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プロフィール
大西養蜂場
所在地:岩手県盛岡市
業種:養蜂業
商品:無添加・非加熱はちみつ、みつろう製品(みつろうキャンドル、みつろうエコラップ、みつろうクリーム等)
会社URL:https://onishi-honey.com/
会社の事業内容を教えて下さい。
祖父の代から趣味で続けていた養蜂を引き継ぎ、約10年前から本格的に養蜂業を始めました。現在、盛岡市だけでなく、八幡平市や滝沢市にも蜂を置いて定置養蜂を行っています。
私たちはミツバチの管理から採蜜、出荷まで、すべての工程を自分たちの手で行っています。産直市場での販売に加え、地域のイベントにも出店して販売活動を行っています。
また、みつろう製品の製造には、採蜜時に出る蜜蓋(糖度が上がったはちみつを封じ込める巣房のフタ)を精製して使用しています。みつろうキャンドルやみつろうエコラップなどの商品も製造・販売しています。
商品(サービス)の魅力について教えて下さい。
日本国内で流通しているハチミツのうち、国産のものはわずか5%と言われています。私たちは、そんな貴重な国産ハチミツを無添加・非加熱で提供しています。
ハチミツの味は、蜜源によって大きく異なるのはもちろんですが、同じ蜜源であっても、天候や自然環境、ミツバチたちの状態によって、毎年少しずつ風味や色が異なります。
人の手では作り出せないこの特別な味わいと、美味しさだけでなく健康や美容にも効果があるハチミツを、ぜひ多くの方に味わっていただきたいです。
お仕事のやり甲斐はなんですか?
みつばちにしか作り出せない貴重なハチミツを分けてもらうため、日々、丁寧なみつばちの管理を心掛けています。元気に育ったみつばちたちはキラキラと輝いていて、その姿を見るたびに嬉しさがこみ上げてきます。
また、みつばちは植物の受粉を担う大切な存在です。彼らを元気に育てることは、自然を守ることにも繋がっていると信じています。
販売面では、イベント出店で試食販売を行い、お客様の声をダイレクトに聞けることが、とても嬉しく、大きな力をいただいています。
仕事していて大変なことや困難だと感じることを教えて下さい。
自然や生き物を相手にする仕事だからこそ、日々学ぶことが尽きません。たとえば、遅霜の影響でアカシアの花が全く咲かず、アカシアのハチミツが採れなかった年もあれば、蜜源が豊富で雨が少ない年にはハチミツがどんどん貯まり、必死に採蜜作業を行った年もありました。
毎年異なる状況に直面するのは確かに大変ですが、その度に経験を積み重ね、次に活かしていけることが大きな励みになっています。
今後の展望や、挑戦してみたいことについて教えてください。
養蜂の仕事や、みつばち、ハチミツ、みつろうについて、もっと多くの方に知っていただく場を作りたいと考えています。具体的には、採蜜体験やハチミツのテイスティング、みつろうキャンドルやエコラップのワークショップを開催し、養蜂を身近に感じてもらえる機会を増やしたいと思っています。
さらに、みつばちを通じて自然環境について考えるきっかけを提供することも、非常に重要だと感じています。多くの人に養蜂の魅力を伝え、自然とのつながりを感じてもらえる活動を広げていきたいです。
地域の魅力について教えて下さい。
ニューヨークタイムズ紙が発表した「2023年に行くべき52カ所」に盛岡市が選ばれて以来、市内のにぎわいが増しているのを感じます。盛岡市の中心部には、歴史的建造物や数多くの喫茶店があり、ゆったりと街歩きを楽しめるのが魅力です。さらに、山や川がすぐ近くにある豊かな自然も大きな魅力です。
イベントに出店する際には、たくさんの方とお話しする機会がありますが、盛岡の人々の温かい人柄にも魅力を感じています。この街ならではの心地よさが、多くの人々を引き寄せているのだと思います。
移住して地方の仕事を志す方へメッセージをお願いします。
都会には都会の良さがあり、地方には地方ならではの魅力があります。確かに、地方での暮らしは不便に感じることもあるかもしれませんが、そこでしか体験できない特別な暮らしがあります。地方ならではのゆったりとした時間や自然とのふれあいを、ぜひ楽しんでいただきたいです。