<h2>福岡のペットショップで福ちゃんに一目惚れ</h2>小さい頃から動物好きだったママさんと、楽器演奏やランニングなど趣味が多彩なパパさん。ふたりが犬を飼い始めたのは、2019年に結婚し、福岡で暮らし始めたタイミングだった。 特にママさんにとって、犬と暮らすことは長年の夢だったという。 ママさん：「小さい頃から本当に動物が好きで、ご近所さんが飼っているゴールデンレトリーバーが赤ちゃんを産んだ時には、毎日のように見に行かせてもらっていました。自宅では飼うことができなかったので、大人になったら絶対にワンちゃんや猫ちゃんに囲まれて生活したい！と思っていました」 そんなご夫婦が福岡で最初に迎え入れたのが、柴犬の女の子・福（ふく）ちゃんだ。<img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/02/26/IurpajjORaaiP5rDRE0hG/A0EnEf10qLhRTtDbOoq8r.webp"> ママさん：「ペットショップを何軒も回ったのですが、なかなかピンとくる出会いがなくて。そんな時に、あるショップで福ちゃんを見たときに一目惚れしました。もう可愛さが段違いだったんです」 パパさん：「ただその時、福ちゃんはほかの人が商談中でした。一旦は仕方なく帰ったのですが、やっぱり諦めきれず……。次の日にもう一度足を運んだら、商談中ではなくなっていたんです。迷わず家族に迎え入れました。雨の日だったことをよく覚えています」<h2>「福ちゃんがもっと楽しく過ごせるように」。柴犬仲間・富くんもお迎え</h2>そして、その一年後には、柴犬の男の子・富（とむ）くんも家族に加わることになる。 <img><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/02/27/-9EMqEXy356ofznTj9ilP/-gkSJG8-H7PPmjG2y0__V.webp"><img><img> 当初は、福ちゃんとの暮らしだけで手いっぱい。2匹目のことを考える余裕はなかったが、最終的に多頭飼いを決めた背景には、その福ちゃんの性格が関係していたという。 ママさん：「福ちゃんは性格が大人しく、家にいてもおもちゃを使って遊んだりしないんです。ドッグランに連れていっても、犬見知りしてしまう。でもある時、同じくらいの大きさの柴犬とは楽しそうにじゃれていることに気づきました。その姿を見ているうちに、柴犬であればもう1匹迎えることで、福ちゃんがもっと楽しく過ごせるんじゃないか、と思うようになったんです」 大阪にあるペットショップのホームページで富くんを見つけたときには、やはり「この子だ！」という直感があったという。迎え入れることを決め、はるばる大阪まで足を運んだ。 やんちゃで物怖じしない性格の富くん。ご夫婦の願いの通り、彼が家族の一員になってから、福ちゃんは以前よりも家の中でも走り回り、元気に遊ぶようになったそうだ。&nbsp;<h2>成長記録として始めたYouTube。見る人を「温かい気持ちに」</h2>まるで姉弟のように仲睦まじい福ちゃんと富くんの日常の様子は、YouTubeチャンネル「豆柴福ちゃん富くんFuku and Tom」でたっぷりと見ることができる。なぜ、YouTubeでの配信を始めたのだろうか。<img><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/02/26/IurpajjORaaiP5rDRE0hG/9gp97Im3QYwhU1b4YiZ5k.webp"><img> ママさん：「もともとは、同じようにワンちゃんを飼っている方との情報交換を目的にSNSを使っていました。少しずつフォロワーが増えるうちに、成長記録を残すために、可愛い動画も撮りたいなと思うようになって。パパさんからのすすめを受けて、YouTubeに投稿するようになったんです。本格的に始めたのは、富くんをお迎えした2020年3月からですね」 最初のうちは視聴数が伸びず、モチベーションを保つのが大変だったというが、根気強く投稿を続けているうちに見てくれる人が増え、今では多くのファンを抱える人気チャンネルとなった。福ちゃんと富くんの穏やかで愛くるしい姿は、見ているだけで幸せな気持ちになり、元気な姿を見守り続けたくなる。そんな人は多いのではないだろうか。<img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/02/26/IurpajjORaaiP5rDRE0hG/54-b4EdNXpTe-5XQ3YaMx.webp"> ママさん：「いろいろなコメントを寄せていただきますが、『嫌なことがあったときに動画を見ていて癒されました』といった言葉はとても励みになりますね。動画を見てクスっと笑ったり、温かい気持ちになってもらえたら、とても嬉しいです」 パパさん:「不登校だった子どもが学校に行けるようになりました、という方もいたんですよ」 福ちゃんと富くんの姿は、画面越しにも多くの人の心を明るく勇気づけているのだろう。<h2>軽井沢へ移住。決め手は「涼しい気候」と「開放的な庭」</h2>そんなご夫婦が、避暑地として知られる長野県軽井沢町に移住したのは、2023年12月のこと。愛犬との生活を第一に考えての決断だったというが、なぜ軽井沢だったのだろうか。 ママさん：「一番の理由は気候です。福岡は夏がものすごく暑くて、朝8時になると外に出られないし、夕方も6時半を過ぎないとお散歩するのが難しいくらいでした。そんな状況が夏場はずっと続くので、もっと涼しく快適に過ごせる環境で生活したいと考えるようになったんです。 福ちゃんと富くんがのびのびと遊びまわれるような、お庭がある家に住みたいという思いもありました。