成功の秘訣は何だと思いますか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">大介</span>：</b>最初から無理しすぎないほうがいいかもしれないです。自分から前へ前へと出ていくと逆に引かれるかもしれません。無理して明るく前に出て行かなくても、真面目に働いて少しモジモジしているくらいがちょうど良いのではないでしょうか。</p>
<p>もちろん、人並み程度に義理堅く誠実であることは大事だと思います。真面目にコツコツやっていこうという気持ちさえあれば、朝日町には協力してくださる方が大勢います。</p>
<h3>地域行事についてはいかがですか？</h3>
<p><b><span style="color: #b8acf1;">服部彩子さん（以下、彩子）</span>：</b>町内の草刈りや運動会などの行事への参加は大事ですね。朝日町の人はみなさん親切で外で作業していると手伝ってくれたり、採れたての野菜や柿を届けてくれます。何かと気にかけてもらっています。</p>
<p>それもこれも主人が地域で農業を頑張っているおかげだと思います。子どもの成長を地域で見守ってくださる感じもありがたいです。</p>
<p><img class="alignnone wp-image-2949 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/07/f17263b1-interview_08_samune1.jpg" alt="" width="720" height="540" /></p>
<p class="wp-caption-text">猫を飼う生活が憧れだった服部さん夫妻。一軒家の広い家に家族3人と猫の“うし太郎”と暮らす日々</p>
<p>ありのままの自分で新生活を始め、自らの手で売れる物を作って稼ぐ夢をかなえた服部さんの名刺には、“農山村型マルチワークへの挑戦”と書かれています。</p>
<p>農事組合での仕事と養蜂の両立に加えて、今後は育てたサツマイモを「壺焼き芋」にして移動販売する新たな取り組みも検討中とのこと。夫婦二人三脚で地域に根を張り、自分の仕事を創る服部さんの挑戦はまだ始まったばかりです。</p>
<h2>朝日町の地域おこし協力隊募集中!</h2>
<p>朝日町では、2021年度の地域おこし協力隊として朝日町に定住し、独立や農業法人等への就農を目指す農業研修生を募集しています。月額報酬のほか、住居や車の無償貸与といった支援も充実。2020年4月には朝日町新規就農者等研修宿泊施設（通称「あさひ農学舎」）を開設。</p>
<p>地元農業団体の運営のもと、実践的な実地研修が受けられます。基礎的な農業に関する知識の習得はもちろん、一人ひとりの目標に沿って研修の企画を行うなど、農業研修生の独立や農業法人等への就農に向けてサポートします。あなたの理想の田舎暮らしを、朝日町でかなえてみませんか。</p>
<p>出典: <a href="https://agri.mynavi.jp/2020_09_30_133280/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">農山村型マルチワークが移住成功の秘訣！ 富山県朝日町があなたの理想の田舎暮らしを全力でサポート</a></p>

都市部から地方へと移住し、地域の人とともに働きながら、新たな人生を歩み始める地域おこし協力隊。しかし、中には任期終了後のライフプランや目標が見えず、定住に結びつかないケースも少なくありません。そうした中、初めての就農から任期後の起業までトータルでサポートしているのが、富山県下新川郡朝日町です。静岡県出身の服部大介さんが、朝日町に移住したのは2016年4月。製造業の夜勤の仕事で深刻なストレスを抱えていたため、転職ではなく移住を選んだのだそう。現在は、養蜂家として非加熱で無添加の純粋ハチミツを生産・販売を行っています。そんな服部大介さん・彩子さんご夫妻に、移住までの経緯や養蜂の起業について、詳しくお話を伺いました。

#起業支援を活用