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プロフィール
なかむラ・フランスファーム
所在地:山形県西村山郡河北町
業種:農業
商品:西洋梨とその加工品
会社URL:https://nlafrance.thebase.in/
会社の事業内容を教えて下さい。
なかむラ・フランスファーム代表の中村紘人と申します。神奈川県横浜市から山形県河北町へ移住し、2020年よりラ・フランスをはじめとする西洋梨の生産と、その加工品(ジュース)の販売を行っております。
農業が盛んな山形県において、あえて生産品目を西洋梨に特化することで、日本一の洋なし作りを目指しています。
商品(サービス)の魅力について教えて下さい。
西洋梨の一番の魅力は、その上品で濃厚な香りと味、そしてとろけるような舌触りだと思います。
私自身、山形に来る前はラ・フランスを食べたことがありませんでしたが、山形で旬のラ・フランスを初めて食べた際、その美味しさに一瞬で虜になり、移住して生産者になるほどの衝撃を受けました。
当園のラ・フランスは、西洋梨の専業農家だからこそできる、きめ細やかな管理によって生産されています。見てびっくり、食べてびっくりの高品質な大玉が特徴です。
お仕事のやり甲斐はなんですか?
自分が好きなものをとことん追求して作り上げることは、とてもクリエイティブで楽しいと感じています。そして、そのこだわり抜いた洋なしをお客様と共有し、喜んでいただけた瞬間は、やりがいを感じるひとときです。
また、自営業としての農業は、自分が工夫し、努力を重ねた分だけ、お客様からの評価や成果(売上)として目に見える形で返ってくるため、達成感も大きいです。農業というと、農産物を作って農協や市場に出荷するというイメージがあるかもしれませんが、その過程の中でもアイデア次第でさまざまな挑戦ができ、やりがいの多い仕事だと感じています。
仕事していて大変なことや困難だと感じることを教えて下さい。
農業には、自然災害のリスクが常に付きまといます。将来的には、地球温暖化の影響で、これまでその土地で栽培できていた作物が作れなくなる可能性もあると聞いています。
私の場合、移住してゼロからのスタートだったため、土地や農機具の確保など、事業を始める前から準備が必要でした。実際に作物を収穫し、それを販売して収入を得るまでの間には、不安になることも多く、その不安を乗り越えるための行動力や熱意が求められます。
やりがいが多いということは、裏を返せば、それだけ大変なことや困難なことも多いということです。
今後の展望や、挑戦してみたいことについて教えてください。
ラ・フランスをはじめとした西洋梨は、まだまだ知名度が低いため、その魅力をもっと多くの人に伝えられるような農業を展開していきたいと考えています。
ラ・フランスはフランス生まれの品種ですが、現在ではフランスをはじめヨーロッパの国々ではほとんど栽培されていないなど、興味深い知識もたくさんあります。単に作って食べてもらうだけでなく、さまざまな可能性を探りながら農業を続けていくのは、とても楽しいだろうと思っています。
将来的には、私が河北町の人たちに支えられて就農できたように、私もまた、誰かが農業を始めたいと思ったときに力になれるような農業者になりたいと願っています。
地域の魅力について教えて下さい。
河北町は山形県のほぼ中央に位置する小さな町ですが、山形空港や高速インターチェンジが近くにあり、必要なものやお店がコンパクトにまとまっているため、非常に生活しやすいと感じています。
この「生活に案外困らない」という点は、私が河北町に移住を決めた理由の一つでもあります。
農業を行う上でも、盆地特有の寒暖差を活かして、西洋梨だけでなく、お米やさくらんぼ、枝豆、イタリア野菜など、多様な農作物が生産されています。さらに、河北町名物の冷たい肉そばや美味しいラーメンのお店が多いことも、私にとって嬉しいポイントです。
移住して地方の仕事を志す方へメッセージをお願いします。
地方に移住して仕事をするにも、さまざまなパターンがあると思います。私の場合、先にやりたいことが見つかり、その結果として自然と移住先が決まりましたが、逆に、まず場所や環境を気に入ってから、そこで仕事を見つけるというパターンもあるはずです。
地方と一口に言っても、その土地ごとに気候や環境、名産品、住んでいる人々が異なります。ですから、いろいろな場所に足を運んでみて、「自分の好き」を見つけることができれば、きっと良い方向に進めると思います。
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