全国を対象に、そうした暮らしが実現できる場所を一年ほどかけてゆっくり探しました」 パパさん：「そんな中で条件に適ったのが軽井沢でした。標高が高く、夕方以降は涼しくなるので快適に散歩ができるし、庭付きの良い物件も見つかりました。軽井沢の住宅って、一軒一軒の間隔が結構広く空いているんです。なので、庭がそれほど広くなかったとしても、周りを遮るものがない分、開放感がある。そこが気に入りましたね」<h2>初めて使った薪ストーブ。寒冷地ならではの苦労も</h2>移住するまで、軽井沢には一度も足を運んだことがなかったという二人。実際、暮らし始めてみて感じた町の印象や暮らしの変化についても伺った。 パパさん：「軽井沢は、比較的コンパクトな町だなと感じますね。最初は、車がないと生活できないイメージがありましたが、車を使わなくても今のところ生活できています。自転車があれば楽勝です！日常的な買い物などで、特に不便に感じていることはありません」 その一方で、寒冷地ならではの冬の寒さには苦戦している模様。暖をとるために初めて薪ストーブを使ったそうで、冬の快適な過ごし方は「勉強中」だという。 パパさん：「軽井沢は都市ガスがなく、プロパンガスなのでガス代が高いんです。それなら、灯油か石油ストーブを使おうと思っても、いまいち、どれくらい燃料代がかかるのかイメージできない。薪にしても何本使えばいいのか……。わからないことだらけでした」<h2>福ちゃん・富くんが橋渡し役に。広がる地域とのコミュニケーション</h2>そうした地域ならではの生活を知る上でも、大切になってくるのが地元の人たちとのコミュニケーションだろう。ご近所さんたちとはあいさつなど、積極的に言葉を交わすよう心がけているというが、そんな時、橋渡し役として助けになるのが、福ちゃん・富くんの存在だ。<img><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/02/26/IurpajjORaaiP5rDRE0hG/M0XEV88bDtEK4dJ9leKqZ.webp"><img> ママさん：「散歩で何度かお会いするうちに顔なじみになり、お話をするようになることが多いんです。福ちゃん・富くんの話題を中心に会話が広がり、生活のコツやおすすめのお店を教えていただくこともあります」 パパさん：「都市部ではなかなか難しいと思いますが、軽井沢ではカフェや個人店に入ると、ほかのお客さんたちともその場で仲良くなれるんです。店主の方も気軽に声をかけてくださったりして、行きつけのお店もできやすいです」 ママさん：「先日も、ペットOKのカフェに行ったら、お会計をしたあとにお店の方が、『自分も犬を飼ってるんです』と話しかけてくれました。そこから薪の使い方の話に発展したりして……そうしたコミュニケーションの広がりがとても面白いですね」<h2>ドッグフレンドリーな町で福ちゃん・富くんものびのび生活</h2>愛犬と一緒に入店できたり、食事ができたりする店も多いという軽井沢。そうしたペットOKのお店が紹介されたマップが発行されていることからも、その充実ぶりがうかがえる。ドッグフレンドリーな町で、愛犬とともに快適に暮らせる移住先としては、間違いのない選択だったようだ。 パパさん：「普通のお店にもワンちゃん用のオムツが用意されていたのには驚きましたね」 一方で、軽井沢は町として景観や自然の保護に力を入れていることもあり、芝生内の犬（ペット）の立ち入りを禁止するなど、制限を設けている公園も多いという。 パパさん：「代わりに無料のドッグランが整備されていたりします。小さいお子さんが遊ぶ芝生のスペースと、ワンちゃんが自由に走り回れる専用のスペースが別々に用意されているのは、安全性の面でも良いことだなと思います」 実際、移住してから、福ちゃん・富くんは以前にも増してのびのびと生活ができているという。大きな物音のしない静かな環境で、ストレスなく過ごせることも大きいようだ。 パパさん：「夜は本当に静かで人間も犬もぐっすり眠れます。福岡にいた頃は物音で夜中に目が覚めてしまうこともしょっちゅうでしたが、軽井沢では朝まで快適に眠れて、睡眠の質が上がりました。朝7時には目を覚ましていた福ちゃん、富くんも、こちらでは朝9時くらいまでゆっくり眠っています」<h2>移住には勢いも大事！「愛犬に対する思いを何より大切に」</h2>まるで我が子のような愛犬と軽井沢での新生活を楽しむパパさん・ママさん。最後に、そんなお二人から愛犬と一緒に移住を検討している方に向けてメッセージをいただいた。<img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2024/02/26/IurpajjORaaiP5rDRE0hG/L_3R0-eH5JcljzTbhFm5x.webp"> パパさん：「芝生の立ち入り禁止もそうですが、地域ならではの細かいルールがあったりするので、そのあたりは注意が必要かなと思います。とはいえ、愛犬のために移住するのであれば、まずはその思いを大切にして迷わずに決断して良いと思います！『この子と健康に楽しく暮らしたい』そんな思いひとつでも十分なのではないでしょうか」 ママさん：「住んだことのない場所に行くとなると、不安に感じることも多いかもしれませんが、一方で、勢いがないと実行できない面もあると思います。私たちも『大丈夫だろう』と信じて移住を決めました！」 移住してから2か月ほどだが、すでに「定住したい」と思うほど軽井沢が気に入っているというお二人。これからは、関東、北陸など、「移住してきたからこそ行ける場所に、福ちゃん、富くんと一緒にたくさんお出かけしたい」と、今後の楽しみも語ってくれた。 YouTubeチャンネル「豆柴福ちゃん富くんFuku and Tom」では、軽井沢の新居のルームツアーの様子や雪遊びを楽しむ福ちゃん富くんの姿なども配信されている。ぜひチェックを！

