移住者プロフィール
藤川 雄大さん
移住時期
2020年1月
利用した支援制度
お試し移住体験
出身地:東京都、現住所:佐賀県唐津市、「好候-YOSORO-」代表。
ご出身と、これまでの活動を教えてください
藤川 雄大(ふじかわ ゆうた)さん(以下、藤川):出身は、東京都です。2019年まで、ゴムボートで激流を下る「ラフティング」のプロチームに所属し、神奈川県で生活をしていました。
日本代表として、数々の国内大会、世界選手権にも出場させてもらい、世界2位という成績を残したこともあります。このまま選手として活躍し続ける道もありましたが、気持ちの変化があり、「環境を変えて何かに挑戦したい」と思うに至りました。
その後、チームを退団し、約7年のプロ生活に区切りをつけました。
唐津との出会いを教えてください
藤川:自然が大好きなので、“水が美しい場所”を条件に、中部や四国を巡り、その流れで九州に来ました。その中の1つとして、チームメイトがいた唐津に足を踏み入れました。
最初はチームメイトの家にお世話になっていましたが、唐津の“移住者支援”で『お試し移住』があることを知り、制度を活用し、1週間唐津に滞在しました。滞在中、“西の浜”を訪れたのですが、国定公園になるほどの美しさで人が住んでいる場所なのに、海や川にほとんど人がいなかったんです。
その時に、「“海に行くこと”が日常の選択肢の一つに挙がるくらい、“西の浜”を文化にしていきたい」という想いが生まれました。そこで、手軽に海に出る手段として始めたのが『スタンドアップパドルボード=SUP(サップ)』です。
SUP(サップ)を通して、海に触れ合う人は増えていますか?
藤川:増えています。毎日海に出ることを習慣にすべく、ほぼ毎日「朝活SUP」を企画し行っていて、現在の登録者は40名ほどです。その中の15名ほどは、毎朝集まってくれています。
年齢層も10代から70代と幅広く、よく来ている方は、海に出ることへの抵抗を微塵も出さず、ボードとパドルをもって海に入っていきます。
海へのハードルはできるだけ下げるようにしていますが、合わせて、経験値を高め、人間本来の“危機管理能力”もしっかり身につけてほしいと思っています。自然と上手に触れ合うことができるようになれば、自分の世界を広げることにつながるはずです。
海に出て、風を感じたり、明日の天気を想像しながら雲を眺める、そんな日常に心の豊かさを感じています。自然と関わりあう生活はきっと楽しいですよ。
現在の活動について教えてください
藤川:古民家を借りて、皆が集まれる「好候- YOSORO-」を作りました。海と川遊びの道具の販売や、ラフティングやSUP体験ができます。“好候(ようそろ)”は船の言葉で、船が現在向いている方向のまま直進せよ!という号令を表す言葉です。
「このまま行きましょうか!」といった、“勢いよく進んでいくイメージ”を持って名付けました。朝SUPをメインに、様々なマリンスポーツのインストラクターとしても活動しています。「唐津の海に文化を作ること」に目標を定め、それに向かって進んでいるところです。
【Information】
https://site-ggg-paddling-club.mystrikingly.com/
出典: 海と近い町で根ざし始めた文化