移住者プロフィール
梅村 功太郎さん
長崎県五島市の地域おこし協力隊、趣味・特技:釣り・料理・野外活動
目次
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地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。
自然の多い地域に移り住みたかったのが1番の理由です。
その上で自然体験や野外活動を通して、生きる力を育む野外教育の実践がしたいと思っていました。
住む場所だけでなく活動拠点も地方の自然が多いところに移したかったので、協力隊で仕事をしようと思いました。協力隊は住居関係のサポートも充実しており、移住してから家と仕事を探すよりもハードルが低いと感じて地域おこし協力隊に応募しました。
長崎県五島市を選んだ理由について教えて下さい。
海・山・川の自然があり、移住先の奈留島にはコンビニがなかったから選びました。
都会での暮らしは便利な一方で、間接的な体験が多く、自分が何もしなくても欲しいものが手に入ります。サービスが充実していて、お金を出せば誰かが最後までやってくれることで、自身の生きる力の領域がどんどん狭まっていく感じがしました。
元々、自然の中での活動が好きで、自分のことは自分でやりたいという思いが強かったので、ちょっと遠くてちょっと不便な五島の地が自分には合っているのではないかと思い選びました。
また、五島ではありませんが長崎が親の故郷ということもあり、小さい時から長崎が好きだったので、長崎で暮らしたいという思いがありました。
地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。
「一般社団法人奈留しまなび舎」の職員として、他3名の協力隊と4つの事業を主軸に活動をしています。
- 離島留学生のための学生寮を運営し、中学を卒業して単身島に来て高校生活を送る生徒の、生活の世話や指導、島ならではの体験をするサポートなど。
- 島の子ども達に向けた放課後教室を開室、学習塾として宿題や補助プリントによる学習、生きる力を身につけるため地域資源を活かした体験活動を企画、実施。
- 多世代交流を目的とした講座やイベントの企画、運営。
- 地域探求学習のワークフィールドとして、島外の大学生の受け入れを実施。
地域おこし協力隊のやり甲斐はなんですか?
自分にとって縁もゆかりもなかった土地が、地元になっていく感覚にやり甲斐を感じています。初めはお客様で「ヨソモノ」の扱いで、どうせ数年で出ていくんでしょ、といったことを言われることも多かったです。
地域行事の運営側に呼んでもらったり、主催したイベントが成功したりするにつれ、活動への理解や認知をしてもらうようになりました。自分自身もどんどん地域を好きになっていく感覚があり、いつ出ていくの?と聞いてきた人たちは、自分の孫を嫁にもらわないかとまで言ってくるようになりました。
地域おこし協力隊として地域に関わることで、自分がその地域に受け入れられ、たまたま訪れた場所が自分の故郷のようになっていくように感じ、とてもやり甲斐を感じています。
地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。
五島市全体で見ると社会増を達成していたり、観光が盛んだったり、地域を盛り上げようと活動している人が協力隊以外にもたくさんいたりしたことです。
また、県全体でも若者が集まり、県を盛り上げるために何ができるだろうかと意見を出し合い、活動を広げていることもあげられます。周りの若者をはじめ、協力的な人たちが多く地域おこしの活動がしやすいというのは、当初持ってたイメージと違い想定外だったと思います。
卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。
現時点で考えていることは、今いる地域で暮らしていくことです。具体的に何をしていくのかは模索中です。
新しく事業を起こすのも良いですが、残していくべき仕事や文化を繋いでいく活動をしていきたいと思います。
五島市の住民と触れ合った際の印象と、裏付けるエピソードについて教えて下さい。
人と話をするのが好きで、おもてなし精神が高いという印象を受けました。
地元ならではの食文化を調査するため、ある地区の老人のもとを訪れた時のことです。以前一度だけ会って話をしたことはあったのですが、アポ無しに突然訪問した自分を快く受け入れてくれて、部屋に通してくれました。
地域の郷土料理ではなく、その地区ならでは、その家庭ならではの味や料理を教えて欲しいとお願いすると、冷凍庫にあれが、昨日作ったあれが、、と気づいたら机の上がご馳走になっていました。(普段は一人でいることが多いから)こうやって尋ねてきてくれると嬉しいとたくさん話をしてくれました。
地域の人は皆こちらから話しかけると、初めは警戒してくる人もいますが、快く受け入れてくれて、止まらない勢いでたくさん話をしてくれます。
五島市の魅力について教えて下さい。(自然やグルメ、オススメスポットなど)
五島といえば魚です。季節に応じた様々な海の幸を楽しめるのが、いちばんの魅力だと思います。
最近では島内外の人に五島の美味しい魚を食べてもらおうと、クラウドファンディングで島の新鮮な魚を提供するお店ができました。釣り好きの人に向けたシェアハウスができたりするなど五島の魚や釣りを活かした動きが見られています。
その他にも下五島エリアが日本ジオパークに認定されたり、朝ドラの舞台になったりなど注目されていることもあり、来てよし、見てよし、食べてよしの魅力がたくさん詰まった場所だと思います。
- クラウドファンディング(Crowdfunding)とは、インターネットのサイトでやりたいことを発表し、賛同してくれた人から広く資金を集める仕組みです。
移住を検討している方にメッセージをお願いします。
移住はハードルが高いのではと感じている方は、「移住」にとらわれすぎる必要はないと思います。何かの縁で繋がった地域に自分ならではの関わり方を求めてみることから始めてみてはどうでしょうか。
その地域のことを調べてみる、特産品を買って応援をする、観光で訪れる・・・そういった関わり方を地域も歓迎しますし、その先に移住があればなお大歓迎です。まずはその地域を好きになる(好きになってみる)ことが大事だと思います。
実際に移り住むことを検討している方は、今はどこの自治体でも移住に関する補助金や住居探しなどのサポートが充実していると思います。まずは気軽に問い合わせをしてみるのが良いのではないでしょうか。
先輩移住者が優しく教えてくれたり、面倒見の良い地域の方がつきっきりでサポートしてくれたりと、心地よく迎えてくれると思います。
地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