ワープシティ公式

“ワープシティ地方移住体験談”では、地方移住を検討している方に向けて、先輩移住者から移住に至った経緯や体験談、移住先の仕事内容や生活などの生の声をお届けしています。

第71回目の先輩移住者は、柴犬の福（ふく）ちゃんと富（とむ）くんの飼い主ご夫婦で、YouTubeの人気チャンネル「豆柴福ちゃん富くんFuku and Tom」を配信している福富ママさん・パパさんです。

愛犬と快適に暮らせる環境を求めて、2023年12月に福岡県から長野県軽井沢町に移住しました。2匹の愛犬との出会いのエピソードから、ドッグフレンドリーな町だという軽井沢での新しい暮らしぶりまで、たっぷりとお話を伺いました。

軽井沢町

長野県

前住所：福岡県、現住所：長野県軽井沢、職業：YouTubeチャンネル「豆柴福ちゃん富くんFuku and Tom」配信者

福富ママさん・パパ

軽井沢へ“ペット移住”！YouTubeで大人気の「豆柴福ちゃん富くん」との移住ライフ

<h2>地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。</h2>東京での転職活動が上手くいかず、実家での不和もあり、生きづらさ・世界の狭さを感じていたところ、TV番組の「前橋市移住特集」を観て、関東圏の行ったことのある範囲より先で、拠点になりそうなので行ってみました。前橋市役所に連絡したところ、移住コンシェルジュの鈴木正知さんを紹介され、田口町のアリスの森で面談を受けました。前橋市の自動車アクセスの良さ、空の広さ、気持ち良い風、前橋の東京からの距離感、アリスの森から見た田園風景で滞在を決めました。そこから地域おこし協力隊のインターンとなり、本隊と合流し、現在に至ります。<h2>群馬県前橋市を選んだ理由について教えて下さい。</h2>自然の面では、空が広く、山の景色が良くて、気持ち良い風が吹くところです。文化の面では、東京にない地域の文化（前橋祭りや富士見の産業祭や稲荷祭り）が生きているところです。生活の面では、スーパー・ドラッグストア・コンビニエンスストアなど生活・趣味に必要な施設が揃っているところ、実家が東京にあり、家族の体調が思わしくないとき、東京へ行き来しやすいところです。東京では関わらなかった地域活動を近くで見られ、すぐに参加できたところが理由です。<h2>地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。</h2>仕事内容としては、主に下記のような内容に取り組んでいます。<ul><li>前橋移住コンシェルジュと移住相談に同席しながら、移住希望者を支援し、移住者を増やすための知識・アイデアを学び、生み出すこと。</li><li>移住希望者の前橋市に対する理解を深めるために観光地・居住地候補を案内すること。</li><li>定住した方々の生活サポート（除草、生活設備改修、荷物運搬、粗大ゴミ運搬）。</li><li>群馬県内外の移住促進イベントに参加し、移住に興味を持ってもらうように促すこと。</li><li>地域活動（イベントへの参加、古民家活性化活動を支援、地域清掃）への協力。</li><li>前橋市主産業の一つである農業の活動体験。</li><li>SNSを使った前橋市のPR。</li></ul><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2023/10/26/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/AixFAeeQk9li2flocWYmT.webp"></figure><h2>地域おこし協力隊のやり甲斐はなんですか？</h2>今まで知らなかった前橋市のスポット・イベントを知ることができるところ、そこに行かなければ出会えなかった人々（イベント主催者・従業員・参加者）に出会えるところです。また、前橋市の地域について文化やイベントや新規出店などの情報を知ることができるところ、今まで前橋市を知らなかった相談者に前橋市に興味をもってもらえるところなど、多くのやり甲斐があります。相談者にもユニークな経歴を持つ人が多いので出会えることはありがたいです。自分自身も移住者なので移住を内側の視点から見られるのは重要なやり甲斐だと考えます。<figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2023/10/26/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/BYy_Eh_wD6a7MXMssxOtN.webp"></figure><h2>地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。</h2>前橋市は裾野が広く、移動に時間がかかります。車でしか行けない場所もあるので運転時間が長くなって疲労してしまうことがあります。また、地区に分かれていて町名がたくさんあるので、戸惑いました。地区ごとにイベントがあるので、スケジュールが被ることがあり、招待されても行けない場合があることが想定外でした。活動に行かなければ出会えなかった人々（イベント主催者・従業員・参加者）に出会えるところや、相談者にもユニークな経歴を持つ人が多いので、そういった方々に出会えることは良い意味で想定外でした。<figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2023/10/26/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/3-VCzuPO40_bZ858zh4V-.webp"></figure><h2>&nbsp;卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。</h2>移住希望者の話を聞くと、前橋市に移住し、家庭菜園や農業を始めたい人は多いですが、知識・技術が足りない、本格的に農業を始めたくて求人を出しても応募がなく、人手不足の状態で開始することになってしまっているなどの問題があることが現状だと考えています。そのため、地域おこし協力隊の活動から得た農業の知識を用いて、経験がない人を支援したり、農業を始める人にそれを支援したい人材のマッチングを行ったりしてみたいと考えています。また、移住コンシェルジュの仕事や地域とのつながりを維持できる仕事をしていきたいと考えています。<h2>前橋市の住民と触れ合った際の印象と、エピソードも添えて教えて下さい。</h2>地域おこし協力隊になった後、前橋市河原浜町にある古民家で行われた稲荷祭りに参加しました。稲荷様を奉っている社やご神体をきれいにして、お供えをして、作業をした人達でご飯を食べました。急に来た自分も仲間に入れていただき、楽しい、ゆっくりとした時間を過ごすことができました。東京にはない昔からの行事が現代にもつながっている、伝統や土着神を大切にしている、稲荷祭りの作業やご飯を食べることで人同士のつながりを大切にする地域性なのだと印象を受けました。<figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2023/10/26/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/JO9874xfLq26uCEegFwIH.webp"></figure><h2>前橋市の魅力について教えて下さい。（自然やグルメ、オススメスポットなど）</h2><ul><li>空が広く、気持ち良い風が吹きます。</li><li>県庁がある街並みと田園風景が広がる景色が近くにあります。</li><li>スーパー・ドラッグストア・コンビニなど生活・趣味に必要な施設が揃っているため、生活がし易いです</li><li>実家が東京にあり、東京から離れられないので行き来しやすいのはありがたいです。</li><li>興味があれば前橋市の地域活動を近くで見られて、参加できます。</li><li>スポットとしては温泉・温浴施設が好きなので道の駅にはよく行きます。</li><li>特によく行くのは道の駅まえばし赤城・道の駅ふじみ・道の駅赤城の恵です。</li><li>犬が好きなので名犬牧場に犬を見に行きます。</li><li>赤城山山頂の大沼は夏には避暑地になり、冬には氷上ワカサギ釣りが楽しめます。</li></ul><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2023/10/26/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/OLkoSt2upjZ_gri0zSPkl.webp"></figure><h2>移住を検討している方にメッセージをお願いします。</h2><ul><li>県庁所在地都市での生活・趣味に必要な施設が揃っているため、生活はし易く、物価が安いです。</li><li>県庁は高くて大きいので、実際に来て一度見て欲しいです！</li><li>東京と違い、高すぎる建物が存在しないし、電線の地中化が進んでいるので、空が広く風が気持ちいいです！</li><li>街から少し山道を登れば、田園風景も満喫できます！</li><li>保育園～大学院まで教育機関が揃い、多数存在するのでお子様のために出来る選択肢が多いです！</li><li>東京への出勤も2時間以内に出来ます！</li><li>色々なイベントが開催されていて前橋市内観光は飽きません！</li></ul>地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓ <a href="https://warp.city/features/2" target="_blank" rel="nofollow noopener noreferrer">https://warp.city/features/2</a>

「地域おこし協力隊」とは、地方自治体が地域外の人材を「地域おこし協力隊」として任命し、地域の魅力PRや、農業・漁業への従事、イベントやお祭りの運営など、様々な地域協力活動を行ってもらい、その定住・定着を図る、総務省の取り組みです。

