移住者プロフィール
神部 葵さん
利用した支援制度
地域おこし協力隊
北海道広尾町の地域おこし協力隊、趣味・特技:写真・クラフトビール・キャンプ
目次
INDEX
地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。
地元である北海道の大学で経営理論やまちづくりについて学び、高齢化や過疎化が進む地域の課題を知りました。同時にその地域を盛り上げようと奮闘する大人が生き生きとしている姿を間近で見て、自分もいつになっても目がキラキラした大人でありたいと思いました。
就職で十勝に来てみると、個人事業主や起業支援が多く、やりたいことを始めやすい環境であることを知りました。十勝の自然と食の豊かさに魅了されたことに加え、十勝でより生産者さんに近いところで自分らしい働き方ができる場所を探していたところ、広尾町でスローライフサポーターの募集を見つけ、応募に至りました。
北海道広尾町を選んだ理由について教えて下さい。
広尾町との出会いは、昨年PIRUYという広尾町の雑誌のイベントでカメラマンを頼まれたことでした。当時の町の印象としては、”十勝に漁師まちがあるんだ〜”、”昆布漁師さんなんているんだ〜”という程度でした。
その後何度か町を訪れる機会があり、町の人に会うと、よそ者の私に優しくしてくれました。また、十勝で生産者さんに近いところで仕事がしたいと思っていたところ、たまたま協力隊の募集を知り、なんとなくこの町に呼ばれているような気がしました。
「漁師も農家もいる」「豊かな食」「挑戦できる環境」だと思い、広尾町を選びました。
地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。
スローライフ・サポーターとして、「移住・定住の推進、関係人口の増加」を担当しています。
- 現在、東京の小学5年生を対象とした、「漁村農村ホームステイ受入事業」や「ふるさとワーキングホリデー」の受入の担当業務をメインで行っています。
- 今後は関係人口増加のための認知度アップイベントの開催や、移住を考える人の相談窓口、空き家活用なども行っていきたいと思っています。
地域おこし協力隊のやり甲斐はなんですか?
今はまだ始まったばかりで、できるだけたくさんの人と繋がりたいと思っています。町の人に積極的に会いに行っているのですが、夜ご飯を出してくれたり体を心配してくれたりと、優しい方々との出会いがたくさんあり嬉しいです。
町の人が自分の町の魅力を認識し、地元に誇りを持てるようになることが、地域おこし協力隊の最大の任務だと思っています。町の人に喜んでもらえることが、最終的に自分自身のやり甲斐になると思って活動しています。
地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。
町の人から食材をいただくことがあったり、用があり町民のご自宅にお伺いしたときに「ご飯を食べていくかい?」とご馳走になることが多く、家で料理をする機会が減りました(笑)。
卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。
カメラマンとしての活動を広げつつ、シェアハウス(ゲストハウス)の運営をしたいです。
現在、広尾町はそもそも泊まれる場所が少なく、移住体験住宅が安宿代わりに使われて、移住の可能性のある層に有効活用されていないという問題があります。シェアハウスで避暑地を過ごしたり、気軽に宿泊できる場所が増えれば、町内滞在時間が伸び、地域活性に繋がると考えています。
広尾町の住民と触れ合った際の印象と、裏付けるエピソードについて教えて下さい。
町に入ったばかりの私を部外者扱いせず、近い距離で接してくれる方が多いです。
お世話になる漁家の奥様に初めてご挨拶をしに行った時に「娘から空芯菜が届いたんだけど、今晩ご飯食べに来ない?」と、お誘いをいただきました。中華風春巻きと山菜の天ぷら、カレイの煮付け、空芯菜の炒め物、鮭のあら汁、ポテトサラダ…。
豊かに彩られる食卓と奥様との止まらないおしゃべりで、私の胃袋も心も満たしてくれました。
自治体の魅力について教えて下さい。(自然やグルメ、オススメスポットなど)
- 実はししゃもの漁獲量が日本一です!
- 国内唯一、ノルウェーに認定されたサンタランドがあります!
- 生産者(農家、漁師)と繋がれます!
- 酪農を始めたい人向けのサポートが手厚く、新規就農がしやすい町です!
- おすすめグルメは「鮨政」の”ハモ重”、ししゃも寿司、ベイラウンジcoffeeのランチ、「菊地ファーム」のソフトクリーム、牛乳です!
- おすすめスポットは「大丸山展望台」です!
移住を検討している方にメッセージをお願いします。
まずは興味を持ったら現地に来て、現地の人に会ってみるといいと思います。移住体験に参加してみるのもいいし、町独自で行っているツアーもあります。
事前に情報を仕入れ、その土地に住むイメージができるかが、移住前後でのミスマッチを防ぐことに繋がります。
私は比較的すぐにここだ!と決めてしまったのですが、移住してみると意外となんとかなるもので、思い切って飛び込んで予想外のことも楽しむぞ!というくらいがちょうどいいのかもしれません(笑)。
地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