#55 10年間の映像制作のスキルを活かして長野県伊那市の魅力を全国に発信中!

体験談

「地域おこし協力隊」とは、地方自治体が地域外の人材を「地域おこし協力隊」として任命し、地域の魅力PRや、農業・漁業への従事、イベントやお祭りの運営など、様々な地域協力活動を行ってもらい、その定住・定着を図る、総務省の取り組みです。 自治体から地域おこし協力隊に委嘱される地域協力活動の内容はさまざま。 地域おこし協力隊の方々は、ふだん一体どのような仕事をしているのでしょうか。 ワープシティは、全国の地域おこし協力隊の隊員にご協力いただき、応募動機や仕事内容、仕事のやり甲斐などについてヒアリングをいたしました。 地域おこし協力隊への入隊をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください! 「地域おこし協力隊に聞きました!」第55回目にご協力いただいた地域おこし協力隊の方は、長野県伊那市の石田健祐さんです。

地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。

移住前の10年間、フリーランスのディレクターとして、教育、美術、経済ドキュメンタリーのテレビ番組や映像コンテンツの制作をしていました。

また、地元である埼玉県の空き家を活用したアートイベントの企画運営を行ったり、様々な地域の方に取材させていただいた様子をアート作品にしたりと、好きなことでまちづくりに関わる中で、地域おこしに興味を持ちました。

新型コロナウィルスの流行も相まって、「自然豊かな環境で暮らしたい」「もっとまちづくりに関わりたい」「自分や周りの人やものを大切にしながら生きたい」と思い、全国の地域おこし協力隊を募集している自治体に足を運び、長野県伊那市に応募しました。

地域おこし協力隊の石田健祐さん

 

長野県伊那市を選んだ理由について教えて下さい。

  • 特色ある教育(学校林の活用、総合学習が盛ん)を実践していること
  • 移住前の電話相談で地域の方が親身になって話をしてくれたこと
  • 情報発信が積極的でオープンな自治体だと感じたこと
  • 移住前に見学した際に見た景色が素晴らしかったこと
  • お酒や食べ物が美味しいところ
  • 今までの経験やスキル(映像制作やイベント企画)が活かせると思ったこと
  • 今後関わりたい教育に熱心な印象を持ったこと

伊那市の地域おこし協力隊の皆さん

 

地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。

  • 「伊那西地域応援サポーター」として、伊那市西部地区の魅力をSNSや全戸配布の通信、作成したホームページなどで地域内外に広く発信し、移住定住の促進や空き家対策を行っています。

    伊那西地区を紹介するホームページ「伊那西ものがたり」http://ina-nishi.com
  • 地域の中心的存在である伊那西小学校には学校林が隣接しており、森の中でも授業や行事を行っています。
  • 「森の学び」を支えている地域の有志団体「伊那西地区を考える会」のみなさんと連携し、伊那西小学校の児童数増加や地域交流を目的としたイベントの企画運営なども行っています。
  • 2021年には、学校林で信州大学の学生さんとコラボしたジャズライブを開催し、授業で作った枝のパチンコの的当てや、保護者の皆さんと作ったリースの輪投げ、伊那西ゆかりの景品が当たるジャンケン大会を行い、大盛況でした。

 

アートイベントの参加者

 

地域おこし協力隊のやり甲斐はなんですか?

地域の方々・行政関係者・学校と深く関わり、様々な課題解決など、同じ目標に向かって活動ができることです。

例えば、児童数減少という課題を抱えている伊那西小学校ですが、地域の有志団体や行政や学校と連携しながら活動を続けてきたことで、近年は児童数が増加傾向にあります。目に見える成果が現れるとやり甲斐を感じます。

また、ふと出会った方々から「がんばってるね」と声をかけて頂いたり、イベントで「楽しかったよ」「またやってほしい」という感想を頂くと、やる気が出ます。

伊那谷が見渡せる鳩吹城址

 

地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。

SNSや新聞掲載などで日々の活動を知ってくださっている地域の方から声をかけて頂いたり、移住希望者の方から「伊那西のことを教えてほしい」と相談があったりと、思いの外反響が大きく、驚きと喜びを感じます。

地域の方との呑み会で、「お前は仲間だ」と言ってくださった方がいて、お酒が入っていたこともあり、感動して嬉しくて号泣してしまいました。

 

卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。

2023度から、協力隊をやりながら、通信制の学校で美術教師をしています。卒隊後も継続して「正解のないアート」を通して多様な価値観を伝えていきたいと思っています。

それに伴い、高校再編による将来活用として、子どもや若者の居場所づくりや、どこにもない学校づくりにも携わっていきたいと思っています。

 

伊那市の住民と触れ合った際の印象と、裏付けるエピソードについて教えて下さい。

移住前、ある地域の方がとても親身になって地域のことを教えてくださいました。その方とは移住後も交流が深く、たくさんの関係者と繋げてくださったり、事あるごとに協力してくださいます。時には野菜をいただいたりもします。

2022年の秋に伊那西地域で自身のウェディングを行った際も、協力者を募るために、たくさんの地域の方々に声をかけていただきました。 地域の神社で、通常では行なっていない安産祈願もしていただきました。

伊那市の方たちは、地域愛が強く、あたたかい気持ちで迎え入れてくださる方々ばかりです。

石田健祐さんの結婚式

 

伊那市の魅力について教えて下さい。(自然やグルメ、オススメスポットなど)

  • ふたつのアルプスに抱かれた自然豊かな環境
  • 冠雪が残る山々を背に咲き誇る日本随一の桜
  • 田植えの時期は一面がまるで海のようになる景色
  • 寒暖差によって味濃く大きく育つ野菜と、それを使用した絶品パスタ「kurabe CONTINENTAL DELICATESSEN」
  • 伊那西地区横山の地域住民が育てる酒米でつくる純米吟醸酒「維者舎」
  • 伊那谷が見渡せる鳩吹城址とそこから飛び立つパラグライダー「ASOBINA」
  • 「森の学び」と「ICT教育」を実践する小規模特認校の伊那西小学校

 

移住を検討している方にメッセージをお願いします。

移住は大きな決断だと思うので、より多くの方に話を聞き、実際に足を運び、不安を少しでも和らげられると良いと思います。良い部分も、大変な部分も、移住前に知っておけると、移住後のギャップに困ることも少なくなります。

あとはフィーリングとタイミングなので、良き縁があることを祈っています!

 

 

地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓

https://warp.city/features/2

 

長野県

伊那市

ina

長野県伊那市は、中央アルプスと南アルプスが東西に広がり、その間を天竜川と三峰川などが流れる、人口約66,000人の自然豊かなまちです。東京、名古屋、大阪などの都市部とのアクセスも良く、夏は涼しく、冬は雪の少ない気候で暮らしやすいまちです。大自然の中で行われる保育や特色のある教育を行う小学校などあり、また図書館をはじめとする文化環境も優れているということから「子育てにぴったりなまち」としても取り上げられています。商店街にも元気なお店が多く、さらに夜になると多くの飲食店に人々が集い話をする、楽しいまちです。伊那市への移住・定住を検討する方は、ぜひ一度伊那市役所の「伊那市移住・定住相談窓口」にご連絡ください。

伊那市の関連イベントAREA EVENTS