自治体から地域おこし協力隊に委嘱される地域協力活動の内容はさまざま。
地域おこし協力隊の方々は、ふだん一体どのような仕事をしているのでしょうか。

ワープシティは、全国の地域おこし協力隊の隊員にご協力いただき、応募動機や仕事内容、仕事のやり甲斐などについてヒアリングをいたしました。
地域おこし協力隊への入隊をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください！

「地域おこし協力隊に聞きました！」第71回目にご協力いただいた地域おこし協力隊の方は、群馬県前橋市の上原裕介さんです。


前橋市

群馬県

群馬県前橋市の地域おこし協力隊、趣味・特技：魚釣り・キャンプ

上原裕介

#71 卒隊後も、協力隊の活動から得た知識を用いて群馬県前橋市の課題解決に向き合いたい

<h2>地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。</h2>地元である北海道の大学で経営理論やまちづくりについて学び、高齢化や過疎化が進む地域の課題を知りました。同時にその地域を盛り上げようと奮闘する大人が生き生きとしている姿を間近で見て、自分もいつになっても目がキラキラした大人でありたいと思いました。就職で十勝に来てみると、個人事業主や起業支援が多く、やりたいことを始めやすい環境であることを知りました。十勝の自然と食の豊かさに魅了されたことに加え、十勝でより生産者さんに近いところで自分らしい働き方ができる場所を探していたところ、広尾町でスローライフサポーターの募集を見つけ、応募に至りました。<h2>北海道広尾町を選んだ理由について教えて下さい。</h2>広尾町との出会いは、昨年PIRUYという広尾町の雑誌のイベントでカメラマンを頼まれたことでした。当時の町の印象としては、”十勝に漁師まちがあるんだ〜”、”昆布漁師さんなんているんだ〜”という程度でした。その後何度か町を訪れる機会があり、町の人に会うと、よそ者の私に優しくしてくれました。また、十勝で生産者さんに近いところで仕事がしたいと思っていたところ、たまたま協力隊の募集を知り、なんとなくこの町に呼ばれているような気がしました。「漁師も農家もいる」「豊かな食」「挑戦できる環境」だと思い、広尾町を選びました。<h2>地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。</h2>スローライフ・サポーターとして、「移住・定住の推進、関係人口の増加」を担当しています。<ul><li>現在、東京の小学5年生を対象とした、「漁村農村ホームステイ受入事業」や「ふるさとワーキングホリデー」の受入の担当業務をメインで行っています。</li><li>今後は関係人口増加のための認知度アップイベントの開催や、移住を考える人の相談窓口、空き家活用なども行っていきたいと思っています。</li></ul><a href="https://www.town.hiroo.lg.jp/kankou/homestay/homestaykyougikai/" target="_blank" rel="nofollow noopener noreferrer">「広尾町漁村農村ホームステイ受入事業」</a><a href="https://www.town.hiroo.lg.jp/kurashi/ijuu/hiroo_hurusato-workingholiday/" target="_blank" rel="nofollow noopener noreferrer">「広尾町ふるさとワーキングホリデー」</a><h2>地域おこし協力隊のやりがいはなんですか？</h2>今はまだ始まったばかりで、できるだけたくさんの人と繋がりたいと思っています。町の人に積極的に会いに行っているのですが、夜ご飯を出してくれたり体を心配してくれたりと、優しい方々との出会いがたくさんあり嬉しいです。町の人が自分の町の魅力を認識し、地元に誇りを持てるようになることが、地域おこし協力隊の最大の任務だと思っています。町の人に喜んでもらえることが、最終的に自分自身のやりがいになると思って活動しています。<figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2023/07/05/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/2MxE12qV9p_1V3cR1Dzkz.webp"></figure><h2>地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。</h2>町の人から食材をいただくことがあったり、用があり町民のご自宅にお伺いしたときに「ご飯を食べていくかい？」とご馳走になることが多く、家で料理をする機会が減りました（笑）。<figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2023/07/05/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/tEm0rIBCo-ZmQujHH2c1L.webp"></figure><h2>卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。</h2>カメラマンとしての活動を広げつつ、シェアハウス（ゲストハウス）の運営をしたいです。現在、広尾町はそもそも泊まれる場所が少なく、移住体験住宅が安宿代わりに使われて、移住の可能性のある層に有効活用されていないという問題があります。シェアハウスで避暑地を過ごしたり、気軽に宿泊できる場所が増えれば、町内滞在時間が伸び、地域活性に繋がると考えています。<h2>広尾町の住民と触れ合った際の印象と、裏付けるエピソードについて教えて下さい。</h2>町に入ったばかりの私を部外者扱いせず、近い距離で接してくれる方が多いです。お世話になる漁家の奥様に初めてご挨拶をしに行った時に「娘から空芯菜が届いたんだけど、今晩ご飯食べに来ない？」と、お誘いをいただきました。中華風春巻きと山菜の天ぷら、カレイの煮付け、空芯菜の炒め物、鮭のあら汁、ポテトサラダ…。豊かに彩られる食卓と奥様との止まらないおしゃべりで、私の胃袋も心も満たしてくれました。<h2>自治体の魅力について教えて下さい。（自然やグルメ、オススメスポットなど）</h2><ul><li>実はししゃもの漁獲量が日本一です！</li><li>国内唯一、ノルウェーに認定されたサンタランドがあります！</li><li>生産者（農家、漁師）と繋がれます！</li><li>酪農を始めたい人向けのサポートが手厚く、新規就農がしやすい町です！</li><li>おすすめグルメは「鮨政」の”ハモ重”、ししゃも寿司、ベイラウンジcoffeeのランチ、「菊地ファーム」のソフトクリーム、牛乳です！</li><li>おすすめスポットは「大丸山展望台」です！</li></ul><figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2023/07/05/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/4FUhgPk7f6NmlMRw0Jgiy.webp"></figure><h2>移住を検討している方にメッセージをお願いします。</h2>まずは興味を持ったら現地に来て、現地の人に会ってみるといいと思います。移住体験に参加してみるのもいいし、町独自で行っているツアーもあります。事前に情報を仕入れ、その土地に住むイメージができるかが、移住前後でのミスマッチを防ぐことに繋がります。私は比較的すぐにここだ！と決めてしまったのですが、移住してみると意外となんとかなるもので、思い切って飛び込んで予想外のことも楽しむぞ！というくらいがちょうどいいのかもしれません（笑）。<figure class="image"><img src="https://warp.city/storage/uploads/posts/2023/07/05/K2ZFzYT0mcjVgHAwvF-nM/nZNajJqt_NHQhcleFh2td.webp"></figure>&nbsp;地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓<a href="https://warp.city/features/2" target="_blank" rel="nofollow noopener noreferrer">https://warp.city/features/2</a>&nbsp;

