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プロフィール
株式会社 百
所在地:宮城県柴田郡川崎町
業種:宿泊事業
商品:食とエネルギーの地産地消宿泊体験
会社URL:https://momo100sho.com/
会社の事業内容を教えて下さい。
私たちは「食とエネルギーの地産地消」を体感できる宿泊施設『Ecommodation百のやど』を運営しております。平日は一棟貸しの宿として、週末には体験プログラムを提供する宿泊施設です。
主な体験プログラムには、収穫体験、薪割り体験、餅つき体験などがあります。 さらに、四季折々の自然とのふれあいを楽しむことができます。
また、建築物としては、「100年後の古民家」を目指しております。地産材料で建てられた伝統構法ならではの温もりがあり、地産地消するためのさまざまな技術を体感することができます。
商品(サービス)の魅力について教えて下さい。
『Ecommodation 百のやど』は、設備が整った便利なゲストハウスやホテルなどとは異なります。夏は井戸水で涼を取り、冬は薪を燃やして暖をとるなど、ある程度の不便さを受け入れながら、未来に手渡せる暮らしを探求・実践する場を目指しています。
百のやどは、「食とエネルギーを地産地消する暮らし」を、百とともに体験し泊まることもできる、みんなの居場所です。
お仕事のやり甲斐はなんですか?
こちらの場所を訪れる方々が、日常とは異なる価値に気づき、それに充実感を得たときに、私たちはやりがいを感じます。
私たちのコミュニティでは、食べ物や薪を自給する暮らしを送っています。少し不便に感じたり、肉体的にも大変に思われるかもしれませんが、みんなで協力して行うことには、お金では計り知れない大きな価値があります。
その価値を伝え続けることが、私たちにとって大切な使命だと感じています。
仕事していて大変なことや困難だと感じることを教えて下さい。
一番難しいのは、『百のやどがどういう場所であるのか』ということを理解してもらうことだと考えています。単に、「温泉がある」とか「食事が豪華」といった、利用者の消費的欲求を満たすだけの施設ではありません。
百のやどの「コンセプトや伝えたい想い」を多くの方に如何に知ってもらい、そのうえで百のメンバーと一緒の時間を過ごし、その想いを体感してもらえるかが大きな課題です。
今後の展望や、挑戦してみたいことについて教えてください。
現在、「まきこめいと」というコミュニティの運営をスタートしました。自分たちの暮らしに最低限必要なお米と薪の生産を中心とした、季節ごとの活動を参加者と一緒に行います。
このコミュニティを中心に、自然とともに暮らしながら自給自足を目指す仲間がさらに増えていくことを願っています。また、「百のやど」が位置する百の山には、まだ活用しきれていない入れないスペースがあるので、その空間を活用するアイデアも模索中です。
地域の魅力について教えて下さい。
宮城県川崎町は、県庁所在地の仙台市と山形市の間に位置しており、都市部へのアクセスが良好でありながら、里山での暮らしも実現できる地域です。
町の約8割は森林に囲まれており、仙台市と生活用水を共有する大きな水源として、釜房ダムが存在します。自然豊かで、森と水に恵まれた地域です。
また、宮城蔵王の麓に位置する秘湯・青根温泉は、伊達政宗が湯治場として愛用したことでも知られる、歴史ある温泉地です。
移住して地方の仕事を志す方へメッセージをお願いします。
田舎への移住は、「えらい」とか「しなければならない」というものではありません。私たち百は、ここでの活動が楽しく、仲間と過ごす時間が喜びだからこそ、この場所で働き、暮らしています。
ぜひ、移住を考えている方も、すでに移住先で暮らしている方も、仲間を見つけて、一緒にご飯を食べたり、時間を共有してみてください。きっと、心も身体も満たされるような暮らしが見えてくると思います。