移住者プロフィール
髙安 恭介さん
山形県山形市の地域おこし協力隊、趣味・特技:スパイスカレー作り
目次
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地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。
山形市主催のオーダーメイド型移住体験ツアーに参加した際、案内をしてくださっていた職員の方に「クリエイティブなスキルを持っている方を地域おこし協力隊で募集しているんです。」と紹介されたのが最初のきっかけでした。
もともとフリーランスのイラストレーターとして10年ほど事業をしており、移住後もその仕事を続けるつもりでいたので、そのときは自分が隊員になるとは思っていませんでした。
しかし、移住体験ツアーを通じて知った山形市の魅力が、ツアー参加前に抱いていた山形市のイメージ(いわゆる田舎で豪雪地帯)を大きく覆すものでした。自身の親や周囲の人に山形市に移住を検討していることを伝えると、山形に行ったことのない人からは「雪すごそう」「山以外何もなさそう」などの意見が多かったです。
山形市へ訪れたことのある人は「東北で一番好きな場所なので羨ましい」「親切な人が多いし、美味しいものが多い」など好意的な意見でした。実際に自分もそうだったのですが、こんなに素晴らしい所なのに県外の人は誤解しているんです。
なので、誤解で固まったイメージの土壌をPRの力で耕していきたいと思い、志望しました。
山形県山形市を選んだ理由について教えて下さい。
インターネットで物件を探していた際、気になった物件が山形市の空き家バンクに登録されていた物件だったため、物件の内覧・契約のためオーダーメイド型移住体験ツアーに参加しました。そこで山形市の美しい風景、都市機能と自然のバランス、親切な人が多い、暮らしやすそうといった点に魅力を感じ、山形市への移住を決めました。
それまでは、山形市はおろか東北地方に訪れたこともありませんでした。なんなら、寒いの苦手だし雪がすごそうなイメージで東北は移住の候補にも入れていなかったんです。
2020年ごろから東京以外で生活してみたいと思い始め、都心へのアクセスや温暖な気候から神奈川県の湘南エリアで物件を探したり、2拠点生活をしたりしました。 なかなかしっくりこなかった中、初めて訪れた山形市にはしっくりきたんです。
ツアーで訪れたのは冬でしたが、関東の冬の風とは違う、するどく凛とした山形の風も心地よいなぁと感じました。
地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。
山形市企画調整課の移住促進係に所属し、移住促進用プロモーション業務を担当しています。
先日までは、今年度も開催中のオーダーメイド型移住体験ツアーのチラシのデザインを作っていました。
現在は、山形市への移住を検討している方向けのパンフレットを制作中です。その他にもSNSを活用し、自身も移住者であることを強みに、移住者視点メディアとして県外の人に向けて山形市の魅力を発信したり、情報発信用の素材の撮影及びそれを用いたプロモーション動画の制作もおこなっています。
地域おこし協力隊のやり甲斐はなんですか?
自分の得意なことを活かしながら、移住促進係のメンバーと二人三脚ならぬ四人五脚で進められることにやりがいを感じています。 地域おこし協力隊というと、どこかに所属しながら個人で活動するイメージが強かったのですが、ぼくの場合はチームという感覚が近いですね。
自宅からリモート出勤する日もありますが、ほとんどは市役所に通勤し企画調整課内の自分のデスクで仕事をしているからかもしれません。 実際にデザインや映像制作の作業をするのは自分一人ですが、どんなに些細なことでも気軽に係内で相談できる環境なので問題の共有・解決ができています。
地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。
フリーランスでの仕事の仕方と役所の仕事の仕方やスピード感の違いだったり、専門用語に初めは困惑していました。約2か月経った現在でも慣れてはいません(笑)。
卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。
地域おこし協力隊着任の前は、もともと10年ほどフリーランスのイラストレーターとして、国内だけではなく海外の企業とも取引をしていました。
とはいえ、完全に廃業しているわけではなく、現在は引き受ける案件数をかなり減らして副業として事業を継続しています。
卒隊後はイラストレーターの仕事を本格的に再開させようと考えています。東京や海外以外にも山形県、山形市の企業からの案件も積極的に引き受けていき、ローカルとグローバルどちらの仕事もしていきたいです。
山形市の住民と触れ合った際の印象と、裏付けるエピソードについて教えて下さい。
素朴な人、社交的な人、気さくな人と様々ですが、共通しているのはとにかく親切な人が多いような気がします。
自分が住んでいる空き家バンク物件は、当初売り物件だったんです。担当してくださった不動産屋さんがオーナーに掛け合って値段交渉までしてくれました。
再建築不可という点と縁もゆかりもない山形に家を買うことに途中から躊躇していたところ、今度は元のオーナーから物件を買い取り大家さんになってくれる企業を見つけてきてくれました。これには驚きました。
物件自体はとても気に入っていたので賃貸ならばと即決しました。「ここまでしてくれるの!?」というぐらい親切にしていただきましたが、移住後も東北の暮らしについてのアドバイスやサポートをしてくださっているので、初めての山形市でも安心して過ごすことができています。
山形市の魅力について教えて下さい。(自然やグルメ、オススメスポットなど)
- 山形の食文化が充実している
お米や果物、農産物も美味しいし、蕎麦やラーメンもおいしいです。ごはんもお酒もおやつも本当に何でも美味しいんです。ぼくが特に気に入っているのは「鳥中華」という山形独特の麺料理です。こんなに美味しいのに、なんで関東にないんだろうと不思議で仕方ないです。 - 温泉施設が多くある
近所に温泉があり気軽に利用できることが嬉しいです。しかも、お値段は400円ぐらいです。
以前住んでいた東京では1,000円ぐらいが普通だったので、その差に衝撃でした。場所によって泉質が違うので、温泉巡りをするのも楽しいです。 - 豊かな自然があり適度な都市機能である
中心市街地は都市機能がありつつ、車で30分ぐらいの距離では自然が豊かでアウトドアも楽しめるというのも魅力のひとつです。
実際にゴールデンウィークには蔵王にハイキングに行き、リフレッシュしました。
日常では街中や自宅から見える山並みや空の情景がとても美しくて、眺めるたびに感動しています。
移住を検討している方にメッセージをお願いします。
案外、思い切って飛び込んでしまうという勢いや身軽さが大事なんだなと、実際に移住してみて思いました。山形市は親切な人も多く、案外どうにかなるかもです。
どんな市町村も一長一短なので、移住先についてネットや本で調べすぎて判断材料が多くなったが故に、どこにしようか決めかねることがあるかもしれません。観光やネットだけでは分からない、本当に知りたい「雰囲気」と「生活」を体験していただけるよう、山形市ではオーダーメイド型移住体験ツアーを開催しています。
オーダーメイド型なので、市内の見学先や体験内容の行程について事前にヒアリングを実施し、参加申込者のニーズに合わせて柔軟に対応できるのが、このツアーの強みです。
参加費無料(最寄りのJR駅又は空港から山形駅・空港までの往復交通費及び宿泊代を山形市が負担)なので、山形市への移住を検討されている方は、山形市企画調整部企画調整課 移住促進係までお問い合わせください。
地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