「地域おこし協力隊」とは、地方自治体が地域外の人材を「地域おこし協力隊」として任命し、地域の魅力PRや、農業・漁業への従事、イベントやお祭りの運営など、様々な地域協力活動を行ってもらい、その定住・定着を図る、総務省の取り組みです。

自治体から地域おこし協力隊に委嘱される地域協力活動の内容はさまざま。
地域おこし協力隊の方々は、ふだん一体どのような仕事をしているのでしょうか。

ワープシティは、全国の地域おこし協力隊の隊員にご協力いただき、応募動機や仕事内容、仕事のやりがいなどについてヒアリングをいたしました。
地域おこし協力隊への入隊をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください！

「地域おこし協力隊に聞きました！」第59回目にご協力いただいた地域おこし協力隊の方は、北海道広尾町の神部葵さんです。

広尾町

北海道

北海道広尾町の地域おこし協力隊、趣味・特技：写真・クラフトビール・キャンプ

神部　 葵

#59 北海道広尾町を選んだ理由は、漁師や農家がいる、豊かな食、挑戦できる環境！

住む場所が変わると生き方も変わる。
環境が変わると自身も変化し、人生までもが変わっていくーー。

都会の喧騒を離れて、地方で“自分らしい生き方“に憧れを抱く人は少なくないだろう。

しかし、いざ真剣に移住を考えると、移住に大きな期待を持つ反面、不安も計り知れない。

現実的に自分の思い描く理想の暮らしが実現できるのかーーー。

“ワープシティ地方移住体験談“では、地方移住を検討している方に向けて、先輩移住者から移住に至った経緯や体験談、移住先の仕事内容や生活などの生の声をお届けする。

第12回目の先輩移住者は、群馬県沼田市出身の角田研一さん。
外国語大学を卒業後、東京の外資系IT企業に就職。
結婚・子育てをする中で東京での生活を切り上げ、2018年4月に長野県佐久市に移住した。

自然豊かな佐久で暮らし始めたことで、仕事のことばかり考えていた日常が一変、家族との関係にも変化が生まれたという。
また、佐久市の姉妹都市・サク市があるバルト三国のひとつのエストニアは、偶然にも研一さんの人生と深い関わりをもつ国だった。
遠い異国との縁に導かれるようにして佐久市へと移住した研一さんに、移住の経緯や生活の変化、エストニアとの関わり、佐久市の魅力まで詳しくお話を伺った。

佐久市

出身地：群馬県沼田市、前住所：東京都、現住所：長野県佐久市、職業：会社員（IT業界）

角田 研一

エストニアとの縁に導かれ佐久へ。取り戻した家族との大切な時間

<h2>きっかけは妻。自然豊かな土地での田舎暮らしを求めて軽井沢へ</h2>
文部科学省は2022年度より、高校の授業で「総合的な探究の時間」を新たに実施することを決定した。この”探究”というキーワードは、昨今の教育業界や子育て界隈で大変注目されている言葉のひとつだ。
“非認知能力”、“アクティブラーニング”、“プログラミング的思考”……。
今、子どもたちに求められている力は「机に座って授業を受ける」といった、これまでの学習スタイルだけでは育むことが難しくなっている。子どもが本能的に持っているであろう「知りたい！」という“知的好奇心”や“探究心”をいかに引き出すか。ここに重点をおいた教育や子育ての必要性が高まっている。
「子どもたちの探究心に火をつけたい」
そんな想いから、2012年に東京都三鷹市で「<a href="https://tanqgakusha.jp/">探究学舎</a>」を設立した宝槻泰伸さんは、まさに「探究学習」のパイオニアといっても過言ではないだろう。
探究学舎の名物講師であり代表取締役という一面だけでなく、型破りな父親の教育を受けてきた背景や5児の父親としてのあり方など、あらゆる側面にスポットがあたり各メディアからひっぱりだこの宝槻さん。
コロナ禍で世界中が混乱していた2020年3月、一家で軽井沢に移住したことも話題を呼んだ。
マイナスをプラスに変えるかのごとく、居住・仕事・子育てにおいて新たな可能性を引き出した軽井沢移住。そのきっかけについて話を聞いた。
「移住のきっかけは大きく2つあって、1つは妻が田舎暮らしを始めたいと思っていたことです。東京での慌ただしい生活に疲れてきて、自然に囲まれながらのんびり過ごしたいと感じ始めていました。そしてもう1つは「<a href="https://kazakoshi.ed.jp/">軽井沢風越学園</a>」という学校の存在です。既存の学校のあり方とは全く違う校風が、わが子たちにとって魅力的じゃないかと、妻の思いから受験を決めました。わが家の軽井沢移住のきっかけは全部妻発信でした」 
 

<div id="attachment-19864" class="wp-caption alignnone">
<img class="alignnone size-full wp-image-19864" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/08/fab654b1--2022-08-11-21.28.55.png" alt="" width="1040" height="1336" />
軽井沢で暮らし始めてから、ゴルフを楽しむ時間が増えたのだそう
</div>
<h3> 
都心との好アクセスを叶えながら自然に囲まれた生活が実現する場所</h3>
災害やコロナ禍のような感染症など困難に直面し、自分の生活のあり方を見直す家庭も多い。特に都心に住んでいると、便利さゆえの窮屈さに疲弊することも少なくない。
「緑のある場所で落ち着いて生活したい」そう思うのは人間の本能かもしれない。
「これまで旅行などで訪れた経験から、夫婦間で『軽井沢いいよね』という共通ルールはありました。軽井沢は東京都のアクセスも良いですし、仕事をする上でも問題ない。そこに風越学園開校のタイミングも重なって、移住先として軽井沢の比重が大きくなっていきました」
仕事をしながら、未就学児も含め5人のお子さんを育てる宝槻夫妻。物件探しなど移住の準備はさぞかし大変そうだが、実際どうだったのだろうか。
「物件探しなども妻メインで動いてくれていたのですが、学校見学や面接のために3回軽井沢に行くなかで物件も決まっていきました。不動産屋さんに相談していましたが、その時点で空き物件がほとんどない状態だったので、とんとん拍子に移住への準備は進みましたね」
&nbsp;
<h3>人気リゾート地で暮らすということ</h3>
日本屈指の高原リゾート地である軽井沢町。全国で有数の避暑地・別荘地として大変人気があり、ハイシーズンには毎年多くの人が訪れる。 
 
