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プロフィール
マメムギモリノナカ
所在地:宮城県伊具郡丸森町
業種:雑貨製造販売
商品:ミツロウラップ等
会社URL:https://www.mamemugi-m.com
会社の事業内容を教えて下さい。
丸森町で未利用資源となっていたミツロウ(ハチの巣のワックス)を使い、洗って繰り返し使える食品ラップの製造販売をしています。
商品(サービス)の魅力について教えて下さい。
ミツロウラップはすべて自然素材からできており、口に入っても安全です。土に埋めれば自然に還るものなので、人にも環境にも配慮された製品として注目されています。
約1年程洗って繰り返し使うことができ、ミツロウのコーティングが取れてきたら、また直して使い続けることも可能です。器に蓋をするのに使ったり、野菜を包んで保存したり、おにぎりやサンドウィッチの持ち歩きにもオススメです。
お仕事のやり甲斐はなんですか?
商品をきっかけに、「使い捨てない暮らしを意識するようになった」とお客様から言っていただけることが嬉しいです。ミツロウラップを使うことが習慣になると、今度はワークショップに参加して自分でラップを作るようになる方もいます。
食の安全や環境配慮への取組みが今後も広がっていくことが目標です。
仕事していて大変なことや困難だと感じることを教えて下さい。
未利用資源を活用したいという思いからミツロウラップを作ることになりましたが、私は製造や販売の経験がなく、新しい挑戦の連続でした。
当時はミツロウラップのレシピや作り方に関する情報がほとんどなく、製造機器も自分たちで開発する必要がありました。商品を安定して製造できるようになるまで、さまざまな困難がありました。
また、販路開拓もすべて手探りの状態で、多くの方々のサポートのおかげで、現在の成果に至ることができました。
今後の展望や、挑戦してみたいことについて教えてください。
ツロウラップ自体の認知度はまだ低いため、日本国内だけでなく、さまざまな地域にも広めていきたいと考えています。
以前、JICAの活動の一環でアフリカのザンビアという国を訪れました。ザンビアの農村では、ミツロウの価値があまり知られておらず、さまざまな使い方を伝えたところ、現地の方々に大変喜ばれました。
今後は、こうした認知拡大も含めて、さらに活動を広げていきたいと思っています。
地域の魅力について教えて下さい。
丸森町の方々は気質が穏やかで、私にとても合っていると感じています。また、地域の方々の生活スキルの高さに強い憧れを抱いています。
野菜を育てたり、保存食を作ったり、カゴや織物などの日用品を手作りしたり、家の周りの修理を自分で行ったり、災害時には重機を使いこなしたりと、尊敬することばかりです。私も、この地でたくさんのことを学びたいと思っています。
移住して地方の仕事を志す方へメッセージをお願いします。
海外の文化に触れるときは、「日本とは違うのが当たり前」という心構えを持って接します。違いに腹を立てるのではなく、むしろ敬意を持ってその違いを受け入れています。地方移住においても、同じように「違って当然」という前提を持つことが大切かもしれません。
地域ごとに独自のカラーがあり、それを形作っているのは「人々」です。見学に行く際は、場所を見るだけでなく、地域の人と積極的に交流することをお勧めします。皆さんが「心地良い居場所」に出会えることを願っています。