浅間山麓の麓にある軽井沢町では、春から夏にかけては新緑豊かな美しい光景が広がり、秋には紅葉、そして冬には幻想的な銀世界へと変化し、四季折々で多様な表情を見せる。
ゴルフやスキー、テニスなどのスポーツアクティビティはもちろん、自然豊かなフィールドでキャンプやハイキングといったアウトドアも楽しむことができる。都心から1時間ちょっとでアクセスできるJR軽井沢駅前には広大なアウトレットモールが広がり、温泉地帯でもあるので近辺には温浴施設も多い。
そんな魅力的な軽井沢町だが、観光地に住むことによるデメリットを懸念する人もいるだろう。実際のところは、観光客の動向に合わせて上手に暮らしているのだそうだ。また、自然がもたらす時間の流れに合わせた生活を送れるようになったと言う。
「お盆やお正月などいわゆるハイシーズンは渋滞が起きるので、住民たちはステイホームをすることが多いそうですが、この2年間はそういうこともほとんどありませんでした。今のところは、観光地ならではのデメリットを感じていないですね。 
 
生活に必要な環境は大体揃っているので、不便さもありません。リモートワークが普及した今、都会である必要はないんじゃないかなと感じるほどですね。でも、東京都の違いをひとつ挙げると、飲み屋街がないということくらいかな。どのお店も23時には営業が終了するので、夜は本当に静かですね。飲みに行く機会も減ったので、時間の使い方も変わりました」
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<h2>ゆったりとした時が流れる軽井沢。東京ではできなかった家族との過ごし方</h2>
軽井沢町に移り住んでから、時間の使い方が変わったと言う宝槻さん。それは私生活の面だけでなく、仕事にも良い影響があるようだ。 
 
気が向いたらすぐに温泉に浸かることができ、焚き火やBBQを気軽に楽しめる自然豊かな環境ではゆったりとした時が流れ、仕事のアイディアが浮かぶこともよくあるのだとか。
軽井沢町での充実した生活を送る宝槻さんだが、移住を考え始めた当初はあまり乗り気ではなかった。やはり三鷹にあるオフィスとの距離を考えると、金銭的・時間的コストにたいして懸念が残ったのだそう。
しかし、コロナ禍によりリモートワークが普及してから状況は一変したと言う。
「移住を決めた頃に、ちょうどコロナ禍の影響でリモートワークが習慣化されるようになりました。探究学舎の授業もオンラインへ移行していったこともあり、移住による働き方の懸念みたいなものはなくなりました。今日のような取材や、銀行のやりとりなど、基本的にオンラインで解決することが多いので、働く上で困ることはないですね」
現在では軽井沢にオンライン授業配信用のスタジオをつくり、そこから全国各地にいる子どもたちとつながっている。
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軽井沢スタジオから全国へ。対面と同じ熱量で“やっちゃん節”を届ける
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わが子の学びに楽しく関わることが最大の喜び</h3>
忙しなく時が過ぎる東京にいる頃に比べると、家族との過ごし方にも大きな変化があったという宝槻さん。夫婦で対話する時間が増えたことや、5人の子どもたちとの関わりが増えたことに大きな喜びを感じているのだそう。
「移住してからは子どもと一緒に過ごす時間が格段に増えました。特に、子どもの学びに付き合う時間が増えたことがすごくうれしいことですね。 
 
ことわざや四字熟語を覚えられるようにクイズを出したり、ゲーム感覚で楽しく学べる工夫したり、子どもの家庭学習に関わる時間を大事にしています。
また、自然がすぐそこにある環境なので、キャンプやBBQ、焚き火を子どもと一緒に楽しむことが多くなりました。東京にいると、アウトドアはレジャーなのである程度気合いが必要ですけど、軽井沢は思い立ったらすぐ自然の中に遊びに行けるので、子どもたちもすごく満足しています」
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<h2>より良い学びを求めて。教育移住がもたらすものとは</h2>
子どもの教育環境をより良くしたいという想いから、移住を決める家庭が増えている。メディアでも“教育移住”という言葉を良く見かけるようになった昨今、新しいかたちの学校が新設が相次いでいる。
軽井沢町には、幼稚園と私立の義務教育一貫校が一体となった混在校「<a href="https://kazakoshi.ed.jp/" target="_blank" rel="nofollow noopener">軽井沢風越学園</a>」が2019年10月に開校。全寮制のインターナショナルスクール「<a href="https://uwcisak.jp/" target="_blank" rel="nofollow noopener">UWC ISAK Japan</a>」も同じく軽井沢町にある。
近隣の長野県佐久穂町には日本唯一のイエナプラン認定校「<a href="https://www.jenaplanschool.ac.jp/">大日向小学校</a>」2019年4月に開校。2022年4月には「<a href="https://www.jenaplanschool.ac.jp/" target="_blank" rel="nofollow noopener">大日向中学校</a>」も開校した。県内だけでなく、県外からもより良い学びを求めて毎年多くの入学希望者が受験している状況だ。
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<h3>異年齢が交じり合う「風越学園」の多様な学び</h3>
宝槻家の子どもたちが通うのは、軽井沢風越学園だ。軽井沢風越公園近くにあり、その敷地面積はなんと約2.2万坪。広大な自然が広がり、まさに「森の中の学校」という言葉がぴったりだ。
「自由に生きる」ことを大切にしている軽井沢風越学園では、3歳から15歳までが同じ空間で時を過ごす。異年齢同士が関わり合いながら、自然豊かなフィールドを活かした探究型の学びに勤しむのだ。
従来型の学校教育とは一線を画す学びのあり方に魅力を感じ、宝槻家も入学を決めたそう。
「風越学園の子どもたちは、自分らしくのびのびと過ごしていますね。学校の先生と生徒の関係が上下関係ではなく、かなりフラットです。指示することもほとんどないですし、生徒は先生たちのことをニックネームで呼んでいます。異学年同士の交流も多いですし、学園全体にフラットな空気が流れています。
風越学園に通うようになってから、子どもたちは学校がとても好きになりました。東京にいる時は長女の登校渋りがあり、それがきっかけで風越学園が候補に上がったのですが、今はすごく楽しそうに通っていますね。
学園のあり方というのも大きな要因だと思いますが、学校が森の中にあるような感じなので『学校に行く』というより、『遊びに行く』ような感覚があるのかもしれません」
自然豊かな環境で多様な体験を積み重ねることは、子どもの成長にどれだけ良い影響を与えるのだろうか。のびのびとありのままの姿で貴重な子ども時代を過ごすことは、人生を支えるような大きな財産となるに違いない。
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風越学園で出会ったキャンプ場経営者のパパ友とタッグを組んで始めた「中高生キャンプ」。全国から集まった約100名の中高生が軽井沢で三日間の時を過ごす。 
 

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<h2>生き方が多様化する今。わが子がより良く生きるために親が大切にしたいこと</h2>
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どこに住んでいても、リモート環境が整っていれば子どもたちの探究心に火をつけることができる
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リモートワークが習慣化された今、住む場所や働く場所という制約が少なくなっている。同時に、子どもを取り巻く環境にも変化が生まれてきている。
コロナ禍以前は対面授業がメインだった探究学舎も、今ではオンライン授業がメインとなり、遠方で通塾が困難だった子どもたちにもチャンスが広がった。
“教育移住”という考え方が広がるにつれ、既存の教育にとらわれずに「わが子にとって何が必要か」を考える家庭も増えている。それぞれの家庭ごとに、できること・できないことが異なるなかで、今の教育・子育て環境が適切なのか心配に感じている親も少なくないだろう。
実際に教育移住をした宝槻さんに教育者として、悩める親へのメッセージをもらった。
「これまでの日本社会から仕事のあり方がどんどん変化しています。会社に勤めてサラリーをもらう働き方が全員にとって当たり前じゃなくなってきていると思うんですよね。これからの若者たちには今までにないような取り組みをしたり、仕事を掛け持ちしたりするようになるでしょう。
そうなった時、大人たちの過去の経験や常識で子どもたちの未来を推し量ることは難しくなります。『学校の勉強ができて、偏差値の高い大学に行く』という親が想像する“優等生”であることが、必ずしも将来の安泰につながるわけではありません。
親目線での「将来安泰」でなければ不安と感じる必要もなくなると思います。これまでの常識を手放して、子どものありのままを見つめていくことが、親として大事になってくるんじゃないかな。
学校の勉強が苦手でも、進学校に通う選択肢をとらなくても、不安に思う必要はないです。その子自身が持つ個性だったり得意なことをしっかりと見定めてあげて、未来を切り開いていくために様々な選択肢を一緒に模索する時代だと思います」
最後に、宝槻さんが考える“人生の豊かさ”を伺うと、こんな答えがあった。
「人生の幸せっていうのは究極的な人の価値観なので、何が正解とは言いづらいですけど、実際好きなことをやって稼いでいる人って周りにたくさんいるんですよね。稼ぎのためにやりたくないことを無理やりやるのではなく、自分のやりたいことをやることが幸せなんじゃないかな。そのために、自分の良い面や得意なこと、やりたいことを見つけて突き進む姿勢が大事だと思います」
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<h2>探究学舎の教室を全国各地に広げ、「探究する文化」を広げたい</h2>
宝槻さんに今後の展望について伺うと、
「47都道府県、全国各地に“通える教室”を作りたいですね。もっと言うと世界中に。探究学舎で親子の姿を見ていると、子どもたちや親たちが育っていく時に“コミュニティ”の存在がすごくプラスに作用することがわかってきました。
オンラインで学びを届けることはできていますが、オンラインだけではそのコミュニティを育みづらい面もあります。だから、全国各地に拠点となるような教室を作って、オンラインでつながっている親子同士や講師とのリアルな関わりを持てるようになるといいなと思っています。そうすることで、もっと子どもたちや親たちが自分の好きなことや知りたいことを探究する文化がより確実に浸透していくと考えています」
「学びの多様化」が進む今、これまでの常識にとらわれず教育や子育てへの考え方を常にアップデートしていく必要がありそうだ。子どもたち一人ひとりの得意不得意が異なれば、必要な教育や環境が異なるのも至極当然のことかもしれない。
親ができることは、わが子をしっかりと見つめ、わが子の声をよく聞くこと。今後ますます「教育移住」という選択肢が広がっていくのではないだろうか。

住む場所が変わると生き方も変わる。
環境が変わると自身も変化し、人生までもが変わっていくーー。

都会の喧騒を離れて、地方で“自分らしい生き方“に憧れを抱く人は少なくないだろう。

しかし、いざ真剣に移住を考えると、移住に大きな期待を持つ反面、不安も計り知れない。

現実的に自分の思い描く理想の暮らしが実現できるのかーーー。

“ワープシティ地方移住体験談“では、地方移住を検討している方に向けて、先輩移住者から移住に至った経緯や体験談、移住先の仕事内容や生活などの生の声をお届けする。

第17回目の先輩移住者は、東京都三鷹市生まれの宝槻泰伸さん。
昨今の教育業界で革命を起こし続ける宝槻さんは、高校中退後、大検を取得し京大に入学するという異例な経歴の持ち主。

2012年には、子ども一人ひとりの好奇心を育てることを目的に「探究学舎」を設立。世界各地の子どもたちの探究心に火をつけ熱狂させる、大人気学習塾となった。
2020年3月より、株式会社探究学舎の取締役であり妻の圭美さん、そして5人の子どもたちとともに軽井沢へ移住。
移住のきっかけは軽井沢風越学園への進学だという宝槻家。昨今注目を集めている“教育移住”の話や、移住で変化した家族のかたち、そして教育者として考える「移住」について語ってもらった。

出身地：東京都三鷹市、現住所：長野県軽井沢町、職業：学習塾「探究学舎」代表

宝槻 泰伸

宝槻泰伸さんが語る「教育移住」。子どもが「幸せな人間」に育つ方法

<img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/nagai4.jpg" alt="2019年度は約8トンの販売実績がある福島県産大波米" width="450" height="460" border="0" />
<h2>風評被害を目の当たりにして、どのような活動をしましたか</h2>
永井：その第一歩として休日を利用し、地元神奈川県の友人を中心に大波米の売り込みを開始しました。当時、福島の米はスーパーで売っていなかったし、まずは「おいしいかったら買って」と試食品を提供したんです。そうしたら、「おいしかったから買うよ」と言っていただけるようになりました。
最初は勢いもあったと思いますが、今も続いているのは、本物だからだと思います。自分でも大波米を食べて衝撃を受けました。今まで俺は何を食べていたんだというくらい。口コミで評判が広がった結果、販路も拡大し、2019年度は約8トンの販売実績があります。
<h2>転勤先の福島市で、何か活動の変化はありましたか？</h2>
永井：転勤して福島市に住み始めた当初は、県立美術館近くのアパート住まいでした。その後、地域のことをもっと知りたいという思いから、大波地区への引っ越しを決意しました。大波地区にはアパートはなかったので、自治会長さんに家を借りたいと相談したのです。その際は、大変驚かれました。原発事故の影響が大きく出た地域に、東京電力の社員が住むという状況です。
いちばん心配だったのは人間関係でした。地元の人たちとうまくやれるのか不安はありました。「東電社員の私にお米を売ってくれるのか」「一緒に動いてくれる人がいるのか」と。
<h2>実際に、大波地区への引っ越しをしてみていかがでしたか？</h2>
永井：引っ越し後は大波地区復興のために一生懸命に活動する熱意が地元住民にも伝わり、信頼関係を築くことができました。その後、東京電力を退職し、NPO法人を立ち上げました。2018年には、地域おこし協力隊としても働くことになりました。
最初は「畑も田んぼもあるからやらないか」って声を掛けていただいたんですが、自分が得意な販売や加工に専念することに決めました。
<h2>ご自身の得意分野で復興活動をしたのですね</h2>
永井：大波米の販売と並行して、近年はサツマイモの加工商品の開発販売に力を注いでいます。干し芋、冷凍焼き芋、無加糖プリン。甘いサツマイモが作れるかが重要ですが、加工方法と販売場所を検討中です。また、後継者を呼び込みたいと思っていたら、嬉しい出会いもありました。
冬に体験に来てくれた加工に興味のある県外の若者が、春から新規就農を目指して移住してきてくれました。今後も新規就農を目指す若者のニーズに合わせた支援をして、移住者を獲得していきたいと思っています。
<h2>小学校が廃校になり、地域と子供たちとのつながりも希薄になる中で、新しいアイデアがあったそうですね</h2>
永井：両親が共働きという子供が多く、スクールバスで学校に通っている小学生を対象に、寺子屋として遊びや勉強の場を設け、食事を提供する活動を実施しました。
この活動は、子供連れの移住者を引っ張ってくることが狙いです。一人での活動なので今は月2回が限度ですが。地域の学校がなくなると、保護者とのつながりや地域のつながりが全くなくなってしまいます。
個人情報もあるし、お年寄りは把握されていても子供の状況までは分からないというのがあります。子供たちの面倒を見ることで、学校とのつながりも出てきたし、楽しくやらせてもらっています。流しそうめんを実施したり、子供たちにとっても貴重な経験になっていると思います。
<h2>子供のいる家庭には嬉しい活動ですね。他にも新しいアイデアが？</h2>
永井：さらに地域復興活動の一つとして、大波地区の交通手段がない高齢者を対象に、週に1回、最寄りのスーパーから自宅までの片道のみ無料で送迎する仕組みを作りました。デイサービスでのバスの使用は朝と晩のみだから、空いている時間を貸してもらえないかなと。
運転は自分がやるのを前提に施設にお願いしたら、運転も全部やってもらえることになりました。小さな村社会では「お互い助け合いましょう」という気持ちがありますね。都会でそんなこと言ったら金銭問題が出てくるかもしれませんが、田舎ならではです。
<img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/nagai5.jpg" alt="小学生を対象に、寺子屋として遊びや勉強の場、食事を提供する活動を行う永井康統さんと子供たち" width="1020" height="620" border="0" />
<h2>今後の目標をお伺いできますか？</h2>
永井：2021年に地域おこし協力隊の任期が終わるので、後任を引っ張ってこられると良いなと思っています。狙いは6次化が得意そうなパティシエ。サツマイモがペースト状になったもので何が作れるか。砂糖なしの自然の甘味で出来る食べ物は、女性にとって興味のあるものが出来るのではないかと思っています。
それに付随して、サツマイモを使った商品をブランド化することで、年間を通してサツマイモ商品を作りたいです。
浜通りへ行き来する際は、みんな東北中央自動車道を使うでしょうから、これからも交通量はきっと変わらないはずです。季節ごとの商品のバリエーションを増やして、「大波を通るならこれ買ってきて！」と家族に言ってもらえるように展開していきたいと思っています。
<img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/nagai6.jpg" alt="東京電力の社員として除染対応で大波地区を担当したことがきっかけで移住した永井康統さん" width="450" height="540" border="0" />
<h2>移住を考えている方へメッセージをお願いします</h2>
永井：福島市はコンパクトで生活しやすい所です。市街地も車で15分、そして米も野菜も果物も美味しいです。自然も豊かで、大波を含めた中山間地帯は、夏でもエアコンなしで安眠できる避暑地なところもおすすめです。首都圏在住者からすれば、人も温かく、果物が充実していて羨ましい地域だと思います。
そしてなにより、信夫山の烏ヶ崎からの眺めは最高です！温泉がいっぱいあるのもいいです。でもいちばんは米です。大波米は冷めた時においしさが際立つので、弁当屋さんにも褒められたんですよ。
<img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/nagai7.jpg" alt="大波米の精米を行う永井康統さん" width="1020" height="600" border="0" />
<img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/nagai2.png" alt="永井康統さんのメッセージ「便利な田舎」" width="1200" height="181" border="0" />
<h2>永井 康統さんおすすめ！</h2>
<img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/nagai8.jpg" alt="永井康統さんの福島でのお気に入り「 もにわの湯 」" width="350" height="250" border="0" />
<h2>福島でのお気に入りは...「 もにわの湯 」</h2>
<a href="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/kasen-kanri/shisetsu/kankorekishi/018.html" target="blank" rel="noopener">公式サイトはこちら</a>
出典: <a href="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/ijyuu/voice/05.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">豊かな自然とあたたかい人　コンパクトさ◎</a>

永井康統さんは、東日本大震災後の2012年、東京電力の社員として除染対応で大波地区を担当しました。原発事故の影響で、福島市の中で一番ひどかったのが大波地区。線量が高いことで、作物への影響はもちろん、たくさんの人が移転し、結果的に大波小学校も廃校になりました。永井さんは、この場所で風評払拭をすることが自分の使命だと気付き、2018年から、地域おこし協力隊として福島市へ移住を始めました。「地域住民が苦境に立つ姿を目の当たりにし、自分に出来ることから活動を始めました」そう語る永井さんに、大波地区での活動を中心にお話を伺いしました。

福島市

福島県

出身地：神奈川県、現住所：福島県福島市、職業：NPO法人0073（おおなみ）

#避暑地で過ごす